2014年5月に読んだ本2014年12月07日 07時00分49秒

 某資格試験対策の通信教育の添削課題をぎりぎりですべて提出。就職してから受講した通信教育でここまで力を入れたのは初めてかも(笑)。ということで、あまり活字の本読んでませんが、麻生みことはオススメ。

■麻生みこと『海月と私』1巻 講談社アフタヌーンKC
 同じアフタヌーンKCから出ている傑作オムニバス『路地恋花』(全4巻)の職人かたぎのキャラクターとさまざまな恋愛の形の描写を引き継いだ感じの新シリーズ。これまたよし!

■麻生みこと『海月と私』2巻 講談社アフタヌーンKC
 謎の仲居さんの謎がさらに深まる2巻。ミステリ風味は「そこをなんとか」で培った要素かも? 続きが気になる。

■三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』5巻 メディアワークス文庫
 ブラックジャックのエピソードに図らずも落涙。全般に書物ミステリとしての安定感が感じられてマル。

■小野不由美『華胥の幽夢』 新潮文庫
 講談社での出版時と異なり、この巻数でこのエピソード群が挟まることで、『魔性の子』を起点とする物語としての再構成の意図がより明確になっている感じがする。その意味では、今回の完全版は新作短編集の内容と巻数も含め、実に周到にエピソードを配置してあると思う。
 個々の作品では、やはり表題作が秀作だが、今回、「乗月」を読んで目頭が熱くなったのは自分でも意外だった。ある程度の人生経験、自分と周囲の立場の変遷等を体験している方が味わいの増す短編かもしれない。

■当摩節夫『いすゞ乗用車1922-2002』 三樹書房
 ヒルマンミンクスからジェミニまで、RV系を除くいすゞの乗用車のカタログをフルカラー高解像度で再録しまくったとんでもなく貴重な資料。テキスト部分はいすゞ自動車の歴史=日本の乗用車開発の歴史に関する概括もあり。資料は著者のコレクションとのことだが、かつていすゞを受けたら兄が三菱にいるという理由で不採用となりプリンス自動車に就職したというすごい経歴の方なので、文章から構成までいすゞ愛に満ちあふれまくっている。永久保存版。(限定函装の豪華版もあり)
 因みに、会社でも「まだあのクルマ乗ってんのか?」とか半ばネタになりながら、「街の遊撃手」JT190(ハンドリング・バイ・ロータス)まだ健在(笑)。