2024年12月に読んだ本2025年01月19日 17時10分14秒

 『鬼滅の刃』マラソンはひと段落。少年ジャンプとFateシリーズ(ニトロプラスとタイプムーン)が血肉になって、しかも、マンガの魅力はコマ割りで絶対的な画力ではないということが再確認できる読書体験でもあった。他、電子書籍マンガが引き続き多く、紙の本は児童文学系中心の日々。『超人ロック』の未読作品は読むたびに減っていくので、あまり急ぎすぎず、噛み締めるように読む。

12月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6044
ナイス数:193

鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックス)◾️鬼滅の刃 19 (ジャンプコミックス)感想
★★★★
3人がかりでの上弦の弐撃破に続き、不期遭遇戦が続く。上弦の壱が強すぎる。このあたりはアニメになるとすごそうだ。
読了日:12月01日 著者:吾峠 呼世晴


交響詩篇エウレカセブン (3) (カドカワコミックスAエース)◾️交響詩篇エウレカセブン (3) (カドカワコミックスAエース)感想
★★★
アニメと近い展開もありつつ、コミカライズ版なりの解釈がより強くなり、だいぶ血生臭い展開になってきた。エウレカの変化はアニメの方がずいぶんソフトかな。
読了日:12月01日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES


乙嫁語り 15 (青騎士コミックス)◾️乙嫁語り 15 (青騎士コミックス)感想
★★★★
スミスさん、ホントにタラスさんをイギリスに連れ帰って結婚しようとするの巻。雰囲気が一気に『エマ』っぽくなったかな、と思ったものの、あとがきによると年代が『エマ』よりだいぶ前なので、その当時の英国のことは調べ直したとか…。確かに、『エマ』よりちょっと牧歌的な雰囲気で、動物もたくさん出てくる。
読了日:12月01日 著者:森 薫


SPY×FAMILY 8 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 8 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
豪華客船で全編バトル。クライマックス的に、船上花火大会を背景にしたスピーディな格闘と一般客やアーニャのリアクションが並列するコマ割りの演出はマンガならでは。劇場版に再構成するほどのボリュームのエピソードなので、次巻に続く。
読了日:12月05日 著者:遠藤 達哉


交響詩篇エウレカセブン (4) (カドカワコミックスAエース)◾️交響詩篇エウレカセブン (4) (カドカワコミックスAエース)感想
★★★☆
ここまで来るとアニメ版とはまるで別物。アネモネの扱われ方はアニメよりだいぶひどい。エウレカもアネモネも感情が人間っぽく描かれているのでさらにその印象が増す。
読了日:12月05日 著者:片岡 人生,近藤 一馬,BONES


ふみきりペンギン (らいおんbooks)◾️ふみきりペンギン (らいおんbooks)感想
★★★☆
ちょっとした不思議が、ちょっとしたことで疎遠になった子どもたちをつなげていく。昔、小学校低学年でいちばん仲がよかった友だちと「絶交、ってしてみようか?」とどちらからともなく言い出して、5年生で自分が転校する前、本当に絶交状態を続けたことをちょっと思い出した。その友だちとは中学くらいまで文通が続き、就職後,たまたま同じ業界の会社に入っていたことがホームページの掲示板で判明して一度だけ再開したことがある。彼はその後どうしているだろうか。
読了日:12月06日 著者:おくはらゆめ


ダンジョン飯 12巻 (ハルタコミックス)◾️ダンジョン飯 12巻 (ハルタコミックス)感想
★★★★
画力が堪能できる紙で再読して、改めてファンタジー世界をリアルに描く描写力に感嘆。コミカルな要素で和らげられてはいるけど、テーマ的には『ベルセルク』に近いんじゃないか。
読了日:12月07日 著者:九井 諒子


鬼滅の刃 20 : ジャンプコミックス◾️鬼滅の刃 20 : ジャンプコミックス感想
★★★★
表紙は誰? と思ったら、そういうことか。なんだか映画『アマデウス』っぽい過去だった。この激しい戦闘をufotableがアニメ化するのか。
読了日:12月07日 著者:吾峠 呼世晴


ダンジョン飯 13巻 (ハルタコミックス)◾️ダンジョン飯 13巻 (ハルタコミックス)感想
★★★★☆
確かに行き当たりばったり的ではあるが、食うか食われるか、が世界の基本原理で、悪魔が悪魔になった原因そのものでもあった、ということで、『ダンジョン飯』というタイトルが実はテーマそのものを表していた、というのは最初から構想していたのだとしたらすごいかもしれない。モンスター同士が相手を食って力を手に入れる、というのは、なんとなく『魔獣戦線』っぽくもあるかもしれない。
読了日:12月07日 著者:九井 諒子


