2019年7月に読んだ本2019年08月03日 08時21分33秒

 このところ夫婦でハマっていた『ガラスの仮面』一気読み、改めて作品の力を実感。やはり白眉は『ふたりの王女』かな。
 あと、引き続きキース・ロバーツ『Molly Zero』を訳し読みも。そろそろ第2部終わり。全体の1/3くらい?

7月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:3342
ナイス数:84

あずかりやさん (一般書)◼︎あずかりやさん (一般書)感想
★★★☆
明日町こんぺいとう商店街、といえば、商店街のお店ひとつひとつについての短編をいろいろな作家が書き継ぐリレー小説的シリーズだと思っていたので、そのお店ひとつで一冊、というのがちょっと意外だった。目の見えないあずかりやさん店主とさまざまなお客さんの物語がクロニクル的なオムニバスになっていて、なかなか。
読了日:07月05日 著者:大山 淳子


ガラスの仮面 (第36巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第36巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
紅天女のためのエチュードは「火」。一方で綾小路くんは現役の仏師(公務員兼業)の元で修行を始める。あと、速水会長が紅天女の里で遭難したり、マヤと真澄が里で星空を眺めたり、いろいろ動きのある巻。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第37巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第37巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
突然の雨に、紅天女の里の神社で雨宿りから夜を明かすことになるマヤと真澄。紅天女のためのエチュードは「水」と「土」。それぞれに何かをつかみつつある二人への最後の課題は「紅天女」そのもの。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第38巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第38巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
二人への最後の課題を前に倒れる月影先生、そしてついに語られる女優・月影千草の一代記から大都芸能との確執まで。奇跡の回復を遂げた先生と、劇団月影、一角獣の仲間たちの前で紅天女の試演をする二人、技巧の亜弓に対して、何かが憑依したかのようなマヤの紅天女の叫びに震憾が走る。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第39巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第39巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
マヤの天然の演技に自信を失いかけた亜弓だが、天然ゆえのマヤの基本的な技術不足になるちょっと自信を取り戻す、そして二人それぞれの紅天女。それを見届けた月影先生、ついに自らが「紅天女」を…。
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第40巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第40巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★☆
まるごと一冊「紅天女」。つきかげ、一角獣メンバーのサポートはありつつもほぼ月影先生の一人芝居と源造の語りだけで進む「紅天女」に立ち会った人々が震撼する。月影先生が真打なのは当たり前として、ただの付き人じゃなかったのね、源造、恐ろしい子…
読了日:07月06日 著者:美内 すずえ


烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2◼︎烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2感想
★★★☆
一作目の一見後宮ファンタジーな女性たちの物語の背後で蠢いていた男性たちの権謀術数が明らかになる第二作。ちょうどついになるといっていい内容だが、まあ、いろいろと容赦ない。何を書いてもネタバレになるあたりと、最後に意外な…が待ち受けているのは一作目と近くて、この作家の持味なんだろうと思えてきた。
読了日:07月07日 著者:阿部 智里


あずかりやさん 桐島くんの青春◼︎あずかりやさん 桐島くんの青春感想
★★★
目の見えない店主が営むあずかりやさん。基本、毎回語り手が違い、多くは人間ですらない中、本巻のラストのエピソードでは店主が語り手となり、学生時代の思い出が語られる。
読了日:07月11日 著者:大山 淳子


ガラスの仮面 (第41巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第41巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★★☆
紅天女の里の力?で魂の交歓をしてしまうマヤと真澄。梅の谷への吊橋を燃やしちゃう月影先生。そしてマヤと亜弓はつかみ合い殴り合いの大げんかの果てに笑い合うって、どこの少年マンガですか。強敵と書いて「とも」ですか。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
ふたつの紅天女の試演の詳細が発表され、両グループとも稽古が始まる中、真澄の婚約発表のショックから仮面を被れなくなるマヤ。ここで40巻分ガマンしてきた桜小路くんが猛アタックを。その展開に大ショックの真澄さま、やっぱり乙女だ(笑)。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
紅天女の本質をつかもうとするマヤ。ちょっとスピリチュアルになってきたけど、なにしろ劇の内容が神さまの話なのでまあ違和感はないかな。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
月影先生がマヤと亜弓の試演を確認。試演後に「阿古夜」に水を与えるところまでがセットの月影先生品質。役に入り込むマヤとの差を知り、カメラマンのハミルさんにまで「心がない」と評価される亜弓は、稽古中のトラブルで頭を打ち、目に不調が出始める。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 45 ふたりの阿古夜 4 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
黒沼監督のファミレスや都庁での稽古で何かをつかみ始めるマヤと桜小路くん、亜弓は手術しないと失明でも紅天女をあきらめられず、目の見えない状態での猛特訓を始める。お母さんが指導役で、さながらリアル「奇跡の人」展開。
読了日:07月13日 著者:美内 すずえ


