2020年3月に読んだ本2020年04月02日 21時02分52秒

 3月はまる一月のテレワークという初体験。なんだかすぐに眠くなるので読書はそんなに進まず。あと、Molly Zeroはファンジンの上巻のうち、第1章と第2章をほぼ全文見直し完了。もうちょっとで上巻は印刷に出せるステータスになるけど、持っていけるイベントがないかも…

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1748
ナイス数:149

読書で離婚を考えた。◾️読書で離婚を考えた。感想
★★★★
夫婦の相互理解(笑)を目指して(?)、交互にWeb連載された読書リレーエッセイの単行本化。リアルタイムで読んでいた人の中には、本気で離婚の危機を心配された方がいたとかいなかったとか(笑)。いや、しかしまあ、なぜ結婚に至ったのか、とか、かみ合わない部分のかみ合わない具合とか、それでもなんとかやっている、などなど、割合、自分の結婚観にも近いものは感じる(笑)。ただ、そういうことを言うと、妻からは「わたしはこんなこと言ったりやったりしない」と、言われそう(笑)。あ、うちの妻はちゃんとレシピ通りに料理を作ります。
読了日:03月07日 著者:円城 塔,田辺 青蛙


こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)◾️こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)感想
★★★★
覚えている人は少ないであろう、まだニチアサに移る前の時間枠で、基本、なかよしタイアップだったのが、1年だけちゃおタイアップ、しかも単発の作品のアニメ化ではなく、3作品を30分に押し込めるという『アニメ週刊DX! みいファぷー』。「ファ」にあたる『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』だけは、単独でのソフト化が行なわれたものの、あとふたつは幻。その「みい」にあたる本作。「ファ」が目当てではあったものの、「みい」も秀作エピソードが多かった。その原作はまだ続いていて、四半世紀近くかけてついに卒業!? 感慨深い。
読了日:03月11日 著者:おの えりこ


暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ◾️暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ感想
★★★★★
ル=グウィンがblog(!)に書いてきたエッセイを、似通ったテーマごとに再編するとともに、その合間に猫日記をはさんだ構成の妙。構成もさることながら、一編一編のエッセイの軽妙洒脱さ、社会を見る視点の客観性、いろいろな意味で深い。これは座右の書として、折に触れて読み返すべき書物かもしれない。いや、大袈裟じゃなくて。あと、ポートランドのパウエルズ書店、2012年に行ったことあるんだけど、ル=グウィンも足を運んだ本屋さんだったのね。まあ、ポートランドの在住で、いちばん大きい書店なので、当たり前かもしれないけど。
読了日:03月15日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン


活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)感想
★★★★
本編全4巻の前日譚を、本編同様、それぞれ異なる人物の視点で語りつつ、それらの要素がゆるやかにつながり、やがて本編の1巻に至る。単独でも読めるが、本編の設定が活かされ、見せていなかったものが深掘りされ、本編の後に読むべき構成になっている点で、まさに『活版印刷三日月堂』ゼロと呼ぶべき一冊。本編でも感じていたが、いかにも泣かせ要素てんこ盛りを、抑制した筆であざとくならずにナチュラルに読ませる語りがいい。あと、後々の時代に読むと、こういう日常の物語は、描かれている時代時代の出来事や風俗に関する資料にもなるのかも。
読了日:03月21日 著者:ほしお さなえ


ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)◾️ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)感想
★★★
テキサスでひとり暮らしのおじいさんと、猫の静かな生活。ちょっとした勘違いから、その静かな生活に、ちょっとした波乱? でも、元の鞘に収まって、また静かな生活が…。
読了日:03月21日 著者:テリー・ファリッシュ


活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)感想
★★★☆
こちらは後日談中心の番外編。『ゼロ』的位置づけの前巻と比べると、各編の有機的なつながり〜これは本編全4巻の特徴でもあった〜は弱めで、それぞれのキャラクターのその後を読んでみたかったファンのためのご褒美的な印象あり。それでもまあ、今回も各編のそれぞれにじんわりくる。あと、この2冊は、指摘されてる方も多いけど、全体に宮沢賢治リスペクト要素でトーンが統一されていると思う。アニメの『銀河鉄道の夜』がちょっと観かえしたくなる。
読了日:03月28日 著者:ほしお さなえ


裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)◾️裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★
kindle版のセールでダウンロードして読了。リアル本でなしに一からkindleで読了したのは初めて。せっかくなので、このシリーズはこれで読み継いで行こうかな。それにしても、ストルガツキー『ストーカー』が百合SFの元ネタになるとは…。いいぞもっとやれ(笑)。
読了日:03月29日 著者:宮澤 伊織

読書メーター

2020年2月に読んだ本2020年03月01日 21時35分02秒

 キース・ロバーツ『Molly Zero』を頭から直し始めたら、誤訳の多さに頭痛くなりながら、本腰入れて修正中。とはいえ、自分の「下訳」があるだけでも、一から訳すよりはだいぶよかろう。あと、1年修行したから誤訳に気づけてる、というのもあるし…
 直しとは別に、第4章も半分以上は進んでて、たまに出てくるロマ語にもだいぶ慣れてきた。
 そんなこんなありつつも、今月はだいぶいろいろ読んだ。ページ数短い本も多いけど(笑)。

2月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3168
ナイス数:158

「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと◾️「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと感想
★★★★
読みさしだったのを片渕監督のトーク@浜松の行き帰りで読了。一番の驚きは、アニメだけに登場するアレが、次回作を初めから意識してのものだった、という事実。他にも、深読みの材料てんこ盛り。あと、時系列的には、自分のファン歴とだいたい重なるのも感慨深い。
読了日:02月01日 著者:こうの 史代,片渕 須直

空飛び猫 (講談社文庫)◾️空飛び猫 (講談社文庫)感想
★★★
なぜか翼を持っている猫たちが親のもとをはなれて、「いんげん」ならぬ「にんげん」の子どもたちと交流するまでのお話し。
読了日:02月02日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン


夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books◾️夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books感想
★★★
猫のいる書店、癒やし系猫カフェの本屋版みたいなもの、と思えばさにあらず、店員猫と本屋が互いを助け合う、というコンセプトが、徐々に醸成されて、実現に向けて動いていく様がありありとレポートされる。書店、取次の話や、保護猫をめぐる現状、発端となったビブリオバトルから、クラウドファンディングの話まで、縦横無尽。色々な側面から読める。
読了日:02月07日 著者:井上 理津子,安村 正也

帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)◾️帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)感想
★★★
♪かえぇーってきたぞ、かえぇーってきたぞ…。というタイトルだけど、物語的には「行きて帰りし」というべきか。前作で安住の地を見つけた猫たちが、里帰りして、また戻ってくるまでの冒険譚。かあいいオマケつき。
読了日:02月08日 著者:アーシュラ.K・ル=グウィン

