2024年11月に読んだ本 ― 2024年12月21日 21時40分26秒
11月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:5477
ナイス数:109◾️からかい上手の高木さん (19) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★☆
気がつけば勝負の内容が「照れた方が負け」になっているのが悶絶ポイント(笑)。特に(元)の前日譚となるラストが…。あと、その高木さんでも照れちゃうあのエピソードも…(笑)。そういえば、中学当時、「この子があなたのこと好きなんだって」という謎の設定?で休み時間とかに女子二人組に追い回されたことがあって、女子からもいじめられるのか…と逃げ回っていたことがあったんだけど、あれはもしや、とこういうマンガを読むと思い出したり…。「勝負」の初期で「勝てないからもういいや」と高木さんから逃げなかった西片はいいやつだ。
読了日:11月01日 著者:山本 崇一朗
◾️フランネルの紐の感想
★★★☆
数ページの短編のラストに意味深な短歌。手芸をモチーフに御伽噺的なものからややリアルなシチュエーションまで、いろいろめぐるソーイングファンタジー。
読了日:11月01日 著者:東 直子
◾️イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集 5)の感想
★★★
珍しく仕事での読書会で。1985年の本の2007年の新訳時にこれを超える本が20年経っても出ない、と書かれているが、書かれていないというより、本だけ読んでも実践されないことが多いため、読まれ続けているのだろう。同じくよく読まれる『失敗の本質』もそうだが、読んで「あるある」とうなずくだけの読者が多いのだろう。それでも、有象無象のビジネス新書よりは読む価値はあるのではないか。
読了日:11月01日 著者:P.F.ドラッカー
◾️夜光雲のサリッサ(8) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
いきなりの遊星軌道飛来物とのランデブーから、いきなりのシンギュラリティ。展開早すぎるけど、現代の読者はこのくらいはオッケー?
読了日:11月02日 著者:松田未来,※Kome
◾️鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
壺の芸術品の元ネタ的なものはデビルマン原作のジンメンかなと思う。小学3年でアレを読んだ時は怖かった。
読了日:11月03日 著者:吾峠 呼世晴
◾️くりさぶろうの感想
★★★
同じいがからとび出したくりの三兄弟。仲よくすもうで遊んでいるところに、冬眠をひかえた熊の親子がやってきて…。そこでまさかの展開?
読了日:11月03日 著者:福田 利之
◾️七つ星の謎の感想
★★★★☆
開催中に神保町の古本まつりを隅から隅まで眺める機会はなかなかなかった。2024年、ほとんどのワゴンを眺めて、終わりくらいに見つけたのがこれを含む全集から5冊ほど。中でも、もっとも思い出深いこちらを購入。通っていた小学校の図書室にあったポプラ社のルパン全集がこれだったのだが、転校後、小学校でも中学校でも公立の図書館でも同じ全集を見つけることができなかった。今読むとアラも目立つものの、この巻での歴史、地理、天文学、語学(ラテン語とアラビア語まで)を駆使したロマンある謎解きは今読んでも感銘を受ける。
読了日:11月03日 著者:モーリス・ルブラン 池田宣政
◾️ダンジョン飯 9巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
センシの過去に始まった相互理解と自己理解、という流れで読むと、ライオスとマルシルの出会いも、サキュバスで全滅中のイヅツミのエピソードの深みが増す。一方のミスルンとカブルーの珍道中も。人の欲望のありかについて考察、整理する巻と言えるかも。しかしモンスターや悪魔の重厚な描写は『ベルセルク』あたりにも通じるように思えてきた。キャラクターはコミカルでもあらためてすごい画力だ。
読了日:11月04日 著者:九井 諒子
◾️鬼滅の刃 14の感想
★★★☆
刀鍛冶の里編、この巻では最後までは辿りつかなかった。設定はアニメでは略しているのがいくつか説明されてますね。
読了日:11月04日 著者:吾峠 呼世晴
◾️うさぎちゃんうみへいく (せなけいこのうさぎちゃんえほん)の感想
★★★
近隣の図書館で追悼企画をやっていたので読んだ。うさぎちゃんが磯で遊んでいて、たまたま助けた相手は…? 浦島太郎みたいなオチじゃなくてよかった。
読了日:11月04日 著者:せなけいこ
◾️うさぎちゃんスキーへいく (せなけいこのうさぎちゃんえほん)の感想
★★★
同じく、近隣の図書館の追悼企画にて。これの前に「つきへいく」があるみたいだけど、それは借りられたのかなかった。しかし、「つきへいく」、「スキーへいく」と続くと地口っぽい(笑)?
