2025年7月に読んだ本 ― 2025年08月22日 03時07分49秒
7月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:2120
ナイス数:67◾️雨がふったら、どこへいく? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)の感想
★★★☆
面倒見のいいお兄さんが幼い双子を連れて遊びに。雨降りの中、動物、植物、鳥、虫、そして虹。生き物や自然現象をわかりやすくお兄さんが解説してくれる絵本。科学絵本としてなかなか。
読了日:07月01日 著者:ゲルダ ミューラー
◾️みえないさんぽ: このあしあとだれの? (評論社の児童図書館・絵本の部屋)の感想
★★★☆
タイトルの通り、足あとだけで起こっていることを読み取らせる絵本。これは技あり。
読了日:07月08日 著者:ゲルダ ミューラー
◾️なつやすみ (日本傑作絵本シリーズ)の感想
★★★☆
親戚が帰省してきた実家でいとこ同士遊ぶ。家でのあれこれ。プール、近所のお祭り。子供のころを素直に思い出せる絵本。縁日の描き込みがすごい。
読了日:07月09日 著者:麻生 知子
◾️成層圏の墓標の感想
★★★★
主に異形コレクションが発表媒体の作品集で、SFでもあり、ホラーでもある短編がメイン。そんな中、書き下ろしの「南洋の河太郎」は上海三部作に近い戦前のパラオ熱帯生物研究所に材をとった研究者もの。とはいえネタが河太郎なので、本短編集への書き下ろしとしてのテーマも違和感ないように設定されていると感じる。バラエティに富み、個々の短編のクオリティも高く、かつテーマアンソロジー的な統一感もある一冊。
読了日:07月10日 著者:上田早夕里◾️さるとつばめのやおやさんの感想
★★★☆
ちょっとカトリーヌを思い出す、リアルかわいい感じの動物たちがあれこれする絵本。
読了日:07月11日 著者:ジャン=ミシェル ギルシェ
◾️うみのたからもの (講談社の創作絵本)の感想
★★★☆
海辺に流れ着く貝殻から広がる空想と科学。見ているだけでも美しいけど、科学っぽいことに興味を持つきっかけにもなってくれそう。
読了日:07月18日 著者:たかお ゆうこ
◾️ぼくの庭ができたよの感想
★★★☆
荒れた広い庭のある家に4人家族が引っ越してきた。庭を自分たちで考えて、整備して、四季の変化を楽しむ。実際には庭のある家の手入れは大変だったりはするのだが(実家の庭を年数回手入れしている経験から(笑))、それはそれで楽しみはあるものだ。絵本にもベランダでいろいろやっている少年が出てくるけど、今はそのくらいが精いっぱい。奥付見たら1989年。自分が社会人になった年だったのでちょっと感慨。
読了日:07月18日 著者:ゲルダ ミューラー
◾️魂食らい (クロニクル千古の闇 3)の感想
★★★☆
敵方の「魂ぐらい」の正体がもっと不明なまま話が続くのかと前巻あたりで思っていたら、思った以上に早い展開で、直接対決の巻。ピンチの連続に、またしても寒そうな描写、あと、今回は暑そうな描写も。今回特に、視点の切り替えに技あり、と思った。
読了日:07月18日 著者:ミシェル ペイヴァー
◾️ぼくたちのかしの木の感想
★★★☆
『ぼくの庭ができたよ』の兄妹が親戚のおじさんの働いている山へ。森で自分たちだけの小屋を作ってみたり、林業のことが描かれたり、森の生きものや植物のことがいろいろわかる仕組み。
読了日:07月18日 著者:ゲルダ ミューラー
◾️おいらはコンブ林にすむプカプカといいます (偕成社おはなしポケット)の感想
★★★
お手紙リレー、まだ続くのか(笑)。まだまだ続くようだ(笑)。
読了日:07月18日 著者:岩佐 めぐみ
◾️うっかり書房の感想
★★★☆
うっかりしていると本屋になったり本を作ったりする羽目になる(笑)。ちょっと身につまされる?
読了日:07月19日 著者:そのだえり
◾️ガンピーさんのふなあそび<新版>の感想
★★★☆
ガンピーさんが頼まれるままに子どもや動物たちをふねに乗せてあげるんだけど、やらないでね、と言われたことをみんなやっちゃって…。図書館で読んだバージョンはめちゃくちゃ大きかった(笑)。
読了日:07月19日 著者:ジョン・バーニンガム
◾️クローム襲撃 (ハヤカワ文庫 SF 717)の感想
★★★★
「ニュー・ローズ・ホテル」は日本語版オムニに掲載されていたのを、学部の生協の片隅の雑誌コーナーで一気に読んだ。当時からギブスンは長編よりこの短編集が好きだと思っていたが、先日三部作を読んでからこれを読むと、その認識を再確認。中でも浅倉久志訳の短編がいい。自分にとってのギブスン作品は1980年代の「接続された女」だったのだ。
読了日:07月27日 著者:ウィリアム・ギブスン
◾️海がきこえる THE VISUAL COLLECTIONの感想
★★★★☆
もともと氷室冴子ファンで、『魔女の宅急便』で近藤勝也ファンになった。アニメージュでの連載企画には個人的に奇跡的と感じる組み合わせに驚いたものだ。アニメはテレビ放映時に観た。監督はぴえろ作品でやはりファンだった望月智充ということで、これまた個人的観点で奇跡的組み合わせ。地味な青春ドラマを堅実に仕上げたところに感じ入ったものだった。レーザーディスクも買って何度も観た。それでも、2025年の全国上映がスクリーンで観るのは初めて。今観る本作は1990年代のタイムカプセルだ。イラスト素材を初めて網羅した本書もまた。
読了日:07月28日 著者:
◾️ひみつのたからものの感想
★★★
他の猫と趣味が違う、ひみつにしないといけないたからものを持っている主人公が、ふとしたきっかけで、同じようなひみつのたからものを持っている猫と知り合って、ジャンルは違えど、ある意味同好の士、ひみつを分かち合えるともだちを得る。ある意味、おたくあるある的な絵本。
読了日:07月29日 著者:豊福まきこ
◾️追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)の感想
★★★☆
前巻の不穏なラストからの当然の帰結とも言えるタイトル。追放された後の魔術によるあれこれがいろいろと恐ろしいが、その心理状態の変遷はちょっと抑鬱症状にも近いものを感じなくもない。それにしても今回明かされた秘密はびっくり。というかいろいろえぐいな…
読了日:07月30日 著者:ミシェル ペイヴァー
◾️尾津さんのかさ ふかさくえみ短編集7の感想
★★★★
同人誌5つの合本。執筆時期が2011年前後のようで、自分が通販でたまに買うようになる前の作品ばかりなので、初めて読むものがけっこう多かった。プロトタイプ「今日のノルマさん」もあり。自分はピュア百合アンソロジー『ひらり、』掲載の短編「購買のプロキオン」で知って、同題の短編集以来の読者だが、このコミックスのことなんかもあとがきなどで言及されていて感慨深い。
読了日:07月30日 著者:ふかさくえみ
◾️針ヶ谷さんと右向き三角 ふかさくえみ短編集8の感想
★★★★
これの前に読んだ作品集7は自分がファンになる前の時期で初見の作品が多かったけど、このあたりはSNSなどにも発信されていた作品がけっこうあって読み覚えがある。電子書籍版は同人誌の合本だけど、あとがきを読むと同人誌50冊記念でどうこう、とあるので、知らない作品まだまだありそう。それにしても、いかにもマンガ、というシンプルさでありながら古く感じない画風と、ちょっと他に似たものが思いつかない不思議な作風はどうやって生まれてきたのだろう。
読了日:07月31日 著者:ふかさくえみ
◾️おちゃにきませんかの感想
★★★☆
一見普通の絵本らしいほんわかしてちょっと不思議な展開……と思っていたら!? なるほどそういうことか!
読了日:07月31日 著者:こみねゆら
読書メーター
2025年6月に読んだ本 ― 2025年07月19日 04時56分11秒
6月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:3685
ナイス数:58◾️カウント・ゼロ (ハヤカワ文庫SF)の感想
★★★☆
一見関連性がわからない企業間のヘッドハンティングをめぐるピカレスクアクションと、駆け出しの電脳カウボーイの青くさい逃亡劇と、美術商の女性への謎の探索依頼が互い違いに語られ、徐々に物語が溶け合っていく。とにかく人がバタバタ死ぬ。スピード感があって読みやすく、物語としてもめっぽう面白い。内容は佐藤史生なら『ワン・ゼロ』、後継でいえばケン・リュウの神々三部作はこの系譜かな。面白いけど、電脳の新しさは前作に負っていることもあり、日本の読者はあまり驚きは感じなかったかもしれない。
読了日:06月01日 著者:ウィリアム ギブスン
◾️超人ロック 冬の虹(1) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★
気になっていた『超人ロック』ゼロと言うべきエピソード。この時点でも年齢不詳(笑)。スキャナーという用語はやはりコードウェイナー・スミスへのオマージュか。シリーズを知らなくても近未来(一部のガジェットは時代遅れになりつつあるが)スパイアクションとして読める仕立て。軌道エレベーター建設をめぐる陰謀劇。人種の描き分けが職人芸的。
読了日:06月04日 著者:聖悠紀
◾️超人ロック 冬の虹(2) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★☆
画用紙の質感を生かした彩色の表紙が目を引く巻。ロックの能力はおそらく若返りの他、千里眼とテレパシー……だったところ、見よう見まねで念動も身につけた、というくだりがあり、後には使えない能力がほぼない最強のエスパーとなる萌芽も地味に仕込んである。とはいえ、限られた能力しか使えない中での精神戦はなかなか新鮮。あと、無茶な肉弾戦(笑)はこの当時から、というのもある意味納得。
読了日:06月04日 著者:聖悠紀
◾️超人ロック 冬の虹(3) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★☆
マッチョな表紙の通りの内容。殺人機械と言うべき中国の最強エージェントに対抗するべくロックがロシアのエージェントを相手にひたすら特訓。一方、殺人機械を普通に犯罪者として追跡するコロンボっぽい警官がいい味出している。
読了日:06月05日 著者:聖悠紀
◾️超人ロック 冬の虹(4) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★☆
この時点では、自分のその後の可能性に気づいていないロックのラストのセリフは、シリーズのファン向け。それ以外は緊迫感のあるスパイアクションとして普通に楽しめる。とはいえ、ファン以外はわざわざこの作品に手を出さないかもしれない。描かれた中では最晩年の年代と思われる『嗤う男』が超能力を封じられた中での肉弾戦の展開だったのと、対にする意図はあったのかもしれない。
読了日:06月05日 著者:聖悠紀
◾️超人ロック クアドラ (ヤングキングコミックス)の感想
★★★
『冬の虹』の直接の続編。中国が分裂状態になる中、前作のヒロインのいた「寺」が制圧され、気功の使い手=スキャナーが集団拉致される物騒な展開の中、まだ透視とテレパシーと簡単な念動しか使えない(あと、傷の治りが早いくらい)ロックがまた窮地に。前作からの設定で、テレパシーが念話以上の共感能力で相手の感じる苦痛をそのまま感じる超シンパシー能力であるのも物語構成のポイントかも。
読了日:06月05日 著者:聖悠紀
◾️湯気を食べるの感想
食、自炊に対するスタンス、好みの料理などへの共感はもとより、回ごとのテーマに対するエッセイの文章の流れ、勢い、表現が「生きがいい」と思わせる職人芸。楽しく読める。
読了日:06月06日 著者:くどうれいん
◾️超人ロック クアドラII (ヤングキングコミックス)の感想
★★☆
とにかく展開が速く、人がばたばた死ぬ印象。スティンガーが有効に使われているのは現代の戦場の状況からすると先見の明っぽい。とはいえ、ラストがいかにも「次シリーズに続く」という感じだけど、この動乱の始まりから宇宙世紀まではまだまだ遠い道のりになりそうだ。まだ「超人」とまではいえない、「普通の人」の延長として生きているロックが、歴史をどう見守り、能力を高めて行ったのか? 惑星ロンウォールあたりまでは「人」として生きていた感じなので、「超人」の自覚はやはり『コズミック・ゲーム』のエーリカとの戦いあたりから、かな?
