はしもとみつる2006年01月08日 22時54分26秒

 朝は7時に目を覚ます。今日の『エウレカ』はいよいよ物語の背景の謎の一部が明かされたり、敵方は愚かな大衆を扇動したり、いろいろなのだが、せっかくの凝った設定も、味方の科学者と宗教者のフリーディスカッションという形式で全部台詞で説明されたのでは、いささか興醒め。例えていえば、角川文庫版『幻魔大戦』の後半部とか、『グインサーガ』を読んでいるような印象。こうしてみると、小中千昭脚本の回で、あの世界の人型ロボットの成り立ちを開発スタッフが趣味で作った自主製作映画の上映会、というスタイルで語らせていたのは、なかなかにスマートなやり方だったと感じる。もっとも、変化球というか奇手なので、毎回同じような手は使えないとは思うが。とはいえ、エウレカの正体も台詞であっけなく説明してしまっていたし、そのあたりの語り方のひねりのなさが、作品全体としてはいろいろ光るところがあるだけに、非常にもったいなく感じる、かな。
 『響鬼』は昨年末東京で観たのと同じ話(笑)。愚痴は二度書くまいぞ(笑)。『プリキュア』はいかにもラストバトル前という雰囲気。そういえば、もう1月だし(笑)。
 昼からクルマで静岡へ。駐車場のそばにあったちょっと美味しい点心の店が昨年一杯で閉店していたのにショックを受ける。静岡でたこいが通う店はつぶれるの法則は2006年も健在(笑)。その後、もうすぐつぶれる西武(そう、西武が撤退するのである(笑)。たこいは通ってなかったけど(笑))の地下のテイクアウトのパスタ屋のテーブルスペースでランチ。初めてだったが、テイクアウトでなく茹で上げで食べたこともあってか、思っていたより美味しかった。でもこの店も西武と一緒になくなるんだなあ(笑)。
 ピンクハウスに年始に行ってみたが、なじみの店員さんは別のショップの応援で不在。カールヘルムの福袋も売りきれていたので無駄遣いはしないですんだ(笑)。
 本屋では、装苑とかLaLaDXとかウィングスとか買う。
 帰り道、ものすごく久しぶりに例のトマトもぎ取り農園へ。あまり赤いトマトがなかったが、宝探しのようにしてトマトをもぎ取る。あと、野菜とかぽんかんとか買う。生協で夕食の買い物をして帰宅。
 夕食は豚しゃぶ。水菜を使ってみたが、なかなか美味しかった。
 ウィングスには橋本みつるの新作短編「苺の夢」が載っている。2005年は久しぶりに橋本みつるの新作が2編発表された、ということで。内容は、ソニーマガジンズ後期から前作まで、SF、ファンタジー、オカルト的なちょっと不思議な設定の作品が多かったが、久しぶりにそういう要素のない普通の学園もの。ヒロインが、自分でも意識していない深層意識の中の感情が、その都度夢の形で暗示される、というシンプルな構造。タイトルでもあり、オチでもある「苺の夢」の意味は読者が自分で調べなくてはならないのだが、そのあたりの余韻の残し方がたこい的には非常にしっくりきた。あと、人物から花や草むらなどの背景まで、描線の色っぽさ全開で、そのあたりも堪能。旧作でいうと、「恋のゼスチャー」が比較的近い印象かも。

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