2020年8月に読んだ本2020年09月05日 08時10分26秒

 Molly Zero、ようやく最終チェックまでこぎ着けました。BOOTHにショップ開設しました。オムニバスでないキース・ロバーツの独立長編としては初の邦訳。ご興味ある方は以下のURL覗いてみてください。
糸納豆BOOKS
https://itonatto.booth.pm/
 8月は、そんなチェックをしつつも、それなりにいろいろ読めたかも?

8月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3248
ナイス数:81

ドミノin上海 (角川書店単行本)◾️ドミノin上海 (角川書店単行本)感想
★★★
予備知識なしに読みはじめたら、なにこれ(笑)。ああ、タイトルの『ドミノ』って、数ページの断章がパタンパタンと進んでいく物語の構成のこと!? 設定もキャラクターもバカバカしいの一言で、読むマンガ、とでも言った風情だが、でも、マンガにしちゃうと逆につまらなくなりそうな気がするかなあ…
読了日:08月07日 著者:恩田 陸


エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)◾️エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)感想
★★★★
実は読んだことなかった名作。これは楽しい、面白い。絵も楽しい、地図も面白い。子どもの頃に読めたらもっとよかったけど、今読んでもいい。あと、名前がそっくりのお二人、挿絵は作者の義母、というのにちょっとびっくり。
読了日:08月10日 著者:ルース・スタイルス・ガネット


薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)◾️薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)感想
★★★
小刻みな事件を解決していく中、徐々に全体像が浮かび上がっていくライトな中華風後宮ミステリ第二弾。謎解きが薬学、化学などの知識で組み立てられていて、この世界の技術水準の中で納得感があるのも前巻どおり。今回はなかなかエグい描写が多いが、そのあたりがこのシリーズの特徴でもあるのだろう。キャラクターの背景も前巻よりちょっとずつ明かされる。説明されない部分は、次巻以降の伏線、なんだろうか。
読了日:08月12日 著者:日向 夏


地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 1巻◾️地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 1巻感想
★★★★
Kindle版が超絶安いセールやってた時にまとめてダウンロードしてあったのを、思い出して、久しぶりに読んだ。もともと、マンガ少年で毎回読んでいて、総集編は待ちわびて買って読んだ。なので、連載版からいろいろ変わってるのを知っている。特に第二部は、連載版の方がいろいろ切なくて、整合性とかなしで読むならそっちが好きだったりはする。とはいえ、今読むとこれも十分切ない。そういえばこれ、再アニメ化の際の総集編がベースなんだよね。紙本だとページ数配分からこの構成だけど、内容的には第二部までで1冊がいいんだけど…
読了日:08月14日 著者:竹宮 惠子


掟上今日子の設計図 忘却探偵◾️掟上今日子の設計図 忘却探偵感想
★★★★
忘れた頃に出た最新作。今回は最速探偵らしいタイムトライアルの設定に、忘却探偵の設定も生かされ、犯人の虚無的な動機をめぐるラストの展開など、手に取る前の予想以上に楽しめた、シリーズ中では個人的にはベスト3位内には入れる感じ?
読了日:08月14日 著者:西尾維新


地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 2巻◾️地球へ…[カラーイラスト完全版デジタルエディション] 2巻感想
★★★☆
引き続きKindle版。少年期の終わりがテロリズムに至る痛ましさ。今読むと、憎しみの連鎖をまさに描いてもいる。そんな集団のリーダーになり、配下にさらなる連鎖を強いる痛ましさ。現在の視点なら、『深紅の碑文』がやったことを、ずいぶん前にやっていたことになる。今読むといろいろ先駆的だ。
読了日:08月15日 著者:竹宮 惠子


エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)◾️エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)感想
★★★★
あー、2作目もかわいい、楽しい、面白い。カナリヤの知りたがり!?
読了日:08月15日 著者:ルース・スタイルス・ガネット


エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)◾️エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)感想
★★★★
2作目はエルマーとりゅうとカナリヤしか出てこない優しいお話だったけど、1冊目のどうぶつたち、今回のにんげんたちはいじわる。ほんわかした話になってはいるけど、途中で語られるりゅうとにんげんの騎士たちの過去はけっこうブラック? この世界が優しいまま続いていきますように。
読了日:08月16日 著者:ルース・スタイルス・ガネット


ぜんぶ本の話◾️ぜんぶ本の話感想
★★★★
池澤夏樹、春菜親子が、本にまつわる原体験から現在の自分に至るまでのあれこれを語り倒した一冊。とにかく普通の親子とは言えないので(笑)、読む人は選ぶと思うけど、子どものころ図書室、図書館に入り浸ってたタイプの人は楽しく読めると思う。それにしても仲いいな、この親子。
読了日:08月18日 著者:池澤 夏樹,池澤 春菜


ゴーストドラム (ゴーストシリーズ 1)◾️ゴーストドラム (ゴーストシリーズ 1)感想
★★★☆
どこかに繋がれた猫が大昔の物語を語る。暴君の皇帝、女帝、民はすべて奴隷、そして、赤ん坊をもらい受けて後継者を育てる魔法使い。物語の中に、よい人や善意は一切登場せず、悪意、嫉妬、復讐などなどが物語を織り上げていく。わるい人たちによる、わるい物語。ラストにはささやかな救い?
読了日:08月20日 著者:スーザン プライス


薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)◾️薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)感想
★★★☆
ヒロインを遊郭で育った耳年増?でいろいろズレた性格にしておくことで、後宮の内部の物語もその本来の機能のいくつかの側面を輻輳的に描くことができる、なるほどうまい設定になっている。それにしても、「そこそこの蛙」って、ああた(笑)。
読了日:08月25日 著者:日向夏


田舎◾️田舎感想
★★★★
さまざまなキャラクターや設定で、いつか見たシチュエーション、いつか見た(かもしれない)展開をたった二人のキャラクターに集約させたみたいな強烈な多幸感。山本直樹としての30年以上の技巧、手法の熟成が、シンプルかつ洗練、それと、かつてはなかった(かもしれない)リアリティまで感じさせる。うわー…と思わせて、あのページとあのページ! なにもないはずないと思ってはいたけど、たったあれだけでものすごい余韻…
読了日:08月26日 著者:山本 直樹


ゴーストソング (ゴーストシリーズ 2)◾️ゴーストソング (ゴーストシリーズ 2)感想
★★★☆
1作目『ゴーストドラム』もたいがい救いのない物語だったが、1作目ではかませ犬的なチョイ役の悪い魔法使いだったクズマの物語は、はじまりが1作目と対応させてあるものの、何から何まで救いがない。自分に関わる人びとをことごとく、用意周到な罠にかけていくクズマの行ないの、真綿で締めつけるような残酷さが突き抜けている。にもかかわらず、読後感が不思議と悪くない。力技。
読了日:08月29日 著者:スーザン プライス

読書メーター

2020年7月に読んだ本2020年08月04日 21時08分17秒

 ということで、忘れる前に7月分まとめ(笑)。
 翻訳は『Molly Zero』をなんとか訳了して最終チェック中。しかし、『三体2』を読んでいて、アレ? これと『Molly Zero』って、西暦相当で2200年代の話、と気づいて方向性の違いにしばし思いを馳せた(笑)。

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1565
ナイス数:107

三体Ⅱ 黒暗森林(上)◾️三体Ⅱ 黒暗森林(上)感想
★★★★
智子が「彼女」と表現されている理由にクスッと笑う(笑)。さておき、智子のおかげで地球側の動きは三体側にリアルタイムで筒抜け、という極限の不利状況を逆転する切札は、智子が観測できない、人間の頭の中! その役割を担う面壁者の、時間のかかる闘いが始まる。最強の面壁者の能力は、まさか妄想力!? 先が全く読めない展開が続いて、以下次巻。
読了日:07月04日 著者:劉 慈欣


薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)◾️薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)感想
★★★☆
薬師のスキルを持った少女がたまたま拐かしに遭って後宮へ。使うつもりのなかったそのスキルが意外な形で生きることになり、ついには…。1章ごとに小ネタ的ミステリが盛り込まれつつ、全体通しての流れもしっかりあり、最後には後宮の全体像が浮かび上がる。薬学的ウンチクも設定された世界観の中で違和感なく、後宮や妓楼の本来の姿と、それを冷静にみるヒロインの(時に辛辣な)視点も盛り込まれ、納得感の高い作品世界。なるほど、これは面白い。
読了日:07月19日 著者:日向 夏


菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)◾️菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)感想
★★☆
川越で古民家を再生してなにかを始めようとする人たちの物語。どうやら活版印刷と同じ時空の物語のようだ。
読了日:07月23日 著者:ほしおさなえ


旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)◾️旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)感想
★★☆
14歳の世渡り術シリーズの一冊だが、出版が6月のためか、一部のエッセイの中にはコロナに触れた箇所あり。全体にバックパッカー的なトーンで統一感はあるものの、統一感がありすぎる感じもなくはない? それにしても、なんというか、国内も国外も、フラッと旅に出れる日の再来を祈らなくてはならない日々が来るとはねえ…
読了日:07月24日 著者:角田光代,金坂清則,川田正和,倉本一宏,香日ゆら,酒井順子,清水浩史,下川裕治,たかのてるこ,高野秀行,出口治明,トナカイフサコ,中島悠里,はあちゅう,羽石杏奈,藤村里美,牧村朝子,益田ミリ,松本英子,森百合子,山本あり


三体II 黒暗森林 下◾️三体II 黒暗森林 下感想
★★★★☆
智子に制約されてるわりには、いろいろオーバーテクノロジー(笑)。しかし、そのオーバーテクノロジーの斜め上をいく三体星人のテクノロジーの恐ろしさにはちょっと鳥肌。そして、あれがこうなってそうなるとは…。いやはや面白かった。
読了日:07月26日 著者:劉 慈欣


鬼桐さんの洗濯 (3) (バンブー・コミックス)◾️鬼桐さんの洗濯 (3) (バンブー・コミックス)感想
★★★
マンガのための洗濯知識がこうじてクリーニング師の国家資格まで取得してしまった作者渾身の第3巻。たのしく読んで命の選択を(笑)。ファンとしては、これで人気を上げてもらって、ちょっと不思議系SFもコミックスが出せるようになるといいなあ、と思う。
読了日:07月28日 著者:ふかさくえみ

読書メーター

2020年6月に読んだ本2020年08月04日 20時32分28秒

 読書メーターのまとめが先月分のみにしか対応していないことに気づかず、6月分をまとめそこねた(笑)。
 ということで、無理やりだが読んだ分の本をTwitterへの書き出し機能で並べてみた。読みにくいのはご勘弁(笑)。翻訳は『Molly Zero』をなんとか訳了して最終チェック中。

