2026年4月に読んだ本2026年05月29日 05時29分18秒

 無事に限定版権も取得してキース・ロバーツ『カイトワールド』のファンジン1巻をはるこんで初お目見え。ゲストが「弊機」のマーサ・ウエルズということもあってか、これまでに参加したはるこんとは比べものにならない人出。とはいえ、逆に企画目当ての方ばかりだったので、ディーラーズはむしろいつも通り(笑)?

4月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:1742
ナイス数:74

モンスタ-・ホテルでクリスマス (どうわはともだち)◾️モンスタ-・ホテルでクリスマス (どうわはともだち)感想
★★★
行き倒れ?のお年寄りの代わりに…。あとはわかるな(笑)?
読了日:04月03日 著者:柏葉 幸子


あと2時間で新年です~ちょうのもようのかさとイランの子どもたちのおはなし~ (世界と出会う絵本)◾️あと2時間で新年です~ちょうのもようのかさとイランの子どもたちのおはなし~ (世界と出会う絵本)感想
★★★☆
イランの新年の風習を背景に、別の境遇の子どもたちの一見別々のお話がひとつに収束していく。ビジュアルノベル形式、と紹介されているけど、要はコマ割り表現のあるマンガ形式の絵本。セリフのないコマの演出が効いている。
読了日:04月03日 著者:ファルハード・ハサンザーデ


あの頃の青い星8◾️あの頃の青い星8感想
★★★★
年に一回のお楽しみ。例年より公開ちょっと遅かったのかな。あらためて、教室での昼食とかのモブシーンでも生徒一人一人に性格と背景が想像できる描き込み。タイムリーなところでは『パリに咲くエトワール』の肌触りに近い感じがする。主人公たちは高二の終わり。この先も見守っていきたい。
読了日:04月09日 著者:


くるりがもりのおべんとうやさん◾️くるりがもりのおべんとうやさん感想
★★★☆
まだ手仕事が多かった時代の日本っぽいどこかの森で、動物たちがお弁当屋、大工、鍛冶屋などなどしてのんびり暮らす。お客さんに合わせたメニューのそれぞれが美味しそう。
読了日:04月09日 著者:ボコヤマ クリタ


くるりがもりのはいたつやさん◾️くるりがもりのはいたつやさん感想
★★★☆
シリーズ2作目。今度は川を物流として活用するカワウソの配達屋さんのお話。秘密の場所に一晩のキャンプ。天の川がくっきり見えそうな夜空。もうずいぶん、そういうロケーションの場所に行ってないなあ。
読了日:04月09日 著者:ボコヤマクリタ


手で育てられた少年 (1980年) (サンリオSF文庫)◾️手で育てられた少年 (1980年) (サンリオSF文庫)感想
★★★★
一言で要約するなら、主人公幼年期の終わり、とでも言おうか。SFではそもそもないし、描写は露骨すぎるくらいだが、不思議とめっぽう面白い。露骨な描写の部分をオミットするなら、映画にもなった『マルセルの夏』『マルセルのお城』あたりと通じる要素もありそうに思った。若い頃に読むより、今くらいに読んだ方が適切なタイミングだったかも。
読了日:04月13日 著者:ブライアン W オールディス,石原 武


うろおぼえ一家のきゅうじつ★★★
うろおぼえ一家のきゅうじつ
感想
読書メモを入力しようとしたら、再読だった(笑)。この絵本の主筋の通り、メモは重要だ(笑)。再読で気がつかずに見落としそうになっていたオチも初読のメモで改めて気がついた(笑)。メモは重要だ(笑)。
読了日:04月17日 著者:出口かずみ


はるをみつけたよ (幼児絵本シリーズ)◾️はるをみつけたよ (幼児絵本シリーズ)感想
★★★☆
身の回りにある春のいろいろなものを絵で紹介していく。今年はたけのこごはんたくさん食べたな。
読了日:04月17日 著者:平野 恵理子


エリック◾️エリック感想
★★★☆
留学に行った先で、いかにもその国、というものより、些細なものを見つけて愛する姿勢がほほえましい。
読了日:04月17日 著者:ショーン・タン


本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3◾️本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3感想
★★★
時間を遡ってのあれこれが続くのかと思っていたら、そのあたりはあっさり? もともとの意中の人とのルートが開けて、たぶん次巻でケリがつくのか?
読了日:04月19日 著者:香月美夜


うろおぼえ一家のおでかけ (うろおぼえ一家のえほん)◾️うろおぼえ一家のおでかけ (うろおぼえ一家のえほん)感想
★★★
スーパー開店のチラシを見た一家。行列に並んでいて、気がついてみたら豪華客船に。いや、これは一家の方より、行列をちゃんと整理してなかったスーパーや客船の人たちに原因があるのでは(笑)。なりゆきのままに豪華客船の旅を満喫。豪勢なおでかけ(笑)。
読了日:04月23日 著者:出口かずみ


うろおぼえ一家のおみせや◾️うろおぼえ一家のおみせや感想
★★★
一家の住む家に何故かお米がたくさん。これだけあればおみせやができる、とおにぎりを握り始めるが…。途中にびっくりの展開があって、ラストは、これはもしかしてルー…もの!?
読了日:04月23日 著者:出口かずみ


うみとねこ◾️うみとねこ感想
★★★☆
読み始めて、あ、前にも読んだな、と気がつく。海だけに、一緒に遭難したい人現象(笑)?
読了日:04月23日 著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン


月へ行きたい (たくさんのふしぎ傑作集)◾️月へ行きたい (たくさんのふしぎ傑作集)感想
★★★☆
おとぎ話っぽく始まったと思ったら、途中からどんどん現実を突きつけてきて、アポロ計画の月面着陸を図解入りで詳しく説明しつつ、将来的なアイデアとして軌道エレベーターとかまで紹介する力入った科学絵本。2011年の発行だけど、現実はやっと月周回がまたできるようになった段階。世界情勢的に、月面までの計画は継続できるのか心配になってくる。
読了日:04月23日 著者:松岡 徹


新版画作品集 ―なつかしい風景への旅◾️新版画作品集 ―なつかしい風景への旅感想
★★★★
不勉強にして「新版画」というものを知らないままでいたのだが、先日そのジャンルの展覧会の内覧会に当選して鑑賞の機会があり、がぜん興味が出た。江戸時代からの浮世絵の分業のインフラを継承しながら、関東大震災を挟む大正期から戦後にまで受け継がれたものの、現代ではロストテクノロジーといえるジャンル。いかにも浮世絵の後継的なものから、水彩画と見紛うものまで、技術的にも江戸時代になかった表現までさまざまに発展していた。別の展覧会もあって原画を見る機会が2回あったが、今後も機会があればいろいろ観たい。
読了日:04月25日 著者:西山 純子


波うららかに、めおと日和(1) (モーニングKC)◾️波うららかに、めおと日和(1) (モーニングKC)感想
★★★
ドラマ化されたのは知っていたが、宝塚版の公演を配信で鑑賞。公演に合わせて無料公開があったので、公演鑑賞後に。まあ、お見合いという体で当日まで対面せず、訓練優先で写真だけの結婚式、というと無茶に思えるとはいえ、この時代だとそれに近いケースも実際あっただろうし、どの時代でも奥手な男子も女子もいただろうなあ。時代背景を思うと先々が心配だけど、まずはほんわか読める。
読了日:04月26日 著者:西香 はち


波うららかに、めおと日和(2) (モーニングKC)◾️波うららかに、めおと日和(2) (モーニングKC)感想
★★★
この巻のトピックは表紙の新婚旅行? 寄港地が機密でなくなったタイミング(二日前!)に現地に来るよう呼び出して、というのがなんとも。しかもいつ呼び出しかかるかわからないというのがさらになんとも。それでもモガ風の洋装と夏の制服でお互いに照れまくるのは微笑ましい。
読了日:04月27日 著者:西香 はち


波うららかに、めおと日和(3) (モーニング KC)◾️波うららかに、めおと日和(3) (モーニング KC)感想
★★★
宝塚版はあちこちエピソードを入れ替えているけど、あれはあれはうまく再構成していたなあ、と思う。ご婦人方の集まりはここからか。憧れのタイピスト!
読了日:04月28日 著者:西香 はち


カフェーの帰り道◾️カフェーの帰り道感想
★★★☆
戦前から戦中を経て戦後まで。上野界隈の片隅のカフェーの何人かの女給さんをそれぞれの主人公(でない短編もあるけど)に、それぞれの人生の断片を描く。根津、本郷界隈の位置関係も頭に入ってきたタイミングで読むと、なかなか味わい深い。ラストにはちょっとほろり。
読了日:04月30日 著者:嶋津 輝



読書メーター

2026年3月に読んだ本2026年04月30日 16時02分45秒

 4月のはるこんに向けて、とーとつにキース・ロバーツのオムニバス長編『Kiteworld』の版権取得ファンジンを出すことにして、ちょこちょこ進めてきた第1章から第3章までの私訳に手を入れ始めたこともあって、冊数、ページ数少なめ。その甲斐あって、版権は無事取得、4月にファンジン出ました。第4章以降も下訳のペースを上げたので、年内に完訳できるといいなあ。

3月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:2332
ナイス数:103

「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(2) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(2) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
お茶会を主催したり、夫婦で夜会に行ったり。一応の悪役一家はいるものの、主人公サイドが基本いい人ばかりなのでほんわか読める。癒し系異世界もの。
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(3) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(3) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
ヒロインがひょんなことから孤児院で働き始めるあれこれ。ちょっとずつ距離が近づくのがいいですなあ(笑)。敵方の家庭の事情と鬱屈とかもちょっとあり。
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(4) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(4) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
領地視察で実質新婚旅行的な巻。敵方のプチ計略もあるけど、今のところさほど不穏でもない。しかしこれをもともと全2巻でやろうとしていた、というのはどういう構想だったのか?
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


ワニが しごとに でかけます◾️ワニが しごとに でかけます感想
★★★☆
セリフなし、コマ割りありのマンガっぽい構成でワニがアパート?で朝目覚めて、電車、徒歩で職場に到着して仕事を始めるまでの日常っぽいあれこれを淡々と描いていく。ラストの仕事には納得(笑)。
読了日:03月01日 著者:ジョヴァンナ・ゾーボリ


バーナード嬢曰く。 (8) (REXコミックス)◾️バーナード嬢曰く。 (8) (REXコミックス)感想
★★★★☆
久しぶりの新刊。登場するキャラクター同士のそれぞれへの理解が深まってきているので、若い方の巻で「こんなこと言っていいんだろうか?」という感じの手探りの会話だったのが、「それ言っちゃうんだ(笑)」みたいなところまで踏み込んでしまっているのがおかしい。発売告知でSNSに流れてきた「ブレーメンの音楽隊」をめぐるやりとりには実はさらに続きが!? あと『ここはすべての夜明け前』の扱いが大きすぎる。作者にもかなり刺さった作品だったのだろう。
読了日:03月03日 著者:施川 ユウキ


ユニコーンレターストーリー◾️ユニコーンレターストーリー感想
★★★★
1983年の3月3日に生まれて保育器が隣同士だった幼なじみのハルカとミチオ。その二人が日本とアメリカに生活の場が分かれて文通で交流を続けていく。どちらの土地でもそれぞれに悩みがあって、それでもその文通がいろいろなことのきっかけになったりもする。どういう話になっていくのかわからないまま、え? ラストはそうなるの!? ほのぼのしたい人向け。
読了日:03月04日 著者:北澤 平祐


あさ/朝◾️あさ/朝感想
★★★★☆
詩が横書き、ひらがな、書き下ろしの「あさ」と、縦書き、過去作からのセレクトの「朝」をカップリングした朝にまつわる詩集。写真はプリンスエドワード島を中心にカナダの写真を撮り続ける写真家さんの作品。詩、写真のクオリティも装丁、構成まで、その総体が奇跡のように感じる一冊。何度でもめくり返したくなる。
読了日:03月04日 著者:谷川 俊太郎,吉村 和敏


ゆう/夕◾️ゆう/夕感想
★★★★☆
『朝/あさ』が7月に出て、11月に出た姉妹編。これもまたいい。
読了日:03月04日 著者:谷川 俊太郎


もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)◾️もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)感想
★★★☆
ヨシタケシンスケの対談を集めたものだが、錚々たる面々と趣味の本や創作姿勢などで共感してしまう幅の広さに改めて驚く。ご本人がネガで温度低い感じでやっているものの、趣味や蔵書のセレクトの点では趣味全開で、それが創作のポイントでもあるのだろう。クライアントの依頼をプラスアルファで仕上げる仕事の延長で、まったくにフリーハンドよりお題があった方が本領が発揮できる、という点にはおおいに共感した。
読了日:03月06日 著者:ヨシタケシンスケ