交響詩篇エウレカセブン (5) (カドカワコミックスAエース)◾️交響詩篇エウレカセブン (5) (カドカワコミックスAエース)感想
★★★☆
『エウレカセブン』に登場したさまざまな思わせぶりなワードの数々の意味するところが明かされる巻。おそらく、アニメ版に設定としてはあって、敢えて描かなかった要素の深掘りなのか。この巻での謎解きはいろいろ腑に落ちる。一方で、ドラマをホランドとノヴァク、ドミニクとアネモネにフォーカス。各キャラクターの幼少期のエピソードがそれぞれ切ない。やや残念なのは月光号の面々の描写が全編で少ない点だが、そのあたりはアニメ版から要素を補完して読むのがいいかも。4クールあったアニメ版は月光号の日常が充実していた。
読了日:12月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬


交響詩篇エウレカセブン (6) (角川コミックス・エース 138-7)◾️交響詩篇エウレカセブン (6) (角川コミックス・エース 138-7)感想
★★★☆
アニメより人間味のあるエウレカとアネモネも、この世界観の一部か。恒星間移民やファーストコンタクト、星間生命体などのアイデアを盛り込みつつ、『幼年期の終わり』の先を描くのではなく、敢えてそれを拒否して残される人々の側を描いた、という意味では興味深い作品になったという印象。恋がすべてを超えていったアニメ版の対極で、同じ設定からここまで再構築した力技はなかなかすごい。
読了日:12月08日 著者:片岡 人生,近藤 一馬


はじめてのひと 8 (マーガレットコミックス)◾️はじめてのひと 8 (マーガレットコミックス)感想
★★★☆
いろいろ勢いの展開で止まっていた時が動き出す。偶然12月に読むことになったけど、続刊の9巻がまたこの12月に出る(数巻続いたクリスマス編完結?)というのは、読者体験としてはタイムリーすぎるかも。
読了日:12月09日 著者:谷川 史子


ダンジョン飯 14巻 (ハルタコミックス)◾️ダンジョン飯 14巻 (ハルタコミックス)感想
★★★★☆
紙の本での再読もついに完走。これまでの人物の表情、魔物それぞれの姿の緻密な表現を印刷で読んで感嘆してきたけど、これは原画展で原画を見たいタイプのマンガ家の一人なのは間違いない。最終巻はファリンの竜部分を食べることだけに巻が費やされるわけだが、それまでの全登場人物に島全体の群衆がほぼ全編にちまちま描かれるのがまたすごい。悪魔の呪いの結果も、まあ本人には不本意でも納得感はある(笑)。本当に、人間の一番の願いがなんであるのかは自分でもわかっていないものだ(笑)。
読了日:12月09日 著者:九井 諒子


煙と蜜 第六集 (ハルタコミックス)◾️煙と蜜 第六集 (ハルタコミックス)感想
★★★
まるごと一冊、陸軍対海軍の柔道対決。育ちのいいお嬢さまの天然ぶりが、この対決の目的だった本来の矯正意図を軽く越えていくあたりがポイントか。
読了日:12月11日 著者:長蔵 ヒロコ


魔法のリノベ(7) (ジュールコミックス)◾️魔法のリノベ(7) (ジュールコミックス)感想
★★★☆
身長差40cmカップルのリノベをめぐるあれこれと、70代女性が初めて自分の趣味のかわいさを目指すリノベ。どちらも説得力あり。一方、主人公ふたりの関係が…
読了日:12月11日 著者:星崎真紀


どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ)◾️どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ)感想
★★★☆
なくなっても持ち主も気が付かないものだけをぬすむどろぼうのどろぼんの生涯を、たまたま捕まえてしまった刑事が聞き取る。随所に挟まるカラーイラストがトレーシングペーパーに印刷したような不思議な風合いで味を添えている。
読了日:12月11日 著者:斉藤 倫
しじんのゆうびんやさん◾️しじんのゆうびんやさん感想
★★★★
たったふたりのゆうびんやさん。ある時、灯台のおじいさんに手紙を送ってみることになり…。湧き出てくる言葉が読む人には詩と感じられ、謎の詩人の手紙として評判が広がっていく。不思議な読み味でじんわりする。
読了日:12月13日 著者:斉藤 倫


鬼滅の刃 21 (ジャンプコミックス)◾️鬼滅の刃 21 (ジャンプコミックス)感想
★★★★
ついにラスボス戦。見た目と弱点の太陽を克服しよう、というあたりはかなり究極生物カーズっぽい。対抗するのが呼吸、というところも含めて、『ジョジョ』第二部へのリスペクトの感じられる作品だと再確認。あと、コミックスの表紙のキャラクターがちゃんと本編内でクローズアップされる人物になっている構成も(結果的に、なのかもしれないけど)いい。
読了日:12月14日 著者:吾峠 呼世晴