素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)◾️素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)感想
★★★
今回は、翼は生えてないお坊ちゃん猫、アレキサンダーの迷子から始まる。まとめるなら、前作では兄姉といっしょになれたけど、まだしゃべれるようになってなかった末妹のジェーンが、お話できるようになるまでの物語。それにしても訳注が今までで一番多くて長い、というか、注じゃなくて、ただの猫エッセイだよ(笑)。
読了日:02月09日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

空を駆けるジェーン◾️空を駆けるジェーン感想
★★★☆
前作で幼少期のトラウマを克服した黒猫ジェーンだが、自立心は兄姉やアレキサンダーより旺盛だった。ということで、隠れ家的な農家を出て都会へ出るが…。散々な目にあっても、街の方が住みやすい、というあたりはちょっと現代っ子っぽい? それにしても、この本だけ装丁が違って、ちょっと小さいのは、ジェーンの自立心のあらわれ!?
読了日:02月09日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)◾️火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)感想
★★★★★
毎年恒例の手塚治虫を偲ぶ読書。今年は『火の鳥』「復活編」。昨年の「鳳凰編」は再読して、個人的手塚治虫最高傑作と思ったが、勝るとも劣らない本当に、COM版の『火の鳥』は深い。この「復活編」はまた、カットバックという手法のすごさを初めて体感した読書でもあったかもしれない。初読はマンガ少年創刊に合わせての朝日ソノラマからの総集編で、6年生の時にまとめて読んだ。併録の「羽衣編」は未完のCOM版「望郷編」とつながるはずだった掌編なので、いつ読んでもちょっと複雑。ということで、来年は「望郷編」の予定。
読了日:02月09日 著者:手塚 治虫

ミステリと言う勿れ(6) (フラワーコミックスα)◾️ミステリと言う勿れ(6) (フラワーコミックスα)感想
★★★☆
今回はこの巻だけで読める構成、しかもあの彼が大活躍、というか、あっちの話と時系列かぶってて、しかも、これまでの話で点として出てきたキャラが線でつながりはじめた。話そのものとは関係ないけど(いや、あるのか?)、老若男女、キャラの顔、表情の醸す雰囲気が鳥肌モノ。
読了日:02月12日 著者:田村由美
十二月の十日◾️十二月の十日感想
★★★☆
ダメ人間が堕ちてダメになる、ダメな人もそうじゃない人も、脳内ではどうでもいいような妄想をぐるぐる展開してる、ダメがダメになる中、それでも、最後のささやかな善意がそこはかとない希望を残す。ひたすらダメなので読み切るのに覚悟がいる(再読も微妙)感じだけど、いざ読み始めると止まらなくなる不思議な読後感。あと、ページ数の半分くらいはほんのりSF?
読了日:02月15日 著者:ジョージ・ソーンダーズ

真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)◾️真鍋博の植物園と昆虫記 (ちくま文庫)感想
★★★★
イラストとテキストで簡潔に語られる風刺の痛烈さ。今でもそのまんま通用する風刺の内容に、いつの作品、と思えば、単行本としては1976年、元の連載はその前なのだから、日本の社会、政治は、この50年、同じ風刺が通用する状況下にある(今では悪化している)と思うと、読んでいて暗澹となる。まあ、真鍋博センセイも野球中継はお嫌いだったらしい、というあたりは、ちょっとほっこりした。
読了日:02月15日 著者:真鍋 博

幻魔大戦 Rebirth(11): 少年サンデーコミックス〔スペシャル〕◾️幻魔大戦 Rebirth(11): 少年サンデーコミックス〔スペシャル〕感想
★★★★
スーパー石ノ森大戦、スーパー平井大戦のひろげすぎた風呂敷をどう畳むのか、途中、どこに向かってるんだ、という展開もあったが、その伏線もひと通り回収して、はじめの幻魔大戦をやり直して、その先へ。平井和正が生前完結させた小説版も、最後はシグが敵だったという。新幻魔大戦のファンとしては、あそこから始まった物語の帰着を2020年に読めて感慨深い。それに、これはあの世界から始まったひとつの結末。別の物語の可能性はこれからも開かれてはいるのだろう。
読了日:02月17日 著者:平井和正/石ノ森章太郎/七月鏡一

おはなしして子ちゃん (講談社文庫)◾️おはなしして子ちゃん (講談社文庫)感想
★★★★
学校の怪談が意外な方向に展開する表題作。やはり学園オカルト的な設定が百合バディものに行き着く「ピエタとトランジ」。まがい物の人魚が自己を模索する「アイデンティティ」。ネットとフォークロア「今日の心霊」。遠宇宙SF「美人は気合い」。ウソをめぐる「エイプリル・フール」。強迫観念がエスカレートしていく「逃げろ!」。平凡な主婦の騙り?が意外な方向にエスカレートする「ホーム・パーティーはこれから」。美術展のごあいさつがモチーフの「ハイパーリアリズム点描画派の挑戦」。ケン・リュウを思わせる「ある遅読症患者の手記」。
読了日:02月18日 著者:藤野 可織

かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)◾️かげきしょうじょ!! シーズンゼロ (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
雪組公演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』観劇前に日比谷の本屋で購入。公演も素晴らしかったが、こちらもなかなか。「オスカル様になります!」と養成学校に入学してきた身長178センチのさらさと、その同期たちの群像劇、その序章。入学後、痩せるために吐き続けて喉を痛めた同期が、エトワール(フィナーレの大階段で最初に歌う娘役)を目指して美声を披露する燃える展開までで雑誌交代。因みに今の雪組はエトワールよりトップ二人の方が歌唱力が高いという謎の?編成で、公演は今回も堪能。
読了日:02月22日 著者:斉木久美子

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― (EAST PRESS COMICS)◾️薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記― (EAST PRESS COMICS)感想
★★★★
美内すずえのすこし後にマンガ家の世界に足を踏み入れ、何人ものマンガ家のアシを担当してきた体験談。「はみだしっ子』のアシの話と、「天人唐草」誕生秘話はあまりにも貴重すぎるエピソード。それぞれのマンガ家を、その登場人物に模して描くあたりも楽しい。ところどころ目頭を熱くしながら読んだ。因みに「シュラバ」という言葉はおそらく美内すずえの現場から生まれたと考察されている。そういえば、うちの大学のサークルでも、ある時期からファンジン入稿前の編集末期を「まっき」と呼びならわしていたのを思い出したりもした。
読了日:02月23日 著者:笹生 那実

ひみつのしつもん (単行本)◾️ひみつのしつもん (単行本)感想
★★★★
意表をついて腹筋を崩壊させる危険物(笑)、岸本エッセイの第3段、今回も、ところどころ腹筋が崩壊したので、お家の中でだけ読んで正解(笑)。それにしても、時折「夢十夜」的な味わいが生まれはじめているのが興味深い。
読了日:02月27日 著者:岸本 佐知子

