2014年1月に読んだ本 ― 2014年12月03日 05時25分42秒
ふと思い立って、毎月の読書メモをまとめてみることにした。
2014年1月のトピックスは電子書籍チャレンジ。コミックスは見開きの扱いでKindleの方がiBookよりよい(iBookは見開きが1P扱いでiPadを縦にすると横長のまま小さく表示されちゃう)。
■アンナ・カヴァン『愛の渇き』 サンリオSF文庫
自伝的普通小説ではあるが、乖離状態の視点からの描写の迫力と、カヴァン作品に共通するヴィジュアルイメージ喚起力で他にない読書体験。
このエキゾティックなヴィジュアルとサイコホラー的な演出に近い映像作品としては細田守の『明日のナージャ』「フランシスの向こう側」とか『オマツリ男爵〜』あたりかなあ…。
■森薫『乙嫁語り』6巻 ビームコミックス
『ナウシカ』4巻を連想させる集団騎馬戦闘。まさかこういう方向に話が進むとは。萌えポイントは男性の上半身とやっぱりおばばさま。
■桑田乃梨子『放課後よりみち委員会』3巻 バーズコミックス
これまでの伏線をからめつつ、謎ののほほん異世界と現実の接点が生まれるものの、作品世界そのものののほほん感は微動だにしない。そこがいい。
■桑田乃梨子『放課後よりみち委員会』4巻 バーズコミックス
突き詰めればもっと切ない話になりそうな予感をはらみつつ、最後までのほほんとしたモラトリアムを貫き、その象徴とも言えるタイトルの意味が最後に明らかになる構成はお見事。自分の作風、持ち味を知り尽くした先に行き着いた世界観、の観あり。デビュー作から知っているとえもいわれぬ感慨が…。
■クリストファー・プリースト『限りなき夏』 国書刊行会
デビュー作から近作までバランスよく収録された日本オリジナル版プリースト傑作選。個々の短編の質の高さ、全体から浮かんでくるプリースト作品に共通する視点やモチーフが興味深い。前書きには「夢幻諸島」(本書では「夢幻群島」)シリーズに関する重要な設定がさらっと記述されているのもポイント? 収録作中のベストとしてはプリーストらしい騙りと叙述トリックと退廃的なムードがマッチした「奇跡の石塚」をあげておきたい。
■『中谷宇吉郎の森羅万象帖』 LIXIL BOOKLET
中谷宇吉郎の研究業績を写真をメインに、随筆を織り交ぜつつ、時系列に配置したムック。雪の結晶の写真の美しさもさることながら、あまり表に出ていなかった電気火花の写真がなんとも精妙で美しい。科学を志す高校生あたりにはかなりオススメかと思う。
■貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』1〜13巻 角川コミックスエース
Kindle 70%引きでまとめ買い一気読み。
同じキャラクターの性格づけはすべてアニメとは微妙に異なるんだけど、特にカヲルくんは性格だけでなくシンジとの関係性がアニメとはまったく異なるあたり興味深い。
13巻でいよいよ補完計画発動。ストーリーラインはほぼ同じながら、個々の事件やキャラクターの行動のニュアンスが全く異なる作品がどこに落ち着くのか、最終巻を待ちたい。
■『トニーたけざきのガンダム漫画』I〜III 角川コミックスエース
これもKindle 70%引きでまとめ買い一気読み。
笑った(笑)。田中圭一には手塚先生の霊が降りるが、トニーたけざきには安彦良和の生霊ががが…(笑)。
2014年1月のトピックスは電子書籍チャレンジ。コミックスは見開きの扱いでKindleの方がiBookよりよい(iBookは見開きが1P扱いでiPadを縦にすると横長のまま小さく表示されちゃう)。
■アンナ・カヴァン『愛の渇き』 サンリオSF文庫
自伝的普通小説ではあるが、乖離状態の視点からの描写の迫力と、カヴァン作品に共通するヴィジュアルイメージ喚起力で他にない読書体験。
このエキゾティックなヴィジュアルとサイコホラー的な演出に近い映像作品としては細田守の『明日のナージャ』「フランシスの向こう側」とか『オマツリ男爵〜』あたりかなあ…。
■森薫『乙嫁語り』6巻 ビームコミックス
『ナウシカ』4巻を連想させる集団騎馬戦闘。まさかこういう方向に話が進むとは。萌えポイントは男性の上半身とやっぱりおばばさま。
■桑田乃梨子『放課後よりみち委員会』3巻 バーズコミックス
これまでの伏線をからめつつ、謎ののほほん異世界と現実の接点が生まれるものの、作品世界そのものののほほん感は微動だにしない。そこがいい。
■桑田乃梨子『放課後よりみち委員会』4巻 バーズコミックス
突き詰めればもっと切ない話になりそうな予感をはらみつつ、最後までのほほんとしたモラトリアムを貫き、その象徴とも言えるタイトルの意味が最後に明らかになる構成はお見事。自分の作風、持ち味を知り尽くした先に行き着いた世界観、の観あり。デビュー作から知っているとえもいわれぬ感慨が…。
■クリストファー・プリースト『限りなき夏』 国書刊行会
デビュー作から近作までバランスよく収録された日本オリジナル版プリースト傑作選。個々の短編の質の高さ、全体から浮かんでくるプリースト作品に共通する視点やモチーフが興味深い。前書きには「夢幻諸島」(本書では「夢幻群島」)シリーズに関する重要な設定がさらっと記述されているのもポイント? 収録作中のベストとしてはプリーストらしい騙りと叙述トリックと退廃的なムードがマッチした「奇跡の石塚」をあげておきたい。
■『中谷宇吉郎の森羅万象帖』 LIXIL BOOKLET
中谷宇吉郎の研究業績を写真をメインに、随筆を織り交ぜつつ、時系列に配置したムック。雪の結晶の写真の美しさもさることながら、あまり表に出ていなかった電気火花の写真がなんとも精妙で美しい。科学を志す高校生あたりにはかなりオススメかと思う。
■貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』1〜13巻 角川コミックスエース
Kindle 70%引きでまとめ買い一気読み。
同じキャラクターの性格づけはすべてアニメとは微妙に異なるんだけど、特にカヲルくんは性格だけでなくシンジとの関係性がアニメとはまったく異なるあたり興味深い。
13巻でいよいよ補完計画発動。ストーリーラインはほぼ同じながら、個々の事件やキャラクターの行動のニュアンスが全く異なる作品がどこに落ち着くのか、最終巻を待ちたい。
■『トニーたけざきのガンダム漫画』I〜III 角川コミックスエース
これもKindle 70%引きでまとめ買い一気読み。
笑った(笑)。田中圭一には手塚先生の霊が降りるが、トニーたけざきには安彦良和の生霊ががが…(笑)。
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