2025年12月に読んだ本 ― 2026年01月26日 06時21分33秒
12月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:3291
ナイス数:106
◾️囚われの世界 (1978年) (サンリオSF文庫)の感想
★★★
古風なアステカの人々の日々の暮らしが描かれるが、いかにもSFな設定と展開で玉ねぎの皮がどんどん剥けていく。今読むといわゆる優生思想を真っ向から肯定する基本設定が気になるものの、物語としての勢い、面白さで一気に読了。これでサンリオのハリスン積読は全部崩したけど、どれも一級の面白本と言えるかな。ただ、ファンとして尖ろうとしていたサンリオ全盛期に読んだら「サンリオにこれを求めてないから」と低評価したかも。積読にも効用はある(笑)。まあ、ハリスンのような面白さ、バラエティ感は時代とともに埋もれる類かも。
読了日:12月01日 著者:ハリイ・ハリスン
◾️さがしもの (こどものとも 2015年10月)の感想
★★★☆
全体に白黒のところに印象的な赤が目立つ絵本。お気に入りのクマのぬいぐるみの目が庭先でどこかに飛んで行ったのを探そうとするお話し。ハッピーエンドでほんわかする絵本だけど、絵柄はちょっとこわい雰囲気も。
読了日:12月04日 著者:森 洋子
◾️とりあえず とりの はなしの感想
★★★
表紙の女の子が描いている絵が軸になるお話……なんだけど、発端から展開まで「え? そうなるの?」という予想もつかない展開。全体にはのどかな雰囲気が漂う不思議な絵本。
読了日:12月06日 著者:おくはらゆめ
◾️まよなかの ゆきだるま (こどものとも絵本)の感想
★★★☆
『さがしもの』より前に描かれていた作品。同じテイストの鉛筆画で赤が印象的なのも同じ。この季節に読むにふさわしい。
読了日:12月06日 著者:森 洋子
◾️くろいながいの感想
★★★
表紙の女の子の髪の毛と黒猫のしっぽはくろいながい。どのくらい長いのかというと…。ページをめくるたびに斜め上すぎる展開の連続。どうするとこんなヘンな絵本を思いつくのか(笑)。
読了日:12月07日 著者:おくはら ゆめ
◾️ほしぞらのたからものの感想
★★★☆
ねこの村のふつうのねこ「おれ」が最近二匹で仲よくしているねこたちのひみつを知ってしまうのだが…。そこで気がついた。前に読んだアレの続編か。ふつうでないことを気にしていた二匹と対照的に、ふつうが当たり前だと思っていた世界がひっくり返る体験。ふつうのねこだってみんな千差万別。
読了日:12月07日 著者:豊福まきこ
◾️絵本ずかん 大人も子どもも幸せになる名作絵本200選の感想
★★★☆
熟読は時間かかりそうなので収録作品をざっくり確認しただけ。200の絵本の中で読んだことあるもの、タイトルは知っているものが30ちょっとくらいで、初めて目にするタイトル、作者もけっこうあった。絵本の世界は奥が深い。
読了日:12月08日 著者:金柿秀幸
◾️つっきーとカーコのけんか (おはなしみーつけた!シリーズ)の感想
★★★
11月末に読んで登録忘れ。幼なじみのねこのつっきー、カラスのカーコのお互いの性格がわかるいかにも子どもらしいやりとりがいつもけんかになっちゃうのがほほえましい。仲なおりしたい気持ちもやり方、タイミングがそろっちゃうのもほほえましい。
読了日:12月10日 著者:おくはら ゆめ
◾️つっきーとカーコのたからもの (おはなしみーつけた!シリーズ)の感想
★★★☆
カラスは光るもの集めるよね、というあたりだけ妙にリアルだけど、またしてもちょっとしたけんかに発展(笑)。それが他のどうぶつや自分たちの家族のたからものに広がっていくのがほほえましい。展開の斜め上さに、途中何度もくすくすさせられた。
読了日:12月10日 著者:おくはらゆめ
◾️つっきーとカーコのかぞく (おはなしみーつけた!シリーズ)の感想
★★★☆
カーコに新しい家族が。かまってもらえなくなったカーコがすねまくる。最後は家出(笑)まで。両方の家族ぐるみでいろいろほほえましい。
読了日:12月10日 著者:おくはらゆめ
◾️BASTARD!!-暗黒の破壊神-(27)(ジャンプコミックス)の感想
★★★☆
先日の各電子書籍サイト一斉?の一冊77円セールにて。自分の中では26巻で完結でいいと思っているので、「背徳の掟」編で断片的に語られていたこの時期のエピソードは壮大なオマケ。しかし初刊2012年か。読んでいたはずなのにほぼ忘れていた(笑)ので新鮮に楽しめたけど、当時の最新作画テクニックとエフェクトを駆使して、パロディとエロの限りを尽くす様はある意味圧巻だけど(笑)、あとがきなどを見ると、作者やアシスタントの体力的にも限界っぽいので、まあ、続きは読めなくてもいいかな(FFSはほぼ内容的に完結まで読めたし)。
読了日:12月11日 著者:萩原 一至
◾️プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020 (インターナショナル新書)の感想