まんじゅひめ (オールカラー版世界の童話 24)◾️まんじゅひめ (オールカラー版世界の童話 24)感想
★★★☆
「まんじゅひめ」「ふるやんもり」「むしのすきなおひめさま」「よしつねとべんけい」の4編。この中では「なぜなぜ話」の系譜の「ふるやんもり」がむしろ異色に感じる。何しろ「虫愛づる姫君」! あと、「まんじゅひめ」の元になった史実?では木曽義仲が滅ぼされた後の出来事だけど、物語では母娘で木曽に帰ってめでたしめでたしになっているところ、「よしつねと〜」では義仲がさらっと滅ぼされてるのが容赦ない(笑)。「よしつねと〜」も勧進帳のところで終わってるけど、後のことはお子さんに聞かれたら伝えてあげてください、とのこと…
読了日:03月11日 著者:石井 健之


くまだマークのまいにち◾️くまだマークのまいにち感想
★★★☆
くまのくまだマーク、見た目で誤解されがちだけど、穏やかに暮らしていれば、そのうちいいこともある。
読了日:03月11日 著者:樋勝朋巳
カロリーヌとユピーうみへいく (カロリーヌプチえほん)◾️カロリーヌとユピーうみへいく (カロリーヌプチえほん)感想
★★★☆
こんなシリーズもあったのか? BL出版から2004年に出ていた『カロリーヌプチえほん』というシリーズの一冊。犬のユピーとカロリーヌしか出てこないので、普段のシリーズと比べると普通に飼犬と遊びに来た女の子の絵本という感じ。
読了日:03月11日 著者:ピエール プロブスト


カロリーヌうみへいく 新装版 (カロリーヌとゆかいな8ひき)◾️カロリーヌうみへいく 新装版 (カロリーヌとゆかいな8ひき)感想
★★★☆
かつて小学館のカラー版世界の童話に何故か収録されていたお伽話でも伝説、神話、伝承でもないオリジナル絵本のシリーズ。これは1998年の復刻シリーズで、『カロリーヌとゆかいな8ひき』のシリーズ名で20冊ある。こちらはプチのシリーズと違ってライオンやひょうも含む8匹と夏休み1ヶ月を海辺の別荘?で過ごす。擬人化された動物たちと保護者なしの女の子だけのいかにも楽しいバカンス生活。リアルだけどかわいい絵柄がまたいい。
読了日:03月11日 著者:ピエール プロブスト


ぼくらニセなかよし◾️ぼくらニセなかよし感想
★★★
ハッピーセットのおまけだったニセなかよしがちゃんとした絵本に。なかよし練習とコンテストの競技?がちょっと増量。内容忘れていたので新鮮に楽しめた。
読了日:03月11日 著者:出口 かずみ


ころべばいいのに◾️ころべばいいのに感想
★★★☆
「きらい」という感情とどう折り合いをつけるか。一人の女の子の脳内シミュレーションがどんどんエスカレートしていく。教育現場でよくありがちな「みんななかよく」のような考え方をまったく取らないのがよい。
読了日:03月13日 著者:ヨシタケシンスケ


エンピツ戦記-誰も知らなかったスタジオジブリ (中公文庫 た 99-1)◾️エンピツ戦記-誰も知らなかったスタジオジブリ (中公文庫 た 99-1)感想
★★★★
文庫版で購入。10年前の初刊時は図書館で借りた。その後、『この世界の片隅に』原画展やさまざまなイベントでカフェにも行った。佐藤好春さんにサツキの顔入りのサインをいただいたり、佐藤順一、伊藤郁子両氏のサインをいただいたりもした。『なつぞら』ムックも買ったりしたが、文庫ではそのあたりのアニメ本業がらみの追記もあり。品質管理と更新育成は別分野だが退職までずっと取り組んできたのでそのあたりへの共感はさらに深まった。
読了日:03月15日 著者:舘野 仁美


モンスタ-・ホテルでプレ-ボ-ル (どうわはともだち 18)◾️モンスタ-・ホテルでプレ-ボ-ル (どうわはともだち 18)感想
★★★
今回はまさかの野球。街に野球しにきたたぬき一行がまさかの食中毒。試合をしたい補欠のたぬきのために、ホテルに泊まっていたモンスターたちが協力することに。ルールも知らないところからのスタートで、試合でもいろいろ珍プレイ。
読了日:03月15日 著者:柏葉 幸子


煙と蜜 第七集 (ハルタコミックス)◾️煙と蜜 第七集 (ハルタコミックス)感想
★★★
三兄弟の事情と女学校お受験がメインの巻。学友間の身分差でいろいろ葛藤あったり。おひな祭りがポイント。この先、女学校編になると「はいからさん」っぽくなるかな。
読了日:03月16日 著者:長蔵 ヒロコ


地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)◾️地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)感想
★★★★
食と酒と釣りと××と……。世界中で体験したことを語るエッセイの語り口が至芸。未収録のものを集成したという側面もあり、文体がまちまちだったりするが、そのそれぞれが至芸。その土地土地にどっぷりはまり込んで文化の違いを味わい尽くす。とはいえ、エネルギッシュで時に猥雑な語り口はこの時代ならでは。現代の作家ではできないだろう。また、この文体、語り口も真似できないものではないか。
読了日:03月17日 著者:開高 健


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(5) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(5) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
いよいよこの世界における政争がらみでヒロインの身に危機が。あと、回想以外では初登場の仮面夫婦(笑)。まさかご夫人はそこで登場ですか(笑)? 次巻で完結とのことだけど、あまり待たせないでほしい。
読了日:03月17日 著者:水埜なつ,三沢ケイ
暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))◾️暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))感想
★★★★★
焼津と奈良がつながるとすれば、と考えて「あれだ」と思った作品。実際の焼津にはあんな祠はありませんが(笑)。コミックスでいう「阿修羅の章」の冒頭の回から連載で読み始め、毎週楽しみにして読んだ。毎回驚いたが、最終回にはひっくり返った。こんな濃密な作品を10週とはいえ週刊で雑誌連載するとは、当時としても破格。かつて少年ジャンプには諸星大二郎と星野之宣がいた。伝奇SFと王道的な海洋SFや宇宙SFが毎週読めたのだ。小学校から中学校くらいの時期、すごい読書体験をしたものだ。
読了日:03月20日 著者:諸星 大二郎


花のパレット (ちひろ美術館1)◾️花のパレット (ちひろ美術館1)感想
★★★★
「ちひろ美術館」として全12巻+別巻で刊行された全集的な絵本。書誌情報は全冊はないようなので、読んだ4冊の感想をまとめて。2冊ずつの函入りのうち最初の1巻「花のパレット」2巻「春のよろこび」は代表的な作風、テーマ。対して11巻「いのちの詩」は戦火の中の子どもたち、12巻「ちひろの旅物語」はソビエト、ヨーロッパ、ハワイ、日本国内の旅行時のスケッチの集成。この4冊しかないのは偶然なのだが、結果的にいわさきちひろの全体像を俯瞰できたように思った。残りの巻も読んでみたい。
読了日:03月21日 著者:いわさき ちひろ


四維街一号に暮らす五人 (単行本)◾️四維街一号に暮らす五人 (単行本)感想
★★★★
人名、舞台となる土地を除いてはまるでミステリジャンルのライトノベルを読んでいるかのよう。文体が翻訳とは思えない。とはいえ、日本文化に造詣深いこの著者のこと、原著で読んでも自称するところの歴史百合小説として、こんなテイストで読める作品なのだろう。コミュ障、金欠卑下、お嬢様、小説製造マシンとでも言うべき極端なキャラクターたちがそれぞれに成長していく教養小説でもある。すべてをまとめる大家さんのエピソードもいい。
読了日:03月28日 著者:楊 双子

読書メーター

2026年2月に読んだ本2026年03月29日 22時39分39秒

 遅ればせながらのマーダーボット。肉を切らせる闘いが基本なので映像にするとけっこうグロそう? 他、新旧取り混ぜていろいろと。

2月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:2277
ナイス数:112

モンスター・ホテルでおめでとう (どうわはともだち 12)◾️モンスター・ホテルでおめでとう (どうわはともだち 12)感想
★★★
シリーズもの。誕生日を忘れられた男の子がモンスターホテルに紛れ込むのだが…。ほっこり読める。
読了日:02月01日 著者:柏葉 幸子


八百夜(7) (ウィングス・コミックス)◾️八百夜(7) (ウィングス・コミックス)感想
★★★☆
なんとなくの予告より一巻早く終幕。作者コメントによるとラストの展開も構想とは違う方向になったようだ。現代に生きていると、身につまされるような設定でも、世界は続いていくし、人々の暮らしも続いていく、というのがささやかな希望か。ラストにはやられた。そうくるか。とはいえ、少女マンガでも少年マンガでもレディースでも青年マンガでもない(ついでながら、BLでもない(笑))独自の立ち位置。次作はどこまでいくのだろう。誕生日数日違いの同世代マンガ家、デビューから追っかけてきたけど、どちらかが死ぬまで読み続ける所存。
読了日:02月02日 著者:那州 雪絵


逃亡テレメトリー: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 SFウ 15-4)◾️逃亡テレメトリー: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 SFウ 15-4)感想
★★★☆
ちょっと変則的な短編集。表題作は弊機がプリザベーションに一応の定住をした後の初期に戻って、殺人事件の捜査をなし崩しにやる羽目になるエピソード。ドラマのようにはいかないものの、事件を解決できてまんざらでもないのが微笑ましい。あと、すごく短い短編ふたつ。ひとつは統制モジュールをハッキングした直後くらいの時期、統制されていれば命令にない人助けをついしてしまう(すでにドラマには耽溺していた)お話。もうひとつは拉致からの救出後のメンサーの心理的不安定さを珍しく本人の語りで。人間側視点でのお話は他にもあっていいかも。
読了日:02月06日 著者:マーサ・ウェルズ


モンスタ-・ホテルでこんばんは (どうわはともだち 13)◾️モンスタ-・ホテルでこんばんは (どうわはともだち 13)感想
★★★
シリーズ二作目。一人でホテルを切り盛りする透明人間のトオルさんだったが、忙しすぎるところにトラブルが。読んでから表紙を見るとネタバレっぽく感じるけど、読まないとわからないからまあいいのか。
読了日:02月06日 著者:柏葉 幸子


ひつじの ぼうし: 手芸の絵本◾️ひつじの ぼうし: 手芸の絵本感想
★★★☆
表紙のような内容、と思ってページを繰ると、あれ? 羊毛のできるまで、についての手芸の絵本でもあり、科学絵本としても読める。帽子の編み方つき、と書いてはあるものの、編み方の記号は編みものやってる人向け。
読了日:02月07日 著者:緒方 伶香


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます (1) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます (1) (ポラリスCOMICS)感想
★★★☆
5巻を機にあちこちの電子書籍サイトに配信を始めたようで、まずはお試しに1巻を。元王家の血筋ながら田舎で貧乏スローライフをしていたヒロインが政略結婚で…というタイトルから想像される通りの作品だが、ヒロインの天然ぶりに癒される。続きがなかなか出ない上に特定の媒体か紙のコミックス以外選択肢がなかったので手を出しかねていたが、手に取りやすくなったかな。
読了日:02月11日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


ミステリと言う勿れ (16) (フラワーコミックスα)◾️ミステリと言う勿れ (16) (フラワーコミックスα)感想
★★★☆
この巻からまた長め、登場人物多めのエピソード。曜日の名前のついた島でのゼミ合宿が、同じ島で過去起こった未解決事件を再現するという心理実験の場になり、いかにも不穏なんだけど、次巻はいつまで待てば(笑)。
読了日:02月13日 著者:田村 由美


花よりも花の如く 24 (花とゆめコミックス)◾️花よりも花の如く 24 (花とゆめコミックス)感想
★★★☆
成田美名子のライフワークと言うべき最長の長編連載、ついに完結。これまでもおおむね「連載開始時点のリアルタイム」からスタートするので完結時の作品世界の時間が現実より数年前、というのはいつものことだったのだが、今回は作品世界は20年以上前だ(まだスマートフォンはない)。主人公たちは2026年ももはやベテランとなって能や狂言を続けていることだろう。番外編の結婚披露宴エピソードの「二人ともどこかズレてる」ラストにクスリ(笑)。そういうところが似てると長続きすると思うよ(笑)。
読了日:02月13日 著者:成田 美名子


MOE (モエ) 2026年2月号 [雑誌](特別ふろく ヒグチユウコカレンダー2026 | 絵本ふろく キューライス「ダイコンコン」| 巻頭特集 第18回MOE絵本屋さん大賞2025)◾️MOE (モエ) 2026年2月号 [雑誌](特別ふろく ヒグチユウコカレンダー2026 | 絵本ふろく キューライス「ダイコンコン」| 巻頭特集 第18回MOE絵本屋さん大賞2025)感想
★★★☆
2025年の絵本大賞特集。読んだのもけっこうあちこちに見受けられた。インタビューで成田美名子が『花よりも花の如く』完結記念で登場。付録絵本の『ダイコンコン』がおかしい(笑)。音節が整っているのは読み聞かせ向き?
読了日:02月17日 著者:


春期限定いちごタルト事件◾️春期限定いちごタルト事件感想
★★★☆
いわゆる日常の謎ミステリの流れではあるが、探偵役らしき二人が探偵役を演じる自分たちの指向(嗜好?)への反省から、高校デビューのきっかけで「小市民」になりきろうとするものの、周囲で起こる出来事がなかなかそれを許してくれず…。噂には聞いていたが、なるほどこういう話か。謎を解いても何かの役に立たないエピソードが入っているのも、単に日常の謎作品だから、という以上にちゃんとテーマに関わっている。なるほど業が深い。
読了日:02月19日 著者:米澤 穂信