読了日:06月07日 著者:聖悠紀
◾️もりのあさの感想
★★★☆
女の子が朝、森にきいちごを摘みに行って、帰ってくるまでに見たもの、考えたことをつづっていく。やわらかい印象の絵本。
読了日:06月07日 著者:出久根 育
◾️ほんやくするとの感想
★★★
犬のいるおうちに赤ちゃんがやってきてから、小学生くらいまでの成長をあたたかに描く。言葉がなくても伝わることはある。
読了日:06月07日 著者:斉藤倫,うきまる
◾️じんせいは しがみついて なんぼですの感想
★★★☆
詩人の絵本らしく、動物ごとに付された詩が楽しい。意外と科学的な生態にまつわる詩あり、抒情的な詩あり、中にはナンセンス詩みたいなものもあり。あえてひらがなで書くことでの異物感も楽しさのひとつになっている。
読了日:06月07日 著者:木坂涼
◾️オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)の感想
★★★★
6000年前の狩猟民族の生活の中に自然と溶け込んでいた呪術的な世界観を背景にした、父親を悪霊憑のクマに殺された少年の成長譚。狩猟生活の細部がリアルだが、著者の考古学の研究と実践の成果とのことで、わかりにくい点は都度著者に確認しているという訳者の尽力にもよる。それでいて翻訳ものとは思えない読みやすさ。作品も翻訳もすごい!
読了日:06月09日 著者:ミシェル ペイヴァー
◾️からかい上手の(元)高木さん (22) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★★
ある意味クライマックスの「告白」。やるな、幼稚園児!
読了日:06月09日 著者:稲葉 光史
◾️わたしはクジラ岬にすむクジラといいます (偕成社おはなしポケット)の感想
★★★☆
『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』のまさかの続編!? 前作のペンギンの先生が、あれに憧れて自分もあちこちに手紙を送ってみたら……。
読了日:06月10日 著者:岩佐 めぐみ
◾️ねずみのモナと永遠のわが家の感想
★★★
予想外のスペクタクル! 帰るところがあるのはいいね。
読了日:06月11日 著者:ケイリー・ジョージ
◾️おいしそうな文学。の感想
★★★☆
いろいろな作家、翻訳家、文筆を手掛ける方々が食に関する随筆や小説から受けた印象をだいたい3ページで語る。面白いと思ったのは、その執筆陣の中に、最近、妻が興味を持って読んでいる(ので自分も読んだりしている)本の著者がちらほら散見されたこと。こういうのも一種のシンクロニシティ?
読了日:06月21日 著者:
◾️りょこう (日本傑作絵本シリーズ)の感想
★★★☆
真上から見た不思議な構図で、おじいちゃんと孫の温泉旅行の出発からおしまいまでを丹念に描く。他の乗客、お客さんのまわりのものまでちまちま描かれる。温泉旅館あるあるで温泉旅行に行きたくなった。
読了日:06月21日 著者:麻生 知子
◾️モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)の感想
★★★★
『ニューロマンサー』読書会を契機にシリーズ読み通しを計画して、読書会当日の往路の電車で読了。一作ごとに電脳世界の様相、アクセスする人間側のテクノロジーが変化しているのが面白い。3つのエピソードが交錯した『カウント・ゼロ』に対して今回は4エピソードの切り替わりがテンポよく、けっこう楽しく読了。過去キャラクターもほぼ総登場での大団円?
読了日:06月21日 著者:ウィリアム ギブスン
◾️メダリスト(13) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
発売日に一気読み。前巻で光視点が入り、それぞれのコーチとの関係に転機が。今巻のテーマは自立への模索と言えるかもしれない。
読了日:06月23日 著者:つるまいかだ
◾️アヤカシ薬局閉店セール (偕成社おはなしポケット)の感想
★★★
人づきあいの苦手な店主が営んできたアカシヤ薬局。閉店のチラシがアヤカシ薬局だったことから、アヤカシが次から次へとやってきて…。仕事仕舞いをひかえて読むとまた味わいが増す。
読了日:06月24日 著者:伊藤 充子
◾️超人ロック カオスブリンガー 1 (1巻) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★
ラフノールをめぐるエピソードから銀河史の新しい幕が開きそうな展開になったところで絶筆。旧連邦どころか銀河帝国の存在が忘れられているらしいこのあたりの年代は実はかなりの遠未来? あとがきは20年乗った愛車を修理パーツがなくなったことでパーツ取りに出して、免許も返上、という寸話で、ちょうど33年ほど乗った愛車を同じ理由で引き取りに出す日がせまるタイミングでこの本を読んだのはちょっと二重の意味で感慨深い。あと何作かで新連邦のシリーズを読み尽くすので、そのあとは少年キング版の再読に進もうかな。
読了日:06月25日 著者:聖 悠紀
生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)の感想
★★★★
第二作。前回は森から寒い北の方まで長い旅だったが、今回はパンデミック的な病の流行をきっかけに西へ、さらには海へ。この年代の生活や狩猟、航海技術を丹念に描く作風は健在。あとがきからすると、ほぼ原著出版から時間差なしで翻訳してたんだな、と驚く。
読了日:06月29日 著者:ミシェル ペイヴァー
◾️オットッ島のせいちゃん、げんきですか? (偕成社おはなしポケット)の感想
★★★
はじめは一対一の出会いだったシリーズが、つながりができ、さらに広がっていく。世代交代も含めていろいろほっこり。
読了日:06月30日 著者:岩佐 めぐみ
読書メーター
2025年5月に読んだ本 ― 2025年06月23日 04時26分04秒
5月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:3055
ナイス数:100◾️エーミールと三人のふたご (ケストナ-少年文学全集)の感想
★★★☆
ケストナー全集版にて。冒頭に前作のあらすじ説明がある親切設計かと思いきや、作者本人も登場人物で、前作のつづきの世界でその前作が小説として刊行されていて……というメタ構造。それがそのまま作品の本筋にも生かされている。とはいえ、ナチス台頭下で執筆されたという背景と、主人公が原子を扱う物理学者に憧れている、というのが1934年に書かれたことを勘案しても、いろいろ考えてしまう。さておき、エーミールは大人になった。おばあさんがいい。
読了日:05月01日 著者:ケストナー
◾️せかいいちのねこ (MOEのえほん)の感想
★★★
子どもの頃、手のひらに載るくらいのパンダのぬいぐるみを持っていたのを思い出した。しかし、きもかわいいぬいぐるみのニャンコはともかく、なぜ相方のぬいぐるみがアノマロなのか?
読了日:05月02日 著者:ヒグチユウコ
◾️いらないねこ (MOEのえほん)の感想
★★★☆
子育てから子離れまでを追体験できるかのような一冊。前作でもぬいぐるみと生きたねこの違いに言及はあったし、子猫を拾うエピソードもあったけど、今回は冒頭の捨て猫のシーンから過酷な展開があり、一冊通して生と死を意識させる。
読了日:05月03日 著者:ヒグチユウコ
◾️SPY×FAMILY 14 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
テストで星と雷同時ゲット(笑)…からのダンスパーティ。そこから老いた二人の戦時中のエピソードに。痛ましい話だが、現代版『はだしのゲン』の役割はこういうマンガが担うことになるのかも。
読了日:05月04日 著者:遠藤 達哉
◾️ペンギンのトビオの感想
★★★☆
ペンギンのトビオくんが文通相手のホッキョクグマと初めて会うために飛行機に乗る。子どもを飛行機に乗せる前に読ませるといいのかも、という感じの旅行ガイドとしても読める。目的地にちょっとびっくり?
読了日:05月04日 著者:斉藤倫,うきまる
◾️ニューロマンサーの感想
★★★☆
初刊時以来の再読。リアルタイムで読んだ時は『ブレードランナー』文脈で気づきにくかったけど、けっこうまんま『虎よ、虎よ!』な作品だったんだなあ、というのが正直な感想。身体の内外に聖痕を刻み込まれたピカレスクヒーローが地獄めぐり的な彷徨を地上から宇宙空間まで繰り広げ、宿敵の行き着く果てには怪しげな美女の影が。便利な設定フリップも超能力の一変形か。ただ、1980年代的風俗が強調されている結果、今読むと『虎よ、虎よ!』の方が古びていなくて、主人公のバイタリティも強烈だ。あと、この系譜が伊藤計劃に連なると思う。
読了日:05月07日 著者:ウィリアム・ギブスン
★★★
いかあげ たこあげの感想
いかとたこがたこあげをしていると……エスカレートする言葉遊びが楽しい。
読了日:05月07日 著者:高畠じゅん子
◾️ほんやのねこ (MOEのえほん)の感想
★★★☆
時系列では前の2作とつながっているんだけど、味のあるキャラだったほんやのねこの日常を描く異色の一冊。何から何まで想定外、斜め上(笑)。そんな中、ちょっとした後日談には涙したりほっこりしたり。
読了日:05月10日 著者:ヒグチ ユウコ
◾️SPY×FAMILY 15 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
かつてはドラマ、マンガ、小説などでよく描かれてきたシチュエーションの悲恋。日本のことは今ではたまに朝ドラの戦中戦後で描かれるが、前巻の感想でも書いた通り、現代で少年誌でこういったシチュエーションを描くにはこのマンガのような架空の枠組みが必要ということかもしれない。それにしても戦時のエピソードはどれも切なく、ちょっと読むのにエネルギーがいる。ただ、作者サイドも冷戦シミュレーションマンガの味付けとかではなく、それなりの覚悟は持って過去編を描き続けているのかも、という気もしてきた。
読了日:05月10日 著者:遠藤 達哉
◾️超人ロック 聖者の涙 Volume.1 Locke The Superman Tears of The Saint 1 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★
電子書籍セールの機会にまとめて購入。書誌的には、オリジナルの連載が1991年で少年キング〜少年KINGの長期連載が一旦終了した後のまとまった連載としては初めての長編でもあり、1エピソードが全3巻前後で、ロックが正体を隠して銀河規模のトラブルシューティングをするという基本フォーマットの作品群となっていった流れとしても初めてものと言えるかもしれない。コミックスが出た当初に読んで以来の再読だが、帝国後の新連邦でまだ「超人ロック」の存在や帝国時代のテクノロジーが社会では普通に認識されている。
読了日:05月11日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック 聖者の涙 Volume.2 Locke The Superman Tears of The Saint 2 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★
ロック自身が強烈な暗示で敵方に回る中での群像劇。そんな中、連邦、敵方のそれぞれにの自信過剰なエスパー、快楽殺人にしか興味のないエスパーなどが野放図に行動して、再読した視点ではかなりカオスな状況。
読了日:05月11日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック 聖者の涙 Volume.3 Locke The Superman Tears of The Saint 3 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★
カオスな状況そのものがラスボスの破滅を招いたものの、紙一重で麻薬組織は壊滅、拡大期の混乱にあった連邦が改善方向に向かうことを示唆して収束。銀河帝国や超人ロックがいったんは伝説になっている世界。執筆順ではこの後に『ニムバスと負の世界』を含む初期3部作を再構築しつつ、作品世界を広げていくことになるが、その端緒となった作品だろう。作劇は2000年代と比べるとまだ粗く、SF要素も「電子使い」のサイバーパンクくらいまでだが、この時点の作品を再読すると、改めて後年の作品群のアイデアのバリエーションに驚く。
読了日:05月12日 著者:聖 悠紀
◾️漫画 君たちはどう生きるかの感想
★★☆
正直、アニメのモチーフ(当然ながら原作とは思っていない(笑))になると聞くまで知らなかった本。人生を通じて綺麗事を貫けるか。マンガとしては微妙だが、おじさんのノート部分は活字の本として、主人公の行動の部分がマンガなので、まあ、本として読むよりとっつきやすいつくりなのは間違いない。星崎真紀のマンガにあった「よい子菌」をちょっと思い出した。
読了日:05月12日 著者:吉野源三郎
◾️ルソンバンの大奇術 (福音館創作童話シリーズ)の感想
★★★
美味しそうだったパンはもったいなかったかな。しみじみといい話っぽく展開してきて、あれ、これでおしまいなの? という唐突感あり。
読了日:05月14日 著者:牡丹 靖佳
◾️からかい上手の(元)高木さん (21) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
中学生の頃からまだ愛読してるのか、あの少女マンガ(笑)。夫婦でセリフまで暗唱できそうなヘビーローテーション(笑)?