‬『わたしの外国語漂流記: 未知なる言葉と格闘した25人の物語』|感想・レビュー
★★★★
よく聞く「言葉もわからないけど◯◯のためにいきなり現地に渡った」と言う人の話はそれなりになんとかなって戻ってきてからの話しか聞けないことが多いが、この中には、いくつかの分野、言語で実際どうしたのか、が語られていて面白い。自分にはそんな勇気もないが、真ん中あたりに出てくる「映画のヒアリングまではできてないけど学会発表と論文には困らず、英語で講演もなんとかできる」科学者の話があって、自分の場合はほぼこれ。取り組み方に正解なんてない、と言うことをざっくり知って自分の先を考える中高生にもよし。大人が読んでもよし。

『月の光 現代中国SFアンソロジー』|感想・レビュー
★★★★☆
ケン・リュウ編の現代中国SFアンソロジー第2弾。第1弾も中国云々は関係なく優れた、バラエティ豊かなSFアンソロジーだったが、第2弾はさらに広範な作品群、しかも、オールタイムベスト級とすら思える作品も散見されるクオリティ。中では「金色昔日」アイデア、ストーリー、描写、読後感とも圧巻。

『アーヤと魔女』|本のあらすじ・感想・レビュー
★★★
『ハウルの動く城』も原作未読だったので、この著者の作品は初読。孤児施設から下働きとして魔女に引き取られた女の子が、使い魔のネコと仲良くなって、少しずつ魔女への逆襲を始めるのが痛快。下手にモラル的なところに落ちないのもいい。とはいえ、冒頭の基本設定(主人公の出自)が本作中に話とは関係なく忘れ去られてるので、遺作にならなければ、12冊くらいのシリーズになったのかもしれない。それはちょっと残念だが、この著者の作品はたくさん訳されてるみたいなので、ちょこちょこ読んでみようかな。

‬『魔法にかかった新学期 3巻 (Kindle)』|感想・レビュー
★★★
設定を忘れつつあったので、1巻から読み返してしまった(笑)。ひかわきょうこの原点ともいえるクールな男の子とポヨンとした真面目天然系の女の子の学園ラブコメ、に、『彼方から』以来の和製ファンタジー要素を盛り込んだ「らしい」作品、過去のSFでもファンタジーでもない作品のキャラクターの誰かを連想させる登場人物たちに和みながら読むのだった。

『去年の雪』|感想・レビュー
★★★★★
2ページ程度の断章が積み重なっていく、何人登場するのかわからない人物たち、一見無関係でいて、時おり交錯する、だがその交錯から何かが動いたりするわけでもない。人物の名前も覚えられないわりに、各断章のエピソードの不思議さが頭に残り、意外なほどするすると文章が頭に入っていく。原型は恋愛運動小説だったのかもしれないが、人物の関係性、物語がほぼ消失していることで、無数の人物たちが(時に生死までも超越して)、ただ、それぞれに屹立している。まだ整理できないが何かすごいものを読んでしまった? 江國香織はどこまで行くのか?

『ギリシア神話』|感想・レビュー
★★★☆
みんな断片的に知ってるあの話とあの話が実は同じ物語の一部だったり、つながりあったり絡みあったり。一度は読んでみたほうがいい名著。それにしても出てくる神も人間もいろいろと「それでいいのか」(笑)!?

『長くつ下のピッピの本: 決定版 (児童書)』|感想・レビュー
★★★★☆
オリジナルの3冊から選りすぐって合本化した「決定版」。落としたエピソードが、ピッピが大人を鼻白ませる感じのものだったためか、とっぴなピッピが子どもたちと楽しい暮らしを送る、というトーンで物語が一貫している一冊。これは楽しい! ちょうど再放送中の『未来少年コナン』の主人公像にも、本作の影響はだいぶ大きかったんだろうなあ、という気がする。オールカラーの挿絵がたっぷり入っていて、これもすごくいい。とはいえ、合本でページも多く、子どもが扱ってもいいように厚手の紙を使ってあり、年寄りが手に持って読むには重いよ!

‪『あのとき、この本』|感想・レビュー
★★★★☆
一気読みがもったいなくて、時間かけてちょこちょこ読んだ。一人一人見開きのごく短いエッセイで、思い出の絵本を一冊紹介して、その絵本をモチーフにしたこうの史代さんのマンガがついてる。ページをめくるごとに、え? この人が!? という驚きのある人選、エッセイそのものの味わい、元の絵本への興味、そして実験マンガ精神炸裂のマンガが不思議なハーモニーを醸す読後感。これはすごくいい!

2020年5月に読んだ本2020年06月01日 04時23分39秒

 世の中はテレワークで通勤時間がなくなって読書のペースが、というご意見もある中、自分の場合は、徒歩通勤で職場も近いので、その影響はなし。
 しかし、3月頭からテレワークに入ったので、丸3ヶ月。始めてみてすぐ、「定年後の生活の予行演習?」と思った感想はそんなに間違ってもいないかも。6月以降も半分はテレワークで、との会社指示。
 ということで読書量はテレワークとは別の要因。今月はマンガ多いけど、そこそこの読書量。翻訳は『Molly Zero』第5章の1/4弱くらい。

5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1911
ナイス数:118

恋バナ短編集◾️恋バナ短編集感想
★★★
ネットでたまに目にしていたあのマンガとかあのマンガとか、まとめて読めます。ちょっとひねりがあったり、もどかしかったり。
読了日:05月01日 著者:加藤マユミ


幼なじみ短編集◾️幼なじみ短編集感想
★★★
ネットで目にしていたあのマンガとかこのマンガとか。こちらはタイトル通り、幼なじみテーマの集大成。もどかし恥ずかし。
読了日:05月01日 著者:加藤マユミ