モンスタ-・ホテルであいましょう (どうわはともだち 14)◾️モンスタ-・ホテルであいましょう (どうわはともだち 14)感想
★★★
従業員がふたり?になったモンスターホテル。今巻はお年寄り同士の約束をめぐる心温まるエピソード。
読了日:02月20日 著者:柏葉 幸子


チリとチリリさくらのおはなし◾️チリとチリリさくらのおはなし感想
★★★☆
ちょうど去年(2025年2月)の新刊であったか。自分でいろいろ選んで作れるさくらスイーツが楽しい。しかしラストの展開は実はけっこうスペクタクル!? 間に合わなかったら…??
読了日:02月21日 著者:どいかや


3人のママと3つのおべんとう◾️3人のママと3つのおべんとう感想
★★★☆
現代の日常をそれぞれに慌ただしく生きる3人のママ。お弁当の準備の仕方も渡し方も三者三様。子どもを遠足に送り出した後の生活も三者三様。それでも、慌ただしさに、気がつくことに気がつかないのは一緒。大人の視点のささやかな日常の絵本。
読了日:02月21日 著者:クク・チスン


システム・クラッシュ: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)◾️システム・クラッシュ: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)感想
★★★☆
なんと『ネットワーク・エフェクト』の結末からそのままの続きとはびっくり。この世界の大半を占めると思われる企業リムは企業の都合が優先されて人権は無視される無法地帯、というのが未来世界としては世知辛いけど、2010年代以降の世相からするとむしろリアリティが感じられるかも。惑星住民を説得する材料がアレ(笑)で、展開はこれか。地味にキャラクターが増えて、先の展開が気になる。
読了日:02月22日 著者:マーサ・ウェルズ


ONE DAY: ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話 (翻訳絵本シリーズ)◾️ONE DAY: ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話 (翻訳絵本シリーズ)感想
★★★★
フランスで捕まって収容所に送られたユダヤ人父子が二度目の輸送列車から脱出。別れ別れに逃げるが、後に再会できたとのこと。一方、逃げ出していなければ列車はアウシュビッツに到着していた。一日一日を切り抜ける、そのちょっとした選択が運命を分けた。表紙にも描かれる一人一人のそれぞれの顔は当時に写真を元に描かれたという。それぞれのその後はどうだっただろうか。今読むと、ガザで行なわれていることにも思いを致さないわけにはいかず、複雑な気持ちになる。
読了日:02月23日 著者:マイケル・ローゼン


人口減少時代の自治体による 移住促進・関係人口戦略: 持続可能な事業推進のための設計図と企画・体制の作り方◾️人口減少時代の自治体による 移住促進・関係人口戦略: 持続可能な事業推進のための設計図と企画・体制の作り方感想
★★★☆
SNSを活用したコミュニティ、地域密着型の事業に取り組みながらノウハウを蓄積してきた著者のセルフ出版。この考え方は地域振興だけでなく現代のマーケティングに汎用的なものなのかもしれない、という感じがする。
読了日:02月24日 著者:倉重宜弘


地衣騒動◾️地衣騒動感想
★★★☆
文庫になっていないウィンダム作品。世界SF全集のウィンダム巻と銀背で読めるのだが、神保町のマンガ生原稿とかを高額で売っている古本屋のワゴンに300円で出ていたのはラッキー? 読んでみると、女性科学者がジェンダーギャップの大きい世界を才覚で渡り歩くフェミニズムSF的側面の強い作品。アカデミックの観点あり。天然物化学がメインアイデアでそのあたりの要素は意外と古びていないので、1960年代の発表時としてはかなり先駆的だったのでは。直訳で意味が通りにくい箇所、会話部分の古さが気になるので、新訳する価値がありそう。
読了日:02月28日 著者:


モンスタ-・ホテルでなつやすみ (どうわはともだち 17)◾️モンスタ-・ホテルでなつやすみ (どうわはともだち 17)感想
★★★
モンスターホテルのなつやすみのお客さんはなんとおんぶおばけ!? と言っても外見はアニメのおんぶおばけとは全然違うし大勢いて村まである!? そのおんぶおばけの子どもが宿題?で一人でモンスターホテルを目指す道すがら、人間の世界の幼なじみの転校でのお別れにたまたま立ち会うエピソード。
読了日:02月28日 著者:柏葉 幸子


ねこがぼうしをかぶったら◾️ねこがぼうしをかぶったら感想
★★★
ぼうしやさんに見立ててもらったぼうしを気に入ったねこ。ただかぶっているだけじゃなく…。
読了日:02月28日 著者:うしろよしあき,相野谷由起


グランド・フィーリング・ホテル◾️グランド・フィーリング・ホテル感想
★★★☆
このホテルに泊まりに来るのはオキモチ(フィーリング)。とはいえ、ニンゲンもオキモチも相手をするホテルに従業員からするとおんなじ?
読了日:02月28日 著者:リディア ブランコヴィッチ

読書メーター

2026年1月に読んだ本2026年02月27日 07時42分37秒

 なかなか読めていなかった『マーダーボット・ダイアリー』シリーズを読み始めたら、十分に発達した科学が魔法ならぬ超能力と見分けがつかず、『超人ロック』を連想。その勢いで、読了がもったいなくて残してあった『超人ロック』の2シリーズにも手を出すなど。

1月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:3481
ナイス数:89

マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)◾️マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫)感想
★★★☆
評判の名訳。「弊機」はたぶん原文よりいい人称代名詞?だろう。ロボット工学3原則の類がなく、ボットにも殺人が可能な世界で、過去に殺人を犯して自らを「マーダーボット」と呼ぶ弊機が、命令をよこすシステムをハッキングして自由の身になりながら、見かけ上は任務、命令に従って行動していたのだが、雇用主たちの命の危険に対応しているうちに本人の意図しないままに脱線していく。フィクションのドラマに耽溺しているうちに「感情移入」的な行動をとるようになったのか、そういう性向のボットだからフィクションに耽溺したのか。
読了日:01月04日 著者:マーサ・ウェルズ


ミッフィーとはじめてのアート◾️ミッフィーとはじめてのアート感想
★★★☆
ミッフィーとの対比で観る名画の数々。シンプルな線や配色の中に、著者が観てきたアートが源流としてあることが腑に落ちる。
読了日:01月06日 著者:


マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫)◾️マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫)感想
★★★☆
各エピソードごとに、基本的には巻き込まれ型で、事態を収集するためにその場その場で最善の行動をしている結果として事件を解決するスタイルはハードボイルドっぽい。しかも、経験から新たなスキルを身につけていくあたりは、独白ではぼかされているけど、処理速度の部分はAI、記憶、判断力、能力拡張の部分は人間の重要な部位が使われていることを暗示しているのでは。ちょっと『超人ロック』の「電子使い」の能力の変遷を連想した。原著はエピソードごとに一冊だったそうで、文字で読むコミック、独特な文体は日本でいうラノベ的でもあり。
読了日:01月09日 著者:マーサ・ウェルズ


もうすぐクリスマス (MOEのえほん)◾️もうすぐクリスマス (MOEのえほん)感想
★★★☆
年明けに読むというのもなんだけど、アドベントカレンダーならぬアドベント絵本。細々したものを探しながら見るのも楽しい。
読了日:01月13日 著者:北岸 由美


奇妙でフシギな話ばかり◾️奇妙でフシギな話ばかり感想
★★★★
前半はちょっととらえどころのない不思議なお話、という感じだったけど、「血の言葉」「群れを継ぐ」あたりはむしろリアリティ感のあるオカルト設定の切ないお話。「星条旗」は今読むとSFではなくただの現実に読める(風刺を時代が追い越してしまった…)。2041年は本当にああなっていそうだ。ラストの「美しい最期」は認知症や介護にまつわるリアルな語りから始まって、最後に浮かび上がるハイファンタジー的な情景がまさに「美しい」傑作。一人の人間の中には大長編が眠っているのかもしれない、と思わせる。
読了日:01月13日 著者:ブルース・コウヴィルもうすぐおしょうがつ (こどものとも絵本)◾️もうすぐおしょうがつ (こどものとも絵本)感想
★★★☆
国鉄時代の客車の座席に始まり、祖父母の家までの路面電車、雨戸のある木造の実家でのお正月の準備。大掃除、餅つき、年末のお買い物から除夜の鐘まで。昭和の原風景、と思っていたら、翌年のカレンダーに1990の文字。1989年に描かれた絵本だったか。まあ、田舎ならこの雰囲気はまだまだ残っていたかな、平成元年の年越し。
読了日:01月16日 著者:西村 繁男


うちのねこ ゴロゴロキャプテン◾️うちのねこ ゴロゴロキャプテン感想
★★★☆
いかにも家猫あるある……と、思わせておいて、実は。ささやかな夜の秘密。
読了日:01月16日 著者:マデリン・フロイド


ロンドンのマドレーヌ◾️ロンドンのマドレーヌ感想
★★★★
マドレーヌシリーズ、これは江國香織訳。かつてマドレーヌとジプシーの旅を共にした、となりのスペイン大使館のイタズラっ子がロンドンに行ったらなんだか元気がない、ということで、マドレーヌたちがロンドンに招かれてのひと騒動。フランスの風景ばかりだったシリーズが、海外ツアーに、という感じ。古いロンドンの風景が味わい深い。
読了日:01月18日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス


ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 ウ 15-3)◾️ネットワーク・エフェクト: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 ウ 15-3)感想
★★★☆
一応の居場所を見つけたマーダーボットだったが、相変わらず殺伐とした環境で殺伐とした行動を取る羽目に。とにかく危機また危機。今回は人類以外の文明の遺物がなかなかに厄介な敵として登場。謎を一つ一つ解いていき、そうくるか、という戦術でどんでん返し。しかしまさか、2.0…(笑)。
読了日:01月19日 著者:マーサ・ウェルズ


アメリカのマドレーヌ◾️アメリカのマドレーヌ感想
★★★★
こちらも江國香織訳。なんと、アメリカの曽祖父の遺産がマドレーヌに!? そんな大富豪だったのか!? 他、著者の没後ということでシリーズ以外の絵本や、一家のクリスマスの思い出エピソードなど。年明けてから読んだけど、クリスマスに相応しい一冊。
読了日:01月20日 著者:ルドウィッヒ ベーメルマンス,ジョン・ベーメルマンス マルシアーノ


モネの庭◾️モネの庭感想
★★★★
2019年にオランダの美術館で開始されたモネ展のために制作されたというモネの伝記絵本。また大原美術館とかいきたいな。
読了日:01月20日 著者:カーチェ・ヴェルメイル


ウマに なれたら いいのにな (児童図書館・絵本の部屋)◾️ウマに なれたら いいのにな (児童図書館・絵本の部屋)感想
★★★☆
主人公はなぜウマになりたいのか。さりげなく語られている理由と最後のページが切ない。
読了日:01月22日 著者:ソフィー・ブラッコール


メダリスト(14) (アフタヌーンKC)◾️メダリスト(14) (アフタヌーンKC)感想
★★★★
全日本での大きな挫折から、切り替えてのジュニアグランプリファイナル。先に滑走した3選手のそれぞれの演技に合わせてルールのわかりやすい解説がファンとしてはありがたい。いろいろ吹っ切れたいのりの演技SPは圧巻。モチーフにした映画と自分の競技生活がシンクロする「銀のロマンティック」だ。
読了日:01月23日 著者:つるまいかだ


歌画集 花やゆうれい◾️歌画集 花やゆうれい感想
★★★★
絵もいい。短歌もいい。何度でもめくり返したくなる。
読了日:01月23日 著者:佐藤 弓生・短歌,町田尚子・画


アンデルセンの絵話 (オールカラー版世界の童話 22)◾️アンデルセンの絵話 (オールカラー版世界の童話 22)感想
★★★★
これまで「〜の童話」「〜のお話」ときて、この巻「〜絵話」でアンデルセン3冊目。これは実家で子どもの頃にあった数少ない中の一冊。「ひうちばこ」「あかいくつ」「のろまのハンス」「オーレおじさん」「にんぎょひめ」を収録。「ひうちばこ」は目がぎょろっとした犬がこわいのと、子どもが読んでもこれでいいのか的なのが印象的だった。「オーレおじさん」はこれまでにも何回か登場している森やすじの絵が楽しいナンセンスな味わいのお話。これも好きだった。子どもの頃、実家にあったものの中ではいちばん読み返した巻だと思う。
読了日:01月25日 著者:奈街 三郎