読了日:05月16日 著者:稲葉 光史
◾️はたらく本屋 (写真絵本 はたらく)の感想
★★★☆
最寄駅の近く(地下街?)にあるっぽい地元書店の一日。開店から閉店まで割合人の流れが絶えない中での本屋さんの仕事を写真で綴るが、立地によってはこんなに人が来ない書店が多く、どんどん廃業していってるんだろうなと思うと、ちょっと複雑な気持ちにもなる。この書店が長く続きますように。
読了日:05月17日 著者:矢萩 多聞
◾️しあわせなおばあちゃまの感想
★★★☆
いっしょに暮らす海鳥がいなくなって、おまわりさんに探してもらうことにしたおばあちゃま、なんだけど、探索行の意味ありげな伏線?の数々、どうなるのか、と思ったら意外な解決、あれ、あれとかこれとか、どうなったんだっけ? めでたしめでたしだけど気になる。
読了日:05月18日 著者:ドロシー クンハート
◾️ねずみのモナとはじめてのジェラシーの感想
★★★
登録を忘れてたっぽいシリーズ3冊目。まさかの生き別れの再会とか、フェスティバルのあれこれとか、まつぼっくり新聞とか、いろいろからんでラストは大団円。
読了日:05月18日 著者:ケイリー・ジョージ
◾️ぼくのおじいちゃんの感想
★★★
働いているライトさんとおじいちゃんの対比。定年過ぎたので、こんなふうに楽しく暮らしていけることを希望したい。
読了日:05月19日 著者:カタリーナ・ソブラル
◾️MOE (モエ) 2025年5月号 [雑誌] (巻頭特集 いとしのミッフィー| とじこみふろく MOEオリジナル A5サイズ ミッフィーシール | 絵本ふろく 菊田まりこ「わたしのおそろい」 )の感想
★★★☆
よく見るけど実はあまり知らなかったミッフィーのことがいろいろわかった。
読了日:05月20日 著者:
◾️校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいるの感想
★★★☆
文芸、雑誌から辞書、法律書、さらにはウェブまでの校正の現場で行なわれていることをインタビューでつづる。趣味で編集、本業では論文投稿と査読などをやっていると、「校正」的なことをやらない日はない。現場は違えど、取り組むスタンスや考え方は相通じるものだと実感した。
読了日:05月25日 著者:牟田都子
読書メーター
2025年4月に読んだ本 ― 2025年05月22日 04時48分35秒
4月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:1156
ナイス数:55◾️スージーとゆめがかなうとしょかんの感想
★★★☆
本好きのネズミがいたら? 文字を覚えていろいろなことを知っていく楽しさが読む子どもに伝わるといいな、と思える絵本。ネズミと本のサイズ感は、確かにこのくらいのバランスかも。リアルでは、ネズミってけっこう頭いいんで、本当に文字覚えて本読まれたらちょっとこわいかも…。
読了日:04月05日 著者:スージー・モーゲンスターン
◾️図書館を建てる、図書館で暮らす:本のための家づくりの感想
★★★★
図書館のような家を建てて住みたい、という構想に惹かれるように建築家や九州大学の本棚等の保存プロジェクトなどがちょうどいいタイミングで有機的につながっていくのが面白い。あと、著者二人の来歴や本との日常が本好きならどこかには共感できるところがあるだろう。建築とプロジェクトのお仕事部分もお仕事小説的に楽しめる。
読了日:04月05日 著者:橋本 麻里,山本 貴光
◾️ラーオ博士のサーカスの感想
★★★★☆
データベースになく登録者もいなかったサンリオSF文庫版。アリゾナにやってきた怪しげなラーオ博士のサーカスはサイド・ショーもメインもただただ怪異…。自分も観客になったようにするすると読める。おまけのカタログがまたおかしい。サンリオの中西秀男訳書は粒揃い。しかもちくま文庫が拾ってくれているものが多いので今も読めるので、読みたい方はそちらを。
読了日:04月08日 著者:チャールズ・G・フィニー
◾️はらぺこオオカミがんばるの感想
★★★☆
池澤春菜さんの本棚紹介で子どもの頃からの愛読書として紹介されていたシリーズ。1979年刊だが、現在は新装版で出ていて、そのレビュウからすると収録作品も増えているっぽい。こちらは岩波ようねん文庫から2冊出ていた2冊目で、原著から訳者が選りすぐった5編を収録。ポリーだけでなくいもうとのルーシーにも勝てないオオカミがかわいそうになってくる。
読了日:04月16日 著者:キャサリン・ストー
◾️からかい上手の(元)高木さん (20) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
バレンタインとホワイトデー。大人も子どもも微笑ましい。20巻まで来ちゃったので原典オマージュの表紙もここまでか。今巻は特に季節感が合っていないけど(笑)。
読了日:04月16日 著者:稲葉 光史
◾️わたしと いろんなねこの感想
★★★
子どもの頃のいろいろなことが思い出される。ちょっとふしぎなねこたちのお話。
読了日:04月17日 著者:おくはらゆめ
◾️おふろの感想
★★★
ちょっと銭天堂っぽいふしぎなお店の出てくるお話。何が起こる?
読了日:04月24日 著者:麦田あつこ
◾️20ぴきのピクニック (20ぴきシリーズ)の感想
★★★
20匹のねずみの親子のピクニック。みそ汁がポイント?
読了日:04月25日 著者:たしろちさと
◾️ポリーとはらぺこオオカミの感想
★★★☆
読む順番が逆になったけど、岩波ようねんぶんこの3巻目。7編中5編がみんなよく知っている童話が元ネタで、オオカミがその本を読んで参考にしようとするけど、都会では役に立たないというメタ構造。このようねんぶんこ収録版にはないけど、ネットでシリーズの感想を見ると、このシリーズそのものが小説世界にもあってさらにメタな構造になったりするらしい。
読了日:04月27日 著者:キャサリン・ストー
◾️超人ロック エピタフ 1 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★☆
銀河帝国時代のエピソードを歴史家とロックの対談で振り返る、番外編というにはボリュームたっぷりの長編の第一巻。ブリアン・ド・ラージュの少年期からの成長譚と言えるが、これでもかという凄絶な体験の連続。ピカレスクなビルドゥングス・ロマンの趣き。その一方、エリートの身分を隠しつつ、現場で周りにも可愛がられ、実力で認められていく叩き上げ的な描き方もいい。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 2 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
普通死ぬようなシチュエーションを「つき」(だけではないが)で切り抜ける、というのは異能生存体のようなものか。とはいえ、エスパーでもないのにロックの正体を洞察するあたりもやっぱりただものではない感を漂わせる。艦隊同士の模擬戦もルール内で敵の裏をかく丁々発止で『ジョジョ』のスタンドバトルっぽい感じも。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 3 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
かつての同輩が出会い、意外な協力関係に。それにしてもライガー教授はまったくもって全銀河的に傍迷惑な人だったことが改めて実感される。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック エピタフ 4 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
少年期から晩年まで冷徹果断な判断を下せた帝国宰相ブリアン・ド・ラージュのたったひとつの純情の結末。そういえば、『エネセスの仮面』などにも代表されるように、『超人ロック』という作品全体を通じて、宇宙海賊は概して「自由の象徴」として描かれている。本作では、自由に生きられなかった人物の見果てぬ夢の象徴か。
読了日:04月29日 著者:聖 悠紀
2025年3月に読んだ本 ― 2025年04月08日 06時00分13秒
名古屋はSF読書会とビールワークショップ講師。仙台はなんちゃってファントムブルワーのレシピ打ち合わせと仕込立会。勢いで5/4のSFセミナー後にビール開栓イベント計画中。
3月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:2325
ナイス数:88◾️チリとチリリさくらのおはなしの感想
★★★
お花見の季節の自転車おさんぽ。まさか桜の木にそんな秘密が…
読了日:03月02日 著者:どいかや
◾️なんていいひの感想
★★★☆
ざっくりしたタッチで描かれる子どもたちが、今にも動き出しそう。雨の日に部屋での遊びから屋外に飛び出して、他の子どもたちとも一緒になってはしゃぐ様がなんともかあいい。経歴を見たら『なみ』の人の絵でしたか。
読了日:03月02日 著者:リチャード・ジャクソン
◾️あの湖のあの家におきたことの感想
★★★★
湖のほとりの家に歴代住んでいた家族の履歴を淡々と語る絵本。原題を直訳すると「湖のほとりの家」くらいシンプルなので、タイトルには訳者の想いが反映されているのかもしれない。個人的には絵本全体のトーンに対して意訳しすぎかな、と思わなくもない。
読了日:03月02日 著者:トーマス・ハーディング
◾️The House by the Lake: The True Story of a House, Its History, and the Four Families Who Made It Homeの感想
★★★★
英語の方でも読んだ。ノンフィクション版もあるようだ。
読了日:03月02日 著者:Thomas Harding
◾️新米姉妹のふたりごはん 11 (電撃コミックスNEXT)の感想
★★★
10巻まではまとめ買い、ほぼ一気読みしていて、終わってないのに続き出ないと思っていたら、作者腰痛……。マンガ家あるあるとはいえ、お大事に……。ともあれ、友だちもさらに増えて、それぞれの進路志望も決まりつつあり、卒業あたりで完結の構想っぽい。次が2年後でもいいので、身体はお大事に。
読了日:03月04日 著者:柊 ゆたか
◾️からかい上手の(元)高木さん (18) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★
一エピソードごとのページ数は少ないので、すごい話数描いていて、それでもほのぼののネタが尽きない。うぇぶりの一日一チケットでポツポツ読んでるけど、そろそろ先が見えてきたかな
読了日:03月05日 著者:稲葉 光史
◾️ねずみのモナと最高のおくりもの (ハートウッドホテル)の感想
★★★
シリーズ2冊目。冬眠用の部屋もあるのか、このホテル。
読了日:03月06日 著者:ケイリー・ジョージ
◾️ノヴァ急報 (サンリオSF文庫)の感想
★★★★
サンリオSF文庫初回配本6冊のうちの一冊。大学時代古本で買って(150円の鉛筆価格あり)、積んだままだったのをふと思いついて読んでみた。大学時代とかに読んだら当時の風評通り意味がわからないと投げていたかもしれないけど、今読むと意外にするする頭に入ってくる。核の不安を背景に人間が自分以外のものになる、他人との境界が溶ける、などの陰謀論的なイメージの奔流。なぜわかるようになったのか、と思ったのだが、エヴァンゲリオンをテレビリアルタイムから新劇場版まで完走した経験が自分の場合は大きいように思う。
読了日:03月08日 著者:ウィリアム・S・バロウズ
◾️ファイブスター物語 18 (ニュータイプ100%コミックス)の感想
★★★★
発売日に本屋に行けるスケジュールは珍しい。ダイ・グのラストバトルがそういう展開とは。あと、後半はトラフィックス4。デコやんのクズっぷりが想像以上にパワーアップ。しかし、この展開だともしかして生きているうちにほぼ完結まで読めたりするか?(年表の未来はちょこちょこ描かれてるから、何年で終わっても不思議ではない気がする)。
読了日:03月10日 著者:永野 護
◾️ミステリと言う勿れ (15) (フラワーコミックスα)の感想
★★★★
ついにこの時が来た。おだやかに日々を過ごす。誰しもが、こんなふうにいければいいのに。よい関係だった。
読了日:03月11日 著者:田村 由美
◾️マイ・ディア: 親愛なる物語 (角川文庫 ひ 5-4)の感想
★★★☆
出版当時以来の再読。氷室冴子が自分が愛読した角川文庫の「家庭小説」の名作の復刻を企画して、復刊フェアが実現。フェアの解説書的に書き下ろしたエッセイ。中には復刊をきっかけに初めて読んだ作家もいくつかあったとのことで、イーディス・ネズビット『若草の祈り』はそんな一冊。フェア提案のきっかけになったという児童文学研究家宛の手紙が昭和の貧乏生活の昔話から世代論にまで脱線するのが今読むと考えさせられる内容。あと、文体を変えると作品の印象が変わる、という考察もあり(脳内で「だ」調にして再読したとか)。
読了日:03月16日 著者:氷室 冴子
◾️モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 (文春文庫 う 30-3)の感想
★★★★☆
ヴェネツィアの古本屋のルーツを探していたら、とんでもないことを見つけてしまった、どうしよう!? 的な話。イタリア本国でもちゃんと突っ込んでいなかったことをきちんとしらべあげているのがすごい!