読了日:11月04日 著者:せな けいこ
◾️あこがれの図書館の感想
★★★☆
字の読み書きは苦手だけど絵を描くのと鳥を観察するのが大好きな主人公が、引っ越した先の図書館で図鑑に夢中になる。筆者の子供時代の実話の絵本化とのこと。子どもが興味を持ったものを伸ばしてくれる環境との出会いは一種の奇跡かもしれない。
読了日:11月04日 著者:パトリシア・ポラッコ
◾️からかい上手の(元)高木さん (13) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★
結婚しても子どもまでいても照れる西片の安定感(笑)。
読了日:11月06日 著者:稲葉 光史
◾️夜光雲のサリッサ(9) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
宇宙でのコンタクトを終えて戻ったら……。巻を追うごとにスケール感がバグってきて、『雪風』と思って読み始めたらワイドスクリーンバロックでした、みたいな感じ。ただ、その無造作に放り込まれるアイデアの一つ一つに過去のSFを読みこなしてきた読者スキルが総動員されるみたいな。
読了日:11月07日 著者:※Kome
◾️SPY×FAMILY 4 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
まるごと一冊犬のボンド。殺伐としているけど、ラストのもふもふが全部持ってった感じ。
読了日:11月07日 著者:遠藤 達哉
◾️交響詩篇エウレカセブン(1) (角川コミックス・エース)の感想
★★★
テレビアニメ放映当時から気にはなっていたコミカライズ版。電子書籍のセールで激安だったので手を出してみた。序盤はほぼアニメの展開に近いけど、展開は速い。キャラクターとメカを別の人が作画するという形式はメディアミックスならではか? エウレカは異質感を強調していたアニメより表情とかセリフとか人間味がある感じ。
読了日:11月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️鬼滅の刃 15 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
刀鍛冶の里編のクライマックスから柱稽古編へ。マンガだととんとんと話が進む。
読了日:11月10日 著者:吾峠 呼世晴
◾️からかい上手の高木さん (20) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★☆
もう西片が意識してしまってて、高木さんも気持ちをまったく隠してない最終巻。1巻あたりではまだ絵柄模索中で、巻が進むにつれて徐々に高木さんがかわいくなるのが西片の視点、気持ちの変化とシンクロして感じられる、という感想を前の方の巻に対して書いたと思うけど、この巻では作者もそのあたりをはっきり意識して描いてる感じがする。すっかり素直になってる高木さんの表情がもうなんとも言えない。こういう時に「尊い」と言えばいいのか!?
読了日:11月12日 著者:山本 崇一朗
◾️夜光雲のサリッサ(10) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
最終決戦的な展開で母艦?を降りるもの残るもの、というあたりは『ナディア』っぽかったり。一方の「天主」の過去は……まあ、ありきたりはありきたりかな。『デビルマン』的な。
読了日:11月13日 著者:※Kome
◾️ダンジョン飯 10巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
あたらめて命の危険がいっぱいの巻。あと、とにかくあらゆるキャラクターの表情の表現が神がかってる。電子書籍では線のタッチがボケてかなり印象ちがうというか凄みが違う。
読了日:11月14日 著者:九井 諒子
◾️鬼滅の刃 16 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
ちょうどアニメの柱稽古編とそのちょっと後まで。アニメでは稽古部分が間延び的に感じたけど、改めて、マンガの構図とコマ割り、吹き出しに配置で頭に入ってくるストーリーのインパクトに感じ入る。自分は普通の雑誌サイズで読む紙のマンガに適応した世代で、このマンガはそういった世代が読んだ時にその効果を最大限感じられる紙のマンガの作法で描かれていると感じる。
読了日:11月15日 著者:吾峠 呼世晴
◾️鬼滅の刃 17 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
現在アニメが柱稽古編で全員が異空間に転送されたところで寸止めだけど、その先はこうなるのか、という感じ。一コマで見せてしまっている戦闘がufotableの手にかかるとすごいことになりそうだ。そう言えば数巻前の作者コメントでデビュー前、ufotable作品のファンだった、とあったけど、そうなると、この作品には過去のジャンプ作品だけじゃなくて『Fate/Zero』あたりへのリスペクトももともと含まれていたのかもしれない、と、ちょっと思った。