超人ロック 凍てついた星座 (1) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック 凍てついた星座 (1) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
遺作まで読んだ後に読み終えるのが惜しくて残していたうちの一作。ロックへの復讐心から差し向けられるエスパーハンターたちとの攻防からスタート。まだロックが見ていない超能力が登場する(アイデア的に納得感もあり)のも、体験したロックがその能力で反撃するのも「これはもはや常識」の域を超えて、それを前提にしてストーリーが練られる域に。ロックの存在は伝説で、軍との接触も普段はないあたりから、『嗤う男』などと同様、恋人も友人も遠く孤独に暗躍している後代のエピソード?ロックの名前が当たり前に通じるのはエスパー同士だからか。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック 凍てついた星座 (2) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック 凍てついた星座 (2) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
復讐に燃えるエスパーやエスパーハンターの戦いはこれまでもたくさん語られてきたが、それぞれの思惑が錯綜して、展開は二転三転、このシリーズで登場した超能力もあるものの、これまでに登場した能力や武器などの設定が、ここでこう出てくるか、というあたりは長年のファン向け(初読でもわかる描かれ方ではあるが)。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック 凍てついた星座 (3) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック 凍てついた星座 (3) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
復讐譚は初期の『炎の虎』『ロードレオン』あたりから何度も語られてきたが、何万人も殺してきたロックだからこその感情が新たな復讐につながり、というのは切ない。それを音楽に込めるというラストの余韻は珍しく、なかなか味わい深い。あと、途中から事態収拾に乗り込んできたマーヤ・マーヤの辣腕ぶりは、過去シリーズの名物脇役に匹敵する存在感でよかった。年表を気にせずいろいろ描く作品群の中でも、円熟感があり、ちょっと存在感のあるシリーズだった。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック ニルヴァーナ (1) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック ニルヴァーナ (1) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
冒頭から、帝国の時間庫に関するニセ情報。爛熟した文明にありがち?なやばいアーティスト集団と闇ルートの非合法キューブをめぐるストーリー、という始まり方。時間庫がらみなので帝国時代の産物やキャラクター(の立体映像)などがあれこれ出てくる。ミラが「最後の妻」と言われているので「風の抱擁」のラストよりは後代であることはわかる(執筆順では「久遠の瞳」より後、「風の抱擁」より前となっている)。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック ニルヴァーナ (2) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック ニルヴァーナ (2) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
帝国のテクノロジーの流出。E・バスターは見せかけだけだったが、帝国以前のジオイド弾は技術ごと復活、ということで話は一気にヤバそうな方向に。表紙の通りニケまで登場。あと、まだ「ロック准将」のIDが生きていて、実際、連邦軍には時折ロック本人が訪問していた時代設定。エスパー集団の猛攻でロックが「生かさず殺さず」凍結されるところで引き。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック ニルヴァーナ (3) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック ニルヴァーナ (3) (ヤングキングコミックス)感想
★★★☆
タイトルのニルヴァーナの意味が明かされ、表紙の通りジオイド弾が使われ始め、一気に汎銀河戦争の危機が再来。昔からの読者からすると「どこかで見たような」外見であちこちに出没する首謀者カムジンの正体と、冒頭の違法アーティスト集団の被害者の妹、という自己紹介で登場したシルフの出自にも疑義が。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック ニルヴァーナ (4) (ヤングキングコミックス)◾️超人ロック ニルヴァーナ (4) (ヤングキングコミックス)感想
★★★★
ロックが月光の能力を使っていることから、執筆順で一つ前の「凍てついた星座」から時系列で後だとわかる(それなら、先の作品でロックの存在がわりと知られていたのは納得)。ロックに対して使われた「ニルヴァーナ」では銀河史の要所要所でのキャラクターがかわるがわる登場、一方で、ミラの最期をめぐるロックの回想が物語逆転にキーに(これが「風の抱擁」のラストにつながるのはすごい!)。汎銀河戦争をからくも防いだ本作は全シリーズでもなかなか重要なエピソードと言える。電子書籍まとめ読みの個人的最後の作品には相応しかった。満足。
読了日:01月31日 著者:聖 悠紀

読書メーター

2025年12月に読んだ本2026年01月26日 06時21分33秒

 相変わらず新旧おり混ぜ、絵本多め。新しく始めた業務委託やイベントなどで移動も多かった割にはいろいろ読んだかな。

12月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:3291
ナイス数:106

囚われの世界 (1978年) (サンリオSF文庫)◾️囚われの世界 (1978年) (サンリオSF文庫)感想
★★★
古風なアステカの人々の日々の暮らしが描かれるが、いかにもSFな設定と展開で玉ねぎの皮がどんどん剥けていく。今読むといわゆる優生思想を真っ向から肯定する基本設定が気になるものの、物語としての勢い、面白さで一気に読了。これでサンリオのハリスン積読は全部崩したけど、どれも一級の面白本と言えるかな。ただ、ファンとして尖ろうとしていたサンリオ全盛期に読んだら「サンリオにこれを求めてないから」と低評価したかも。積読にも効用はある(笑)。まあ、ハリスンのような面白さ、バラエティ感は時代とともに埋もれる類かも。
読了日:12月01日 著者:ハリイ・ハリスン


さがしもの (こどものとも 2015年10月)◾️さがしもの (こどものとも 2015年10月)感想
★★★☆
全体に白黒のところに印象的な赤が目立つ絵本。お気に入りのクマのぬいぐるみの目が庭先でどこかに飛んで行ったのを探そうとするお話し。ハッピーエンドでほんわかする絵本だけど、絵柄はちょっとこわい雰囲気も。
読了日:12月04日 著者:森 洋子


とりあえず とりの はなし◾️とりあえず とりの はなし感想
★★★
表紙の女の子が描いている絵が軸になるお話……なんだけど、発端から展開まで「え? そうなるの?」という予想もつかない展開。全体にはのどかな雰囲気が漂う不思議な絵本。
読了日:12月06日 著者:おくはらゆめ


まよなかの ゆきだるま (こどものとも絵本)◾️まよなかの ゆきだるま (こどものとも絵本)感想
★★★☆
『さがしもの』より前に描かれていた作品。同じテイストの鉛筆画で赤が印象的なのも同じ。この季節に読むにふさわしい。
読了日:12月06日 著者:森 洋子


くろいながい◾️くろいながい感想
★★★
表紙の女の子の髪の毛と黒猫のしっぽはくろいながい。どのくらい長いのかというと…。ページをめくるたびに斜め上すぎる展開の連続。どうするとこんなヘンな絵本を思いつくのか(笑)。
読了日:12月07日 著者:おくはら ゆめ


ほしぞらのたからもの◾️ほしぞらのたからもの感想
★★★☆
ねこの村のふつうのねこ「おれ」が最近二匹で仲よくしているねこたちのひみつを知ってしまうのだが…。そこで気がついた。前に読んだアレの続編か。ふつうでないことを気にしていた二匹と対照的に、ふつうが当たり前だと思っていた世界がひっくり返る体験。ふつうのねこだってみんな千差万別。
読了日:12月07日 著者:豊福まきこ


絵本ずかん 大人も子どもも幸せになる名作絵本200選◾️絵本ずかん 大人も子どもも幸せになる名作絵本200選感想
★★★☆
熟読は時間かかりそうなので収録作品をざっくり確認しただけ。200の絵本の中で読んだことあるもの、タイトルは知っているものが30ちょっとくらいで、初めて目にするタイトル、作者もけっこうあった。絵本の世界は奥が深い。
読了日:12月08日 著者:金柿秀幸


つっきーとカーコのけんか (おはなしみーつけた!シリーズ)◾️つっきーとカーコのけんか (おはなしみーつけた!シリーズ)感想
★★★
11月末に読んで登録忘れ。幼なじみのねこのつっきー、カラスのカーコのお互いの性格がわかるいかにも子どもらしいやりとりがいつもけんかになっちゃうのがほほえましい。仲なおりしたい気持ちもやり方、タイミングがそろっちゃうのもほほえましい。
読了日:12月10日 著者:おくはら ゆめ


つっきーとカーコのたからもの (おはなしみーつけた!シリーズ)◾️つっきーとカーコのたからもの (おはなしみーつけた!シリーズ)感想
★★★☆
カラスは光るもの集めるよね、というあたりだけ妙にリアルだけど、またしてもちょっとしたけんかに発展(笑)。それが他のどうぶつや自分たちの家族のたからものに広がっていくのがほほえましい。展開の斜め上さに、途中何度もくすくすさせられた。
読了日:12月10日 著者:おくはらゆめ


つっきーとカーコのかぞく (おはなしみーつけた!シリーズ)◾️つっきーとカーコのかぞく (おはなしみーつけた!シリーズ)感想
★★★☆
カーコに新しい家族が。かまってもらえなくなったカーコがすねまくる。最後は家出(笑)まで。両方の家族ぐるみでいろいろほほえましい。
読了日:12月10日 著者:おくはらゆめ


BASTARD!!-暗黒の破壊神-(27)(ジャンプコミックス)◾️BASTARD!!-暗黒の破壊神-(27)(ジャンプコミックス)感想
★★★☆
先日の各電子書籍サイト一斉?の一冊77円セールにて。自分の中では26巻で完結でいいと思っているので、「背徳の掟」編で断片的に語られていたこの時期のエピソードは壮大なオマケ。しかし初刊2012年か。読んでいたはずなのにほぼ忘れていた(笑)ので新鮮に楽しめたけど、当時の最新作画テクニックとエフェクトを駆使して、パロディとエロの限りを尽くす様はある意味圧巻だけど(笑)、あとがきなどを見ると、作者やアシスタントの体力的にも限界っぽいので、まあ、続きは読めなくてもいいかな(FFSはほぼ内容的に完結まで読めたし)。
読了日:12月11日 著者:萩原 一至


プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020 (インターナショナル新書)◾️プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020 (インターナショナル新書)感想
★★★☆
『鬼滅の刃』に岩泉舞との共通項を見出してバズった著者のマンガ遍歴とご本人への影響をセキララに語り尽くした一冊。著者の没入感が強烈すぎて、ありのままに受け入れる他ない(笑)。スポ根マンガはさておき、萩尾望都への思い入れは過剰という他ない。
読了日:12月11日 著者:きたがわ 翔


11ぴきのねこ◾️11ぴきのねこ感想
★★★☆
タイトルのみ有名だけど意外と読んでなかった。「11ぴきいる!」という話ではない(笑)。
読了日:12月15日 著者:馬場 のぼる


げんきなマドレーヌ (世界傑作絵本シリーズ)◾️げんきなマドレーヌ (世界傑作絵本シリーズ)感想
★★★★
タイトルとマドレーヌの名前は知っていたけど意外と読んでなかった。「げんきな」というタイトルにだまされるな(笑)!? いや、あんなことになっても元気は元気か(笑)。
読了日:12月15日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス


もりのおくのおちゃかいへ◾️もりのおくのおちゃかいへ感想
★★★☆
赤ずきんならぬ赤い毛糸の帽子をかぶったキッコちゃん、おばあちゃんの家の雪かきにでけかたお父さんの忘れもの、おばあちゃんにあげるケーキを届けに、お父さんを追いかけて雪の森の中へ。迷いこんだところはどうぶつたちのお茶会。モノクロームのどうぶつたちの目がちょっとこわいけど、みんなやさしい。わるいどうぶつが出てこない幸せな赤ずきん?
読了日:12月15日 著者:みやこし あきこ


ずっと工事中! 沢田マンション◾️ずっと工事中! 沢田マンション感想
★★★☆
実在するマンションの初期から近年までをパースの正確な細密なイラストで紹介していく。妹尾河童のイラストエッセイっぽい雰囲気もあり。初期の方で、道路側から見て人の肩より上くらいの高さに4段積みのブロック塀(上2段は箱型で鉄筋通せない)を作っているのが地震に弱そうでいかがなものかと思ったんだけど、1970-1980年代では当たり前だったのと、最後のページでは上2段はなくしてフェンスか何かに改装してあったのでちょっと安心した。
読了日:12月16日 著者:青山 邦彦


瓜を破る 12 (芳文社コミックス)◾️瓜を破る 12 (芳文社コミックス)感想
★★★☆
初刊時に登録し忘れていたので再読して登録。仮面夫婦状態からの離婚、派遣社員の契約切りなど、関係性の変曲点がいくつか。メインの二人は初めての誕生日エピソード。一貫しているのはやっぱり「ちゃんと話をする」「話ができる相手ができる」などにコミュニケーションのくだりの丁寧さ。そういう関係性ができる前のもやもやは現代人にはあるあるのシチュエーションなのがポイントなのだろう。
読了日:12月19日 著者:板倉梓


瓜を破る 13 (芳文社コミックス)◾️瓜を破る 13 (芳文社コミックス)感想
★★★☆
気持ち的に舞い上がった恋愛と現実の温度差。それぞれに先を見守りたくなる。一方で、ノンセクシャルの彼の方の視点での同じ出来事の見え方が…。
読了日:12月19日 著者:板倉梓


ウは宇宙船のウ【新訳版】: ブラッドベリ自選傑作集 (創元SF文庫)◾️ウは宇宙船のウ【新訳版】: ブラッドベリ自選傑作集 (創元SF文庫)感想
★★★☆
全体に萩尾望都の絵が脳内に浮かぶ。あの当時のマンガ家が男性女性こぞって影響を受けていたのが実感できる。ラストの2編が後の『たんぽぽのお酒』になる非SF短編だが、ほとんどの短編にそういう要素が通底していることも読み取れる。それがマンガ家たちのイマジネーションを刺激しまくったのだろう。この新訳を読むと、『たんぽぽのお酒』全体も中村融訳で読みたくなる(『万華鏡』新訳版にも何編か新訳あるし)。
読了日:12月20日 著者:レイ・ブラッドベリ