ザリガニの鳴くところ◾️ザリガニの鳴くところ感想
★★★★
1950年代から1970年あたりのノース・カロライナ州の湿地を舞台にした、一見はとある変死事件をめぐるミステリ…の皮をかぶりつつ、いろいろな要素をあわせ持つ秀作。差別というものについて、いろいろと考えさせられる。動物学者の著者の本領発揮といえる自然描写、また、良質のディベート劇といえる裁判の進行など、読み応えあり。
読了日:05月02日 著者:ディーリア・オーエンズ


やかまし村の春夏秋冬 (リンドグレーン・コレクション)◾️やかまし村の春夏秋冬 (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
1冊目を読んでから、ラッセ・ハルストレム監督による『やかまし村の子どもたち』を観た。その映画のエピソードのいくつかは原作ではこちらからも使われていたようだ。映画は『春夏秋冬』と合わせて2部作だけど、たぶん原作の3冊の内容を2部作にアレンジしたのかな。原作も映画も先が楽しみだけど、これは、原作をこの新訳版で読み切ってから映画を観た方がいいかも。
読了日:05月06日 著者:アストリッド リンドグレーン


バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス)◾️バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス)感想
★★★★
今回も本好きあるあるでくすぐりつつ、友人関係あるあるも。表紙は書影じゃわかりにくいけど、睫毛がポイント? それにしても、百合成分もだいぶパワーアップ!? あと、もうすぐ連載10年というのは、作者も驚いていたけど、読者もびっくりだ。まあ、歳をとると時間経つのは早いんだけど(笑)。ついでに、後書きに新型コロナの話も突っ込まれてて、いろいろ考えさせられる。
読了日:05月11日 著者:施川 ユウキ


ビールの自然誌◾️ビールの自然誌感想
★★★☆
自然誌、というより、歴史でもあり、生理学でもあり、その他いろいろ。著者たちが系統分類学を専門とするためか、データを統計手法で多変量解析する話が多いのが玉に瑕だが、日本語に翻訳されたビールの科学的側面にまつわる本としては、記載内容、訳語とも、これまでにないほど的確。ただし、1点致命的なミスと、あと、細かいミスがいくつかあった。ただ、想定読者層はブルーバックス読者よりもうちょっと上かも。
読了日:05月13日 著者:ロブ デサール,イアン タッターソル


ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)◾️ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★☆
百合SFアンソロジー掲載の百合バディハードSFの長編化。短編を長編の一部として組み込むやり方じゃなくて、基本構成を踏襲しつつ、この世界の成り立ちに関する仰天アイデアで軸を通してハードSF的にも説得力をアップしつつ、男女の役割が固定化された社会の中で、そこからずれていく行動や心理をじっくり描きこんで社会派SFとしての説得力もアップ。すごい力技。
読了日:05月17日 著者:小川 一水


福田利之作品集2◾️福田利之作品集2感想
★★★☆
かわいい動物あり、ちょっともの哀しいイラストあり、テキスタイルあり、さまざまな作品のてんこ盛り。見ていて飽きない。
読了日:05月20日 著者:福田利之


福田利之作品集◾️福田利之作品集感想
★★★☆
こちらは製作秘話的な対談や、製作過程の実録なんかもあって、薄いけど盛りだくさんの内容。作風は違うけど、シンプルな描線とデザイン化されたモチーフに、時に真鍋博的なニュアンスも感じられるのが面白い。あと、ムーンライダーズの『PW babies paperback』のジャケットもこの方の作品だったのね。
読了日:05月22日 著者:福田 利之


丸の内魔法少女ミラクリーナ◾️丸の内魔法少女ミラクリーナ感想
★★★★
子供の頃から気持ちとして魔法少女として生きてきたOL、初恋の思い出をめぐる女子大生の意外な儀式(?)、性を感じさせないことを旨とする高校の生徒たちにとっての恋愛、そして、人間の性格のトレンドをめぐるひみつ。いずれも、ありえない、と思えるシチュエーションの中で、人間の感情や行動の根っこにあるものをえぐり出してカリカチュアライズする作風。いや、それにしても「変容」のラストには大爆笑(笑)。アイデアはちょっとラファティっぽいけど、こんなおかしな展開(笑)、いや、なんとも言いがたい(笑)。
読了日:05月25日 著者:村田 沙耶香

読書メーター

2020年4月に読んだ本2020年05月31日 17時06分38秒

 4月は『Molly Zero』の第4章が佳境で、わりと熱中して翻訳してました。で、読んだ本は少なめ。そういうものだ。

4月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:853
ナイス数:85

ピエタとトランジ <完全版>◾️ピエタとトランジ <完全版>感想
★★★★
短編版の疾走感が、オムニバスでは、個々の短編の疾走感、短編から短編へのリレーの疾走感でいい感じにブラッシュアップ。しかもこれ、もしかして、サタンとデビルマン!?の物語!? いろいろな意味で堪能。
読了日:04月09日 著者:藤野 可織


相方システム-学園が選んだ運命の女の子-2 (Lilie comics)◾️相方システム-学園が選んだ運命の女の子-2 (Lilie comics)感想
★★★★
1巻はアイドリング?だったところ、いきなりトップギアでダッシュし始めた!? 前巻で仄めかされた「裏切り」の内容がえげつなさすぎて、なんと言っていいやら…。次が気になる。
読了日:04月11日 著者:袴田めら


