2025年4月に読んだ本 ― 2025年05月22日 04時48分35秒
4月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:1156
ナイス数:55◾️スージーとゆめがかなうとしょかんの感想
★★★☆
本好きのネズミがいたら? 文字を覚えていろいろなことを知っていく楽しさが読む子どもに伝わるといいな、と思える絵本。ネズミと本のサイズ感は、確かにこのくらいのバランスかも。リアルでは、ネズミってけっこう頭いいんで、本当に文字覚えて本読まれたらちょっとこわいかも…。
読了日:04月05日 著者:スージー・モーゲンスターン
◾️図書館を建てる、図書館で暮らす:本のための家づくりの感想
★★★★
図書館のような家を建てて住みたい、という構想に惹かれるように建築家や九州大学の本棚等の保存プロジェクトなどがちょうどいいタイミングで有機的につながっていくのが面白い。あと、著者二人の来歴や本との日常が本好きならどこかには共感できるところがあるだろう。建築とプロジェクトのお仕事部分もお仕事小説的に楽しめる。
読了日:04月05日 著者:橋本 麻里,山本 貴光
◾️ラーオ博士のサーカスの感想
★★★★☆
データベースになく登録者もいなかったサンリオSF文庫版。アリゾナにやってきた怪しげなラーオ博士のサーカスはサイド・ショーもメインもただただ怪異…。自分も観客になったようにするすると読める。おまけのカタログがまたおかしい。サンリオの中西秀男訳書は粒揃い。しかもちくま文庫が拾ってくれているものが多いので今も読めるので、読みたい方はそちらを。
読了日:04月08日 著者:チャールズ・G・フィニー
◾️はらぺこオオカミがんばるの感想
★★★☆
池澤春菜さんの本棚紹介で子どもの頃からの愛読書として紹介されていたシリーズ。1979年刊だが、現在は新装版で出ていて、そのレビュウからすると収録作品も増えているっぽい。こちらは岩波ようねん文庫から2冊出ていた2冊目で、原著から訳者が選りすぐった5編を収録。ポリーだけでなくいもうとのルーシーにも勝てないオオカミがかわいそうになってくる。
読了日:04月16日 著者:キャサリン・ストー
◾️からかい上手の(元)高木さん (20) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
バレンタインとホワイトデー。大人も子どもも微笑ましい。20巻まで来ちゃったので原典オマージュの表紙もここまでか。今巻は特に季節感が合っていないけど(笑)。
読了日:04月16日 著者:稲葉 光史
◾️わたしと いろんなねこの感想
★★★
子どもの頃のいろいろなことが思い出される。ちょっとふしぎなねこたちのお話。
読了日:04月17日 著者:おくはらゆめ
◾️おふろの感想
★★★
ちょっと銭天堂っぽいふしぎなお店の出てくるお話。何が起こる?
読了日:04月24日 著者:麦田あつこ
◾️20ぴきのピクニック (20ぴきシリーズ)の感想
★★★
20匹のねずみの親子のピクニック。みそ汁がポイント?
読了日:04月25日 著者:たしろちさと
◾️ポリーとはらぺこオオカミの感想
★★★☆
読む順番が逆になったけど、岩波ようねんぶんこの3巻目。7編中5編がみんなよく知っている童話が元ネタで、オオカミがその本を読んで参考にしようとするけど、都会では役に立たないというメタ構造。このようねんぶんこ収録版にはないけど、ネットでシリーズの感想を見ると、このシリーズそのものが小説世界にもあってさらにメタな構造になったりするらしい。
読了日:04月27日 著者:キャサリン・ストー
◾️超人ロック エピタフ 1 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★☆
銀河帝国時代のエピソードを歴史家とロックの対談で振り返る、番外編というにはボリュームたっぷりの長編の第一巻。ブリアン・ド・ラージュの少年期からの成長譚と言えるが、これでもかという凄絶な体験の連続。ピカレスクなビルドゥングス・ロマンの趣き。その一方、エリートの身分を隠しつつ、現場で周りにも可愛がられ、実力で認められていく叩き上げ的な描き方もいい。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 2 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
普通死ぬようなシチュエーションを「つき」(だけではないが)で切り抜ける、というのは異能生存体のようなものか。とはいえ、エスパーでもないのにロックの正体を洞察するあたりもやっぱりただものではない感を漂わせる。艦隊同士の模擬戦もルール内で敵の裏をかく丁々発止で『ジョジョ』のスタンドバトルっぽい感じも。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 3 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
かつての同輩が出会い、意外な協力関係に。それにしてもライガー教授はまったくもって全銀河的に傍迷惑な人だったことが改めて実感される。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 4 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
少年期から晩年まで冷徹果断な判断を下せた帝国宰相ブリアン・ド・ラージュのたったひとつの純情の結末。そういえば、『エネセスの仮面』などにも代表されるように、『超人ロック』という作品全体を通じて、宇宙海賊は概して「自由の象徴」として描かれている。本作では、自由に生きられなかった人物の見果てぬ夢の象徴か。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
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