2020年5月に読んだ本2020年06月01日 04時23分39秒

 世の中はテレワークで通勤時間がなくなって読書のペースが、というご意見もある中、自分の場合は、徒歩通勤で職場も近いので、その影響はなし。
 しかし、3月頭からテレワークに入ったので、丸3ヶ月。始めてみてすぐ、「定年後の生活の予行演習?」と思った感想はそんなに間違ってもいないかも。6月以降も半分はテレワークで、との会社指示。
 ということで読書量はテレワークとは別の要因。今月はマンガ多いけど、そこそこの読書量。翻訳は『Molly Zero』第5章の1/4弱くらい。

5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1911
ナイス数:118

恋バナ短編集◾️恋バナ短編集感想
★★★
ネットでたまに目にしていたあのマンガとかあのマンガとか、まとめて読めます。ちょっとひねりがあったり、もどかしかったり。
読了日:05月01日 著者:加藤マユミ


幼なじみ短編集◾️幼なじみ短編集感想
★★★
ネットで目にしていたあのマンガとかこのマンガとか。こちらはタイトル通り、幼なじみテーマの集大成。もどかし恥ずかし。
読了日:05月01日 著者:加藤マユミ


ザリガニの鳴くところ◾️ザリガニの鳴くところ感想
★★★★
1950年代から1970年あたりのノース・カロライナ州の湿地を舞台にした、一見はとある変死事件をめぐるミステリ…の皮をかぶりつつ、いろいろな要素をあわせ持つ秀作。差別というものについて、いろいろと考えさせられる。動物学者の著者の本領発揮といえる自然描写、また、良質のディベート劇といえる裁判の進行など、読み応えあり。
読了日:05月02日 著者:ディーリア・オーエンズ


やかまし村の春夏秋冬 (リンドグレーン・コレクション)◾️やかまし村の春夏秋冬 (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
1冊目を読んでから、ラッセ・ハルストレム監督による『やかまし村の子どもたち』を観た。その映画のエピソードのいくつかは原作ではこちらからも使われていたようだ。映画は『春夏秋冬』と合わせて2部作だけど、たぶん原作の3冊の内容を2部作にアレンジしたのかな。原作も映画も先が楽しみだけど、これは、原作をこの新訳版で読み切ってから映画を観た方がいいかも。
読了日:05月06日 著者:アストリッド リンドグレーン


バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス)◾️バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス)感想
★★★★
今回も本好きあるあるでくすぐりつつ、友人関係あるあるも。表紙は書影じゃわかりにくいけど、睫毛がポイント? それにしても、百合成分もだいぶパワーアップ!? あと、もうすぐ連載10年というのは、作者も驚いていたけど、読者もびっくりだ。まあ、歳をとると時間経つのは早いんだけど(笑)。ついでに、後書きに新型コロナの話も突っ込まれてて、いろいろ考えさせられる。
読了日:05月11日 著者:施川 ユウキ


ビールの自然誌◾️ビールの自然誌感想
★★★☆
自然誌、というより、歴史でもあり、生理学でもあり、その他いろいろ。著者たちが系統分類学を専門とするためか、データを統計手法で多変量解析する話が多いのが玉に瑕だが、日本語に翻訳されたビールの科学的側面にまつわる本としては、記載内容、訳語とも、これまでにないほど的確。ただし、1点致命的なミスと、あと、細かいミスがいくつかあった。ただ、想定読者層はブルーバックス読者よりもうちょっと上かも。
読了日:05月13日 著者:ロブ デサール,イアン タッターソル


ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)◾️ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★☆
百合SFアンソロジー掲載の百合バディハードSFの長編化。短編を長編の一部として組み込むやり方じゃなくて、基本構成を踏襲しつつ、この世界の成り立ちに関する仰天アイデアで軸を通してハードSF的にも説得力をアップしつつ、男女の役割が固定化された社会の中で、そこからずれていく行動や心理をじっくり描きこんで社会派SFとしての説得力もアップ。すごい力技。
読了日:05月17日 著者:小川 一水


福田利之作品集2◾️福田利之作品集2感想
★★★☆
かわいい動物あり、ちょっともの哀しいイラストあり、テキスタイルあり、さまざまな作品のてんこ盛り。見ていて飽きない。
読了日:05月20日 著者:福田利之


福田利之作品集◾️福田利之作品集感想
★★★☆
こちらは製作秘話的な対談や、製作過程の実録なんかもあって、薄いけど盛りだくさんの内容。作風は違うけど、シンプルな描線とデザイン化されたモチーフに、時に真鍋博的なニュアンスも感じられるのが面白い。あと、ムーンライダーズの『PW babies paperback』のジャケットもこの方の作品だったのね。
読了日:05月22日 著者:福田 利之


丸の内魔法少女ミラクリーナ◾️丸の内魔法少女ミラクリーナ感想
★★★★
子供の頃から気持ちとして魔法少女として生きてきたOL、初恋の思い出をめぐる女子大生の意外な儀式(?)、性を感じさせないことを旨とする高校の生徒たちにとっての恋愛、そして、人間の性格のトレンドをめぐるひみつ。いずれも、ありえない、と思えるシチュエーションの中で、人間の感情や行動の根っこにあるものをえぐり出してカリカチュアライズする作風。いや、それにしても「変容」のラストには大爆笑(笑)。アイデアはちょっとラファティっぽいけど、こんなおかしな展開(笑)、いや、なんとも言いがたい(笑)。
読了日:05月25日 著者:村田 沙耶香

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