あにめとよんこままんが(ていせいあり)2009年06月11日 23時04分38秒

 本屋で成田美名子『花よりも花の如く』7巻、新装版『あずまんが大王』1年生編、『けいおん!』1巻など所望。『花よりも〜』は全体の中のほとんどが主人公が作中で主演したTVドラマのマンガ版という内容。ええと? 『エイリアン通り』の「フェリシア」以来の手法、かな?
 『あずまんが大王』は、久しぶりに読み返してみると、1年生の中盤あたりから絵柄が急速に変化を始めているのが読み取れて興味深い。具体的には、人物の目の大きさがどんどん大きくなっていっている。人物の顔やプロポーションのタッチはむしろ連載開始のあたりの方がリアル指向というか、現在に近いように見受けられる(もちろん、技術的には現在の方が進化しているが)。マンガ夜話でけんもほろろに扱われていた「おたく向きの画風」というのは、この1年生中盤以降の絵柄のことだよね。まあ、月刊ペースの連載で描くために自然に変わった側面と、読者の嗜好に合わせて意識的に変えた側面と、両方あるんじゃないかと思うんだけど。あと、立ち読みでは「違和感がない」と感想を書いた補習部分も、背景部分などの描き込みの緻密さはやっぱり今のあずまきよひこの持ち味が生かされている。因みに補習編に関するあずまきよひこ本人のコメントはリンク(http://azumakiyohiko.com/archives/2009/05/14_1331.php)の通り。そういえば、もう次のゲッサンも出ていたのでまた書店のお試し版を立ち読みしたけど、2年生補習編ではついに「ちよ父」登場(笑)。ああ、生きてまた「ちよ父」の姿をおがむことができるとは(笑)、生きていてよかった(笑)。

[追記]新装版を読み込んでいるうちに、いくら何でもおかしいと思って確認してみましたが、すみません。今の絵柄に近い、という部分は手を入れて描き直してある部分ですね(笑)。上記のコメントの絵柄部分は撤回します(笑)。あと、ちゃんとチェックしてみると4コマの内容自体に手を入れているケースもあり。いや、油断できない(笑)。

 『けいおん!』は、原作を読んでみると、アニメ版での創作部分が思いのほか多いことがわかる。軽音部の日常のまったり感とか、唯の一人練習とか、平沢姉妹のいちゃいちゃぶり(笑)とか、ライブの高揚感とか、今までアニメの感想で書き留めたポイントのうち、かなりの部分はアニメによるアレンジ部分になっているようである。原作自体も4コママンガにおける『あずまんが大王』後継の系譜っぽくて、楽しく読めるんだけど、アニメ化におけるよい意味でのアウフヘーベンの例なんじゃないかなあ。これとくらべると、アニメ版『あずまんが大王』は、アニメ版でのアレンジに感心することはなかったかなあ。一部不満はあったけど、おおむねほぼ忠実なアニメ化、という感じだった。主題歌とBGMは今でも好きだけど(笑)。

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