イマジン?◾️イマジン?感想
★★★☆
これまでに数々の「原作をリスペクトした」映像化(テレビドラマ、映画)を経験してきた作者の経験が、しっかりすぎるほど生かされてる。ちょっと、そういった要素がわかりやすすぎるところもなくはないが、安定の有川品質。
読了日:04月16日 著者:有川 ひろ

読書メーター

2020年3月に読んだ本2020年04月02日 21時02分52秒

 3月はまる一月のテレワークという初体験。なんだかすぐに眠くなるので読書はそんなに進まず。あと、Molly Zeroはファンジンの上巻のうち、第1章と第2章をほぼ全文見直し完了。もうちょっとで上巻は印刷に出せるステータスになるけど、持っていけるイベントがないかも…

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1748
ナイス数:149

読書で離婚を考えた。◾️読書で離婚を考えた。感想
★★★★
夫婦の相互理解(笑)を目指して(?)、交互にWeb連載された読書リレーエッセイの単行本化。リアルタイムで読んでいた人の中には、本気で離婚の危機を心配された方がいたとかいなかったとか(笑)。いや、しかしまあ、なぜ結婚に至ったのか、とか、かみ合わない部分のかみ合わない具合とか、それでもなんとかやっている、などなど、割合、自分の結婚観にも近いものは感じる(笑)。ただ、そういうことを言うと、妻からは「わたしはこんなこと言ったりやったりしない」と、言われそう(笑)。あ、うちの妻はちゃんとレシピ通りに料理を作ります。
読了日:03月07日 著者:円城 塔,田辺 青蛙


こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)◾️こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)感想
★★★★
覚えている人は少ないであろう、まだニチアサに移る前の時間枠で、基本、なかよしタイアップだったのが、1年だけちゃおタイアップ、しかも単発の作品のアニメ化ではなく、3作品を30分に押し込めるという『アニメ週刊DX! みいファぷー』。「ファ」にあたる『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』だけは、単独でのソフト化が行なわれたものの、あとふたつは幻。その「みい」にあたる本作。「ファ」が目当てではあったものの、「みい」も秀作エピソードが多かった。その原作はまだ続いていて、四半世紀近くかけてついに卒業!? 感慨深い。
読了日:03月11日 著者:おの えりこ


暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ◾️暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ感想
★★★★★
ル=グウィンがblog(!)に書いてきたエッセイを、似通ったテーマごとに再編するとともに、その合間に猫日記をはさんだ構成の妙。構成もさることながら、一編一編のエッセイの軽妙洒脱さ、社会を見る視点の客観性、いろいろな意味で深い。これは座右の書として、折に触れて読み返すべき書物かもしれない。いや、大袈裟じゃなくて。あと、ポートランドのパウエルズ書店、2012年に行ったことあるんだけど、ル=グウィンも足を運んだ本屋さんだったのね。まあ、ポートランドの在住で、いちばん大きい書店なので、当たり前かもしれないけど。
読了日:03月15日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン


活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)感想
★★★★
本編全4巻の前日譚を、本編同様、それぞれ異なる人物の視点で語りつつ、それらの要素がゆるやかにつながり、やがて本編の1巻に至る。単独でも読めるが、本編の設定が活かされ、見せていなかったものが深掘りされ、本編の後に読むべき構成になっている点で、まさに『活版印刷三日月堂』ゼロと呼ぶべき一冊。本編でも感じていたが、いかにも泣かせ要素てんこ盛りを、抑制した筆であざとくならずにナチュラルに読ませる語りがいい。あと、後々の時代に読むと、こういう日常の物語は、描かれている時代時代の出来事や風俗に関する資料にもなるのかも。
読了日:03月21日 著者:ほしお さなえ


ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)◾️ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)感想
★★★
テキサスでひとり暮らしのおじいさんと、猫の静かな生活。ちょっとした勘違いから、その静かな生活に、ちょっとした波乱? でも、元の鞘に収まって、また静かな生活が…。
読了日:03月21日 著者:テリー・ファリッシュ


活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)感想
★★★☆
こちらは後日談中心の番外編。『ゼロ』的位置づけの前巻と比べると、各編の有機的なつながり〜これは本編全4巻の特徴でもあった〜は弱めで、それぞれのキャラクターのその後を読んでみたかったファンのためのご褒美的な印象あり。それでもまあ、今回も各編のそれぞれにじんわりくる。あと、この2冊は、指摘されてる方も多いけど、全体に宮沢賢治リスペクト要素でトーンが統一されていると思う。アニメの『銀河鉄道の夜』がちょっと観かえしたくなる。
読了日:03月28日 著者:ほしお さなえ


裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)◾️裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★
kindle版のセールでダウンロードして読了。リアル本でなしに一からkindleで読了したのは初めて。せっかくなので、このシリーズはこれで読み継いで行こうかな。それにしても、ストルガツキー『ストーカー』が百合SFの元ネタになるとは…。いいぞもっとやれ(笑)。
読了日:03月29日 著者:宮澤 伊織

読書メーター

2020年2月に読んだ本2020年03月01日 21時35分02秒

 キース・ロバーツ『Molly Zero』を頭から直し始めたら、誤訳の多さに頭痛くなりながら、本腰入れて修正中。とはいえ、自分の「下訳」があるだけでも、一から訳すよりはだいぶよかろう。あと、1年修行したから誤訳に気づけてる、というのもあるし…
 直しとは別に、第4章も半分以上は進んでて、たまに出てくるロマ語にもだいぶ慣れてきた。
 そんなこんなありつつも、今月はだいぶいろいろ読んだ。ページ数短い本も多いけど(笑)。