読了日:03月18日 著者:内田 洋子
◾️薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (19) (サンデーGXコミックス)の感想
★★★
たまたま、めずらしくマンガを。ちょうど放映中のアニメのあのシーンが回想で。ああ、原作のあのあたりで、そういえばそういう話だった。
読了日:03月24日 著者:
◾️からかい上手の(元)高木さん (19) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
けっこう両親の二人の方のウエイトが上がってる気がする(笑)。仲よくてなにより。海岸でけんけん、あったな、そういえば。
読了日:03月24日 著者:稲葉 光史
◾️シカしかいない (MOEのえほん)の感想
★★★☆
たしかに、シカしかいない、と思わせて? 楽しい絵本だが、それ以外の仕込みもあったのでちょっとびっくりした。そんな手があったか(笑)!?
読了日:03月28日 著者:キューライス
読書メーター
2025年2月に読んだ本 ― 2025年03月25日 01時27分09秒
2月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:3871
ナイス数:98◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生の感想
★★★☆
合本で読めば入っていたのだが、この部からは冊数が多いので合本はやめることにしたので、残ってしまっていた外伝短編集。ちょっと前に読んだ全3巻?の落穂拾い的な短編集と比べ、本編のドタバタの背景を別視点で補完する感じでソランジュ先生の序と〆でまとめてあるのもいい。
読了日:02月03日 著者:香月美夜
◾️有閑倶楽部 4 (りぼんマスコットコミックス)の感想
★★★
まあ、今同じようなノリで作品を立ち上げようとしてもこういう設定にはならないだろう。作品の本来の目的とは別の意味で、社会背景の変化を確認できるという意味合いも。それにしても、扱うネタのはじけ方が土田よし子よりも永井豪よりもひどい(笑)。さすが一条ゆかり、振り切る時は完全に振り切る。
読了日:02月04日 著者:一条 ゆかり
◾️竜が呼んだ娘3 魔女の産屋の感想
★★★
前巻もけっこう活劇要素があったけど、今巻は最初から不穏でひたすら災害と戦闘。主人公がなりたいものは竜騎士ということで道は定まったものの、いろいろ想像の斜め上をいく話だ。
読了日:02月04日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️ふるかな ふるかな? (児童図書館・絵本の部屋)の感想
★★★☆
雨具完備で雨が降るのを楽しみに待つ。最後にびっくり!?
読了日:02月07日 著者:キム・ジョンソン
◾️ねずみのモナと秘密のドア (ハートウッドホテル)の感想
★★★☆
動物たちがかあいい。小さな勇気がまわりを動かしていく物語。
読了日:02月08日 著者:ケイリー・ジョージ
◾️からかい上手の(元)高木さん (17) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★☆
今回はいつものなかよし家族の描写だけじゃなくて、ちーがいる中でもちょっと二人が適度にイチャイチャする感じのエピソードがちらほら。それはそれで微笑ましい。
読了日:02月10日 著者:稲葉 光史◾️メダリスト(12) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
12巻目にして、まさかの光視点の物語。一方で、さらっと語られるジュニアGPでのいのりの優勝。想定外の成長を見せる司、いのりのタッグは周囲からはどう見られるか、客観視をさせてくれる巻とも言える。そんな中、迎えた全日本ジュニア、実戦でもいかにもありそうな滑走順、トラブル。
読了日:02月11日 著者:つるまいかだ
◾️竜が呼んだ娘4 語り部の壺の感想
★★★☆
まさか、斧の民と弓の民のいさかいの原因がわかるとは。相変わらずスペクタクルなところはスペクタクルだが、徐々に謎を解いていくプロセスと主人公の成長が相まって、これまででいちばん楽しめた。
読了日:02月14日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️瓜を破る 11 (芳文社コミックス)の感想
★★★☆
これまでも行き違いそうになるたび、ちゃんと伝えてわかりあうことを繰り返してきたメインのふたり。一方、仮面夫婦だったところの決断あり、ワーカホリックな上司の意外な面を見つける、など。この上司さん、全方位に気配りしてて、決断するところはきっぱり、など、好感度高い。
読了日:02月18日 著者:板倉梓
◾️ドクロの感想
★★★★
関西弁じゃないクラッセン。講演しに行った旅先の図書館で読んだ民話を絵本にしたのか、それでこの内容……!? なるほど、これはまさに現代の民話伝承だ。
読了日:02月18日 著者:ジョン・クラッセン
◾️藍を継ぐ海の感想
★★★★
珍しく直木賞受賞作読み。膨大な資料を元に、本当にありそうな物語を紡ぎ出す手法に脱帽。地質学者と陶芸、ニホンオオカミの血脈、空き家に眠っていた膨大な資料の謎、火球と隕石とアイヌ、そしてウミガメ。架空の歴史を紡ぐという点ではSFではないけどSFファンとの親和性は高いかもしれない。
読了日:02月22日 著者:伊与原 新
◾️鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)の感想
★★★☆
高校の頃に読んで以来。自分はファンデーションがしっくりこなくて、アシモフで唯一好きな作品、として記憶に残していたけど、内容は忘れきっていた。今読むと、登場する科学、技術の記述が今読んでもほぼ古びていない点に驚く。これは今読むからこそ気がつく凄さかもしれない。しかも、仕事をAIに取られるかも、という技術のバーストが起こった今の方が、ここに描かれたシチュエーションへの読者の共感度も高いだろう。おまけに、停滞した人類文明をリスタートするきっかけの事件でもあったわけで、ファウンデーション前史の萌芽もすでにあった。
読了日:02月24日 著者:アイザック アシモフ
◾️相方システム 上巻の感想
★★★☆
商業で2巻まで出ていて掲載誌休刊で一時中断した『相方システム』がガレットに移籍? して上下巻に。同人誌扱いでBOOTHで購入したけど、カバーまで凝った装丁がよい。内容は、ある意味『マリア様が見てる』のスールに近い「相方」をアンケート相性をから解析してコンピュータが割り当てる、というシステムに女子校を舞台に、この作者らしい心のモヤモヤをねちっこく描く。その作風の中でもこれまで読んだ中では極北かもしれない。下巻でちゃんと落ち着くところに落ち着くのか!?
読了日:02月24日 著者:袴田めら
◾️よつばと!(16) (電撃コミックス)の感想
★★★★☆
何年間が空いても安定のよつばと!品質。表紙の通り、メインは山登り。そして今巻の最後のエピソード(笑)! なるほど、あずまきよひこをずっと読んできてよかった(笑)。うちには初期のリーフファイトトレーディングカードゲームもたくさんあるぞ(笑)。
読了日:02月27日 著者:あずま きよひこ
◾️相方システムの感想
★★★★
4人の関係性がもつれにもつれてどうなるのか、と思ったところで……!! 予想以上に重い展開になりつつ、ラストは不思議なさわやかさ。これまでに読んだ袴田めら作品中ベストと言っても過言ではない。ヒトにとってのパートナーとは何かを突き詰めた作品。
読了日:02月27日 著者:袴田めら
◾️そらのきっさてんの感想
★★★
命を落とした動物たちが通うそらの喫茶店。それぞれに思い出の飼い主を想って過ごす。
読了日:02月28日 著者:くまくら珠美
◾️ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4 (ハヤカワ文庫JA)の感想
★★★☆
どうなることかと思ったが、どうにかなった。漁のスケールはインフレしすぎ(笑)。いつまでも続くスペース・ランナウェイ。原型の短編からはずいぶん遠くまできたものだ。
読了日:02月28日 著者:小川 一水
読書メーター
2025年1月に読んだ本 ― 2025年02月17日 05時17分19秒
1月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6123
ナイス数:109◾️超人ロック 嗤う男3 Locke The Superman SNEERING MAN (MFコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
ここまでロックが超能力を封じて話が進んだエピソードはあったか、いくつかあった気もするけど、ある程度経験がものをいう格闘戦や戦術、戦略的な部分ではなく、単純に運動神経、動体視力など肉体の基本能力だけでここまで緊迫感のある物語に仕立てたのはシリーズ中でもかなり珍しいのでは。権謀術数もそれぞれに目的が違う多くの組織、動機の異なる人物が絡みあっているのにわかりにくくもない。スパイアクションっぽい仕立てでかなり高度な作劇に到達している感じがする。
読了日:01月01日 著者:聖悠紀
◾️超人ロック 嗤う男 4 Locke The Superman SNEERING MAN (MFコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
ロストテクノロジーと自分の存在を消し続けるロックの話はこれまでにもあったけど、そのあたりがこの巻の序盤でほぼ片づいて、その後は危険なレースそのものに取り憑かれた人々の群像劇。法廷劇的な要素もあり。ハードボイルドアクション映画の趣き。
読了日:01月01日 著者:聖悠紀
◾️お互い少しずつ変わっていく教育係と新入社員 幼なじみ短編集の感想
★★☆
作者太っ腹の無料公開本。SNS上で流れてくる中でも、コマ割りほぼなし、基本2ページずつの二コママンガ的な描き方が、この作者の作品でも珍しかった。些細な陰口や悪意が陰惨にならずひっくり返っていく作風は健在。
読了日:01月01日 著者:加藤マユミ
◾️あの頃の青い星7の感想
★★★★
一年待てば? と思っていたら、期待に違わず出ていたのに気づいてすぐ読んだ。あいかわらず、二人の周囲の同級生、寮生、教師、家族、親戚などなどの言動や距離感の描き方がすごくリアルに感じる。どこかに本当にこの二人がいそうだ。続きはまた来年、かな。
読了日:01月02日 著者:蟹
◾️鉄道きょうだいの感想
★★★☆
自分が翻訳したキース・ロバーツ『モリー・ゼロ』に、ヒロインたちが「子どもたちが鉄道でペチコートを振る」という映画を観るくだりがあり、その元ネタを探して見つけた。これは2011年の新訳版だが、映画は邦題『若草の祈り』で、角川文庫から同題で翻訳が出ていたとのこと。かつて氷室冴子選書の復刊フェアにも入っていたのは完全に失念していた。読んでみると、これこそ児童文学、という趣で、大人も子どももよくないことをすることもあるけどすぐにそれに気がつくのがいい。これはもっと広く読まれてほしい。
読了日:01月05日 著者:イーディス ネズビット
◾️有閑倶楽部 1 (りぼんマスコットコミックス)の感想
★★★
この時期はあまりりぼんリアルタイムではなく、ぽつぽつ読むくらいで画風も『砂の城』終盤のこの時期より、『砂の城』序盤が好みだった。コミカルなピカレスクとしても、『こいきな奴ら』が好きだったので、当時はやや冷めた目で見ていたものだったが、今読むとあらゆる要素が楽しく、作風、画風の確立した時期の安定感を感じる。ただ、その後も画風、作風は変化し続けたので、これも中間ステップ。それこそがすごい。
読了日:01月05日 著者:一条 ゆかり
◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~短編集Ⅲの感想
★★★
時系列ではまた初期のこぼれ話もありつつ、第5部のラストあたりの話まで。権謀術数っぽくもありつつ、あくまでもお仕事小説の側面が基盤にあることがわかる。新国家が安定するまでの続編とかも延々書けそうだけど(笑)、それは書かぬが花かも?