読書メーター

こんな夢を見た。2020年03月01日 11時04分26秒

こんな夢を見た。
小さなバーカウンターでお客に料理を出すイタ飯屋。料理を出す傍ら、使い終っった名物?の梅の種を小皿に置いて絵の具を染ませ、その種をカウンターに置いて色を移す。一枚板の木のカウンターにはその色が淡く混じり合っていい味を出してる。この店はこうして年輪を刻んでいくのか。
今のマスターは若い、後輩の女性に料理の出し方や、種の使い方を指導もしている。出来上がったサラダはカラフルで美味しそう。マスターの手がうっかりサラダの皿を落としそうになり、自分がとっさに皿を押さえると、マスターがニコリ。ふとふり返ると、反対側の厨房で先代のマスターが目を細めている。

こんな夢を見た。
職場で急な訃報を聞く。今お経をあげるので、いる人はすぐに手を合わせろ、とのこと。数珠がないが皆で手を合わせる。ふと顔をあげるとちゃんとお坊さんが読経している。と、誰かがすぐそばを通りかかり、ニンニクを食べていてはお葬いにならないと述べる。そんな覚えはないのだが?

こんな夢を見た。
仕事仲間が来た。見慣れぬ会議室に入るとゴミ屋敷のように雑然としている。なんとか片付けて打ち合わせを始める。まずプレゼン資料を流す。何かの古い映画のようだ。気がつくと、みんな無言で布団にくるまってる。自分もだ。顔を上げると、ディスプレイは白黒のブラウンじゃないか。

こんな夢を見た。
何かの運び屋がブツをくすねて相方と二人で逃げてる。その運び屋は自分ではないので、夢見てる自分はえらく冷めた目で、いかにもステロタイプな運び屋の逃走を見ている。ろくに策もなくブツを取りに行くので、危ないな、と思ったら、案の定追手が現れる。ボコられる前に目が覚めた。

こんな夢を見た。
まるまると大きなネズミの群れがすごい勢いで駆けてくる、と、猫らしき動物が追ってくると思うや、ネズミの一匹が急にUターンして自分の方に、動物もその一匹を追う。ネズミが自分の懐に飛び込んでくる、さっき目にしたより大きくなってる!? カピバラみたいだが、表情が人のようだ。
見るたびに何故か大きくなってきてるネズミを抱えたかたちのところ、追っていた動物が止まって目の前にいる。先ほどはネズミの群れを追うネコに見えたが、アレ? どう見ても犬だ。獲物を見つめているが、その獲物がいるのは自分の懐だ。うわわ、どうするの、これ…というところで目が覚めた。

2020年1月に読んだ本2020年02月04日 21時38分15秒

キース・ロバーツ『モリー・ゼロ』の翻訳が佳境に入りつつあり、読み(訳し)進めるのに力が入って、普通の本の読書はやや滞りがち(笑)。

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1062
ナイス数:46

花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
自分はタイムカプセルというものを埋めたことはないが、テレビなどで取り上げられる時に、みんなで開けて、懐かしさにみんな喜んで、といういかにもな図に、なんとはなしに感じていた違和感。本作の描かれ方はその一つの姿。そうだと思う。中には、開けたくない手紙、封印したいものを入れてしまう人もいる。そういうネガな心へのひとつの解法。もしかすると、このシリーズがずっと追求してきたテーマの重要なひとつが、ここでひとつの答えにたどり着いたのかもしれない。
読了日:01月13日 著者:成田 美名子


名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
子どもたちの遊びが生き生き描かれてるのは『やかまし村〜』にも通じるけど、探偵小説としてのアイデア、構成がまたすばらしい。『ピッピ』や『やかまし村』と違って日本オリジナルのイラストだけど、これがまたタッチ、佇まいがものすごく作品にマッチしている。久しぶりにワクワクしながら読んだ。あと、これって、『マイマイ新子と千年の魔法』の画風、演出でアニメで観てみたいです!
読了日:01月25日 著者:アストリッド・リンドグレーン


日本ビール缶大全 (タツミムック)日本ビール缶大全 (タツミムック)感想
★★★☆
集めも集めたり、一番古いものでは1950年代の日本初の缶までさかのぼるビール缶コレクション。メーカーに勤めていても見たこともないような地方限定のデザイン缶の数々。戦後の日本ビール史を俯瞰できる大力作。
読了日:01月28日 著者:長谷川 正人


明治乙女物語明治乙女物語感想
★★★☆
妻の実家が神保町なので、御茶ノ水界隈の地理にはだいぶ詳しくなった。もともと御茶ノ水から秋葉原あたりもてくてく歩いていたし、東京の地理が歩きで身についてるので、読んでいていろいろ実感がともなう。ミステリとしては構成が甘いというか出来過ぎに思えるところもあるけど、キャラクターの関係性の描き方はなかなか。あと、なんとなく百合?
読了日:01月30日 著者:滝沢 志郎


祝祭と予感祝祭と予感感想
★★★☆
『蜜蜂と遠雷』の登場人物たちの、これまでとその後をほんのちょっとだけ覗く、という趣向の短編集、というか超短編集。内容は、本編を読み返したくなるいいくすぐりの短編ばかりだが、なんといっても短い。これ、文庫にしたらすごく薄い本になりそう。
読了日:01月31日 著者:恩田 陸

読書メーター

2019年12月に読んだ本2020年01月06日 05時17分56秒

試訳中のキース・ロバーツMolly Zeroが第3章のクライマックスに入り、入れ込んで翻訳してたもんで、今月は少なめ。しかもほとんどマンガ。とはいえ、傾向は違えど、長くリスペクトしているマンガ家、シリーズの新刊固め打ちとは、なかなかの月だ。満足度は高し。

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1379
ナイス数:184

ファイブスター物語 15 (ニュータイプ100%コミックス)ファイブスター物語 15 (ニュータイプ100%コミックス)感想
★★★★
久しぶりのトラフィックス中心の巻。ヨーンのパートナーとなったパルスエットが本領を発揮し始めた! 今まで読んできてよかったと思える一冊。
読了日:12月08日 著者:永野 護


折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)感想
★★★★
12/下に予定されていた名古屋SF読書会の課題本が『三体』だったのがきっかけで、読み逃していたものを今頃読了したが、サイバーパンク風、叙情派、バカSFなどなど、バラエティ豊かで、なるほど「中国」という色眼鏡なしに読むのが正解。それにしても破天荒なアイデアの群れ! これをアンソロジーにして英訳したケン・リュウの目も確かだ。
読了日:12月12日 著者:郝 景芳