南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる◼︎南極ではたらく:かあちゃん、調理隊員になる感想
★★★
著者が何故そこまで南極に行きたいと思ったのか、についての想いについては敢えて書いてないのかもしれないけど、南極料理人のご本人に師事して3回チャレンジして実現させるのはすごい。南極探検隊トリビア的に楽しく読める本。しかし、あの悪魔のおにぎりのオリジナルがこれだったんですね。
読了日:07月14日 著者:渡貫 淳子


メアリ・ポピンズ◼︎メアリ・ポピンズ感想
★★★☆
前に『あしながおじさん』を読んだ安野光雅挿絵によるシリーズの一冊。岸田衿子訳の『メアリ・ポピンズ』。実は初読なんだけど、こういうお話だったのね。何から何まで予想の斜め上の展開。ちょっと風の又三郎的な?
読了日:07月19日 著者:トラバース


ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)感想
★★★
目のよく見えない亜弓をサリバン先生みたいに指導する歌子ママ。一方、真澄からマヤを遠ざけようとする紫織さんの陰謀がベタ過ぎて、まるで昭和40年代の少女マンガ!?
読了日:07月21日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)感想
★★★★
紫織さんの陰謀が裏目に出て、一夜のクルーズで想いを通じ合わせてしまう真澄とマヤ。目撃しちゃった綾小路くんは傷心でバイク事故。怪我人多すぎるぞ、紅天女。
読了日:07月21日 著者:美内すずえ


ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
目が見えないことでかえって凄味が増してきた亜弓の紅天女。一方、マヤのために婚約解消しようとする真澄だが。雑誌で読んで覚えてたけど、アレは何年前だっけ。
読了日:07月21日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)◼︎ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
旧国鉄の廃墟での紅天女試演発表。亜弓や綾小路くんのトラブルはむしろ演技にはプラスに。一方、婚約解消で正気を失った紫織さん、こわいです。しかし、これが2012年刊行で、いつ出るんだ50巻!?
読了日:07月21日 著者:美内すずえ


黄金の烏 八咫烏シリーズ 3◼︎黄金の烏 八咫烏シリーズ 3感想
★★★
叙述トリックで読者の予想を裏切りまくるシリーズなのは毎回板についてきた感はある。結末がビターというよりダークなところも同じく。とはいえ、この後味の悪さは現代劇だったらいわゆるイヤミスなのでは。ファンタジーとしての世界設定に十二国記っぽさも出てきた感じ。そういえば十二国記の短編にもこういうニュアンスの話がひとつあったっけ。
読了日:07月22日 著者:阿部 智里


空棺の烏 八咫烏シリーズ 4◼︎空棺の烏 八咫烏シリーズ 4感想
★★☆
今回は雪哉が桃太郎よろしく仲間を集めていく話だが、なんというか腹黒い。まあ、腹黒いことは読者もわかっているし、ここまでの巻と比べると物語の展開の上での意外性はそんなでもなかった。雪哉の性格悪いのは種明かしされなくてもわかってるよ(笑)。とはいえ、ラストあれっぱかりのページであの怒涛の展開になったのは別の意味でびっくりした。
読了日:07月25日 著者:阿部 智里


穂村弘の、こんなところで。◼︎穂村弘の、こんなところで。感想
★★★★☆
資生堂の「花椿」に連載されていた穂村弘のいろいろな人たちとの対談をまとめた対談集。相手の素を引き出すような言葉を投げかけて、その人からしか出てこないような言葉を引き出しているのが流石? 人選も内容も、それからアラーキーの写真もすごくいい感じ。因みに出版が2016年で、後に告発を行なうKaoRiさんの名前がラストのアラーキーとの対談の中で出てきているあたりは、今読むと予想外の効果かも?
読了日:07月28日 著者:穂村 弘

読書メーター