メダリスト(1) (アフタヌーンKC)◾️メダリスト(1) (アフタヌーンKC)感想
★★★★
連載版がジュニアグランプリファイナルのいのりの演技のフィニッシュのところで温故知新的に再読。画風のタッチが荒削りで極端な崩し顔が多いのが今となっては懐かしい。覚悟完了っぽい巨大フォントもまだ出てこない(笑)。とはいえ、スケートにかける熱量と金言的な名セリフは冒頭からだったことを再確認。
読了日:12月21日 著者:つるまいかだ


日本の神話 (オールカラー版世界の童話 21)◾️日本の神話 (オールカラー版世界の童話 21)感想
★★★★
「うみさちやまさち」「おおくにぬしのみこと」「やまとたけるのみこと」「やまたのおろち」の4編。基本は古事記の通りだけど大胆に端折っているのでいろいろ唐突感が。この巻は子どものころ家にあって、これのやまとたけるは絵(森やすじ)がかわいくて何度も読み返した。これで覚えたがまのほを小学校に通学路で見つけたときは「これがあの!」と思ったものだ。神話の流れを把握してから読むと端折り方含めいろいろ面白い。解説も子どもの頃は意識していなかったけど、「これを歴史とする人もいましたが」など戦後の反省と読める一文もある。
読了日:12月21日 著者:上崎 美恵子,森 やすじ


メダリスト(2) (アフタヌーンKC)◾️メダリスト(2) (アフタヌーンKC)感想
★★★★
初級テストでの転倒からのリカバリーとブロークンレッグ。別次元の光の演技、表紙の「黒い人」との邂逅、同世代スケーター続々登場など、展開が速い。司の目の良さはこの巻からすでに(自覚の浅い)才能として指摘されていたことを再確認。
読了日:12月23日 著者:つるまいかだ


ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本 6)◾️ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本 6)感想
★★★☆
絵は上手いけど文字を認識できない学習障害の女の子が、子どもに合わせて指導してくれる一人の先生との出会いで変わっていく自伝的絵本。自分の場合、小学2年生の頃に担任から「普通、勉強ができれば運動もできるのに、運動がこんなにできないこの子はおかしい」とか言われたものだが、教える側の偏見というのはろくなものではない。
読了日:12月24日 著者:パトリシア・ポラッコ


きまぐれ乗車券 (fukkan.com―小山田いく選集)◾️きまぐれ乗車券 (fukkan.com―小山田いく選集)感想
★★☆
小諸図書館の小山田いくコーナーにて。元は少年ビッグコミックから出ていた表題作の他、ホラー系の作品などを合わせた選集版。国鉄がJRになるのを惜しんで描かれたとのことで、まだ国鉄、国電として当時の路線がいろいろ出てくる鉄ちゃんにはおすすめだけど、15、16歳の主人公たちが日本全国在来線旅行するのは今では描けない設定と言えるかも。行き先で能登、珠洲、穴水などが出てくるのは2025年に読むと複雑な気持ちになるかも。同時収録のオカルトラーメン屋?の話はいろいろ微妙だけど、ラストの短編「約束」は秀作。
読了日:12月24日 著者:小山田 いく


蚤の市◾️蚤の市感想
★★★★
久しぶりの安野光雅。蚤の市に入るところから出るところまで。ひたすら、蚤の市に並んでいるものや人々の姿を描くが、描かれている道具ひとつひとつにここに来るまでの物語がありそう。入る時と出る時で荷車に載っているもののものは変われど量があまり変わっていない、というのは古本屋に本を持ち込んだ本好きあるあるかも(笑)。
読了日:12月26日 著者:安野 光雅


サンタがふたり? (講談社の創作絵本)◾️サンタがふたり? (講談社の創作絵本)感想
★★★★
クリスマスの珍事。表紙のサンタさんとケーキ屋さんのクリスマス当日のてんてこ舞いを時系列で見開きで描いていく。ちょっとしたハプニングから…。エスカレートぶりが楽しいクリスマス絵本。
読了日:12月26日 著者:スズキ トモコ


マドレーヌとジプシー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)◾️マドレーヌとジプシー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)感想
★★★★
マドレーヌたちの近所の大使の息子からのお誘いでサーカスを観に行った一行。突然の嵐で観覧車から降り損ねたマドレーヌと男の子がジプシーとともにフランスのあちこちを旅する。芸も教わってサーカスの一員に。ざっくりしたタッチで描かれるフランスの名所の数々が楽しい。そしてジプシーはやっぱり移動遊園地で旅して、占いをするというのが定着しているイメージなのね。
読了日:12月28日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス


マドレーヌといぬ (世界傑作絵本シリーズ)◾️マドレーヌといぬ (世界傑作絵本シリーズ)感想
★★★★
橋から落ちて溺れかけたマドレーヌを助けてくれた犬。みんなで飼うことにして楽しい日々を過ごしていたものの、学校に監査に来た委員会の人が追い出してしまう。パリ中を探してもなかなか見つからず…。因みにマドレーヌが落ちる橋はあのポンヌフ(新橋)。
読了日:12月28日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス


ないたにわとり◾️ないたにわとり感想
★★★☆
図案的な画風の不思議な絵本。赤鬼ならぬ赤いとさかのにわとりが泣く理由は? 薔薇がなくちゃ生きていけない??
読了日:12月30日 著者:スズキトモコ


マドレーヌといたずらっこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)◾️マドレーヌといたずらっこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)感想
★★★☆
マドレーヌたちの暮らす家のおとなりにスペインたいしが越してくる。そこの息子のペピートがたいへんないたずらっ子で……。いろいろとそれでいいのか? という感じだけど、考えてみるとこのシリーズはみんなそうか(笑)。あと、読む順番がぐちゃぐちゃだったけど、いっしょにジプシーと旅するのはこの後のお話であったか。
読了日:12月30日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス


マドレーヌのクリスマス◾️マドレーヌのクリスマス感想
★★★★
これまで福音館、瀬田貞二訳で見開きごとにフルカラーと色数の少ないページがあったシリーズだが、出版社と訳者(俵万智)も違えば、全ページがカラーなのも違う。絵のタッチもちょっと違うので、描かれた時期も違うのかな。クリスマスなのになぜこれがこうなる……、というのはこのシリーズのお約束か?
読了日:12月30日 著者:ルドウィッヒ ベーメルマンス,ルドウィッヒ ベーメルマンス

読書メーター

2025年11月に読んだ本2025年12月27日 06時13分15秒

 11月に入っても、退職ぎりぎりに査読から戻ってきた論文がらみの対応が続く。大きな学会だけど、7月に一度下位ジャーナルに投稿したらエディターの受領時のミスらしく、二つのオフィスから別の連絡があって横の連絡が悪いらしく査読がいっこうに始まらない。
 それで問い合わせもしつつ、同じ系列の上位ジャーナルにも事情説明付きで再投稿。こちらは受付早かったものの、前の投稿の取り下げは自分でやるように、とのことで、取り下げてようやく査読プロセス開始。
 査読コメントがまた査読者だけでなくエディターからも細々と入って、普段なら1週間以内で戻していたところ、〆切1ヶ月ぎりぎりまでかかる。で、2週間でminor revisionで戻ってきた。ここでもエディターからの指摘が残っていたので対応。指摘箇所少ない割に2週間経ってもジャッジされないので、問い合わせメール出したら、「投稿が殺到していて滞っていてすみません」みたいなメールが来て、数日後にアクセプト。1週間ほどでゲラも届いて一安心。
 ……していたら、その数日後にエディターからジャッジに必要な書類の提出を求められて、これは共著者の方での対応が必要な案件だったので、対応依頼していたら、ゲラ校正のプロセスは迅速で、さくっと公開。ただし、校正作業が雑で初稿になかったミスが何ヶ所か。
 公開はされたけど、エディター次第では取り下げにされたりしないか、戦々恐々としていたら、「エディターのミスでいらない対応を依頼してしまった。あなたの論文は無事公開されています」とに連絡。
 なんじゃそれ、と思いつつも、公開版にエラーがあるのを直せないか、ダメ元でお願いしてみたら、先方にもミスがあったためか、OKしてもらえた。
 ということで、なんとかミスを直したバージョンで論文は公開されたものの、ゆっくり読み返したら、まだミスが残っていた(笑)。これ以上は直せないので、ここは我慢するしかない……
 まあ、内容はライフワークの研究に新しいピースをはめた内容で、個人的には在職最後の論文に相応しいと思っている。
 とはいえ、憶測だけど、AIとか使って余計なファクトチェックが必要な投稿が殺到して、いろいろ混乱しているのかも。査読対応にも一部AI使ってみたけど、実在しない引用文献のチェックは必須だった(笑)。
 まあ、そんなこんなもあって、読んだ冊数は少なめ(笑)。

11月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1157
ナイス数:94

皮はぐ者◾️皮はぐ者感想
★★★☆
まさかの大災害をきっかけに、デマを流布してリーダーになる存在を主軸にするあたりに、世界中での大災害や、あとがきでも触れられているコロナ禍を経た著者の意図が含まれるように感じる。一方で、狭い洞窟や鉱物の描写には実体面も踏まえられているというのがすごい。ここまでの物語、設定、登場人物が活かされた集大成的な物語で、魔術的なスケールも大きい。次巻に続いてしまったが、この一冊だけでも満足を感じる読後感。
読了日:11月01日 著者:ミシェル・ペイヴァー


きんいろのしか バングラデシュの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)◾️きんいろのしか バングラデシュの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)感想
★★★☆
絵が秋野不矩。美術館行ってきたばかりでもあり。バングラデシュの昔話。王様はどの国でも理不尽なものだ。
読了日:11月01日 著者:アーメド ジャラール


点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫 60)◾️点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫 60)感想
★★★☆
作者の前書きと各章ごとの「立ち止まって考えたこと」がこの作者らしいメタな構成。ダメな人はもともとダメだ、という諦観もあったりするけど、どのキャラクターにもよい面と反省すべき面があることを示しつつ、ひょんなことから物語が転がっていくのが楽しい。
読了日:11月05日 著者:エーリヒ ケストナー


ベルナルさんのぼうし◾️ベルナルさんのぼうし感想
★★★
くまのベルナルさん、一人で暮らしていたところ、帽子に鳥が住み始めて…。そんなばかな、という展開ながら、ラストはほっこり。
読了日:11月12日 著者:いまい あやの


ビアドのローマの女たち (1980年) (サンリオSF文庫)◾️ビアドのローマの女たち (1980年) (サンリオSF文庫)感想
★★★★
妻を肝硬変で失った英国人シナリオライターがローマで経験する女性がらみの遍歴。不条理かと見えて、起こる事件はちゃんとつながっていて意外とロジカルで、不思議とするする読める。とはいえ、今だから楽しく読めるけど、買った大学生時代の素養では訳わからなかった可能性大。英語以外の言語が混在する原著からの翻訳は言葉遊び含め丁寧で、出版時馴染みのなかった外来語も今でも通用する訳され方。あと、これは原著の方によると思うけど、医学描写や中東戦争の推移、難民問題などは今読んでも納得の書かれ方。これは名著名訳と言えるのでは。
読了日:11月13日 著者:アントニイ・バージェス


名作うしろ読み◾️名作うしろ読み感想
★★★☆
名作のイントロは有名だけど、ラストの一文は意外と知られていない。そこで、新聞連載で古今東西の様々な小説作品のラストを紹介しつつ、現代の視点でツッコミを入れていく。新聞連載という形式のメリットか、字数がほぼ揃っているため、右からラスト一文、紹介文、追加コメント、著者・作品名、著者略歴が見開きの同じレイアウトできれいに続く。取り上げた作品数132。誰もが知っている作品から、聞いたことのない作者、作品まで。個々の作品には全4冊以上になる大長編もあり、同著者の他の作品への言及もありで、この著者の書痴ぶりがわかる
読了日:11月15日 著者:斎藤 美奈子


アポカリプスホテルぷすぷす (バンブーコミックス)◾️アポカリプスホテルぷすぷす (バンブーコミックス)感想
★★★
まさかと思った竹本泉キャラデザイン。本編に合わせて描かれたショートコミックを一冊に。というわけで、久しぶりに竹本泉のマンガを読んだけど、1980年代初期のデビュー当時と絵柄もノリもほぼ不変。まさにゴーイングマイウェイ。
読了日:11月24日 著者:竹本泉


めぐる森の物語◾️めぐる森の物語感想
★★★☆
うさぎを追いかける、という冒頭からアリスを連想したけど、ページをめくるとうさぎがどんぐりをこぼすのがトトロっぽい。と、思ったら、話が意外な方に転がっていく。里山が荒れる環境下での未来を見すえる絵本、なのかな。
読了日:11月25日 著者:いまい あやの


ある星の汽車 (日本傑作絵本シリーズ)◾️ある星の汽車 (日本傑作絵本シリーズ)感想
★★★☆
男の子とお父さんが乗っている不思議な汽車。人間以外のいろいろなものが乗っているけど、四桁の数字の不思議な駅に着くと、降りていく。自分たちはいつまで乗っていられるのか? 現代の世相を見ていると、ラストより、そのやり取りの方が重く残る。
読了日:11月25日 著者:森 洋子


アバ、アバ (1980年) (サンリオSF文庫)◾️アバ、アバ (1980年) (サンリオSF文庫)感想
★★★
『ビアドのローマの女たち』でも言及されていたローマの古い詩人ベッリが『エンディミオン』のキーツと邂逅していたら? というifを描いた不思議な小説。後半を占めるソネットは旧約、新約聖書の主だったエピソードを猥雑に茶化した内容で、これだけでも面白いが、単なる翻訳ではなくバージェス作品とするための仕掛けがこのif。そのソネットを日本人にとっての定型575で訳し切った翻訳には頭が下がる。
読了日:11月30日 著者:アントニイ・バージェス



読書メーター

2025年10月に読んだ本2025年11月15日 16時55分27秒

 退職前に終わるつもりで投稿した論文の査読がいろいろ長引く中、委員を続けている学会にも参加したり、依頼講演で出張?したりで無職にしては忙しい(笑)。読んでる本はタイミングと気合い?

