2025年2月に読んだ本 ― 2025年03月25日 01時27分09秒
2月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:3871
ナイス数:98◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生の感想
★★★☆
合本で読めば入っていたのだが、この部からは冊数が多いので合本はやめることにしたので、残ってしまっていた外伝短編集。ちょっと前に読んだ全3巻?の落穂拾い的な短編集と比べ、本編のドタバタの背景を別視点で補完する感じでソランジュ先生の序と〆でまとめてあるのもいい。
読了日:02月03日 著者:香月美夜
◾️有閑倶楽部 4 (りぼんマスコットコミックス)の感想
★★★
まあ、今同じようなノリで作品を立ち上げようとしてもこういう設定にはならないだろう。作品の本来の目的とは別の意味で、社会背景の変化を確認できるという意味合いも。それにしても、扱うネタのはじけ方が土田よし子よりも永井豪よりもひどい(笑)。さすが一条ゆかり、振り切る時は完全に振り切る。
読了日:02月04日 著者:一条 ゆかり
◾️竜が呼んだ娘3 魔女の産屋の感想
★★★
前巻もけっこう活劇要素があったけど、今巻は最初から不穏でひたすら災害と戦闘。主人公がなりたいものは竜騎士ということで道は定まったものの、いろいろ想像の斜め上をいく話だ。
読了日:02月04日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️ふるかな ふるかな? (児童図書館・絵本の部屋)の感想
★★★☆
雨具完備で雨が降るのを楽しみに待つ。最後にびっくり!?
読了日:02月07日 著者:キム・ジョンソン
◾️ねずみのモナと秘密のドア (ハートウッドホテル)の感想
★★★☆
動物たちがかあいい。小さな勇気がまわりを動かしていく物語。
読了日:02月08日 著者:ケイリー・ジョージ
◾️からかい上手の(元)高木さん (17) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★☆
今回はいつものなかよし家族の描写だけじゃなくて、ちーがいる中でもちょっと二人が適度にイチャイチャする感じのエピソードがちらほら。それはそれで微笑ましい。
読了日:02月10日 著者:稲葉 光史◾️メダリスト(12) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
12巻目にして、まさかの光視点の物語。一方で、さらっと語られるジュニアGPでのいのりの優勝。想定外の成長を見せる司、いのりのタッグは周囲からはどう見られるか、客観視をさせてくれる巻とも言える。そんな中、迎えた全日本ジュニア、実戦でもいかにもありそうな滑走順、トラブル。
読了日:02月11日 著者:つるまいかだ
◾️竜が呼んだ娘4 語り部の壺の感想
★★★☆
まさか、斧の民と弓の民のいさかいの原因がわかるとは。相変わらずスペクタクルなところはスペクタクルだが、徐々に謎を解いていくプロセスと主人公の成長が相まって、これまででいちばん楽しめた。
読了日:02月14日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️瓜を破る 11 (芳文社コミックス)の感想
★★★☆
これまでも行き違いそうになるたび、ちゃんと伝えてわかりあうことを繰り返してきたメインのふたり。一方、仮面夫婦だったところの決断あり、ワーカホリックな上司の意外な面を見つける、など。この上司さん、全方位に気配りしてて、決断するところはきっぱり、など、好感度高い。
読了日:02月18日 著者:板倉梓
◾️ドクロの感想
★★★★
関西弁じゃないクラッセン。講演しに行った旅先の図書館で読んだ民話を絵本にしたのか、それでこの内容……!? なるほど、これはまさに現代の民話伝承だ。
読了日:02月18日 著者:ジョン・クラッセン
◾️藍を継ぐ海の感想
★★★★
珍しく直木賞受賞作読み。膨大な資料を元に、本当にありそうな物語を紡ぎ出す手法に脱帽。地質学者と陶芸、ニホンオオカミの血脈、空き家に眠っていた膨大な資料の謎、火球と隕石とアイヌ、そしてウミガメ。架空の歴史を紡ぐという点ではSFではないけどSFファンとの親和性は高いかもしれない。
読了日:02月22日 著者:伊与原 新
◾️鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)の感想
★★★☆
高校の頃に読んで以来。自分はファンデーションがしっくりこなくて、アシモフで唯一好きな作品、として記憶に残していたけど、内容は忘れきっていた。今読むと、登場する科学、技術の記述が今読んでもほぼ古びていない点に驚く。これは今読むからこそ気がつく凄さかもしれない。しかも、仕事をAIに取られるかも、という技術のバーストが起こった今の方が、ここに描かれたシチュエーションへの読者の共感度も高いだろう。おまけに、停滞した人類文明をリスタートするきっかけの事件でもあったわけで、ファウンデーション前史の萌芽もすでにあった。
読了日:02月24日 著者:アイザック アシモフ
◾️相方システム 上巻の感想
★★★☆
商業で2巻まで出ていて掲載誌休刊で一時中断した『相方システム』がガレットに移籍? して上下巻に。同人誌扱いでBOOTHで購入したけど、カバーまで凝った装丁がよい。内容は、ある意味『マリア様が見てる』のスールに近い「相方」をアンケート相性をから解析してコンピュータが割り当てる、というシステムに女子校を舞台に、この作者らしい心のモヤモヤをねちっこく描く。その作風の中でもこれまで読んだ中では極北かもしれない。下巻でちゃんと落ち着くところに落ち着くのか!?
読了日:02月24日 著者:袴田めら
◾️よつばと!(16) (電撃コミックス)の感想
★★★★☆
何年間が空いても安定のよつばと!品質。表紙の通り、メインは山登り。そして今巻の最後のエピソード(笑)! なるほど、あずまきよひこをずっと読んできてよかった(笑)。うちには初期のリーフファイトトレーディングカードゲームもたくさんあるぞ(笑)。
読了日:02月27日 著者:あずま きよひこ
◾️相方システムの感想
★★★★
4人の関係性がもつれにもつれてどうなるのか、と思ったところで……!! 予想以上に重い展開になりつつ、ラストは不思議なさわやかさ。これまでに読んだ袴田めら作品中ベストと言っても過言ではない。ヒトにとってのパートナーとは何かを突き詰めた作品。
読了日:02月27日 著者:袴田めら
◾️そらのきっさてんの感想
★★★
命を落とした動物たちが通うそらの喫茶店。それぞれに思い出の飼い主を想って過ごす。
読了日:02月28日 著者:くまくら珠美
◾️ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4 (ハヤカワ文庫JA)の感想
★★★☆
どうなることかと思ったが、どうにかなった。漁のスケールはインフレしすぎ(笑)。いつまでも続くスペース・ランナウェイ。原型の短編からはずいぶん遠くまできたものだ。
読了日:02月28日 著者:小川 一水
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