読了日:11月15日 著者:吾峠 呼世晴
◾️SPY×FAMILY 5 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
そう言えばそういうエピソードあったな、という感じで、特に工作の回は内容忘れてたけど新鮮に楽しめた。へっぽこスパイの話が同級生の倒産話と繋がってたのは失念。
読了日:11月16日 著者:遠藤 達哉
◾️SPY×FAMILY 6 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
前巻終盤で登場した、表紙の横恋慕女スパイさんでおなかいっぱいの巻。闇テニス大会の荒唐無稽さがおかしい。
読了日:11月16日 著者:遠藤 達哉
◾️交響詩篇エウレカセブン(2) (カドカワコミックスAエース)の感想
★★★
表紙の通りアネモネ登場。とは言えアニメで感じたほどには狂気を感じない。言動はヤバげでも、普通のわがまま娘っぽい。エウレカも感情の起伏がはっきりしていて普通の女の子っぽい。とは言え、アニメと比較しないなら、統一感はあるので、別物として読む分にはよいだろう。
読了日:11月16日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️夜光雲のサリッサ(11) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
オーバーテクノロジーでの対決が続く。ただ、ステルス能力が存在の確率そのものをゼロにする能力だったとか、予知能力が多世界の可能性を選択する能力だったとか、そういう説明がしっくりくるので、整合性が感じられて反則感なく楽しめる。とは言え、この予知能力の描写、『超人ロック 風の抱擁』のアレと同じ…。改めて聖悠紀のアイデア発想力に想いを致すなど。
読了日:11月17日 著者:※Kome
◾️ビールの100年 (日本の技術 10)の感想
★★★★☆
あまり一般には知られていない本だと思うけど、日本にビールが入ってきてから、明治、大正、昭和が終わるまでに(本書の出版は平成元年)どういうことが起こっていたのか、膨大な文書化されている情報を収集してわかりやすくまとめてくれている一冊。すごい力作。ビールの歴史を語ろうというひとは、この本に要約された情報は最低限知っておくべきだろうとおもい、通読しないままでいたことを大いに反省。なお、収録されている写真は『ゴールデンカムイ』にほぼそのままの構図で描かれている箇所があり、ネタ本だったのかな、と思わされる。
読了日:11月22日 著者:遠藤 一夫
◾️鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
猗窩座戦決着。猗窩座の過去編はなるほどという感じで、遊郭編同様、人類ダメマンガ、あるいは『デビルマン』の系譜か。一方で表紙のカナヲの童磨への毒舌にはびっくり……からの伊之助乱入は想像の斜め上すぎる展開。伊之助出生の秘密は、善逸の過去よりは唐突感ないかな。
読了日:11月24日 著者:吾峠 呼世晴
◾️クジラがしんだら (童心社の絵本)の感想
★★★☆
タイトルの通り。死んだクジラが深海まで沈んでいって、その後どうなるか。ちゃんと観察した研究者の観察結果を踏まえて描いた科学絵本。
読了日:11月26日 著者:江口絵理
◾️ダンジョン飯 11巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
改めて、人の欲望がテーマで、心の底からの欲望は自分にも理解できてない、ということを、計算高いはずのカブルーがライオスを説得しようとしてしどろもどろになるあたりに出ているように思える。欲望がテーマだからこそ、このマンガで描かれる各人の表情が喜怒哀楽情感たっぷりであるところがより効果的な演出にもなっている。それにしてもマルシル百面相(笑)と言っていい巻。ほぼ主役(笑)。
読了日:11月27日 著者:九井 諒子
◾️からかい上手の(元)高木さん (14) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
うぇぶりでオリジナルのシリーズとこちらを毎日一話ずつ読んで、こちらの方が一話が短いこともあり、どんどん差がついて、オリジナルの方はちょっと前にラストまで。ただ、この読み方をすると、この(元)に出てくる思い出のエピソードがたまにタイミングよくリンクしたりして楽しかった。オリジナルも頭から読み返す手もありかも(笑)。
読了日:11月27日 著者:稲葉 光史
◾️SPY×FAMILY 7 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
ラスボスとのファーストコンタクトから、そういえばこういうエピソードあった、というのが続いて、え? 原作では豪華客船ここで来るの? という感じ。前巻に続き、ちょうどいいところで引いて次巻が楽しみになる演出?
読了日:11月29日 著者:遠藤 達哉
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