SPY×FAMILY 9 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 9 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
豪華客船編終結。読みごたえあったのと、途中随所にグッとくるシーンがあった。この巻に入るとアニメで観た話とその先の話がちょこちょこ。
読了日:12月15日 著者:遠藤 達哉


本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集1◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集1感想
★★★
電子書籍セールにて。本編のあの時とかあの時とか、別の視点ではどうだったのか、がわかるあれこれ。通読した人にはそれなりにおすすめ。
読了日:12月15日 著者:香月美夜


からかい上手の(元)高木さん (15) (ゲッサン少年サンデーコミックス)◾️からかい上手の(元)高木さん (15) (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
★★★☆
ラスト二部作?が、表紙になってる(元)になる直前くらいのエピソードから、その後日談まで。いや、プロポーズのタイミングはかるのはむつかしいですなあ…(笑)。
読了日:12月22日 著者:稲葉 光史


本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集II◾️本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集II感想
★★★
今回でカバー範囲が一気に第5部前半まで。電子書籍版でもオープニングとエンディング後の短編はいろいろな視点だったので、膨大なSSの中でも、本編の一部にするかどうかで線引きがあったことがわかる。
読了日:12月23日 著者:香月美夜


はじめてのひと 9 (マーガレットコミックス)◾️はじめてのひと 9 (マーガレットコミックス)感想
★★★☆
このところ続いてきたクリスマス話がクリスマスイブ発売の巻で完結。シリーズ序盤の不倫エピソードへの決着が、ヒロイン側からは愛憎含めての昇華、ラストで語られる相手側の現在の立ち位置含めて、なんとも説得力がある。新エピソード群が、日常の中で関係が冷えた夫婦が初心を思い出す的なエピソードを次々と描いていくのも印象的。この、ハッピーエンドの先まで描いていくのが、デビュー当時から一貫して、いかにも谷川史子と感じる。
読了日:12月25日 著者:谷川 史子


鬼滅の刃 22 (ジャンプコミックス)◾️鬼滅の刃 22 (ジャンプコミックス)感想
★★★★
引き続き総力戦。なるほど、ばら撒きまくっていたあのお札とあのお札が見事にリサイクルされている。耳飾りの謎も明かされた。
読了日:12月26日 著者:吾峠 呼世晴


成瀬は信じた道をいく◾️成瀬は信じた道をいく感想
★★★☆
一見別の話だけど、一冊の中で登場したキャラクターが徐々に絡みあっていくのでオムニバスというより長編の印象。キャラクターが確立された前提から始めていることもあってか、前作より楽しめた。とはいえ、やっぱりこの作風はラノベだと思う。ラノベだからいいんだけど。
読了日:12月27日 著者:宮島 未奈


SPY×FAMILY 10 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 10 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
断片的には語られてきた「黄昏」の過去だが、具体的に微に入り細に入り描写されると、現在の世界で起こっていることを連想してしまい、冷静に読めない。後半はいつもの調子で読めたものの、ちょっときつい読書体験になってしまった…。
読了日:12月28日 著者:遠藤 達哉


鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)◾️鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)感想
★★★★☆
誰一人欠けてもこの結末に至らなかった。ここまで描いてきた群像劇が実を結んだ大団円。あとは原作の余韻をもう少し味わいつつ、劇場版を待とう。
読了日:12月28日 著者:吾峠 呼世晴


SPY×FAMILY 11 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 11 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
仮の職場(精神科医)の人間関係をコントロールする話と例によって姉が好きすぎる話でコメディの平常に戻ったかと思わせて、小学生たちに直接危害が及ぶバスジャック事件に。安定のアーニャ品質ではあるものの、テロリストの方への感情移入度が高く複雑な読後感だ。
読了日:12月29日 著者:遠藤 達哉


超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)◾️超人ロック 嗤う男 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
★★★★
久しぶりの『超人ロック』未読消化。モノワイヤーとかも登場するので、時代背景はおそらく遠未来のどこか。記憶喪失の奴隷状態で辺境の危険な賭けレースに駆り出されつつ、隠している記憶を探ろうとする拷問に耐えるロック。同様のエピソードはいくつかあったように思うが、新鮮に読める。
読了日:12月31日 著者:聖 悠紀


超人ロック 嗤う男 (2) (MFコミックス フラッパーシリーズ)◾️超人ロック 嗤う男 (2) (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
★★★★
帝国のデータキューブがかなり傷んでいるあたり、もしかして『ホリーサークル』よりさらに後の時代だったりするのか? 丁寧にオーバーテクノロジーと自分の伝説を消していくロックの試みが実りつつある? と考えることもできるか?
読了日:12月31日 著者:聖 悠紀

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