読了日:01月07日 著者:香月美夜
★★★★★
科学者たちの自由な楽園―栄光の理化学研究所の感想
後に文庫化もされているが、1990年代頭くらいに入手。何度目かの再読。元々はヤングジャンプのドキュメンタリーマンガ『栄光なき天才たち』6巻・理化学研究所編の種本ということで興味を持ったのだが、これがめっぽう面白い。自分の職場には入社した頃はこういう雰囲気がまだ残っていたが、今ではみる影もない。とはいえ、この本に描かれた科学者の思想の部分は定年を迎える時期になってみると、ちゃんと自分の中に定着していたな、ということが再確認できた。
読了日:01月09日 著者:宮田親平
◾️有閑倶楽部 2 (りぼんマスコットコミックス)の感想
★★★
コミックスの初刊は1983年。まだ「番をはっている」という概念が普通に読めた時代かな。豪華客船が年寄りばかりというのは、いつでもそうなんだなあ(笑)。シニアセミナーとかで普通に勧められたので唖然としたが(笑)。剣菱親子がやばい一方、幼稚舎の頃からの有閑倶楽部出来上がるまでがなかなかよかった。あと、恥はかき捨ての短編が一つ。これはマスコットコミックス版ならではのおまけかな。古くからの読者にはこういうのがうれしいものだ。
読了日:01月12日 著者:一条 ゆかり
◾️夜光雲のサリッサ(12) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★
あとがきマンガで原作者も畳み方に困っている、というのが正直なところなんじゃないかな、と思える。この展開、ウルトラマンティガですか!?
読了日:01月13日 著者:※Kome
◾️SPY×FAMILY 12 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
いつものシチュエーションコメディ回がいくつか続いたところから、帰還する二重スパイをめぐっての丁々発止。ユーリに擬態した黄昏とユーリ本人の直接対決もあり、今までで一番緊張感ある展開のままで引き。2025年頭時点での既刊はあと数冊だけど、アーニャが卒業するまで話は持つのかちょっと心配になってきた(笑)。
読了日:01月13日 著者:遠藤 達哉
◾️アリスと蔵六(13) (リュウコミックス)の感想
★★★☆
夢の中でプレイするゲーム世界で楽しく冒険(謎解き演算)をしていたところで、大人の視点と教育的指導が入るのがこの作品のバランス感覚か。そしてゲーム人物から語られる蔵六の過去はめっちゃSFだった。
読了日:01月13日 著者:今井哲也
◾️からかい上手の(元)高木さん (16) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★
ちょこちょこ挟まる中学時代ネタ。よりによって交換日記がここで(笑)。
読了日:01月14日 著者:稲葉 光史
◾️有閑倶楽部 3 (りぼんマスコットコミックス)の感想
★★★
今回は夏の別荘、スウェーデンと幽霊、オカルトネタが続いた。そこからのまさかの殺人事件。いろいろと昭和でなんでもありな印象。しかし、りぼん文脈で言うと土田よし子的な下品ギャグの系譜の一条ゆかり流のアレンジでもあったのかも、とちょっと思った。あと、近い路線でも、『こいきな奴ら』が最初の『ルパン三世』のテイストとして、こっちのやや下世話なノリは赤ブレザーの『新ルパン三世』だと思うと、その意味でも時代に合わせた納得感はあるかも。
読了日:01月18日 著者:一条 ゆかり
◾️メダリスト(1) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
気になってはいたのだが、アニメを3話まで観たタイミングで電子書籍のセールもあったので。ここまでのところ、コミックスとアニメの話数はちょうど合わせてあるみたいなので、この先もそうなのかな。好感ポイントは、選択の必要な要所で「あなた」と呼びかける、相手を子ども扱いしない、対等な関係性。アニメでは省略されている設定がわかるのもいい。
読了日:01月19日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(2) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
表紙にある光のコーチの正体が明かされる…というのは本筋じゃないけど、元トップクラスのスケーターがコーチにもひしめく中での師弟の成長の物語、という側面が明確になった。練習での緊張、失敗から本番での切り替えまでのプロセス、スケーターを目指したいと思った冷たい気持ちを持ち続ける、など、金言的な展開がてんこ盛り。
読了日:01月20日 著者:つるまいかだ
◾️竜が呼んだ娘1 弓の魔女の呪いの感想
★★★
子どもが竜に呼ばれることもある村で、まるで呼ばれることに備えるかのようにさまざまな教育を施された主人公が本当に竜に呼ばれることになるのだが…。読み始めてみると、とにかく挿絵の多さに驚く。データベースでも連名で表示されるけど、なるほど、佐竹美保さんがもう一人の作者と言える作品だ。
読了日:01月20日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️メダリスト(3) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
西日本選手権で今後も出てきそうな男女近い世代のスケーター続々登場。まさかのカート忘れミスからの気持ちのリカバリー。本番で過去の数々のアドバイスの意味を自分の身体で実感しつつ、ついにノーミスの演技。それでも超えられない壁、そこからの決意が熱い。そして5年生編は一気に時間が飛んで、決意の成果、6年生での名港杯部門優勝。回り道も力になる、というと、監修で参加している鈴木明子の経歴が思い出されるのも…。
読了日:01月20日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(4) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
腰の低い老け顔の元銀メダリストが味わい深い。前巻でもあったけど、コーチングで言われたことが身体と頭で腑に落ちたところで一気に上達するプロセスに納得感がある。スポーツ以外でもこういうプロセスはあるように思う。ダブルアクセルと3回転でノービスへの切符は手に入った。次巻も楽しみ。
読了日:01月21日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(5) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
開会式で新キャラクター続々。しかし、これまでもそうだったけど、苗字も下の名前も現代的で覚えにくい(笑)。女子のトップクラスにいる現役選手も初登場。一人一人のプログラムの選択、その成功失敗悲喜交々が描かれて、まるで本当に大会を観戦しているような体験。リアルのテレビ観戦だと有名選手しか観れないから、それを補うような読書体験。
読了日:01月21日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(6) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★☆
1巻の頃からは信じられない成長だが、そこまでのプロセスを丹念に描いてきたからこその到達点。作品タイトルをひとつ象徴する巻になった。感情移入度が高すぎて読んでいて号泣したくなった。表紙はブラフじゃなくて、ちゃんと本編でも表紙のような展開になったのも熱い。
読了日:01月22日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(7) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
ブロック大会とはいえメダリストの称号を得た目的、確かに序盤から「みんなが賭けたくなる選手」という言い方はしていたけど、こういうことか。前巻の引きでこれまでに出てきた優秀そうなコーチの誰か!? と思っていたら、まさかの新キャラクターとまさかの飛び道具(笑)!! そして獲得した最強カードは本番で使えるのか!?
読了日:01月22日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(8) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
ついにノービス開幕。どの選手も予選よりレベルをあげてくる中、暫定1位のハードルが上がり、リアルのシニア大会でも観たことないようなプログラム構成になってきた。
読了日:01月23日 著者:つるまいかだ
◾️日本に住んでる世界のひとの感想
★★★★
装丁やイラストは『パリのすてきなおじさん』っぽいけど、さまざまな国から日本に来て住んでいる人たちの語る人生はそれぞれに重たい事情があって(それこそ人が1000万人単位で死んでいるとか)いろいろ考えさせられる。ともあれ、当たり前かもしれないが、登場する人たちがみんな一種の語学マニアなのが共通点か。
読了日:01月23日 著者:金井 真紀
◾️メダリスト(9) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
やり切った。解説の織田信成のような気持ちで見守ってしまった。それでも、勝負の世界は甘くない。
読了日:01月24日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(10) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
海外に出るジュニアグランプリに向けた強化合宿編。他のコーチたちとの会話から、司が気がつく自分の生来の能力「鷹の目」。こういうのに後から気づく、というのは、他のジャンルでもあるのではないか。卑近な例で、自分でも、還暦になってようやく、研究分野での自分の能力の肝に気がついた(ある意味、「鷹の目」に近い)。キャリアが終わる頃になって気がついても遅いか、いや、まだできることがあるかも、など考えていたら、意外な方向で共感できる巻だった。
読了日:01月24日 著者:つるまいかだ
◾️メダリスト(11) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★☆
ライバルより数ヶ月早く生まれているのでジュニア強化選手になるのが早かった、というのがちょっとびっくりの設定。さらに、よりによって初めての海外大会で初めての第一滑走。結果はまずまずだけど、残りの選手の出来に一喜一憂の追われる立場も初めての経験。とはいえ、実は幼なじみだった性格悪めのいるかちゃんとはずいぶん仲よく?なったな(笑)。
読了日:01月25日 著者:つるまいかだ◾️竜が呼んだ娘2 闇倉の竜の感想
★★★
相変わらず巻き込まれ型のストーリー展開で、なりゆきで引き取ってしまったコキバと、とある妄執に取り憑かれた魔女をめぐる物語。前巻では実の母、今巻では育ての母を超えていくことになったものの、主人公がまだ何者になりたいかは心が決まっていない。この先はそれがテーマになるのかもしれない。
読了日:01月26日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
◾️SPY×FAMILY 13 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
ちゃんとこのトリオが重要な巻だった。そのエピソードも含めていろいろなキャラクター同士の関係性がちょっと深まるエピソードもちらほら。代理家族のじじばばを演じてくれそうな老夫婦も登場。とはいえ、引き続き戦争の記憶の重さが感じられる巻でもあり。
読了日:01月29日 著者:遠藤 達哉
◾️青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)の感想
★★★
完結したので、高校生編で止めていた読書を再開。大学生編の最初のヒロインは空気読めないアイドルが空気を読めるようになってしまったら、というお話。一連の妹エピソードに近く、無理に量子もつれとかを説明に使った思春期症候群ということにしなくてもいいくらいのゆるい設定で、このシリーズの現代青春小説としてのよさが再確認できるエピソードだった。ただ、ラストで本当に思春期症候群だったことが明かされて次巻に続く。温暖化が進みつつある気候や現実にある路線や建物の具体的な描写は後世読むと時代を反映した風俗の資料にもなるかも。
読了日:01月31日 著者:鴨志田 一
読書メーター
2024年12月に読んだ本 ― 2025年01月19日 17時10分14秒
12月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6044
ナイス数:193◾️鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
3人がかりでの上弦の弐撃破に続き、不期遭遇戦が続く。上弦の壱が強すぎる。このあたりはアニメになるとすごそうだ。
読了日:12月01日 著者:吾峠 呼世晴
◾️交響詩篇エウレカセブン (3) (カドカワコミックスAエース)の感想
★★★
アニメと近い展開もありつつ、コミカライズ版なりの解釈がより強くなり、だいぶ血生臭い展開になってきた。エウレカの変化はアニメの方がずいぶんソフトかな。
読了日:12月01日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️乙嫁語り 15 (青騎士コミックス)の感想
★★★★
スミスさん、ホントにタラスさんをイギリスに連れ帰って結婚しようとするの巻。雰囲気が一気に『エマ』っぽくなったかな、と思ったものの、あとがきによると年代が『エマ』よりだいぶ前なので、その当時の英国のことは調べ直したとか…。確かに、『エマ』よりちょっと牧歌的な雰囲気で、動物もたくさん出てくる。
読了日:12月01日 著者:森 薫
◾️SPY×FAMILY 8 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