10月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:4226
ナイス数:82

ギンガムチェックと塩漬けライム: 翻訳家が読み解く海外文学の名作◾️ギンガムチェックと塩漬けライム: 翻訳家が読み解く海外文学の名作感想
★★★★
みんなタイトルだけはよく知る古今の名作について、原語と比較して翻訳をする立場だからこそ見える観点での解釈が新鮮。そういえば、ギンガムチェックは好んで着る方だけど、子供の頃はあまり見かけなかったっけ。読んだ後、言及されている作品が読みたくなる名著。
読了日:10月03日 著者:鴻巣 友季子


おいしい毒見 ふかさくえみ短編集 5 (マヴォ電脳Books)◾️おいしい毒見 ふかさくえみ短編集 5 (マヴォ電脳Books)感想
★★★
こちらも収録作は少なめ。「毒味」がどうやればSFになるのか!? やっぱりこの発想は星新一的かも。
読了日:10月03日 著者:ふかさくえみ


文化の脱走兵◾️文化の脱走兵感想
★★★★
筆者の経歴から、現在の情勢下での何を思うかは求められていただろうし、ご本人も書く意思はあったと思われるが、ロシアの友人や文学系の著名人とのネットなどでの交流がバランスよく語られる。一方で、切り口は「詩」であり、幼少期の思い出なども織り交ぜられ、現在の着地点での一冊が締まる。そんなご時世でもロシア語訳と日本語訳をめぐってつながりが深まるのはちょっと北村薫の近作を思わせるエピソード?
読了日:10月05日 著者:奈倉 有里


涙の箱◾️涙の箱感想
★★★★
ノーベル賞作家初読み。涙をめぐる御伽話のような掌編。日本語が初翻訳で、『machi』などで知られるあのイラストレーターさんの挿画で読めるのもよい。
読了日:10月06日 著者:ハン・ガン


いぬのにっちゃん はるとなつ◾️いぬのにっちゃん はるとなつ感想
★★★★
素朴な色鉛筆のタッチなのに、植物、海の生きもの、陸の生きものなどの特徴がよくわかる。それぞれの説明コメントも知らないこともけっこうあって興味深い。索引にもさらに豆知識が満載されていてこれも楽しい。春と夏の移り変わりは、温暖化でこんなに穏やかでなくなりつつあるものの、こういう絵本から描かれているものの何かに興味を持つ子どもがいてくれるといいな、と思わせる仕上がり。まあ、単純にかあいい絵本としてパラパラめくってもまたよし。
読了日:10月06日 著者:秋草 愛


うさぎかぶしきがいしゃ◾️うさぎかぶしきがいしゃ感想
★★★
まさかの設定にまさかの展開(笑)。中秋の名月の日に読むには…ふさわしかったのか(笑)!?
読了日:10月06日 著者:ふくながじゅんぺい


いぬのにっちゃん あきとふゆ◾️いぬのにっちゃん あきとふゆ感想
★★★★
出版順とは逆に読んじゃったみたいだけど、結果的には春夏秋冬の順番だったので結果オーライ? 自分が子どもの頃はこういう四季の移り変わりが身体で実感できたものだが、今に子どもたちはどうだろう? 科学絵本、図鑑的な楽しさは2冊に共通。
読了日:10月07日 著者:秋草愛


お手元のフリップにどうぞ ふかさくえみ短編集 4 (マヴォ電脳Books)◾️お手元のフリップにどうぞ ふかさくえみ短編集 4 (マヴォ電脳Books)感想
★★★☆
表題作は流れ星ならぬ降ってくるフリップに制限時間内に願い事を書くと本当に叶うという世界での連作。何を願うのか、その結果がオチになるんだけど、それぞれにほんわかしてよい。もう一作はクイズ大会での優勝を目指すクイズ部の日常が非日常になって、また日常に戻る、話。非日常の部分が手塚治虫的アイデアかも(笑)。
読了日:10月08日 著者:ふかさくえみ


ははをたずねて (オールカラー版世界の童話 20)◾️ははをたずねて (オールカラー版世界の童話 20)感想
★★★☆
巻末のリストでは全20巻なので、初刊の時期には最終巻だったようだ。「ははをたずねて」「ほうせきひめ」「ニルスのぼうけん」の三作を収録。「ほうせきひめ」だけペローでいかにもな昔の民話のところ、残り二作はやや現代的。巻末の読書時間のすすめを読むと、子どもが本を読まないのはいつの世も変わらぬ親の悩みか、と思わせるが、この時期は親への指導的な観点もこういった本に盛り込まれていた。日本あげての学習向上を目指していた世相も透けて見えるかも。
読了日:10月11日 著者:奈街 三郎


薬屋のひとりごと 16 (ヒーロー文庫)◾️薬屋のひとりごと 16 (ヒーロー文庫)感想
★★★☆
パンデミック未遂の巻。とはいえ、規模的にまだ本筋ではなく、ちょっとした謎解きエピソードが複数続くあたりはやや初期っぽい。一方で、未遂恋愛何件かが微妙に展開したりしなかったり。問題の木霊は、まあ理解はできる。あそこまで極端ではないにしても、多かれ少なかれ、人は誰でも木霊だ。
読了日:10月13日 著者:日向夏


イタチと野ネズミのはなし◾️イタチと野ネズミのはなし感想
★★★★
『ガンバの冒険』なら宿敵のネズミとイタチ。こちらの作品でももともとはそういう関係のはずなのだが…。リアルで細密だけど、表情がかあいらしいイラストの魅力に加え、紙の本ならではの仕掛けも相まって、ちょっと物悲しくも、前向きになれる奇妙な友情の物語。
読了日:10月16日 著者:山下雅洋,しもかわらゆみ


スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックス◾️スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックス感想
★★★☆読了日:10月17日 著者:荒木 飛呂彦


ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)◾️ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)感想
★★★☆
カラー版も無料とのことでお試しに。表紙のイラストのテイストで、全編驚くほどちゃんとカラー化されていて驚く。これを全シリーズにわたってやっているのか!?
読了日:10月19日 著者:荒木飛呂彦


スティール・ボール・ラン (2) ジャンプコミックス◾️スティール・ボール・ラン (2) ジャンプコミックス感想
★★★★
1stステージ、緊迫のラストスパートからゴールへ。荒木飛呂彦が競馬マンガを描くとこうなるのか!? という発見でもあった。サンドマンの走り方の「それでいいのか!?」な説明がちょっと『魔少年ビーティ』や『バオー来訪者』の頃を思い出すかも(笑)。
読了日:10月20日 著者:荒木 飛呂彦


魔導師の娘◾️魔導師の娘感想
★★★☆
完結したんじゃなかったのか、と思ったら、原著でも10年以上間が空いての再開だったのか。とはいえ、物語は6巻のちょっと後からスムースにつながってはいる。翻訳版はいきなりソフトカバーだったり、本文の章ごとのイラストが細密なペン画になっていたり。しかし、魔術師死んでもしつこいな。
読了日:10月20日 著者:ミシェル・ペイヴァ―


ラポラポラ: 森にすむ妖精 (そうえんしゃ・写真のえほん 1)◾️ラポラポラ: 森にすむ妖精 (そうえんしゃ・写真のえほん 1)感想
★★★☆
森の動物たちがかわいい写真絵本。とにかくかわいい。
読了日:10月21日 著者:ふくだ ゆきひろ


SPY×FAMILY 16 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 16 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
短いエピソードでいろいろなキャラクターにスポットを当てる巻。子ども同士のやきもちが微笑ましい。ラスボスのアレの件は、今後への伏線か?
読了日:10月21日 著者:遠藤 達哉


ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)◾️ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)感想
★★★★
モノクロ→カラーで2巻目。特にこのシリーズでは、カラーになると馬の身体が背景から浮き出すように見えて迫力アップ。
読了日:10月23日 著者:荒木飛呂彦


STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 3 (ジャンプコミックス)◾️STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 3 (ジャンプコミックス)感想
★★★
2ndステージはアリゾナの砂漠越え。アリゾナといえばゲット・バック(笑)。ジョジョは帰ってきた(笑)!? さておき、ポコロコに続き、スタンドっぽい能力者が続々登場。こうなると「回転」は「波紋」に相当する印象が強まる。
読了日:10月23日 著者:荒木 飛呂彦


魔法のリノベ(8)◾️魔法のリノベ(8)感想
★★★☆
家庭の事情とお仕事の割り切り。一方のお仕事は、家族それそれの気持ちのすれ違い、夫婦の間の価値観(それも金銭)の違い、など。今回もリノベ設計とわだかまり解消のカタルシスは健在。画風はLaLa時代から一貫性あるんだけど、立体感の捉え方、表情の表現などが今でも進化し続けているのがデビュー作から知っているファンには感慨深い。
読了日:10月23日 著者:星崎真紀


委員長さんのメガネ ふかさくえみ短編集 3 (マヴォ電脳Books)◾️委員長さんのメガネ ふかさくえみ短編集 3 (マヴォ電脳Books)感想
★★★☆
表題作がいつもの雰囲気に思えて、ちょっとホラーだった。意外な側面?
読了日:10月25日 著者:ふかさくえみ


MOE (モエ) 2025年10月号 [雑誌]◾️MOE (モエ) 2025年10月号 [雑誌]感想
★★★☆
犬特集にリンドグレーン小特集。付録の絵本もなかなかよかったけど、江國香織の短編がなかなか技ありでよかった。
読了日:10月25日 著者:


ドミナントセブンス ふかさくえみ短編集 2 (マヴォ電脳Books)◾️ドミナントセブンス ふかさくえみ短編集 2 (マヴォ電脳Books)感想
★★★
作風は今にも通じるけど、遡ってだいぶ画風がシンプルになってきた。
読了日:10月26日 著者:ふかさくえみ


ユキミレコード ふかさくえみ短編集 1 (マヴォ電脳Books)◾️ユキミレコード ふかさくえみ短編集 1 (マヴォ電脳Books)感想
★★★
ということで、番号と逆に電子書籍を遡って1巻目。画風の点ではまさに初期作品という感じだけど、ちょっと不思議な作風は最初からだということがよくわかる。
読了日:10月26日 著者:ふかさくえみ


ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)◾️ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)感想
★★★
こちらも無料期間にて。『スティール・ボール・ラン』が第一部と第三部、つまりはディオとの物語の語り直しであったのに対して、こちらは大震災後の杜王町を舞台に第四部、サイコパスの吉良吉影との物語の語り直し、ということに。とにかく主人公含め登場人物の誰にも共感できない振り切りっぷりがすごいといえばすごい。
読了日:10月26日 著者:荒木 飛呂彦


ジョジョリオン 2 (ジャンプコミックス)◾️ジョジョリオン 2 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
吉良吉影の部屋でのスタンドバトル。相手のスタンドの法則を掴み、いかにその裏をかけるか、というある意味黄金のパターン。記憶のない主人公と吉良吉影の関係は謎のまま、とりあえず東方家に引き取られることになったものの、またまたサイコパスな娘の「相手の記憶」を奪うスタンドとの対決に。
読了日:10月28日 著者:荒木 飛呂彦


旅する温泉漫画 かけ湯くん◾️旅する温泉漫画 かけ湯くん感想
★★★☆
ひたすら温泉を訪ね、その体験をちまちまとマンガにした、ある意味それだけの本だが、コマ割りが細かく、書き文字も細かく情報量がすごい。そもそも、どんだけ温泉(と温泉のある町)に行ってるんだ、という行動もすごい。自身と友人はネコに擬態しているけど、ちまちま描き込まれた風景も旅情を誘う。
読了日:10月30日 著者:松本英子