★★★☆
『鬼滅の刃』に岩泉舞との共通項を見出してバズった著者のマンガ遍歴とご本人への影響をセキララに語り尽くした一冊。著者の没入感が強烈すぎて、ありのままに受け入れる他ない(笑)。スポ根マンガはさておき、萩尾望都への思い入れは過剰という他ない。
読了日:12月11日 著者:きたがわ 翔
◾️11ぴきのねこの感想
★★★☆
タイトルのみ有名だけど意外と読んでなかった。「11ぴきいる!」という話ではない(笑)。
読了日:12月15日 著者:馬場 のぼる
◾️げんきなマドレーヌ (世界傑作絵本シリーズ)の感想
★★★★
タイトルとマドレーヌの名前は知っていたけど意外と読んでなかった。「げんきな」というタイトルにだまされるな(笑)!? いや、あんなことになっても元気は元気か(笑)。
読了日:12月15日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
◾️もりのおくのおちゃかいへの感想
★★★☆
赤ずきんならぬ赤い毛糸の帽子をかぶったキッコちゃん、おばあちゃんの家の雪かきにでけかたお父さんの忘れもの、おばあちゃんにあげるケーキを届けに、お父さんを追いかけて雪の森の中へ。迷いこんだところはどうぶつたちのお茶会。モノクロームのどうぶつたちの目がちょっとこわいけど、みんなやさしい。わるいどうぶつが出てこない幸せな赤ずきん?
読了日:12月15日 著者:みやこし あきこ
◾️ずっと工事中! 沢田マンションの感想
★★★☆
実在するマンションの初期から近年までをパースの正確な細密なイラストで紹介していく。妹尾河童のイラストエッセイっぽい雰囲気もあり。初期の方で、道路側から見て人の肩より上くらいの高さに4段積みのブロック塀(上2段は箱型で鉄筋通せない)を作っているのが地震に弱そうでいかがなものかと思ったんだけど、1970-1980年代では当たり前だったのと、最後のページでは上2段はなくしてフェンスか何かに改装してあったのでちょっと安心した。
読了日:12月16日 著者:青山 邦彦
◾️瓜を破る 12 (芳文社コミックス)の感想
★★★☆
初刊時に登録し忘れていたので再読して登録。仮面夫婦状態からの離婚、派遣社員の契約切りなど、関係性の変曲点がいくつか。メインの二人は初めての誕生日エピソード。一貫しているのはやっぱり「ちゃんと話をする」「話ができる相手ができる」などにコミュニケーションのくだりの丁寧さ。そういう関係性ができる前のもやもやは現代人にはあるあるのシチュエーションなのがポイントなのだろう。
読了日:12月19日 著者:板倉梓
◾️瓜を破る 13 (芳文社コミックス)の感想
★★★☆
気持ち的に舞い上がった恋愛と現実の温度差。それぞれに先を見守りたくなる。一方で、ノンセクシャルの彼の方の視点での同じ出来事の見え方が…。
読了日:12月19日 著者:板倉梓
◾️ウは宇宙船のウ【新訳版】: ブラッドベリ自選傑作集 (創元SF文庫)の感想
★★★☆
全体に萩尾望都の絵が脳内に浮かぶ。あの当時のマンガ家が男性女性こぞって影響を受けていたのが実感できる。ラストの2編が後の『たんぽぽのお酒』になる非SF短編だが、ほとんどの短編にそういう要素が通底していることも読み取れる。それがマンガ家たちのイマジネーションを刺激しまくったのだろう。この新訳を読むと、『たんぽぽのお酒』全体も中村融訳で読みたくなる(『万華鏡』新訳版にも何編か新訳あるし)。
読了日:12月20日 著者:レイ・ブラッドベリ
◾️メダリスト(1) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
連載版がジュニアグランプリファイナルのいのりの演技のフィニッシュのところで温故知新的に再読。画風のタッチが荒削りで極端な崩し顔が多いのが今となっては懐かしい。覚悟完了っぽい巨大フォントもまだ出てこない(笑)。とはいえ、スケートにかける熱量と金言的な名セリフは冒頭からだったことを再確認。
読了日:12月21日 著者:つるまいかだ
◾️日本の神話 (オールカラー版世界の童話 21)の感想
★★★★
「うみさちやまさち」「おおくにぬしのみこと」「やまとたけるのみこと」「やまたのおろち」の4編。基本は古事記の通りだけど大胆に端折っているのでいろいろ唐突感が。この巻は子どものころ家にあって、これのやまとたけるは絵(森やすじ)がかわいくて何度も読み返した。これで覚えたがまのほを小学校に通学路で見つけたときは「これがあの!」と思ったものだ。神話の流れを把握してから読むと端折り方含めいろいろ面白い。解説も子どもの頃は意識していなかったけど、「これを歴史とする人もいましたが」など戦後の反省と読める一文もある。
読了日:12月21日 著者:上崎 美恵子,森 やすじ
◾️メダリスト(2) (アフタヌーンKC)の感想
★★★★
初級テストでの転倒からのリカバリーとブロークンレッグ。別次元の光の演技、表紙の「黒い人」との邂逅、同世代スケーター続々登場など、展開が速い。司の目の良さはこの巻からすでに(自覚の浅い)才能として指摘されていたことを再確認。