2月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3168
ナイス数:158

「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと◾️「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと感想
★★★★
読みさしだったのを片渕監督のトーク@浜松の行き帰りで読了。一番の驚きは、アニメだけに登場するアレが、次回作を初めから意識してのものだった、という事実。他にも、深読みの材料てんこ盛り。あと、時系列的には、自分のファン歴とだいたい重なるのも感慨深い。
読了日:02月01日 著者:こうの 史代,片渕 須直

空飛び猫 (講談社文庫)◾️空飛び猫 (講談社文庫)感想
★★★
なぜか翼を持っている猫たちが親のもとをはなれて、「いんげん」ならぬ「にんげん」の子どもたちと交流するまでのお話し。
読了日:02月02日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン


夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books◾️夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books感想
★★★
猫のいる書店、癒やし系猫カフェの本屋版みたいなもの、と思えばさにあらず、店員猫と本屋が互いを助け合う、というコンセプトが、徐々に醸成されて、実現に向けて動いていく様がありありとレポートされる。書店、取次の話や、保護猫をめぐる現状、発端となったビブリオバトルから、クラウドファンディングの話まで、縦横無尽。色々な側面から読める。
読了日:02月07日 著者:井上 理津子,安村 正也

帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)◾️帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)感想
★★★
♪かえぇーってきたぞ、かえぇーってきたぞ…。というタイトルだけど、物語的には「行きて帰りし」というべきか。前作で安住の地を見つけた猫たちが、里帰りして、また戻ってくるまでの冒険譚。かあいいオマケつき。
読了日:02月08日 著者:アーシュラ.K・ル=グウィン

素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)◾️素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)感想
★★★
今回は、翼は生えてないお坊ちゃん猫、アレキサンダーの迷子から始まる。まとめるなら、前作では兄姉といっしょになれたけど、まだしゃべれるようになってなかった末妹のジェーンが、お話できるようになるまでの物語。それにしても訳注が今までで一番多くて長い、というか、注じゃなくて、ただの猫エッセイだよ(笑)。
読了日:02月09日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

空を駆けるジェーン◾️空を駆けるジェーン感想
★★★☆
前作で幼少期のトラウマを克服した黒猫ジェーンだが、自立心は兄姉やアレキサンダーより旺盛だった。ということで、隠れ家的な農家を出て都会へ出るが…。散々な目にあっても、街の方が住みやすい、というあたりはちょっと現代っ子っぽい? それにしても、この本だけ装丁が違って、ちょっと小さいのは、ジェーンの自立心のあらわれ!?
読了日:02月09日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)◾️火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)感想
★★★★★
毎年恒例の手塚治虫を偲ぶ読書。今年は『火の鳥』「復活編」。昨年の「鳳凰編」は再読して、個人的手塚治虫最高傑作と思ったが、勝るとも劣らない本当に、COM版の『火の鳥』は深い。この「復活編」はまた、カットバックという手法のすごさを初めて体感した読書でもあったかもしれない。初読はマンガ少年創刊に合わせての朝日ソノラマからの総集編で、6年生の時にまとめて読んだ。併録の「羽衣編」は未完のCOM版「望郷編」とつながるはずだった掌編なので、いつ読んでもちょっと複雑。ということで、来年は「望郷編」の予定。
読了日:02月09日 著者:手塚 治虫

ミステリと言う勿れ(6) (フラワーコミックスα)◾️ミステリと言う勿れ(6) (フラワーコミックスα)感想
★★★☆
今回はこの巻だけで読める構成、しかもあの彼が大活躍、というか、あっちの話と時系列かぶってて、しかも、これまでの話で点として出てきたキャラが線でつながりはじめた。話そのものとは関係ないけど(いや、あるのか?)、老若男女、キャラの顔、表情の醸す雰囲気が鳥肌モノ。
読了日:02月12日 著者:田村由美
十二月の十日◾️十二月の十日感想
★★★☆
ダメ人間が堕ちてダメになる、ダメな人もそうじゃない人も、脳内ではどうでもいいような妄想をぐるぐる展開してる、ダメがダメになる中、それでも、最後のささやかな善意がそこはかとない希望を残す。ひたすらダメなので読み切るのに覚悟がいる(再読も微妙)感じだけど、いざ読み始めると止まらなくなる不思議な読後感。あと、ページ数の半分くらいはほんのりSF?
読了日:02月15日 著者:ジョージ・ソーンダーズ

真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)◾️真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)感想
★★★★
イラストとテキストで簡潔に語られる風刺の痛烈さ。今でもそのまんま通用する風刺の内容に、いつの作品、と思えば、単行本としては1976年、元の連載はその前なのだから、日本の社会、政治は、この50年、同じ風刺が通用する状況下にある(今では悪化している)と思うと、読んでいて暗澹となる。まあ、真鍋博センセイも野球中継はお嫌いだったらしい、というあたりは、ちょっとほっこりした。
読了日:02月15日 著者:真鍋 博

幻魔大戦 Rebirth(11): 少年サンデーコミックス〔スペシャル〕◾️幻魔大戦 Rebirth(11): 少年サンデーコミックス〔スペシャル〕感想
★★★★
スーパー石ノ森大戦、スーパー平井大戦のひろげすぎた風呂敷をどう畳むのか、途中、どこに向かってるんだ、という展開もあったが、その伏線もひと通り回収して、はじめの幻魔大戦をやり直して、その先へ。平井和正が生前完結させた小説版も、最後はシグが敵だったという。新幻魔大戦のファンとしては、あそこから始まった物語の帰着を2020年に読めて感慨深い。それに、これはあの世界から始まったひとつの結末。別の物語の可能性はこれからも開かれてはいるのだろう。
読了日:02月17日 著者:平井和正/石ノ森章太郎/七月鏡一