ジョジョリオン 3 (ジャンプコミックス)◾️ジョジョリオン 3 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
記憶を失いながら相手のスタンド能力の裏をかく頭脳戦。このジョジョ?はなぜそんな闘い方ができるのか? ここで家系図が登場して「この世界」でのキャラクター同士の意外な親戚関係が明らかに。死んでいた「彼」はこの家系図だとパラレルワールドでの「彼」か「彼」、あるいはその両方にあたる? 『スティール・ボール・ラン』でのディオの扱いに近い何かが起こっているのか? いずれにしても旧作を履修した上級者向けの作りかな。
読了日:10月31日 著者:荒木 飛呂彦


ひぐま◾️ひぐま感想
★★★
2025年9月新刊絵本。ひぐまの冬眠をモチーフにしているけど、企画・執筆時にはクマの被害が今年ここまでになるとは想定していなかっただろうなあ…。ある意味タイムリーではあるが…。
読了日:10月31日 著者:あべ弘士


うみとねこ◾️うみとねこ感想
★★★☆
飼い主一家のドライブで海にやってきたねこ。初めて見るものに戸惑いながらも、海が気に入っていくのがほんわか楽しい。
読了日:10月31日 著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン


世界をもっとうつくしく (絵本作家バーバラ・クーニーがのこしたもの)◾️世界をもっとうつくしく (絵本作家バーバラ・クーニーがのこしたもの)感想
★★★☆
バーバラ・クーニーの生涯を絵本らしいタッチで描いた伝記絵本。旅に出た先での風景が美しい。
読了日:10月31日 著者:アンジェラ・バーク・クンケル

読書メーター

2025年9月に読んだ本2025年10月25日 21時01分57秒

 9月20日の退職を前に、基本は有休消化のはずが、指導した論文の最終ステップのサポートとか、自分が書いていた論文がらみのやり取りがいろいろ。まあ、学術活動は退職後も続ける予定なのでそれはそれで。

 一方で、秋田までビールを仕込に行ったり、最終出勤日に盛大に送り出してもらったり、名古屋SF読書会にも参加したり。

9月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:1696
ナイス数:57

ねずみ3きょうだい おつかいロボだいさくせん◾️ねずみ3きょうだい おつかいロボだいさくせん感想
★★★
ものづくりがロボコン、プログラミングに代表される現代の絵本。展開やオチなどはいかにも絵本なんだけど、なんというか、時代を感じる。
読了日:09月01日 著者:こすぎさなえ,出口かずみ


からかい上手(?)の西片さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)◾️からかい上手(?)の西片さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
★★★☆
スピンアウトのスピンアウト。まあ、上手に(?)がつく時点で、一冊で丸く収まって吉。娘の結婚式で号泣しそうな元主人公の姿が浮かんでくる(笑)。
読了日:09月02日 著者:稲葉 光史


かげきしょうじょ!! 16 (花とゆめコミックススペシャル)◾️かげきしょうじょ!! 16 (花とゆめコミックススペシャル)感想
★★★★
文化祭の演目に向けて男役を意識したさらさと娘役を意識した愛のそれぞれの変化と決意が描かれる。この感じだと本科生編で全編完結? スピンアウトしたかと思われていたあの先輩のまさかのカムバックにもちょっと目頭が。
読了日:09月05日 著者:斉木久美子


108ぴきめのひつじ◾️108ぴきめのひつじ感想
★★★☆
眠れない女の子と羊たちの不思議な交流。数えてる羊が…というアイデアは何かで見たこともあるけど、こういう切り口もあるのか。
読了日:09月06日 著者:いまい あやの


魅力まるごとタカラヅカ!!: 宝塚歌劇ガイドブック◾️魅力まるごとタカラヅカ!!: 宝塚歌劇ガイドブック感想
★★★☆
宝塚の基本がイラストつきで網羅されたわかりやすいガイドブック。けっこう最近の演目までネタで出てくるのが楽しい。歴代演出家の作風一覧もあって、かゆいところに手が届きすぎる一冊。
読了日:09月08日 著者:牧 彩子


くつやのねこ◾️くつやのねこ感想
★★★☆
「長靴をはいた猫」をもとにしつつ、ステップアップしていくストーリーは端折って、その中の「ある要素」だけにフォーカス、ふくらませた絵本。オリジナルでは猫のご主人という以外に何もしてなさそうの見える主人公に、この絵本では自分の手を動かさせているのと、その後も手を動かし続けることが幸せ、という描き方は現代的というべきか、あ、「こびとのくつや」が混じってる?
読了日:09月08日 著者:今井 彩乃


チャッピィの家◾️チャッピィの家感想
★★★☆
かまってもらえなくて家出した犬のチャッピィの遍歴。戯画化された森も街もちょっとこわい。おうちがいちばん。
読了日:09月09日 著者:今井 彩乃


植田正治: 写真するボク (325) (別冊太陽)◾️植田正治: 写真するボク (325) (別冊太陽)感想
★★★★☆
植田正治の生涯を時系列で綴った一冊。けっこう知らなかったことがたくさんあって、もっと過去の写真集を眺めたくなった。あと、砂丘に行ってみたい。
読了日:09月11日 著者:


まえぶれの刻: おおた慶文画集◾️まえぶれの刻: おおた慶文画集感想
★★★☆
久しぶりに手に取った。そういえば、おおた慶文って『詩とメルヘン』がデビューだったっけ。
読了日:09月18日 著者:おおた 慶文


花盛り: おおた慶文画集◾️花盛り: おおた慶文画集感想
★★★☆
こちらも久しぶりに。透明感があってリアルだけど決して写真っぽくない不思議な画風を改めて実感。
読了日:09月18日 著者:おおた 慶文


一億年のテレスコープ◾️一億年のテレスコープ感想
★★★★
天文部少年少女たちの宇宙への憧れを描くジュブナイルとして始まった物語が、エスカレーションしていく。SFというジャンルが蓄積してきたサブテーマとそれに関わるアイデア、一つで長編になりそうなアイデアの数々が次々と使い捨てられて、先へ、遠くへ進んでいく。久しぶりにSFの醍醐味を実感した。とはいえ、それだけに一見さんお断り、という側面もあるかもしれない。とはいえ、『三体』が楽しめた人にはこれも楽しめるのかな? すれっからしじゃない読者の感想が聞いてみたい。
読了日:09月19日 著者:春暮康一


サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)◾️サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)感想
★★★☆
サンドイッチを作る過程をひとつひとつていねいに絵本に。ざっくりした画風だけど、素材それぞれと、特にパンの質感がリアルに感じられる。
読了日:09月21日 著者:小西 英子


たつこたつ◾️たつこたつ感想
★★★★
うちが観始めたのは2010年だったので(番組開始のちょっと後くらいだった模様)、もう15年のおつきあいのEテレ『0655』の干支ソング1巡目ラストを飾った「たつこたつ」。好評につき年末年始と関係ない「たつまなつ」まで作られた。その中で断片的に語られていたエピソードや友人関係の背景がこれでもかと1年分明かされている絵本。とはいえ、その楽しみはそっちを知っている人のためのもので、これ単独で十分楽しめる絵本になっている。これをきっかけに『0655』を観る人が増えたり……はしないかな?
読了日:09月21日 著者:ユーフラテス


決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)◾️決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)感想
★★★☆
カケラのはずのファイアオパールがあそこまで力がありすぎるのは驚き。ここまではリアルな狩猟時代を舞台にしたちょっとオカルト、という印象だったけど、天候を自在に操るところまで行くと、世界観の更新が必要なレベルに感じた。いつもながら勝てそうにないぎりぎりの闘いで、あの新キャラがいなかったらどうなっていたことか。ウルフは最後までがんばった。あれほどの大物のラスボスを倒して、いったんは予定通り全6巻で完結ではあったのね。
読了日:09月23日 著者:ミシェル ペイヴァー


白さぎ◾️白さぎ感想
★★★☆
体裁は絵本だが、都会の学校ではいじめなどで適応できていなかった女の子を祖母が(結果的に)保護してくれて、自然の中での生活に居場所を見出しているところに、趣味の猟のために森を訪れた青年との交流から、女の子は「ある行動」を自分から選択する。石井桃子がとある全集に訳していた訳文を採用。いかにも古風な翻訳のため読者を選ぶ本になっている。とはいえ同じように全集ものの中に埋もれていた岸田衿子訳『赤毛のアン』のように、いろいろな翻訳があちこちにまだまだ埋もれているのかもしれない。
読了日:09月24日 著者:セアラ・オーン・ジュエット,バーバラ・クーニー,石井桃子


聖悠紀『宇宙戦艦ヤマト』 ([バラエティ])◾️聖悠紀『宇宙戦艦ヤマト』 ([バラエティ])感想
★★★★
SF大会で物販に最初だけあって、手に取ったけど、企画聞いてから買おうかな、と思ったら、数少ない在庫を持ち込んで企画始まる前に完売したと聞いてちょっと後悔していた。増刷分にもなかなか巡り会えず、やっと入手。読んでみたら、コンパクトなページ数に破綻なくストーリーを盛り込んである職人芸。庵野・出渕対談でも語られていたけど、番外編が特にいい。自分はテレビマガジン派だったのでリアルタイムでは読んでいなかったけど、復刻したくなる気持ちはわかる。『コズミック・ゲーム』の絵柄で読む『ヤマト』!
読了日:09月25日 著者:


教室で待ってる  ふかさくえみ短編集 6 (マヴォ電脳Books)◾️教室で待ってる ふかさくえみ短編集 6 (マヴォ電脳Books)感想
★★★☆
ちょっとフシギなふかさくえみ同人誌の電子版。6集目は短めのものの合本だけど、どれも初読。生徒が寝ている夢の中でだけ授業ができる先生、という表題作がなかなか。
読了日:09月29日 著者:ふかさくえみ


スウスウとチャッポン (コドモエのえほん)◾️スウスウとチャッポン (コドモエのえほん)感想
★★★
掃除機とお風呂が家出して……設定から展開まで予想ができない(笑)。
読了日:09月30日 著者:くどう れいん,コンドウ アキ

読書メーター

2025年8月に読んだ本2025年09月21日 07時07分37秒

 退職前のいろいろもあって、冊数は少なめ。『本好き〜』の続編はいかにもでありつつ、本編コンプリート読者には楽しめる内容。本編を補完するSF要素は次巻以降で出てくるのか? とはいえ、この本編が8/30のSF大会での星雲賞日本長編部門とは(笑)。

8月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2618
ナイス数:68

ぼくは気の小さいサメ次郎といいます (偕成社おはなしポケット)◾️ぼくは気の小さいサメ次郎といいます (偕成社おはなしポケット)感想
★★★
時系列をちょっとさかのぼって、カメ次郎が民宿?に行くきっかけから始まり、なし崩し的に友だちの輪が広がっていく。ラストではなんと(笑)! 今までも配達員はいたのにねえ(笑)。
読了日:08月02日 著者:岩佐めぐみ


あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします (おはなしポケット)◾️あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします (おはなしポケット)感想
★★★
手紙がつなぐ世界の広がり、知らなかった世界、やっていなかったことへのチャレンジ、などが輪になってつながっていくシリーズ。最初のキリンさんが登場してさらに広がりを予感させるが、話をオープンエンドで〆るなら、ここで終わってもいいんじゃないか、という雰囲気。(ただ、すでに続刊は出ている)
読了日:08月03日 著者:岩佐めぐみ


グリムの絵話 (オールカラー版世界の童話 17)◾️グリムの絵話 (オールカラー版世界の童話 17)感想
★★★
だいぶ間が空いた再読。グリムはこれが3冊目。「がちょうひめ」「よっつのたから」「こびとのくつや」「ながぐつをはいたねこ」「しろばらべにばら」。この巻は「しろばらべにばら」のひげが引っかかるこびとの絵面が印象的で覚えていた。とはいえ、くまの顔はちょっとこわい(笑)。
読了日:08月05日 著者:後藤 楢根,高畠 華宵,初山 滋


日本のおとぎ話 改訂版 (オールカラー版世界の童話 18)◾️日本のおとぎ話 改訂版 (オールカラー版世界の童話 18)感想
★★★
18巻になってまだ収録されていなかった有名な話を含む五つ。「はなさかじいさん」「ぶんぶくちゃがま」「こしおれすずめ」「かちかちやま」「うらしまたろう」。17巻もそうだったけど、ちょっと原典から残酷な描写を変えてあるものが多い。この叢書の最初の方では意外と原典に近いまま収録しているものがあったけど、刊行を続けるうちで(読者の反応などで?)やや方針が変わってきたのかもしれない。ここ2冊は解説が日本におけるお伽話や児童文学の成立略史として興味深い。
読了日:08月06日 著者:西山 敏夫


おいらプカプカ、ラッタッタ島に帰ろかな (偕成社おはなしポケット)◾️おいらプカプカ、ラッタッタ島に帰ろかな (偕成社おはなしポケット)感想
★★★
ラッコのプカプカがメインの巻。新キャラクターのたこ事務員も大活躍?
読了日:08月06日 著者:岩佐めぐみ


おんぶねこ (講談社の創作絵本)◾️おんぶねこ (講談社の創作絵本)感想
★★★
おんぶから下ろすとこねこが泣いてしまうので、お風呂でも料理する時も寝る時もおんぶしっぱなし…。そんなある日…。目の中の映り込みがなかなか。
読了日:08月11日 著者:殿本 祐子


