2020年7月に読んだ本2020年08月04日 21時08分17秒

 ということで、忘れる前に7月分まとめ(笑)。
 翻訳は『Molly Zero』をなんとか訳了して最終チェック中。しかし、『三体2』を読んでいて、アレ? これと『Molly Zero』って、西暦相当で2200年代の話、と気づいて方向性の違いにしばし思いを馳せた(笑)。

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1565
ナイス数:107

三体Ⅱ 黒暗森林(上)◾️三体Ⅱ 黒暗森林(上)感想
★★★★
智子が「彼女」と表現されている理由にクスッと笑う(笑)。さておき、智子のおかげで地球側の動きは三体側にリアルタイムで筒抜け、という極限の不利状況を逆転する切札は、智子が観測できない、人間の頭の中! その役割を担う面壁者の、時間のかかる闘いが始まる。最強の面壁者の能力は、まさか妄想力!? 先が全く読めない展開が続いて、以下次巻。
読了日:07月04日 著者:劉 慈欣


薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)◾️薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)感想
★★★☆
薬師のスキルを持った少女がたまたま拐かしに遭って後宮へ。使うつもりのなかったそのスキルが意外な形で生きることになり、ついには…。1章ごとに小ネタ的ミステリが盛り込まれつつ、全体通しての流れもしっかりあり、最後には後宮の全体像が浮かび上がる。薬学的ウンチクも設定された世界観の中で違和感なく、後宮や妓楼の本来の姿と、それを冷静にみるヒロインの(時に辛辣な)視点も盛り込まれ、納得感の高い作品世界。なるほど、これは面白い。
読了日:07月19日 著者:日向 夏


菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)◾️菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)感想
★★☆
川越で古民家を再生してなにかを始めようとする人たちの物語。どうやら活版印刷と同じ時空の物語のようだ。
読了日:07月23日 著者:ほしおさなえ


旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)◾️旅が好きだ! : 21人が見つけた新たな世界への扉 (14歳の世渡り術)感想
★★☆
14歳の世渡り術シリーズの一冊だが、出版が6月のためか、一部のエッセイの中にはコロナに触れた箇所あり。全体にバックパッカー的なトーンで統一感はあるものの、統一感がありすぎる感じもなくはない? それにしても、なんというか、国内も国外も、フラッと旅に出れる日の再来を祈らなくてはならない日々が来るとはねえ…
読了日:07月24日 著者:角田光代,金坂清則,川田正和,倉本一宏,香日ゆら,酒井順子,清水浩史,下川裕治,たかのてるこ,高野秀行,出口治明,トナカイフサコ,中島悠里,はあちゅう,羽石杏奈,藤村里美,牧村朝子,益田ミリ,松本英子,森百合子,山本あり


三体II 黒暗森林 下◾️三体II 黒暗森林 下感想
★★★★☆
智子に制約されてるわりには、いろいろオーバーテクノロジー(笑)。しかし、そのオーバーテクノロジーの斜め上をいく三体星人のテクノロジーの恐ろしさにはちょっと鳥肌。そして、あれがこうなってそうなるとは…。いやはや面白かった。
読了日:07月26日 著者:劉 慈欣


鬼桐さんの洗濯 (3) (バンブー・コミックス)◾️鬼桐さんの洗濯 (3) (バンブー・コミックス)感想
★★★
マンガのための洗濯知識がこうじてクリーニング師の国家資格まで取得してしまった作者渾身の第3巻。たのしく読んで命の選択を(笑)。ファンとしては、これで人気を上げてもらって、ちょっと不思議系SFもコミックスが出せるようになるといいなあ、と思う。
読了日:07月28日 著者:ふかさくえみ

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