小路花唄(4) (アフタヌーンKC)小路花唄(4) (アフタヌーンKC)感想
★★★★
4巻通して靴職人のお仕事を丁寧に描きつつ、前作の小路の住人たちのその後の姿も盛り込みつつ、主人公をめぐる三角関係を人生の選択として落ち着いたタッチで描き、主人公の職人としての成長も描いてきた上での、まさにこうなるしかない、と読者が納得できる結末。すがすがしい読後感。しかもまさかの百合(笑)。
読了日:12月14日 著者:麻生 みこと


乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)感想
★★★★
前巻で予感された、これまでのルートをふたたび辿るスミスの旅は、まず姉妹妻アニスとシーリーン。相変わらずの二人の仲に癒される。
読了日:12月15日 著者:森 薫


Gene Mapper -full build-Gene Mapper -full build-感想
★★★☆
遺伝情報が記憶媒体に収められたプログラムで、機能タンパク質への翻訳はプログラムをロードしているようなもの。そういった機能の動作原理が解明されれば、確かにそれをツールとした人工生命もいつかは実現するかもしれない。それにしても、コンピューター関連から、植物生理学的な部分まで、設定がよく考え抜かれているのには舌を巻く。あと、何気にハッシュって概念が出てきてるけど、今は広く知られてるブロックチェーンをこの執筆時期に登場させてるのも流石。作品全体は、やっぱり『虐殺器官』の影響はあるかもしれない。
読了日:12月18日 著者:藤井 太洋

読書メーター

2019年11月に読んだ本2019年12月01日 12時22分29秒

 11月は先月と対照的にマンガなし、活字ばかり固めうちで読んだ。トピックは十二国記とジャーゲン。
 あと、Molly Zeroについて、キース・ロバーツの現在のエージェントさんと連絡がついて、ファンジン向けの版権交渉。翻訳とレイアウト作業もちょこちょこ進めてます。

11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3234
ナイス数:209

のっけから失礼しますのっけから失礼します感想
★★★☆
宝塚の『エリザベート』を至高と断じ、花組版『ポーの一族』に酔いしれ、『重版出来!』に涙する、なんだか、うちの夫婦的に他人事と思えない話題の数々。一気読みする性質のものではないと思うので、いっぺん読んでは他のことをしつつ、ぽつぽつ読んだ。
読了日:11月04日 著者:三浦 しをん


たんぽぽのお酒 (1971年) (文学のおくりもの〈1〉)たんぽぽのお酒 (1971年) (文学のおくりもの〈1〉)感想
★★★
実は読んでなかった名作のひとつ(笑)。高校時代から、本屋で手に取ったりパラパラめくったりはしていたものじゃがのぉ(笑)。読んでみると、1928年のイリノイ州のひと夏を封じ込めた、まさに佳作。とはいえ、市電が廃止されてバスになるとか、古いアーケード(ゲームセンター)が老朽化で廃業したり、日本でいえば昭和30-40年代くらいの子ども時代を想起させる。マイマイ新子のような作品とも通底する要素があるように思った。
読了日:11月04日 著者:レイ・ブラッドベリ


歯をみがいてはいけません! (講談社青い鳥文庫)歯をみがいてはいけません! (講談社青い鳥文庫)感想
★★☆
横田順彌の追悼展で配布されていた著書の最後から4冊目。まあ、こういう機会がなければ存在も知らなかった児童書で、しかもシリーズ3冊目だったりするが、1ページに2回くらいダジャレが出てくるあたりはいかにも(笑)。実はさらりと並行世界SF。
読了日:11月08日 著者:横田 順彌


白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)感想
★★★★☆
読み始めてしまえば、時間の関係で一晩は越したものの、ほぼ一気読み。焦らしに焦らした前巻までから、今巻では話が動き出し、その過程で、各登場人物の内面がそれぞれに抉り出される。
読了日:11月11日 著者:小野 不由美

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)感想
★★★★☆
光が見えてきたか、と思ったら、一転、何という容赦のない展開…。ギリギリまでどうなるのかと思ったら、何という怒涛の展開…。そして、この物語は民の生活に始まって、民の生活で幕を下ろした。あと、ラスト1行は…いわゆるナレ…。
読了日:11月13日 著者:小野 不由美


やかまし村の子どもたち (リンドグレーン・コレクション)やかまし村の子どもたち (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
ピッピと同じ新訳のリンドグレーン・コレクションからのやかまし村。オリジナル版のイラストが使われてるのも同じ。ピッピとは対照的に普通の子どもたちの楽しそうな日常がいかにも楽しそうに描かれる。シリーズの初めの2作は原作者の脚本・監修のもとにラッセ・ハルストレム監督が映画にもしている。録画してあったのを思い出して観てみたけど、これがまたいい!
読了日:11月17日 著者:アストリッド リンドグレーン


ゆき、まだかなあゆき、まだかなあ感想
★★★
かあいらしい絵本。これからの季節向き?
読了日:11月17日 著者:マーシャ・ダイアン アーノルド


みならいサンタみならいサンタ感想
★★★☆
サンタ見習いの女の子の研修明け?の初仕事。いや、かあいらしいすなあ。
読了日:11月17日 著者:そのだ えり
薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート 3 (光文社キャラクター文庫)薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート 3 (光文社キャラクター文庫)感想
★★☆
1冊目は日常の謎ミステリとしてそれなりだったけど、2、3冊目はミステリ分だいぶ控えめなラブコメ。キャラクター小説としては楽しめた。
読了日:11月18日 著者:福田 和代


紙の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)紙の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)感想
★★☆
魔術師見習いの少女が、折り紙をモチーフにした紙の魔術師の修行を始める、という導入部から、予想しない方向に物語が進む。まあ、ちょっと好み分かれるかな。映画化予定らしいけど、確かに映像向けかも。
読了日:11月23日 著者:チャーリー・N・ホームバーグ


せなか町から、ずっと (福音館創作童話シリーズ)せなか町から、ずっと (福音館創作童話シリーズ)感想
★★★
超巨大な魚?のせなかに、そこを島だと思った人間たちが町を作った。登場人物の男の子のひとりが毎朝牛乳配達しているのを読んで、毎朝、晴れの日も雨の日も雪の日も豪雪の日も新聞配達をしていた頃のことをちょっと思い出した。童話としてはまあ、お行儀がよいというか、いささかできすぎ感もあるものの、イラストとのカップリングがなかなか。
読了日:11月26日 著者:斉藤 倫
ジャーゲン (マニュエル伝)ジャーゲン (マニュエル伝)感想
★★★★
しがない質屋のジャーゲンが悪魔に隠された妻を探す旅に出てみると、いろいろなものに出会い、若がえり、さまざまな美女たちに愛されながら、地獄から天国まで遍歴を続ける。1918年に書かれたとのことだが、時間SF的な展開とか、登場人物が作者との関係を、被造物が造物主との関係を自覚するようなメタ構造とか、インフレーション宇宙を思わせるようなヴィジョンまで、驚きのアイデアがこれでもかと出てくる。それにしても、中盤から重要な?役割をする「呪文」(笑)。「呪文」最高(笑)。
読了日:11月29日 著者:J.B.キャベル