えのないえほん◾️えのないえほん感想
★★★★
なぜ「絵がない」のか。ちょっと『ファントム』を思わせる、あたたかくて、やがてかなしい物語。
読了日:08月11日 著者:斉藤 倫,植田 真


どうかしてました◾️どうかしてました感想
★★★★
エッセイかと思えば、まるっきりのエッセイはむしろ少なくて、つい、からめて何か一冊紹介してしまう社長品質(笑)。とはいえ、壮絶な幼少期から、奇人変人跋扈する大学時代、駆け出しライター時代まで、社長のほぼ全生涯が明らかになる興味深い自伝でもある。「あるもの」を集めたいリビドーはリアル吉良吉影(笑)。それにしても川本三郎氏の秘蔵っ子?だったというのは初めて知った。頼まれたことは断らないこと、縁からいろいろ広がるというあたりはほんのちょっと共感。
読了日:08月13日 著者:豊﨑 由美


本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生1◾️本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生1感想
★★★☆
2巻がやっと出たというので手を出してみた。間が悪いけどやる時はやる子の乙女ゲーム的世界かと思ったら、意外とSF要素あり(笑)。乙女ゲームっぽく見せておいて、「男を見る目を養う」のが主題だったりするのか(笑)。
読了日:08月17日 著者:香月美夜


ゾウがやってきた◾️ゾウがやってきた感想
★★★
アメリカにおける移民問題、自閉症児などの現代的なありそうな題材を取り入れつつ、宝くじで一山当てて本当に一山買っちゃった老人と象をめぐるありえなさそうなストーリーの主軸が織り合わさる。舞台がオレゴンなので地名や川、山の名前になじみがある。あの広大な土地のどこかなら、こんなことがあるかも?
読了日:08月20日 著者:ホリー・ゴールドバーグ・スローン


本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生2◾️本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生2感想
★★★☆
「間が悪い」をキーワードにしつつ、複数の男性から本気の想いを告白される乙女ゲーム的展開。とはいえ、前巻の経験で一気に成長してみると、国柄ゆえに身についた武芸スキルと価値観はいかにもこの国らしさ全開。一般読者からはツッコミどころ満載と思えるその価値観で一人称的に話が進むギャップが本作の一番の特徴かもしれない。最後に落ち着きそうな先も、ほぼこの巻で見えてきたかな、と思わせてひっくり返ることがあったりするのか? あと、1巻で寸止めで待つより、この区切りまで一気に読めたのはよかったかも。
読了日:08月20日 著者:香月美夜


ラッテとふしぎなたね◾️ラッテとふしぎなたね感想
★★★
植物を育てるのが好きなラッテの庭に、ある日不思議な鳥が不思議な種を置いていったのだが…。最後まで不思議な種だった。
読了日:08月21日 著者:庄野ナホコ


からかい上手の(元)高木さん (23) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)◾️からかい上手の(元)高木さん (23) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
★★★☆
時系列は昔とこれから先をシャッフルした感じで、前作のファンが読みたかったようなエピソードもちらほら。次作の伏線的なエピソードもあり。最後は表紙の通り、小学校の入学でフィニッシュ。全シリーズ通じて、家庭内も友人関係でも負の感情が出てこない癒しマンガ。余談ながら、WEBの公開ペースが雑誌連載っぽくて、久しぶりに連載で読んでいる気分も味わえた。
読了日:08月23日 著者:稲葉 光史


夕凪ゴーラウンド ふかさくえみ短編集9◾️夕凪ゴーラウンド ふかさくえみ短編集9感想
★★★☆
表題作含め、読んだことある作品もありつつ、4コマの小ネタ的な作品多め? と思ったら即売会のペーパー初出のものがけっこうまとまって入っていた。即売会行かないのでちょっとお得感。それにしてもこの「ちょっと不思議」だけど普通思いつかないアイデアは、星新一のショートショート発想法に通じるものがありそうな気がしてきた。
読了日:08月23日 著者:ふかさくえみ


復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)◾️復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)感想
★★★☆
冒頭から不穏で全体に不穏。これまでの危機は災害的なものが多かったが、今回は氏族間の抗争。「復讐」にとらわれた主人公の心理的変遷をじっくり描く成長物語。あとがきでは、この段階では当初予定の通りあと一冊の予定になっていたようだ。敵はあと一人な訳だが、作者の中で構想が膨らんでしまったのか!?
読了日:08月24日 著者:ミシェル ペイヴァー

読書メーター

2025年7月に読んだ本2025年08月22日 03時07分49秒

 本業では査読付き論文初心者2名を投稿まで指導しつつ、自分も投稿。偶然だが3日連続での投稿を実現。そのかたわら、でもあり、冊数は少なめ。

7月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:2120
ナイス数:67

雨がふったら、どこへいく? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)◾️雨がふったら、どこへいく? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)感想
★★★☆
面倒見のいいお兄さんが幼い双子を連れて遊びに。雨降りの中、動物、植物、鳥、虫、そして虹。生き物や自然現象をわかりやすくお兄さんが解説してくれる絵本。科学絵本としてなかなか。
読了日:07月01日 著者:ゲルダ ミューラー


みえないさんぽ: このあしあとだれの? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)◾️みえないさんぽ: このあしあとだれの? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)感想
★★★☆
タイトルの通り、足あとだけで起こっていることを読み取らせる絵本。これは技あり。
読了日:07月08日 著者:ゲルダ ミューラー


なつやすみ (日本傑作絵本シリーズ)◾️なつやすみ (日本傑作絵本シリーズ)感想
★★★☆
親戚が帰省してきた実家でいとこ同士遊ぶ。家でのあれこれ。プール、近所のお祭り。子供のころを素直に思い出せる絵本。縁日の描き込みがすごい。
読了日:07月09日 著者:麻生 知子


成層圏の墓標◾️成層圏の墓標感想
★★★★
主に異形コレクションが発表媒体の作品集で、SFでもあり、ホラーでもある短編がメイン。そんな中、書き下ろしの「南洋の河太郎」は上海三部作に近い戦前のパラオ熱帯生物研究所に材をとった研究者もの。とはいえネタが河太郎なので、本短編集への書き下ろしとしてのテーマも違和感ないように設定されていると感じる。バラエティに富み、個々の短編のクオリティも高く、かつテーマアンソロジー的な統一感もある一冊。
読了日:07月10日 著者:上田早夕里

さるとつばめのやおやさん◾️さるとつばめのやおやさん感想
★★★☆
ちょっとカトリーヌを思い出す、リアルかわいい感じの動物たちがあれこれする絵本。
読了日:07月11日 著者:ジャン=ミシェル ギルシェ


うみのたからもの (講談社の創作絵本)◾️うみのたからもの (講談社の創作絵本)感想
★★★☆
海辺に流れ着く貝殻から広がる空想と科学。見ているだけでも美しいけど、科学っぽいことに興味を持つきっかけにもなってくれそう。
読了日:07月18日 著者:たかお ゆうこ


ぼくの庭ができたよ◾️ぼくの庭ができたよ感想
★★★☆
荒れた広い庭のある家に4人家族が引っ越してきた。庭を自分たちで考えて、整備して、四季の変化を楽しむ。実際には庭のある家の手入れは大変だったりはするのだが(実家の庭を年数回手入れしている経験から(笑))、それはそれで楽しみはあるものだ。絵本にもベランダでいろいろやっている少年が出てくるけど、今はそのくらいが精いっぱい。奥付見たら1989年。自分が社会人になった年だったのでちょっと感慨。
読了日:07月18日 著者:ゲルダ ミューラー


魂食らい (クロニクル千古の闇 3)◾️魂食らい (クロニクル千古の闇 3)感想
★★★☆
敵方の「魂ぐらい」の正体がもっと不明なまま話が続くのかと前巻あたりで思っていたら、思った以上に早い展開で、直接対決の巻。ピンチの連続に、またしても寒そうな描写、あと、今回は暑そうな描写も。今回特に、視点の切り替えに技あり、と思った。
読了日:07月18日 著者:ミシェル ペイヴァー


ぼくたちのかしの木◾️ぼくたちのかしの木感想
★★★☆
『ぼくの庭ができたよ』の兄妹が親戚のおじさんの働いている山へ。森で自分たちだけの小屋を作ってみたり、林業のことが描かれたり、森の生きものや植物のことがいろいろわかる仕組み。
読了日:07月18日 著者:ゲルダ ミューラー


おいらはコンブ林にすむプカプカといいます (偕成社おはなしポケット)◾️おいらはコンブ林にすむプカプカといいます (偕成社おはなしポケット)感想
★★★
お手紙リレー、まだ続くのか(笑)。まだまだ続くようだ(笑)。
読了日:07月18日 著者:岩佐 めぐみ


うっかり書房◾️うっかり書房感想
★★★☆
うっかりしていると本屋になったり本を作ったりする羽目になる(笑)。ちょっと身につまされる?
読了日:07月19日 著者:そのだえり


ガンピーさんのふなあそび<新版>◾️ガンピーさんのふなあそび<新版>感想
★★★☆
ガンピーさんが頼まれるままに子どもや動物たちをふねに乗せてあげるんだけど、やらないでね、と言われたことをみんなやっちゃって…。図書館で読んだバージョンはめちゃくちゃ大きかった(笑)。
読了日:07月19日 著者:ジョン・バーニンガム


クローム襲撃 (ハヤカワ文庫 SF 717)◾️クローム襲撃 (ハヤカワ文庫 SF 717)感想
★★★★
「ニュー・ローズ・ホテル」は日本語版オムニに掲載されていたのを、学部の生協の片隅の雑誌コーナーで一気に読んだ。当時からギブスンは長編よりこの短編集が好きだと思っていたが、先日三部作を読んでからこれを読むと、その認識を再確認。中でも浅倉久志訳の短編がいい。自分にとってのギブスン作品は1980年代の「接続された女」だったのだ。
読了日:07月27日 著者:ウィリアム・ギブスン


海がきこえる THE VISUAL COLLECTION◾️海がきこえる THE VISUAL COLLECTION感想
★★★★☆
もともと氷室冴子ファンで、『魔女の宅急便』で近藤勝也ファンになった。アニメージュでの連載企画には個人的に奇跡的と感じる組み合わせに驚いたものだ。アニメはテレビ放映時に観た。監督はぴえろ作品でやはりファンだった望月智充ということで、これまた個人的観点で奇跡的組み合わせ。地味な青春ドラマを堅実に仕上げたところに感じ入ったものだった。レーザーディスクも買って何度も観た。それでも、2025年の全国上映がスクリーンで観るのは初めて。今観る本作は1990年代のタイムカプセルだ。イラスト素材を初めて網羅した本書もまた。
読了日:07月28日 著者:


ひみつのたからもの◾️ひみつのたからもの感想
★★★
他の猫と趣味が違う、ひみつにしないといけないたからものを持っている主人公が、ふとしたきっかけで、同じようなひみつのたからものを持っている猫と知り合って、ジャンルは違えど、ある意味同好の士、ひみつを分かち合えるともだちを得る。ある意味、おたくあるある的な絵本。
読了日:07月29日 著者:豊福まきこ


追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)◾️追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)感想
★★★☆
前巻の不穏なラストからの当然の帰結とも言えるタイトル。追放された後の魔術によるあれこれがいろいろと恐ろしいが、その心理状態の変遷はちょっと抑鬱症状にも近いものを感じなくもない。それにしても今回明かされた秘密はびっくり。というかいろいろえぐいな…
読了日:07月30日 著者:ミシェル ペイヴァー


尾津さんのかさ ふかさくえみ短編集7◾️尾津さんのかさ ふかさくえみ短編集7感想
★★★★
同人誌5つの合本。執筆時期が2011年前後のようで、自分が通販でたまに買うようになる前の作品ばかりなので、初めて読むものがけっこう多かった。プロトタイプ「今日のノルマさん」もあり。自分はピュア百合アンソロジー『ひらり、』掲載の短編「購買のプロキオン」で知って、同題の短編集以来の読者だが、このコミックスのことなんかもあとがきなどで言及されていて感慨深い。
読了日:07月30日 著者:ふかさくえみ


針ヶ谷さんと右向き三角 ふかさくえみ短編集8◾️針ヶ谷さんと右向き三角 ふかさくえみ短編集8感想
★★★★
これの前に読んだ作品集7は自分がファンになる前の時期で初見の作品が多かったけど、このあたりはSNSなどにも発信されていた作品がけっこうあって読み覚えがある。電子書籍版は同人誌の合本だけど、あとがきを読むと同人誌50冊記念でどうこう、とあるので、知らない作品まだまだありそう。それにしても、いかにもマンガ、というシンプルさでありながら古く感じない画風と、ちょっと他に似たものが思いつかない不思議な作風はどうやって生まれてきたのだろう。
読了日:07月31日 著者:ふかさくえみ


おちゃにきませんか◾️おちゃにきませんか感想
★★★☆
一見普通の絵本らしいほんわかしてちょっと不思議な展開……と思っていたら!? なるほどそういうことか!
読了日:07月31日 著者:こみねゆら

読書メーター