ちをはうさかな・ふたたび2009年04月27日 23時47分45秒

 朝は6時半に普通に目を覚ます。今日は曇りがちではあったが徒歩でてくてくと出勤。
 今日も一日どたばたと仕事。まあ、いろいろとどたばたと(笑)。
 夜は20時過ぎに帰宅。夕食は、生協で「今シーズン最後」と書かれていたぶりの切り身を買ったので、妻作の簡単ぶり大根。いつもながら美味しゅうございました。
 『地を這う魚』をもうちょっと読み込んでみる。comic新現実掲載の1〜4話あたりは、まだ絵も粗く、いろいろ模索しながら書いているような雰囲気があるんだけど、画面の細部まで吾妻ひでお的クリーチャーが溢れ出して、世界の描写が細密になってくる後半になると、凄みが増してくる。ストーリーでは、『失踪日記』に通じる底辺生活に関する半自伝的な内容で、当時のかけだしマンガ家の群像劇としては、帯でも江口寿史がコメントしている通り、吾妻ひでお版『まんが道』としても読め、独特のぐちょぐちょクリーチャーが跋扈する80年代SFカルトマンガ家時代の味わいも加味されていて、再読するごとに味わいが増す。いや、これは実は大傑作なのでは? まあ、『失踪日記』よりは読者を選ぶ気はするけど。
 それにしても、作中のまっちゃんこと松久由宇の地道な生活力がなかなかいい味出しているなあ。あと、あとがきの1P目にその後の展開のさわりのコマがちりばめられているけど、これは是非続きも読みたいなあ。