豪華客船で全編バトル。クライマックス的に、船上花火大会を背景にしたスピーディな格闘と一般客やアーニャのリアクションが並列するコマ割りの演出はマンガならでは。劇場版に再構成するほどのボリュームのエピソードなので、次巻に続く。
読了日:12月05日 著者:遠藤 達哉
◾️交響詩篇エウレカセブン (4) (カドカワコミックスAエース)の感想
★★★☆
ここまで来るとアニメ版とはまるで別物。アネモネの扱われ方はアニメよりだいぶひどい。エウレカもアネモネも感情が人間っぽく描かれているのでさらにその印象が増す。
読了日:12月05日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️ふみきりペンギン (らいおんbooks)の感想
★★★☆
ちょっとした不思議が、ちょっとしたことで疎遠になった子どもたちをつなげていく。昔、小学校低学年でいちばん仲がよかった友だちと「絶交、ってしてみようか?」とどちらからともなく言い出して、5年生で自分が転校する前、本当に絶交状態を続けたことをちょっと思い出した。その友だちとは中学くらいまで文通が続き、就職後,たまたま同じ業界の会社に入っていたことがホームページの掲示板で判明して一度だけ再開したことがある。彼はその後どうしているだろうか。
読了日:12月06日 著者:おくはらゆめ
◾️ダンジョン飯 12巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
画力が堪能できる紙で再読して、改めてファンタジー世界をリアルに描く描写力に感嘆。コミカルな要素で和らげられてはいるけど、テーマ的には『ベルセルク』に近いんじゃないか。
読了日:12月07日 著者:九井 諒子
◾️鬼滅の刃 20 : ジャンプコミックスの感想
★★★★
表紙は誰? と思ったら、そういうことか。なんだか映画『アマデウス』っぽい過去だった。この激しい戦闘をufotableがアニメ化するのか。
読了日:12月07日 著者:吾峠 呼世晴
◾️ダンジョン飯 13巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★☆
確かに行き当たりばったり的ではあるが、食うか食われるか、が世界の基本原理で、悪魔が悪魔になった原因そのものでもあった、ということで、『ダンジョン飯』というタイトルが実はテーマそのものを表していた、というのは最初から構想していたのだとしたらすごいかもしれない。モンスター同士が相手を食って力を手に入れる、というのは、なんとなく『魔獣戦線』っぽくもあるかもしれない。
読了日:12月07日 著者:九井 諒子
◾️交響詩篇エウレカセブン (5) (カドカワコミックスAエース)の感想
★★★☆
『エウレカセブン』に登場したさまざまな思わせぶりなワードの数々の意味するところが明かされる巻。おそらく、アニメ版に設定としてはあって、敢えて描かなかった要素の深掘りなのか。この巻での謎解きはいろいろ腑に落ちる。一方で、ドラマをホランドとノヴァク、ドミニクとアネモネにフォーカス。各キャラクターの幼少期のエピソードがそれぞれ切ない。やや残念なのは月光号の面々の描写が全編で少ない点だが、そのあたりはアニメ版から要素を補完して読むのがいいかも。4クールあったアニメ版は月光号の日常が充実していた。
読了日:12月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬
◾️交響詩篇エウレカセブン (6) (角川コミックス・エース 138-7)の感想
★★★☆
アニメより人間味のあるエウレカとアネモネも、この世界観の一部か。恒星間移民やファーストコンタクト、星間生命体などのアイデアを盛り込みつつ、『幼年期の終わり』の先を描くのではなく、敢えてそれを拒否して残される人々の側を描いた、という意味では興味深い作品になったという印象。恋がすべてを超えていったアニメ版の対極で、同じ設定からここまで再構築した力技はなかなかすごい。
読了日:12月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬
◾️はじめてのひと 8 (マーガレットコミックス)の感想
★★★☆
いろいろ勢いの展開で止まっていた時が動き出す。偶然12月に読むことになったけど、続刊の9巻がまたこの12月に出る(数巻続いたクリスマス編完結?)というのは、読者体験としてはタイムリーすぎるかも。
読了日:12月09日 著者:谷川 史子
◾️ダンジョン飯 14巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★☆
紙の本での再読もついに完走。これまでの人物の表情、魔物それぞれの姿の緻密な表現を印刷で読んで感嘆してきたけど、これは原画展で原画を見たいタイプのマンガ家の一人なのは間違いない。最終巻はファリンの竜部分を食べることだけに巻が費やされるわけだが、それまでの全登場人物に島全体の群衆がほぼ全編にちまちま描かれるのがまたすごい。悪魔の呪いの結果も、まあ本人には不本意でも納得感はある(笑)。本当に、人間の一番の願いがなんであるのかは自分でもわかっていないものだ(笑)。
読了日:12月09日 著者:九井 諒子
◾️煙と蜜 第六集 (ハルタコミックス)の感想
★★★
まるごと一冊、陸軍対海軍の柔道対決。育ちのいいお嬢さまの天然ぶりが、この対決の目的だった本来の矯正意図を軽く越えていくあたりがポイントか。
読了日:12月11日 著者:長蔵 ヒロコ
◾️魔法のリノベ(7) (ジュールコミックス)の感想
★★★☆
身長差40cmカップルのリノベをめぐるあれこれと、70代女性が初めて自分の趣味のかわいさを目指すリノベ。どちらも説得力あり。一方、主人公ふたりの関係が…
読了日:12月11日 著者:星崎真紀
◾️どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ)の感想
★★★☆
なくなっても持ち主も気が付かないものだけをぬすむどろぼうのどろぼんの生涯を、たまたま捕まえてしまった刑事が聞き取る。随所に挟まるカラーイラストがトレーシングペーパーに印刷したような不思議な風合いで味を添えている。
読了日:12月11日 著者:斉藤 倫◾️しじんのゆうびんやさんの感想
★★★★
たったふたりのゆうびんやさん。ある時、灯台のおじいさんに手紙を送ってみることになり…。湧き出てくる言葉が読む人には詩と感じられ、謎の詩人の手紙として評判が広がっていく。不思議な読み味でじんわりする。
読了日:12月13日 著者:斉藤 倫
◾️鬼滅の刃 21 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
ついにラスボス戦。見た目と弱点の太陽を克服しよう、というあたりはかなり究極生物カーズっぽい。対抗するのが呼吸、というところも含めて、『ジョジョ』第二部へのリスペクトの感じられる作品だと再確認。あと、コミックスの表紙のキャラクターがちゃんと本編内でクローズアップされる人物になっている構成も(結果的に、なのかもしれないけど)いい。
読了日:12月14日 著者:吾峠 呼世晴
◾️SPY×FAMILY 9 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
豪華客船編終結。読みごたえあったのと、途中随所にグッとくるシーンがあった。この巻に入るとアニメで観た話とその先の話がちょこちょこ。
読了日:12月15日 著者:遠藤 達哉
◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集1の感想
★★★
電子書籍セールにて。本編のあの時とかあの時とか、別の視点ではどうだったのか、がわかるあれこれ。通読した人にはそれなりにおすすめ。
読了日:12月15日 著者:香月美夜
◾️からかい上手の(元)高木さん (15) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
ラスト二部作?が、表紙になってる(元)になる直前くらいのエピソードから、その後日談まで。いや、プロポーズのタイミングはかるのはむつかしいですなあ…(笑)。
読了日:12月22日 著者:稲葉 光史
◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集IIの感想
★★★
今回でカバー範囲が一気に第5部前半まで。電子書籍版でもオープニングとエンディング後の短編はいろいろな視点だったので、膨大なSSの中でも、本編の一部にするかどうかで線引きがあったことがわかる。
読了日:12月23日 著者:香月美夜
◾️はじめてのひと 9 (マーガレットコミックス)の感想
★★★☆
このところ続いてきたクリスマス話がクリスマスイブ発売の巻で完結。シリーズ序盤の不倫エピソードへの決着が、ヒロイン側からは愛憎含めての昇華、ラストで語られる相手側の現在の立ち位置含めて、なんとも説得力がある。新エピソード群が、日常の中で関係が冷えた夫婦が初心を思い出す的なエピソードを次々と描いていくのも印象的。この、ハッピーエンドの先まで描いていくのが、デビュー当時から一貫して、いかにも谷川史子と感じる。
読了日:12月25日 著者:谷川 史子
◾️鬼滅の刃 22 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
引き続き総力戦。なるほど、ばら撒きまくっていたあのお札とあのお札が見事にリサイクルされている。耳飾りの謎も明かされた。
読了日:12月26日 著者:吾峠 呼世晴
◾️成瀬は信じた道をいくの感想
★★★☆
一見別の話だけど、一冊の中で登場したキャラクターが徐々に絡みあっていくのでオムニバスというより長編の印象。キャラクターが確立された前提から始めていることもあってか、前作より楽しめた。とはいえ、やっぱりこの作風はラノベだと思う。ラノベだからいいんだけど。
読了日:12月27日 著者:宮島 未奈
◾️SPY×FAMILY 10 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
断片的には語られてきた「黄昏」の過去だが、具体的に微に入り細に入り描写されると、現在の世界で起こっていることを連想してしまい、冷静に読めない。後半はいつもの調子で読めたものの、ちょっときつい読書体験になってしまった…。
読了日:12月28日 著者:遠藤 達哉
◾️鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★☆
誰一人欠けてもこの結末に至らなかった。ここまで描いてきた群像劇が実を結んだ大団円。あとは原作の余韻をもう少し味わいつつ、劇場版を待とう。
読了日:12月28日 著者:吾峠 呼世晴
◾️SPY×FAMILY 11 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
仮の職場(精神科医)の人間関係をコントロールする話と例によって姉が好きすぎる話でコメディの平常に戻ったかと思わせて、小学生たちに直接危害が及ぶバスジャック事件に。安定のアーニャ品質ではあるものの、テロリストの方への感情移入度が高く複雑な読後感だ。
読了日:12月29日 著者:遠藤 達哉
◾️超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
久しぶりの『超人ロック』未読消化。モノワイヤーとかも登場するので、時代背景はおそらく遠未来のどこか。記憶喪失の奴隷状態で辺境の危険な賭けレースに駆り出されつつ、隠している記憶を探ろうとする拷問に耐えるロック。同様のエピソードはいくつかあったように思うが、新鮮に読める。
読了日:12月31日 著者:聖 悠紀
◾️超人ロック 嗤う男 (2) (MFコミックス フラッパーシリーズ)の感想
★★★★
帝国のデータキューブがかなり傷んでいるあたり、もしかして『ホリーサークル』よりさらに後の時代だったりするのか? 丁寧にオーバーテクノロジーと自分の伝説を消していくロックの試みが実りつつある? と考えることもできるか?
読了日:12月31日 著者:聖 悠紀
読書メーター
2024年11月に読んだ本 ― 2024年12月21日 21時40分26秒
11月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:5477
ナイス数:109◾️からかい上手の高木さん (19) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★☆
気がつけば勝負の内容が「照れた方が負け」になっているのが悶絶ポイント(笑)。特に(元)の前日譚となるラストが…。あと、その高木さんでも照れちゃうあのエピソードも…(笑)。そういえば、中学当時、「この子があなたのこと好きなんだって」という謎の設定?で休み時間とかに女子二人組に追い回されたことがあって、女子からもいじめられるのか…と逃げ回っていたことがあったんだけど、あれはもしや、とこういうマンガを読むと思い出したり…。「勝負」の初期で「勝てないからもういいや」と高木さんから逃げなかった西片はいいやつだ。
読了日:11月01日 著者:山本 崇一朗
◾️フランネルの紐の感想
★★★☆
数ページの短編のラストに意味深な短歌。手芸をモチーフに御伽噺的なものからややリアルなシチュエーションまで、いろいろめぐるソーイングファンタジー。
読了日:11月01日 著者:東 直子
◾️イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集 5)の感想
★★★
珍しく仕事での読書会で。1985年の本の2007年の新訳時にこれを超える本が20年経っても出ない、と書かれているが、書かれていないというより、本だけ読んでも実践されないことが多いため、読まれ続けているのだろう。同じくよく読まれる『失敗の本質』もそうだが、読んで「あるある」とうなずくだけの読者が多いのだろう。それでも、有象無象のビジネス新書よりは読む価値はあるのではないか。
読了日:11月01日 著者:P.F.ドラッカー
◾️夜光雲のサリッサ(8) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
いきなりの遊星軌道飛来物とのランデブーから、いきなりのシンギュラリティ。展開早すぎるけど、現代の読者はこのくらいはオッケー?