読了日:12月23日 著者:つるまいかだ
◾️ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本 6)の感想
★★★☆
絵は上手いけど文字を認識できない学習障害の女の子が、子どもに合わせて指導してくれる一人の先生との出会いで変わっていく自伝的絵本。自分の場合、小学2年生の頃に担任から「普通、勉強ができれば運動もできるのに、運動がこんなにできないこの子はおかしい」とか言われたものだが、教える側の偏見というのはろくなものではない。
読了日:12月24日 著者:パトリシア・ポラッコ
◾️きまぐれ乗車券 (fukkan.com―小山田いく選集)の感想
★★☆
小諸図書館の小山田いくコーナーにて。元は少年ビッグコミックから出ていた表題作の他、ホラー系の作品などを合わせた選集版。国鉄がJRになるのを惜しんで描かれたとのことで、まだ国鉄、国電として当時の路線がいろいろ出てくる鉄ちゃんにはおすすめだけど、15、16歳の主人公たちが日本全国在来線旅行するのは今では描けない設定と言えるかも。行き先で能登、珠洲、穴水などが出てくるのは2025年に読むと複雑な気持ちになるかも。同時収録のオカルトラーメン屋?の話はいろいろ微妙だけど、ラストの短編「約束」は秀作。
読了日:12月24日 著者:小山田 いく
◾️蚤の市の感想
★★★★
久しぶりの安野光雅。蚤の市に入るところから出るところまで。ひたすら、蚤の市に並んでいるものや人々の姿を描くが、描かれている道具ひとつひとつにここに来るまでの物語がありそう。入る時と出る時で荷車に載っているもののものは変われど量があまり変わっていない、というのは古本屋に本を持ち込んだ本好きあるあるかも(笑)。
読了日:12月26日 著者:安野 光雅
◾️サンタがふたり? (講談社の創作絵本)の感想
★★★★
クリスマスの珍事。表紙のサンタさんとケーキ屋さんのクリスマス当日のてんてこ舞いを時系列で見開きで描いていく。ちょっとしたハプニングから…。エスカレートぶりが楽しいクリスマス絵本。
読了日:12月26日 著者:スズキ トモコ
◾️マドレーヌとジプシー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)の感想
★★★★
マドレーヌたちの近所の大使の息子からのお誘いでサーカスを観に行った一行。突然の嵐で観覧車から降り損ねたマドレーヌと男の子がジプシーとともにフランスのあちこちを旅する。芸も教わってサーカスの一員に。ざっくりしたタッチで描かれるフランスの名所の数々が楽しい。そしてジプシーはやっぱり移動遊園地で旅して、占いをするというのが定着しているイメージなのね。
読了日:12月28日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
◾️マドレーヌといぬ (世界傑作絵本シリーズ)の感想
★★★★
橋から落ちて溺れかけたマドレーヌを助けてくれた犬。みんなで飼うことにして楽しい日々を過ごしていたものの、学校に監査に来た委員会の人が追い出してしまう。パリ中を探してもなかなか見つからず…。因みにマドレーヌが落ちる橋はあのポンヌフ(新橋)。
読了日:12月28日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
◾️ないたにわとりの感想
★★★☆
図案的な画風の不思議な絵本。赤鬼ならぬ赤いとさかのにわとりが泣く理由は? 薔薇がなくちゃ生きていけない??
読了日:12月30日 著者:スズキトモコ
◾️マドレーヌといたずらっこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)の感想
★★★☆
マドレーヌたちの暮らす家のおとなりにスペインたいしが越してくる。そこの息子のペピートがたいへんないたずらっ子で……。いろいろとそれでいいのか? という感じだけど、考えてみるとこのシリーズはみんなそうか(笑)。あと、読む順番がぐちゃぐちゃだったけど、いっしょにジプシーと旅するのはこの後のお話であったか。
読了日:12月30日 著者:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
◾️マドレーヌのクリスマスの感想
★★★★
これまで福音館、瀬田貞二訳で見開きごとにフルカラーと色数の少ないページがあったシリーズだが、出版社と訳者(俵万智)も違えば、全ページがカラーなのも違う。絵のタッチもちょっと違うので、描かれた時期も違うのかな。クリスマスなのになぜこれがこうなる……、というのはこのシリーズのお約束か?
読了日:12月30日 著者:ルドウィッヒ ベーメルマンス,ルドウィッヒ ベーメルマンス
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