おはなしして子ちゃん (講談社文庫)◾️おはなしして子ちゃん (講談社文庫)感想
★★★★
学校の怪談が意外な方向に展開する表題作。やはり学園オカルト的な設定が百合バディものに行き着く「ピエタとトランジ」。まがい物の人魚が自己を模索する「アイデンティティ」。ネットとフォークロア「今日の心霊」。遠宇宙SF「美人は気合い」。ウソをめぐる「エイプリル・フール」。強迫観念がエスカレートしていく「逃げろ!」。平凡な主婦の騙り?が意外な方向にエスカレートする「ホーム・パーティーはこれから」。美術展のごあいさつがモチーフの「ハイパーリアリズム点描画派の挑戦」。ケン・リュウを思わせる「ある遅読症患者の手記」。
読了日:02月18日 著者:藤野 可織

かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)◾️かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
雪組公演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』観劇前に日比谷の本屋で購入。公演も素晴らしかったが、こちらもなかなか。「オスカル様になります!」と養成学校に入学してきた身長178センチのさらさと、その同期たちの群像劇、その序章。入学後、痩せるために吐き続けて喉を痛めた同期が、エトワール(フィナーレの大階段で最初に歌う娘役)を目指して美声を披露する燃える展開までで雑誌交代。因みに今の雪組はエトワールよりトップ二人の方が歌唱力が高いという謎の?編成で、公演は今回も堪能。
読了日:02月22日 著者:斉木久美子

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― (EAST PRESS COMICS)◾️薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― (EAST PRESS COMICS)感想
★★★★
美内すずえのすこし後にマンガ家の世界に足を踏み入れ、何人ものマンガ家のアシを担当してきた体験談。「はみだしっ子』のアシの話と、「天人唐草」誕生秘話はあまりにも貴重すぎるエピソード。それぞれのマンガ家を、その登場人物に模して描くあたりも楽しい。ところどころ目頭を熱くしながら読んだ。因みに「シュラバ」という言葉はおそらく美内すずえの現場から生まれたと考察されている。そういえば、うちの大学のサークルでも、ある時期からファンジン入稿前の編集末期を「まっき」と呼びならわしていたのを思い出したりもした。
読了日:02月23日 著者:笹生 那実

ひみつのしつもん (単行本)◾️ひみつのしつもん (単行本)感想
★★★★
意表をついて腹筋を崩壊させる危険物(笑)、岸本エッセイの第3段、今回も、ところどころ腹筋が崩壊したので、お家の中でだけ読んで正解(笑)。それにしても、時折「夢十夜」的な味わいが生まれはじめているのが興味深い。
読了日:02月27日 著者:岸本 佐知子

読書メーター

こんな夢を見た。2020年03月01日 11時04分26秒

こんな夢を見た。
小さなバーカウンターでお客に料理を出すイタ飯屋。料理を出す傍ら、使い終っった名物?の梅の種を小皿に置いて絵の具を染ませ、その種をカウンターに置いて色を移す。一枚板の木のカウンターにはその色が淡く混じり合っていい味を出してる。この店はこうして年輪を刻んでいくのか。
今のマスターは若い、後輩の女性に料理の出し方や、種の使い方を指導もしている。出来上がったサラダはカラフルで美味しそう。マスターの手がうっかりサラダの皿を落としそうになり、自分がとっさに皿を押さえると、マスターがニコリ。ふとふり返ると、反対側の厨房で先代のマスターが目を細めている。

こんな夢を見た。
職場で急な訃報を聞く。今お経をあげるので、いる人はすぐに手を合わせろ、とのこと。数珠がないが皆で手を合わせる。ふと顔をあげるとちゃんとお坊さんが読経している。と、誰かがすぐそばを通りかかり、ニンニクを食べていてはお葬いにならないと述べる。そんな覚えはないのだが?

こんな夢を見た。
仕事仲間が来た。見慣れぬ会議室に入るとゴミ屋敷のように雑然としている。なんとか片付けて打ち合わせを始める。まずプレゼン資料を流す。何かの古い映画のようだ。気がつくと、みんな無言で布団にくるまってる。自分もだ。顔を上げると、ディスプレイは白黒のブラウンじゃないか。

こんな夢を見た。
何かの運び屋がブツをくすねて相方と二人で逃げてる。その運び屋は自分ではないので、夢見てる自分はえらく冷めた目で、いかにもステロタイプな運び屋の逃走を見ている。ろくに策もなくブツを取りに行くので、危ないな、と思ったら、案の定追手が現れる。ボコられる前に目が覚めた。

こんな夢を見た。
まるまると大きなネズミの群れがすごい勢いで駆けてくる、と、猫らしき動物が追ってくると思うや、ネズミの一匹が急にUターンして自分の方に、動物もその一匹を追う。ネズミが自分の懐に飛び込んでくる、さっき目にしたより大きくなってる!? カピバラみたいだが、表情が人のようだ。
見るたびに何故か大きくなってきてるネズミを抱えたかたちのところ、追っていた動物が止まって目の前にいる。先ほどはネズミの群れを追うネコに見えたが、アレ? どう見ても犬だ。獲物を見つめているが、その獲物がいるのは自分の懐だ。うわわ、どうするの、これ…というところで目が覚めた。

