2020年6月に読んだ本2020年08月04日 20時32分28秒

 読書メーターのまとめが先月分のみにしか対応していないことに気づかず、6月分をまとめそこねた(笑)。
 ということで、無理やりだが読んだ分の本をTwitterへの書き出し機能で並べてみた。読みにくいのはご勘弁(笑)。翻訳は『Molly Zero』をなんとか訳了して最終チェック中。

‬『わたしの外国語漂流記: 未知なる言葉と格闘した25人の物語』|感想・レビュー
★★★★
よく聞く「言葉もわからないけど◯◯のためにいきなり現地に渡った」と言う人の話はそれなりになんとかなって戻ってきてからの話しか聞けないことが多いが、この中には、いくつかの分野、言語で実際どうしたのか、が語られていて面白い。自分にはそんな勇気もないが、真ん中あたりに出てくる「映画のヒアリングまではできてないけど学会発表と論文には困らず、英語で講演もなんとかできる」科学者の話があって、自分の場合はほぼこれ。取り組み方に正解なんてない、と言うことをざっくり知って自分の先を考える中高生にもよし。大人が読んでもよし。

『月の光 現代中国SFアンソロジー』|感想・レビュー
★★★★☆
ケン・リュウ編の現代中国SFアンソロジー第2弾。第1弾も中国云々は関係なく優れた、バラエティ豊かなSFアンソロジーだったが、第2弾はさらに広範な作品群、しかも、オールタイムベスト級とすら思える作品も散見されるクオリティ。中では「金色昔日」アイデア、ストーリー、描写、読後感とも圧巻。

『アーヤと魔女』|本のあらすじ・感想・レビュー
★★★
『ハウルの動く城』も原作未読だったので、この著者の作品は初読。孤児施設から下働きとして魔女に引き取られた女の子が、使い魔のネコと仲良くなって、少しずつ魔女への逆襲を始めるのが痛快。下手にモラル的なところに落ちないのもいい。とはいえ、冒頭の基本設定(主人公の出自)が本作中に話とは関係なく忘れ去られてるので、遺作にならなければ、12冊くらいのシリーズになったのかもしれない。それはちょっと残念だが、この著者の作品はたくさん訳されてるみたいなので、ちょこちょこ読んでみようかな。

‬『魔法にかかった新学期 3巻 (Kindle)』|感想・レビュー
★★★
設定を忘れつつあったので、1巻から読み返してしまった(笑)。ひかわきょうこの原点ともいえるクールな男の子とポヨンとした真面目天然系の女の子の学園ラブコメ、に、『彼方から』以来の和製ファンタジー要素を盛り込んだ「らしい」作品、過去のSFでもファンタジーでもない作品のキャラクターの誰かを連想させる登場人物たちに和みながら読むのだった。

『去年の雪』|感想・レビュー
★★★★★
2ページ程度の断章が積み重なっていく、何人登場するのかわからない人物たち、一見無関係でいて、時おり交錯する、だがその交錯から何かが動いたりするわけでもない。人物の名前も覚えられないわりに、各断章のエピソードの不思議さが頭に残り、意外なほどするすると文章が頭に入っていく。原型は恋愛運動小説だったのかもしれないが、人物の関係性、物語がほぼ消失していることで、無数の人物たちが(時に生死までも超越して)、ただ、それぞれに屹立している。まだ整理できないが何かすごいものを読んでしまった? 江國香織はどこまで行くのか?

『ギリシア神話』|感想・レビュー
★★★☆
みんな断片的に知ってるあの話とあの話が実は同じ物語の一部だったり、つながりあったり絡みあったり。一度は読んでみたほうがいい名著。それにしても出てくる神も人間もいろいろと「それでいいのか」(笑)!?

『長くつ下のピッピの本: 決定版 (児童書)』|感想・レビュー
★★★★☆
オリジナルの3冊から選りすぐって合本化した「決定版」。落としたエピソードが、ピッピが大人を鼻白ませる感じのものだったためか、とっぴなピッピが子どもたちと楽しい暮らしを送る、というトーンで物語が一貫している一冊。これは楽しい! ちょうど再放送中の『未来少年コナン』の主人公像にも、本作の影響はだいぶ大きかったんだろうなあ、という気がする。オールカラーの挿絵がたっぷり入っていて、これもすごくいい。とはいえ、合本でページも多く、子どもが扱ってもいいように厚手の紙を使ってあり、年寄りが手に持って読むには重いよ!

‪『あのとき、この本』|感想・レビュー
★★★★☆
一気読みがもったいなくて、時間かけてちょこちょこ読んだ。一人一人見開きのごく短いエッセイで、思い出の絵本を一冊紹介して、その絵本をモチーフにしたこうの史代さんのマンガがついてる。ページをめくるごとに、え? この人が!? という驚きのある人選、エッセイそのものの味わい、元の絵本への興味、そして実験マンガ精神炸裂のマンガが不思議なハーモニーを醸す読後感。これはすごくいい!

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