読書メーター

2019年10月に読んだ本2019年11月01日 20時00分34秒

 10月はなんだかマンガを固めうちで読んだ。『彼方のアストラ』は原作マンガもこれまで読まず、アニメも観ないままだったので、予備知識なしで存分に楽しめた。これは確かに一気読み向き。
 あと、吾妻ひでおご逝去の報に、手塚治虫以来の落涙。自分のコアを形成しているのは、今でもこの二人のマンガ家なんだなあ、ということを改めて実感した。

10月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3343
ナイス数:255

エセルとアーネスト■エセルとアーネスト感想
★★★★
映画を観てきたので原作も読んでみた。絵本というよりマンガに近いレイアウトで、映画版はおおむね原作のストーリーをきちんと映像化している。動きをともなう演出で味わいが増しているシーンもありつつ、止め絵のつながりの方が余韻が残るシーンもあり。つまり、どっちもよい。内容的には『このロンドンの片隅に』でもありつつ、結婚からの二人の生涯を描き切った秀作。
読了日:10月06日 著者:レイモンド ブリッグズ


美術館へ行こう: ときどきおやつ■美術館へ行こう: ときどきおやつ感想
★★★☆
ちょっと小さい/ちょっと変わった美術館をめぐるガイドブック。ベルナール・ビュフェ美術館はちょっと前に原田知世のon-docでいったことがあるけど、不思議な空間だったっけ。場所も美術館の趣旨もまちまちながら、著者の訪ねる美術館はそういう空気感が感じられる、という点で共通してるのかも。あらためて、中谷宇吉郎の記念館は行ってみたくなった。それ以外もあちこち、機会があれば。
読了日:10月10日 著者:伊藤まさこ


くわた屋食堂 (バーズコミックス)■くわた屋食堂 (バーズコミックス)感想
★★★★ひとつひとつはOL女子の料理をめぐるほんわか日常スケッチ、メインのキャラが徐々に知り合いになっていく過程もほっこり。最後はピクニックでゆるやかにつながってたキャラが集合して大団円。そんな中、中学時代はつながりのなかった二人が焼き鳥の縁で友だちになって、久しぶりに故郷の街を訪ねるエピソードで、なんだかじんわりしてしまったのは何故だか自分でもわからない。
読了日:10月12日 著者:桑田 乃梨子


パラドックス・メン (竹書房文庫)■パラドックス・メン (竹書房文庫)感想
★★★★
なるほど、ワイド・スクリーン・バロックという言葉の定義の元になった、ということが120%納得できる快作。最新の科学知識に照らして怪しい点も(特にラストに関わる旧人類のあれこれとか)、まあ、気にしなくて大丈夫というか、機にする必要はない。ベスターとの比較では、ディティールをいくらでも書き込めそうなところがさらっと流されてるのがもったいないといえばもったいない。
読了日:10月13日 著者:チャールズ・L. ハーネス


こっちむいて!みい子 ベストセレクション まるごとみい子! (ちゃおコミックス)■こっちむいて!みい子 ベストセレクション まるごとみい子! (ちゃおコミックス)感想
★★★★
かつて時間帯移動前のテレビ朝日女児向け枠で、一年だけ講談社なかよしではなく小学館ちゃお(他)原作の年があって、しかも、みっつの作品をショートアニメで見せる『みいファぷー』という企画だった。そのうち『みい』がこの『こっちむいて! みい子』。そのアニメを観なければ知らなかった作品だが、アニメの各エピソードが毎回ツボで、気に入っていた。わざわざコミックスを買うまではしてなかったので、こういう企画はうれしい。セレクトもよくて、けっこうじわじわ目頭熱くして読んだ。シリーズ入門編として最高!
読了日:10月14日 著者:おの えりこ


相方システム~学園が選んだ運命の女の子~1 (Lilie comics)■相方システム~学園が選んだ運命の女の子~1 (Lilie comics)感想
★★★★
『マリア様がみてる』の姉妹(スール)は自分たちで相手を選ぶが、こちらは毎年のマッチングテストの結果から1年間の「相方」を選ぶ、というシステム。2年生で前年度「相方」だった二人が、それぞれに1年生の新しい「相方」と出会うところから始まるアレとかコレとか。いや、これは流石の袴田めら品質。
読了日:10月14日 著者:袴田めら
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)■白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)感想
★★★★
この作中での国の荒廃の仕方を読むと、まるで今のどこかの国の姿を見せつけられているかのような底冷えする気分になる。それにしても、こういう国のありようは、前作が描かれた時にはどの程度構想されていたのか、もともと予見的だったのか、今までかかって書いたからこそこういった描かれ方になったのか、は、ちょっと気になる。
読了日:10月15日 著者:小野 不由美


白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)■白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)感想
★★★★
ああっ、そうくるか!? という展開の連続。そして、ここで引き!? そして糸を引いてるのはやはりあの人物なのか? やはり摂理の発動は意図的に止められていたのか? この配置で動き始めると状況はどう転がるのか? 待て、次巻!
読了日:10月18日 著者:小野 不由美


彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックス)■彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
いや、映画だと『インターステラー』にも『アド・アストラ』にも、なんかモヤモヤ感がある訳ですよ。映像の作りはすごいんだけど(どっちかといえば『アド・アストラ』推し)。このマンガの方がそのあたりの惑星間、恒星間航行を前提とした設定の作りに納得感。そして冒頭からギャグ連発の主人公たちがいい。
読了日:10月19日 著者:篠原 健太


彼方のアストラ 2 (ジャンプコミックス)■彼方のアストラ 2 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
惑星ごとの生態系の違いが、ストーリーとうまくかみ合っていい感じ。あと、パルプマガジン風の口絵もいいすなあ。
読了日:10月19日 著者:篠原 健太


彼方のアストラ 3 (ジャンプコミックス)■彼方のアストラ 3 (ジャンプコミックス)感想
★★★★
こ、このキャラクターの設定……これはやはり、11人いる、ならぬ9人いる!?
読了日:10月19日 著者:篠原 健太


彼方のアストラ 4 (ジャンプコミックス)■彼方のアストラ 4 (ジャンプコミックス)感想
★★★★☆
前巻から今巻にかけては『インターステラー』要素がちらほら、そして、他の巻より少なめのページ数の中でどんでん返し連発。そうだよねえ、たしかに、とある言葉、今まで出てきてなかったよ。あーびっくりした。そして、たしかに話はここで切らないとね。
読了日:10月19日 著者:篠原 健太