読了日:11月02日 著者:松田未来,※Kome
◾️鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
壺の芸術品の元ネタ的なものはデビルマン原作のジンメンかなと思う。小学3年でアレを読んだ時は怖かった。
読了日:11月03日 著者:吾峠 呼世晴
◾️くりさぶろうの感想
★★★
同じいがからとび出したくりの三兄弟。仲よくすもうで遊んでいるところに、冬眠をひかえた熊の親子がやってきて…。そこでまさかの展開?
読了日:11月03日 著者:福田 利之
◾️七つ星の謎の感想
★★★★☆
開催中に神保町の古本まつりを隅から隅まで眺める機会はなかなかなかった。2024年、ほとんどのワゴンを眺めて、終わりくらいに見つけたのがこれを含む全集から5冊ほど。中でも、もっとも思い出深いこちらを購入。通っていた小学校の図書室にあったポプラ社のルパン全集がこれだったのだが、転校後、小学校でも中学校でも公立の図書館でも同じ全集を見つけることができなかった。今読むとアラも目立つものの、この巻での歴史、地理、天文学、語学(ラテン語とアラビア語まで)を駆使したロマンある謎解きは今読んでも感銘を受ける。
読了日:11月03日 著者:モーリス・ルブラン 池田宣政
◾️ダンジョン飯 9巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
センシの過去に始まった相互理解と自己理解、という流れで読むと、ライオスとマルシルの出会いも、サキュバスで全滅中のイヅツミのエピソードの深みが増す。一方のミスルンとカブルーの珍道中も。人の欲望のありかについて考察、整理する巻と言えるかも。しかしモンスターや悪魔の重厚な描写は『ベルセルク』あたりにも通じるように思えてきた。キャラクターはコミカルでもあらためてすごい画力だ。
読了日:11月04日 著者:九井 諒子
◾️鬼滅の刃 14の感想
★★★☆
刀鍛冶の里編、この巻では最後までは辿りつかなかった。設定はアニメでは略しているのがいくつか説明されてますね。
読了日:11月04日 著者:吾峠 呼世晴
◾️うさぎちゃんうみへいく (せなけいこのうさぎちゃんえほん)の感想
★★★
近隣の図書館で追悼企画をやっていたので読んだ。うさぎちゃんが磯で遊んでいて、たまたま助けた相手は…? 浦島太郎みたいなオチじゃなくてよかった。
読了日:11月04日 著者:せなけいこ
◾️うさぎちゃんスキーへいく (せなけいこのうさぎちゃんえほん)の感想
★★★
同じく、近隣の図書館の追悼企画にて。これの前に「つきへいく」があるみたいだけど、それは借りられたのかなかった。しかし、「つきへいく」、「スキーへいく」と続くと地口っぽい(笑)?
読了日:11月04日 著者:せな けいこ
◾️あこがれの図書館の感想
★★★☆
字の読み書きは苦手だけど絵を描くのと鳥を観察するのが大好きな主人公が、引っ越した先の図書館で図鑑に夢中になる。筆者の子供時代の実話の絵本化とのこと。子どもが興味を持ったものを伸ばしてくれる環境との出会いは一種の奇跡かもしれない。
読了日:11月04日 著者:パトリシア・ポラッコ
◾️からかい上手の(元)高木さん (13) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★
結婚しても子どもまでいても照れる西片の安定感(笑)。
読了日:11月06日 著者:稲葉 光史
◾️夜光雲のサリッサ(9) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
宇宙でのコンタクトを終えて戻ったら……。巻を追うごとにスケール感がバグってきて、『雪風』と思って読み始めたらワイドスクリーンバロックでした、みたいな感じ。ただ、その無造作に放り込まれるアイデアの一つ一つに過去のSFを読みこなしてきた読者スキルが総動員されるみたいな。
読了日:11月07日 著者:※Kome
◾️SPY×FAMILY 4 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
まるごと一冊犬のボンド。殺伐としているけど、ラストのもふもふが全部持ってった感じ。
読了日:11月07日 著者:遠藤 達哉
◾️交響詩篇エウレカセブン(1) (角川コミックス・エース)の感想
★★★
テレビアニメ放映当時から気にはなっていたコミカライズ版。電子書籍のセールで激安だったので手を出してみた。序盤はほぼアニメの展開に近いけど、展開は速い。キャラクターとメカを別の人が作画するという形式はメディアミックスならではか? エウレカは異質感を強調していたアニメより表情とかセリフとか人間味がある感じ。
読了日:11月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️鬼滅の刃 15 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
刀鍛冶の里編のクライマックスから柱稽古編へ。マンガだととんとんと話が進む。
読了日:11月10日 著者:吾峠 呼世晴
◾️からかい上手の高木さん (20) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★☆
もう西片が意識してしまってて、高木さんも気持ちをまったく隠してない最終巻。1巻あたりではまだ絵柄模索中で、巻が進むにつれて徐々に高木さんがかわいくなるのが西片の視点、気持ちの変化とシンクロして感じられる、という感想を前の方の巻に対して書いたと思うけど、この巻では作者もそのあたりをはっきり意識して描いてる感じがする。すっかり素直になってる高木さんの表情がもうなんとも言えない。こういう時に「尊い」と言えばいいのか!?
読了日:11月12日 著者:山本 崇一朗
◾️夜光雲のサリッサ(10) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
最終決戦的な展開で母艦?を降りるもの残るもの、というあたりは『ナディア』っぽかったり。一方の「天主」の過去は……まあ、ありきたりはありきたりかな。『デビルマン』的な。
読了日:11月13日 著者:※Kome
◾️ダンジョン飯 10巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
あたらめて命の危険がいっぱいの巻。あと、とにかくあらゆるキャラクターの表情の表現が神がかってる。電子書籍では線のタッチがボケてかなり印象ちがうというか凄みが違う。
読了日:11月14日 著者:九井 諒子
◾️鬼滅の刃 16 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
ちょうどアニメの柱稽古編とそのちょっと後まで。アニメでは稽古部分が間延び的に感じたけど、改めて、マンガの構図とコマ割り、吹き出しに配置で頭に入ってくるストーリーのインパクトに感じ入る。自分は普通の雑誌サイズで読む紙のマンガに適応した世代で、このマンガはそういった世代が読んだ時にその効果を最大限感じられる紙のマンガの作法で描かれていると感じる。
読了日:11月15日 著者:吾峠 呼世晴
◾️鬼滅の刃 17 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
現在アニメが柱稽古編で全員が異空間に転送されたところで寸止めだけど、その先はこうなるのか、という感じ。一コマで見せてしまっている戦闘がufotableの手にかかるとすごいことになりそうだ。そう言えば数巻前の作者コメントでデビュー前、ufotable作品のファンだった、とあったけど、そうなると、この作品には過去のジャンプ作品だけじゃなくて『Fate/Zero』あたりへのリスペクトももともと含まれていたのかもしれない、と、ちょっと思った。
読了日:11月15日 著者:吾峠 呼世晴
◾️SPY×FAMILY 5 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
そう言えばそういうエピソードあったな、という感じで、特に工作の回は内容忘れてたけど新鮮に楽しめた。へっぽこスパイの話が同級生の倒産話と繋がってたのは失念。
読了日:11月16日 著者:遠藤 達哉
◾️SPY×FAMILY 6 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
前巻終盤で登場した、表紙の横恋慕女スパイさんでおなかいっぱいの巻。闇テニス大会の荒唐無稽さがおかしい。
読了日:11月16日 著者:遠藤 達哉
◾️交響詩篇エウレカセブン(2) (カドカワコミックスAエース)の感想
★★★
表紙の通りアネモネ登場。とは言えアニメで感じたほどには狂気を感じない。言動はヤバげでも、普通のわがまま娘っぽい。エウレカも感情の起伏がはっきりしていて普通の女の子っぽい。とは言え、アニメと比較しないなら、統一感はあるので、別物として読む分にはよいだろう。
読了日:11月16日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES
◾️夜光雲のサリッサ(11) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
オーバーテクノロジーでの対決が続く。ただ、ステルス能力が存在の確率そのものをゼロにする能力だったとか、予知能力が多世界の可能性を選択する能力だったとか、そういう説明がしっくりくるので、整合性が感じられて反則感なく楽しめる。とは言え、この予知能力の描写、『超人ロック 風の抱擁』のアレと同じ…。改めて聖悠紀のアイデア発想力に想いを致すなど。
読了日:11月17日 著者:※Kome
◾️ビールの100年 (日本の技術 10)の感想
★★★★☆
あまり一般には知られていない本だと思うけど、日本にビールが入ってきてから、明治、大正、昭和が終わるまでに(本書の出版は平成元年)どういうことが起こっていたのか、膨大な文書化されている情報を収集してわかりやすくまとめてくれている一冊。すごい力作。ビールの歴史を語ろうというひとは、この本に要約された情報は最低限知っておくべきだろうとおもい、通読しないままでいたことを大いに反省。なお、収録されている写真は『ゴールデンカムイ』にほぼそのままの構図で描かれている箇所があり、ネタ本だったのかな、と思わされる。
読了日:11月22日 著者:遠藤 一夫
◾️鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
猗窩座戦決着。猗窩座の過去編はなるほどという感じで、遊郭編同様、人類ダメマンガ、あるいは『デビルマン』の系譜か。一方で表紙のカナヲの童磨への毒舌にはびっくり……からの伊之助乱入は想像の斜め上すぎる展開。伊之助出生の秘密は、善逸の過去よりは唐突感ないかな。
読了日:11月24日 著者:吾峠 呼世晴
◾️クジラがしんだら (童心社の絵本)の感想
★★★☆
タイトルの通り。死んだクジラが深海まで沈んでいって、その後どうなるか。ちゃんと観察した研究者の観察結果を踏まえて描いた科学絵本。
読了日:11月26日 著者:江口絵理
◾️ダンジョン飯 11巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
改めて、人の欲望がテーマで、心の底からの欲望は自分にも理解できてない、ということを、計算高いはずのカブルーがライオスを説得しようとしてしどろもどろになるあたりに出ているように思える。欲望がテーマだからこそ、このマンガで描かれる各人の表情が喜怒哀楽情感たっぷりであるところがより効果的な演出にもなっている。それにしてもマルシル百面相(笑)と言っていい巻。ほぼ主役(笑)。
読了日:11月27日 著者:九井 諒子
◾️からかい上手の(元)高木さん (14) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
うぇぶりでオリジナルのシリーズとこちらを毎日一話ずつ読んで、こちらの方が一話が短いこともあり、どんどん差がついて、オリジナルの方はちょっと前にラストまで。ただ、この読み方をすると、この(元)に出てくる思い出のエピソードがたまにタイミングよくリンクしたりして楽しかった。オリジナルも頭から読み返す手もありかも(笑)。
読了日:11月27日 著者:稲葉 光史
◾️SPY×FAMILY 7 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
ラスボスとのファーストコンタクトから、そういえばこういうエピソードあった、というのが続いて、え? 原作では豪華客船ここで来るの? という感じ。前巻に続き、ちょうどいいところで引いて次巻が楽しみになる演出?