2020年1月に読んだ本2020年02月04日 21時38分15秒

キース・ロバーツ『モリー・ゼロ』の翻訳が佳境に入りつつあり、読み(訳し)進めるのに力が入って、普通の本の読書はやや滞りがち(笑)。

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1062
ナイス数:46

花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
自分はタイムカプセルというものを埋めたことはないが、テレビなどで取り上げられる時に、みんなで開けて、懐かしさにみんな喜んで、といういかにもな図に、なんとはなしに感じていた違和感。本作の描かれ方はその一つの姿。そうだと思う。中には、開けたくない手紙、封印したいものを入れてしまう人もいる。そういうネガな心へのひとつの解法。もしかすると、このシリーズがずっと追求してきたテーマの重要なひとつが、ここでひとつの答えにたどり着いたのかもしれない。
読了日:01月13日 著者:成田 美名子


名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
子どもたちの遊びが生き生き描かれてるのは『やかまし村〜』にも通じるけど、探偵小説としてのアイデア、構成がまたすばらしい。『ピッピ』や『やかまし村』と違って日本オリジナルのイラストだけど、これがまたタッチ、佇まいがものすごく作品にマッチしている。久しぶりにワクワクしながら読んだ。あと、これって、『マイマイ新子と千年の魔法』の画風、演出でアニメで観てみたいです!
読了日:01月25日 著者:アストリッド・リンドグレーン


日本ビール缶大全 (タツミムック)日本ビール缶大全 (タツミムック)感想
★★★☆
集めも集めたり、一番古いものでは1950年代の日本初の缶までさかのぼるビール缶コレクション。メーカーに勤めていても見たこともないような地方限定のデザイン缶の数々。戦後の日本ビール史を俯瞰できる大力作。
読了日:01月28日 著者:長谷川 正人


明治乙女物語明治乙女物語感想
★★★☆
妻の実家が神保町なので、御茶ノ水界隈の地理にはだいぶ詳しくなった。もともと御茶ノ水から秋葉原あたりもてくてく歩いていたし、東京の地理が歩きで身についてるので、読んでいていろいろ実感がともなう。ミステリとしては構成が甘いというか出来過ぎに思えるところもあるけど、キャラクターの関係性の描き方はなかなか。あと、なんとなく百合?
読了日:01月30日 著者:滝沢 志郎


祝祭と予感祝祭と予感感想
★★★☆
『蜜蜂と遠雷』の登場人物たちの、これまでとその後をほんのちょっとだけ覗く、という趣向の短編集、というか超短編集。内容は、本編を読み返したくなるいいくすぐりの短編ばかりだが、なんといっても短い。これ、文庫にしたらすごく薄い本になりそう。
読了日:01月31日 著者:恩田 陸

読書メーター

2019年12月に読んだ本2020年01月06日 05時17分56秒

試訳中のキース・ロバーツMolly Zeroが第3章のクライマックスに入り、入れ込んで翻訳してたもんで、今月は少なめ。しかもほとんどマンガ。とはいえ、傾向は違えど、長くリスペクトしているマンガ家、シリーズの新刊固め打ちとは、なかなかの月だ。満足度は高し。

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1379
ナイス数:184

ファイブスター物語 15 (ニュータイプ100%コミックス)ファイブスター物語 15 (ニュータイプ100%コミックス)感想
★★★★
久しぶりのトラフィックス中心の巻。ヨーンのパートナーとなったパルスエットが本領を発揮し始めた! 今まで読んできてよかったと思える一冊。
読了日:12月08日 著者:永野 護


折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)感想
★★★★
12/下に予定されていた名古屋SF読書会の課題本が『三体』だったのがきっかけで、読み逃していたものを今頃読了したが、サイバーパンク風、叙情派、バカSFなどなど、バラエティ豊かで、なるほど「中国」という色眼鏡なしに読むのが正解。それにしても破天荒なアイデアの群れ! これをアンソロジーにして英訳したケン・リュウの目も確かだ。
読了日:12月12日 著者:郝 景芳


小路花唄(4) (アフタヌーンKC)小路花唄(4) (アフタヌーンKC)感想
★★★★
4巻通して靴職人のお仕事を丁寧に描きつつ、前作の小路の住人たちのその後の姿も盛り込みつつ、主人公をめぐる三角関係を人生の選択として落ち着いたタッチで描き、主人公の職人としての成長も描いてきた上での、まさにこうなるしかない、と読者が納得できる結末。すがすがしい読後感。しかもまさかの百合(笑)。
読了日:12月14日 著者:麻生 みこと


乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)感想
★★★★
前巻で予感された、これまでのルートをふたたび辿るスミスの旅は、まず姉妹妻アニスとシーリーン。相変わらずの二人の仲に癒される。
読了日:12月15日 著者:森 薫


Gene Mapper -full build-Gene Mapper -full build-感想
★★★☆
遺伝情報が記憶媒体に収められたプログラムで、機能タンパク質への翻訳はプログラムをロードしているようなもの。そういった機能の動作原理が解明されれば、確かにそれをツールとした人工生命もいつかは実現するかもしれない。それにしても、コンピューター関連から、植物生理学的な部分まで、設定がよく考え抜かれているのには舌を巻く。あと、何気にハッシュって概念が出てきてるけど、今は広く知られてるブロックチェーンをこの執筆時期に登場させてるのも流石。作品全体は、やっぱり『虐殺器官』の影響はあるかもしれない。
読了日:12月18日 著者:藤井 太洋

読書メーター