彼方のアストラ 5 (ジャンプコミックス)■彼方のアストラ 5 (ジャンプコミックス)感想
★★★★☆
これまでの伏線がきちんと回収されつつ、あのマンガとかあの小説を彷彿とさせる主人公たちの葛藤にも一人一人決着をつけつつ、宇宙SFとしての最大の謎解きも上手くハマって、ラストはさわやか。なるほどこれは極上のジュブナイルSFマンガ! 大団円!!
読了日:10月19日 著者:篠原 健太


不条理日記 完全版■不条理日記 完全版感想
★★★★★
これへの書き下ろしが遺作になってしまうとは…。こうして集められてみると、吾妻ひでおのSF愛がパロディとオリジナル作品で、一方で日常もセルフパロディに、それらが渾然一体となって、いいセレクト。吾妻ひでおがいなければ、自分はこんな人になってなかったのは間違いない。RIP
読了日:10月22日 著者:吾妻ひでお

読書メーター

2019年9月に読んだ本2019年10月01日 18時47分17秒

 今月は、なんだか勢いがついてしまって『Molly Zero』の第3章の訳し読みを進めていて、普通の本が少なめ。まあ、こんなこともあるさ(笑)。
 あ、長いファンダム歴ではじめて京都SFフェスティバルの合宿企画を申請しました。参加される方はよしなに。

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1221
ナイス数:72

未来の科学者との対話17-第17回 神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集-■未来の科学者との対話17-第17回 神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集-感想
★★★★
図書館の新刊で見かけなければこういう本が出ていることを知らなかったけど、中にジュニア農芸化学会で見たことあるテーマもあったので読んでみた。限られた環境で身近なテーマに取り組む高校生たちに胸が熱くなる。
と、思って読んでいたら、本巻の収録内容じゃないけど、2015年くらいにジュニア農芸化学会で発表していた(その同じ高校の後継研究は本巻にも収録されている)JK(当時)が、今はJDとなって海洋微生物の研究をしていることをひょんなことからtwitterで知ってびっくり。ジュニア〜では(残念ながら)賞取れてなかったけど、実は同じ研究で文部科学大臣賞をとってたとか。そっちの方がすごいし、大学でもやりたい研究に進めているようでなにより。
読了日:09月07日 著者:


ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)■ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)感想
★★★★
今回のネタは児童虐待の問題。しかしなるほど、序盤の大学の講義を伏線に、マンガで◯◯トリックが成立するとは。同じような手法でそのトリックを描いたマンガが他にもあったのは覚えてるんだけど、すぐに思い出せない……。
読了日:09月12日 著者:田村 由美


幻魔大戦 Rebirth (10) (少年サンデーコミックススペシャル)■幻魔大戦 Rebirth (10) (少年サンデーコミックススペシャル)感想
★★★☆
そろそろまとめに入りつつあり。あのキャラの正体、彼だった!?
読了日:09月16日 著者:


連続テレビ小説なつぞら コンプリートファンブック (ぴあ MOOK)■連続テレビ小説なつぞら コンプリートファンブック (ぴあ MOOK)感想
★★★★
かゆいところに手が届くムック。本編の中に出てきた当時っぽい演劇とかのポスター、数々のアニメ作品のポスターやセル画、絵コンテ、原画などなど、刈谷さんが脚本の表紙に提供したというカラーイラストがたっぷりカラーで楽しめ、短いけれどドラマから入るファンにも、アニメの方にフォーカスするファンにも納得のインタビュー、寄稿の数々。アニメ資料数はアニメスタイルさんにおまかせするにしても、これは大いに「買い」。いや、買ってよかった。
読了日:09月22日 著者:


本にまつわる世界のことば■本にまつわる世界のことば感想
★★★★
『翻訳できない世界のことば』の翻訳から始まって、気がついたらタイトルの語感以外は各個独立の内容の不思議なシリーズとなりつつある創元社の「世界を旅するイラストブック」シリーズ。最新刊は久しぶりに「積読」も出てくる本にまつわる言葉を扱っているが、世界の言葉をネタだしするために7人の著者を集め、好き勝手にその言葉について小話やエッセイを書いてもらう、という不思議な一冊。けっこう楽しく読めるので、これは企画の勝利かも。
読了日:09月23日 著者:温 又柔,斎藤 真理子,中村 菜穂,藤井 光,藤野 可織,松田 青子,宮下 遼


彼女の世界 (リュウコミックス)■彼女の世界 (リュウコミックス)感想
★★★★
わりとガチ百合だった(笑)。袴田めら作品は登場人物の心理的な立ち位置がくるっと逆転するあたりが読みどころ。自分はピュア百合アンソロジー「ひらり、」でファンになったんだけど、こちらはなんと「リュウ」(笑)。しかし、未読のコミックスをKindle版で読むのってこれが初めてかな。
読了日:09月24日 著者:袴田 めら


日本SF誕生―空想と科学の作家たち■日本SF誕生―空想と科学の作家たち感想
★★★★
第一世代のSF作家がデビューする前からのさまざまな交友録。コンパクトな文章の中に博覧強記ぶりが垣間見え、登場する作家たちの言行赤裸々さも含め、楽しい読み物になっていつつ、国際SFシンポジウムの運営裏話を含めた記録にもなっている労作。
読了日:09月24日 著者:豊田有恒


「なつぞら」のアニメーション資料集[オープニングタイトル編](小冊子)■「なつぞら」のアニメーション資料集[オープニングタイトル編](小冊子)感想
★★★★☆
『なつぞら』のOPアニメの絵コンテ、設定資料、イメージボード、レイアウト、背景、それに脚本用の表紙イラストがよぶんな説明なしでがんがん収録されている。かりやさんの絵の力ががんがん伝わってきて、すごくいい。
読了日:09月26日 著者:

読書メーター

2019年8月に読んだ本2019年09月01日 07時34分36秒

 『ガラスの仮面』マラソン(笑)が終わったので、今月はなんとマンガがなかった。読んだ本の内容は、まあ、ごった混ぜだけど、ルシア・ベルリンは流石の岸本佐知子品質。あと、嵐山光三郎がよかっった。
 因みに、ちょこちょこ訳してるキース・ロバーツ『Molly Zero』の第1章と第2章を印刷ファンジン(発行予定は未定…)向けにレイアウトして、校正用にpdf化してます。読んでみたいとご希望の方はtwitter(@k_takoi)へのDMか、なんらかの手段でご一報ください。