読了日:11月29日 著者:遠藤 達哉
2024年10月に読んだ本 ― 2024年11月10日 20時43分57秒
10月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:5764
ナイス数:130◾️煙と蜜 第二集 (ハルタコミックス)の感想
★★★☆
文治少佐、ノブレス・オブリージュの塊みたいな理想の上司っぽいけど、こういう人物を日本で描こうとするとこのくらいの時期が相応しいのかもしれない。
読了日:10月01日 著者:長蔵 ヒロコ
◾️からかい上手の高木さん (16) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★
表紙の調理実習、そつなくこなしているようで、実は緊張してたっぽい高木さんがなんともかあいい。それも含め、高木さんのデレというか照れがちょこちょこ描かれるように。西片も、いろいろ天然っぽいものの、これはもう完全に意識してる風情に。ちょっと時間巻き戻ったラストの一年生時の卒業式での「約束」もよきかな。
読了日:10月01日 著者:山本 崇一朗
いろいろ背景がわかったり、学校生活が描かれたり、名古屋観光があったり、ふたりの距離が縮まったり。この時代に家同士の思惑での許嫁、という設定からすると『はいからさんが通る』にも通じるところがある。一方で、軍隊なんだからたちのよくないのもいる、という展開で、先々がちょっと不穏。
読了日:10月04日 著者:長蔵 ヒロコ
◾️からかい上手の(元)高木さん (11) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
今頃になって、表紙が元じゃないノーマル版の同じ巻数の表紙へのオマージュになっていることに気がついた。電子書籍だとあまり表紙に意識いかないしなあ…。今回の表紙は元は学校の階段だったところ、ラストの披露宴の親子で出席エピソードの幕間的な構図。
読了日:10月04日 著者:稲葉 光史
『はいからさんが通る』と違って、親たち世代の思惑ありの許嫁でありながら、お互いに相手のことが好きすぎるのがポイント。今巻の自然災害はちょっと『この世界の片隅に』も連想させる。現場を知ろうとする上官は部下の信頼も厚くなるだろう。弟の登場で愛情あふれる一連のふるまいの天然っぽさも明らかに。
読了日:10月04日 著者:長蔵 ヒロコ
◾️鬼滅の刃 9 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
本格的に遊郭編。やっぱり自分はこの原作のテンポがけっこう性に合うようだ。コマ割り、構図、表情がいい。特に堕姫はかっちりしたアニメの絵での表情より花魁の風格を感じさせるように思った。戦闘シーンの迫力はどうしてもアニメが勝っちゃうけど、アニメだと冗長に感じるギャグシーンがコマひとつで流れるのが性に合う理由かもしれない。
読了日:10月06日 著者:吾峠 呼世晴
◾️煙と蜜 第五集 (ハルタコミックス)の感想
★★★☆
今は廃れた年末年始のあれこれが丹念に描かれるのがいい。邪な軍曹でも調子が狂う姫子の純真さが眩しい。それにしても文治の弟たちの兄ラブが激しすぎる。
読了日:10月06日 著者:長蔵 ヒロコ
◾️裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み (ハヤカワ文庫JA)の感想
★★★☆
またいろいろと新しい概念が提示された。異能の声ではないるなの意外な才能? とか、自称魔術師の使う術の考え方とか。しかしここで黄金の夜明け団か。イェイツが傾倒してたアレだ。
読了日:10月06日 著者:宮澤 伊織
◾️SPY×FAMILY 2 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
イーデン校の補欠合格の決定から入学まで。安定の面白さ。番外編のペンギンが特に楽しめる。
読了日:10月07日 著者:遠藤 達哉
◾️鬼滅の刃 10 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
遊郭編、佳境。この鬼の兄妹のセリフに対して、アニメの声優さんの声質や口調、演技が原作のイメージ通りだな、と改めて思った。そういえば、遊郭編はアニメのOP、EDもかなり好きだ。
読了日:10月07日 著者:吾峠 呼世晴
◾️きょうは だれの おたんじょうび?の感想
★★★
ケーキにのっているもので誰のお誕生日か想像する(わかりやすけど(笑))。順番にお祝いしていって、最後は…。英語を併記してあるのでお勉強にもなる…かも?
読了日:10月07日 著者:前田 まゆみ
◾️夜光雲のサリッサ 1 (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★
大学院の頃、高校からの後輩が文芸サークルの会誌に「少女しかパイロットになれない理由」を設定して謎の敵との航空戦をする、という中編を書いたことがあった。1987年ごろなので、そういった設定の中では実は先駆的だったように思う。たまたま電子書籍のセールで目に入ったこのマンガは、キャラクターの描線にクセがありすぎるので一瞬手を引きかけたのだが、やっぱり、と思い読んでみた。成層圏を飛ぶために既存の機体をベースに改造している設定がスクラムジェットエンジンまで作り込んであるのが偉い。ちょこちょこ読み進めよう。
読了日:10月11日 著者:※Kome,松田未来
◾️SPY×FAMILY 3 (ジャンプコミックス)の感想
★★★
秘密警察所属の弟との邂逅から結果的人命救助での星取りあたりまで。今回も週刊掲載の番外編あり。なるほど、これも元は番外編だったのか。
読了日:10月11日 著者:遠藤 達哉
◾️ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★☆
紙の本で。既に書いた通り、電子書籍なら解像度が低くなるが、アニメはそもそも線を減らすものなので、いずれも原著の細密な線で表現された各キャラクターの表情にかなわないと感じた。魔物のデザインもモデルのあるものはリアリティたっぷりに、夢魔のような意味不明の恐怖の生み出したものの不条理性も絵で表現されているのに舌を巻く。そして今巻の凄絶な展開はその表現力で読むと背筋が凍るレベル。ライオスの言動のずれっぷりが改めて際立つ。あと、夢魔のシーンは終盤の展開の伏線がこの時点で張られていたことにも気づく。絵も構成も緻密。
読了日:10月12日 著者:九井 諒子
◾️しんがりで寝ていますの感想
★★★
エッセイ集のつづき。一族(笑)に加え、名探偵ピカチュウ(笑)!? とはいえ、老親の衰えやコロナ禍の中でのあれこれなど、ちょっと考えさせられる面がなくもない。
読了日:10月12日 著者:三浦 しをん
◾️夜光雲のサリッサ 2 (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★
キャラクター増えて、敵のバリエーションも増えて、いろいろ。現時点では人造人間の代わりに飛行機に子どもたちが乗らざるを得ないエヴァンゲリオン、という風情の展開が続く。この作品ならではの要素をどう出していくのか、それが過去の蓄積が読者の中にありまくる現代での、こういった作品に共通の課題かもしれない。
読了日:10月12日 著者:※Kome,松田未来
◾️からかい上手の高木さん (17) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★★
表紙にもなっているボタンつけががが…(笑)。それ以外でもふたりの物理的距離が近づくイベントが発生したり、西片の意識の変化としては、勝負には勝ちたい、からかい返したいはずなのに、相手を騙したり傷つけたりはしたくない、という根の誠実さがにじみ出始めたのがよい。あと、もう当たり前のように毎朝、毎夕いっしょに登下校してるんじゃないか、これ(笑)。
読了日:10月13日 著者:山本 崇一朗
◾️花よりも花の如く 23 (花とゆめコミックス)の感想
★★★★
物語世界はまだ2003年。『NATURAL』からのスピンアウトが作者中最長作品に。あらゆる作品世界が同じ世界の成田美名子、何を描いてもライフワーク。『道成寺』で終わるはずの本作の後、どこに向かうのか、向かわないのか?
読了日:10月13日 著者:成田 美名子
◾️八百夜(6) (ウィングス・コミックス)の感想
★★★★
過去の大災害の正体がようやく読者にはわかるように明かされた。一方、ヤオの同族の存在も。おそらく、その真相を知ることがアケトの試練と思われるが、ラスト急展開。前に書かれた作者談話からすると、あと2巻くらい?
読了日:10月14日 著者:那州 雪絵
◾️夜光雲のサリッサ(3) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
超巨大な敵を倒す総力戦から、いきなり敵の正体が明かされるびっくり展開まで。知的生命体同士のコンタクト、宇宙SF要素もごろごろ出てくる。
読了日:10月14日 著者:※Kome,松田未来
◾️夜光雲のサリッサ 4 (リュウコミックス)の感想
★★★☆
展開が速い。毎回、敵の攻撃のコンセプトが変わり、手持ちの駒の運用で対抗するあたりはウォーシミュレーションゲーム的で読ませる。一方、地味な引きこもりヒロインには実は「たらし」の異能もあったっぽい(笑)。
読了日:10月18日 著者:※Kome,松田未来
◾️ダンジョン飯 7巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★
紙で再読。とにかくディティールの細かさに感嘆。伏線的には、あの時のオークとの会話がここで効いてくるとは。あと、黄金郷ではホップが栽培されている(笑)。元からあったのか?
読了日:10月18日 著者:九井 諒子
◾️夜光雲のサリッサ 5 (リュウコミックス)の感想
★★★☆
SNSがきっかけで世界の危機が大衆の知るところに。このあたりは同じリュウ媒体での『アリスと蔵六』とも通じるものがあるかも。2020年代のリアリティ感覚かもしれない。一方、敵にはいきなり人間を擬態させない方が自分的には好みかなあ…
読了日:10月20日 著者:※Kome,松田未来
◾️からかい上手の(元)高木さん (12) (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
★★★☆
こんな風に、お互いの初心のまま、夫婦になって、子どももいても、まだドキドキできる関係性はいいなあ。一方、たまに出てくるあの子がさりげなくまた…。
読了日:10月21日 著者:稲葉 光史
◾️からかい上手の高木さん (18) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)の感想
★★★★☆
冒頭は『(元)高木さん』ネタでちーがいる時期にかつてのタイムカプセルを家族で見るエピソード。もう西片も完全に高木さんへの気持ちがだだ漏れし始めて全巻悶絶(笑)。
読了日:10月22日 著者:山本 崇一朗
◾️夜光雲のサリッサ 6 (リュウコミックス)の感想
★★★☆
さらに急展開。敵の高度制限はああゆうものだったのか。個人的には敵のボスのキャラクターが何をモデルにしたのか不明だがただのヤンキーなのが残念。もうちょっと人間らしくない異質な知性、やることの目的も人類が類推できない、という方が好みなのだが。
読了日:10月23日 著者:※Kome,松田未来
◾️きつねのしっぽの感想
★★★☆
読み始めはナルシストなきつねさん? という感じだったんだけど、すごいいいきつねさんだった。これからもしっぽをだいじに生きていってほしい。
読了日:10月23日 著者:おくはらゆめ
◾️タコのなぞ 「海の賢者」のひみつ88の感想
★★★★
わかりやすくてよい。小学生だけでなくて全年齢向けといってよいだろう。
読了日:10月26日 著者:池田 譲
◾️鬼滅の刃 11 (ジャンプコミックス)の感想
★★★★
遊郭編の結末まで。なんだろう。アニメでもこのラストはじんわり来たんだけど、マンガで読んだ方が、顛末を知っていてもなお、より胸に残った。
読了日:10月26日 著者:吾峠 呼世晴
◾️鬼滅の刃 12 (ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
刀鍛冶の里編。もしかして里を隠すだけでなく、刀鍛冶の素性を隠す意味もあのひょっとこ面にあったりするのかも、というのは今回マンガを読んで感じた感想。アニメではそれぞれの奇矯な言動が強調されて、そういう観点は感じなかった。
読了日:10月27日 著者:吾峠 呼世晴
◾️夜光雲のサリッサ(7) (リュウコミックススペシャル)の感想
★★★☆
ICBMの迎撃では、その昔週刊少年ジャンプに短期連載された潜水艦マンガ『怪艇ポセイドン』をちょっと思い出したけど、この巻の展開はそれがいきなり別のマンガかアニメに変貌したかのような…。ええ!? いきなりそっちですか? みたいな。
読了日:10月28日 著者:※Kome
◾️やきいもするぞの感想
★★★
やきいもといえば、つきものは…(笑)。なるほどと思って読み進めると、まさかのラスボス? いや、うむ、なるほど(笑)。
読了日:10月29日 著者:おくはら ゆめ
◾️ダンジョン飯 8巻 (ハルタコミックス)の感想
★★★★☆
紙の本で。チェンジリングから「最奥」の扉の向こうに行くのと、カナリア隊のエピソードを並行して。再読して気がついたのは、ライオスのパーティも以前はお互いにあまり関心を持たない関係だったのが、センシの過去編あたりから、それぞれの生い立ち、背景を知って関係性が深まって行くあたり。それにしても、この表紙のポップさは画面じゃなくて印刷で見るとすごいインパクトあるな。
読了日:10月30日 著者:九井 諒子
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