8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2924
ナイス数:98

三体■三体感想
★★★☆
ちょっと出遅れ感あるけど、読み始めたらさくさく読めた話題作。文革の残酷描写から重々しく始まったのが、現代編に入ったらいきなりベイリーばりのバカSFっぽい展開に。と、思ったら平井和正ばりの人類ダメ小説へと転調する、前の方にチラッと出てきたささいな要素が後半で意外な活かされ方をするのも、奔流のようなアイデア同様オドロキ。しかし、こんだけ売れてるけど、バカSF読み慣れてない人は後半ついていけるのか!? ちょっとだけ心配。
読了日:08月03日 著者:劉 慈欣


玉依姫 八咫烏シリーズ 5■玉依姫 八咫烏シリーズ 5感想
★★
今までも大概イヤミスなシリーズだったが、これは今までで一番のイヤミス。人も人でないものもばたばた死ぬし、なんとも後味悪い。あと、あらすじ紹介とかで「エピソード0」といってるのは完全にミスリードで、時系列は過去のエピソードの後だし、位置づけ的にも完全に本編の続き。
読了日:08月06日 著者:阿部 智里


子供のための教訓詩集■子供のための教訓詩集感想
★★★
キース・ロバーツのMolly Zero でヒロインのモリーが子どもの頃に読んだらしいナンセンス詩集。ようやく邦訳版を読めたが、これも全訳ではなかった。亀を見て詩を思い出す、というくだりがあるのだが、その亀の絵はたぶん本書の表紙のこれなんだと思う。
読了日:08月09日 著者:ヒレア ベロック


あずかりやさん  彼女の青い鳥■あずかりやさん 彼女の青い鳥感想
★★★
盲目のあずかりやさんシリーズ3冊目。今回は謎の「彼女」が見え隠れする構成のオムニバス。今回はちょっと構成を作り込みすぎかな? という印象。売れない作家さんの話はちょっとほっこり。
読了日:08月09日 著者:大山 淳子


あの人に会いに 穂村弘対談集■あの人に会いに 穂村弘対談集感想
★★★★
なんというか、世代、対談相手の人選から、同じ文化を共有している感がありつつ、でも、同じような機会をもらっても、自分ではこんな言葉を相手から引き出せないだろうという嫉妬を感じる素晴らしい対談集。特に高野文子さんの語る内容は貴重だ。
読了日:08月12日 著者:穂村 弘


弥栄の烏 八咫烏シリーズ6■弥栄の烏 八咫烏シリーズ6感想
★★★
十二国記かと思って読んでいたら海のトリトンだった。しかも徹頭徹尾ちなまぐさい。
なんていうんだろう、最後の2冊でのシリーズとしての伏線回収や世界観の決着のつけ方が個人的には膚に合わない。読者を驚かせるため、ストーリーの叙述トリックやストーリーの意外性のためにキャラクターが作者の意図のままに扱われてる印象が強い。よく出来ているしキャラクターに感情移入させる描写もうまいので、ファンが多いのは理解できるけど。
読了日:08月14日 著者:阿部 智里


アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)■アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★
なんと二人称の宮沢伊織「キミノスケープ」で驚かせつつ、各短編がいずれもアイデア、テクニックでSFとして秀作、傑作で、百合かどうか、どうでもいいじゃん、と思いかけたところでラストの小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」ガチSFでなおかつガチ百合だったのが確信犯的配置(笑)? ベストは「月と怪物」と「色のない緑」か迷うところ。
読了日:08月17日 著者:


掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集■掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集感想
★★★★☆
波乱万丈な本人の生涯をモチーフにしていた点で(ヘロインとアル中の違いはあるが)アンナ・カヴァン的な背景があるものの、より中南米の土着的な味わいがある。同じ名前、続柄の登場人物たちの、同じに見えて少しずれたエピソードが輻輳的に語られることで、あらゆる可能性が含まれた世界から、その時その時の語り手の観測で短編の物語を確定させているような印象。これは著者が思ってもみない効果かも? とはいえ、ラストの短編では語り手が「幸せなもう一つの人生」を現実と区別がつかないほどありありと語る。…あながち外れてもいないのかも。
それにしても、短編「星と聖人」は岸本佐知子エッセイかと思った。作者と翻訳家も一体感が…??
読了日:08月24日 著者:ルシア・ベルリン


烏百花 蛍の章 八咫烏外伝■烏百花 蛍の章 八咫烏外伝感想
★★★
番外編を集めた一冊。まあほどほどだけど、本編も含め、人がストーリーのためにあっさり死ぬのはやっぱり性に合わない。
読了日:08月31日 著者:阿部 智里


文士の舌■文士の舌感想
★★★★★
鷗外、漱石に始まり山口瞳、開高健あたりまで、明治から昭和までの錚々たる文士たちが通った料理店のうち、現存するものを訪ねて紹介する、という体裁だが、1人あたり5-6ページの分量の中に、その文士の生涯や作風に関する筆者の博覧強記が盛り込まれる。筆者が編集者として実際に付き合った際の逸話もさりげなく盛り込まれ臨場感を増す。拙速に読んでしまうのがもったいなくて、1日に一人か二人分、じっくり味わうように読んだ。何度でも読み返したくなる一冊。そういえば、登場する中では有楽町の慶楽は最近閉店したっけ。
読了日:08月31日 著者:嵐山 光三郎

読書メーター

2019年7月に読んだ本2019年08月03日 08時21分33秒

 このところ夫婦でハマっていた『ガラスの仮面』一気読み、改めて作品の力を実感。やはり白眉は『ふたりの王女』かな。
 あと、引き続きキース・ロバーツ『Molly Zero』を訳し読みも。そろそろ第2部終わり。全体の1/3くらい?

7月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:3342
ナイス数:84

あずかりやさん (一般書)◼︎あずかりやさん (一般書)感想
★★★☆
明日町こんぺいとう商店街、といえば、商店街のお店ひとつひとつについての短編をいろいろな作家が書き継ぐリレー小説的シリーズだと思っていたので、そのお店ひとつで一冊、というのがちょっと意外だった。目の見えないあずかりやさん店主とさまざまなお客さんの物語がクロニクル的なオムニバスになっていて、なかなか。
読了日:07月05日 著者:大山 淳子


ガラスの仮面 (第36巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第36巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
紅天女のためのエチュードは「火」。一方で綾小路くんは現役の仏師(公務員兼業)の元で修行を始める。あと、速水会長が紅天女の里で遭難したり、マヤと真澄が里で星空を眺めたり、いろいろ動きのある巻。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第37巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第37巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
突然の雨に、紅天女の里の神社で雨宿りから夜を明かすことになるマヤと真澄。紅天女のためのエチュードは「水」と「土」。それぞれに何かをつかみつつある二人への最後の課題は「紅天女」そのもの。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第38巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第38巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
二人への最後の課題を前に倒れる月影先生、そしてついに語られる女優・月影千草の一代記から大都芸能との確執まで。奇跡の回復を遂げた先生と、劇団月影、一角獣の仲間たちの前で紅天女の試演をする二人、技巧の亜弓に対して、何かが憑依したかのようなマヤの紅天女の叫びに震憾が走る。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第39巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第39巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
マヤの天然の演技に自信を失いかけた亜弓だが、天然ゆえのマヤの基本的な技術不足になるちょっと自信を取り戻す、そして二人それぞれの紅天女。それを見届けた月影先生、ついに自らが「紅天女」を…。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第40巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第40巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★☆
まるごと一冊「紅天女」。つきかげ、一角獣メンバーのサポートはありつつもほぼ月影先生の一人芝居と源造の語りだけで進む「紅天女」に立ち会った人々が震撼する。月影先生が真打なのは当たり前として、ただの付き人じゃなかったのね、源造、恐ろしい子…
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2◼︎烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2感想
★★★☆
一作目の一見後宮ファンタジーな女性たちの物語の背後で蠢いていた男性たちの権謀術数が明らかになる第二作。ちょうどついになるといっていい内容だが、まあ、いろいろと容赦ない。何を書いてもネタバレになるあたりと、最後に意外な…が待ち受けているのは一作目と近くて、この作家の持味なんだろうと思えてきた。
読了日:07月07日 著者:阿部 智里


あずかりやさん 桐島くんの青春◼︎あずかりやさん 桐島くんの青春感想
★★★
目の見えない店主が営むあずかりやさん。基本、毎回語り手が違い、多くは人間ですらない中、本巻のラストのエピソードでは店主が語り手となり、学生時代の思い出が語られる。
読了日:07月11日 著者:大山 淳子


ガラスの仮面 (第41巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第41巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★☆
紅天女の里の力?で魂の交歓をしてしまうマヤと真澄。梅の谷への吊橋を燃やしちゃう月影先生。そしてマヤと亜弓はつかみ合い殴り合いの大げんかの果てに笑い合うって、どこの少年マンガですか。強敵と書いて「とも」ですか。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
ふたつの紅天女の試演の詳細が発表され、両グループとも稽古が始まる中、真澄の婚約発表のショックから仮面を被れなくなるマヤ。ここで40巻分ガマンしてきた桜小路くんが猛アタックを。その展開に大ショックの真澄さま、やっぱり乙女だ(笑)。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
紅天女の本質をつかもうとするマヤ。ちょっとスピリチュアルになってきたけど、なにしろ劇の内容が神さまの話なのでまあ違和感はないかな。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
月影先生がマヤと亜弓の試演を確認。試演後に「阿古夜」に水を与えるところまでがセットの月影先生品質。役に入り込むマヤとの差を知り、カメラマンのハミルさんにまで「心がない」と評価される亜弓は、稽古中のトラブルで頭を打ち、目に不調が出始める。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
黒沼監督のファミレスや都庁での稽古で何かをつかみ始めるマヤと桜小路くん、亜弓は手術しないと失明でも紅天女をあきらめられず、目の見えない状態での猛特訓を始める。お母さんが指導役で、さながらリアル「奇跡の人」展開。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる◼︎南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる感想
★★★
著者が何故そこまで南極に行きたいと思ったのか、についての想いについては敢えて書いてないのかもしれないけど、南極料理人のご本人に師事して3回チャレンジして実現させるのはすごい。南極探検隊トリビア的に楽しく読める本。しかし、あの悪魔のおにぎりのオリジナルがこれだったんですね。
読了日:07月14日 著者:渡貫 淳子


メアリ・ポピンズ◼︎メアリ・ポピンズ感想
★★★☆
前に『あしながおじさん』を読んだ安野光雅挿絵によるシリーズの一冊。岸田衿子訳の『メアリ・ポピンズ』。実は初読なんだけど、こういうお話だったのね。何から何まで予想の斜め上の展開。ちょっと風の又三郎的な?
読了日:07月19日 著者:トラバース


ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)感想
★★★
目のよく見えない亜弓をサリバン先生みたいに指導する歌子ママ。一方、真澄からマヤを遠ざけようとする紫織さんの陰謀がベタ過ぎて、まるで昭和40年代の少女マンガ!?
読了日:07月21日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
紫織さんの陰謀が裏目に出て、一夜のクルーズで想いを通じ合わせてしまう真澄とマヤ。目撃しちゃった綾小路くんは傷心でバイク事故。怪我人多すぎるぞ、紅天女。
読了日:07月21日 著者:美内すずえ


ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
目が見えないことでかえって凄味が増してきた亜弓の紅天女。一方、マヤのために婚約解消しようとする真澄だが。雑誌で読んで覚えてたけど、アレは何年前だっけ。
読了日:07月21日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
旧国鉄の廃墟での紅天女試演発表。亜弓や綾小路くんのトラブルはむしろ演技にはプラスに。一方、婚約解消で正気を失った紫織さん、こわいです。しかし、これが2012年刊行で、いつ出るんだ50巻!?
読了日:07月21日 著者:美内すずえ


黄金の烏 八咫烏シリーズ 3◼︎黄金の烏 八咫烏シリーズ 3感想
★★★
叙述トリックで読者の予想を裏切りまくるシリーズなのは毎回板についてきた感はある。結末がビターというよりダークなところも同じく。とはいえ、この後味の悪さは現代劇だったらいわゆるイヤミスなのでは。ファンタジーとしての世界設定に十二国記っぽさも出てきた感じ。そういえば十二国記の短編にもこういうニュアンスの話がひとつあったっけ。
読了日:07月22日 著者:阿部 智里


空棺の烏 八咫烏シリーズ 4◼︎空棺の烏 八咫烏シリーズ 4感想
★★☆
今回は雪哉が桃太郎よろしく仲間を集めていく話だが、なんというか腹黒い。まあ、腹黒いことは読者もわかっているし、ここまでの巻と比べると物語の展開の上での意外性はそんなでもなかった。雪哉の性格悪いのは種明かしされなくてもわかってるよ(笑)。とはいえ、ラストあれっぱかりのページであの怒涛の展開になったのは別の意味でびっくりした。
読了日:07月25日 著者:阿部 智里


穂村弘の、こんなところで。◼︎穂村弘の、こんなところで。感想
★★★★☆
資生堂の「花椿」に連載されていた穂村弘のいろいろな人たちとの対談をまとめた対談集。相手の素を引き出すような言葉を投げかけて、その人からしか出てこないような言葉を引き出しているのが流石? 人選も内容も、それからアラーキーの写真もすごくいい感じ。因みに出版が2016年で、後に告発を行なうKaoRiさんの名前がラストのアラーキーとの対談の中で出てきているあたりは、今読むと予想外の効果かも?
読了日:07月28日 著者:穂村 弘

読書メーター