2026年6月に読んだ本2026年07月26日 14時26分51秒

 弥生美術館の太刀掛秀子展、前期・中期・後期コンプリート鑑賞がトピックか? とにかく、原画で観るべし、だった。今まで雑誌のカラーページやコミックスの表紙で観ていたものとは別物。また原画展があったら万難を廃して観に行きたい所存。

6月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:4597
ナイス数:133

SPY×FAMILY 17 (ジャンプコミックス)◾️SPY×FAMILY 17 (ジャンプコミックス)感想
★★★☆
なんかいつもより分厚いのは、今回のメインである星(ステラ)獲得に至る事件をラストまで収録したためか。契約家族の中での気持ちの変化、まさかのスペースピープル集会(笑)、からのアーニャの過去に繋がりそうな伏線などなど、盛りだくさんの巻。
読了日:06月02日 著者:遠藤 達哉


秋への小径 太刀掛秀子傑作集 8 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)◾️秋への小径 太刀掛秀子傑作集 8 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)感想
★★★
妹を溺愛する母親、幼い頃の想い出など、『花ぶらんこ』の変奏曲的な設定で描く音楽家もの。ちょうどコミックス分の長さで同時収録作品などはなし。
読了日:06月04日 著者:太刀掛秀子



ひとつの花もきみに 太刀掛秀子傑作集 7 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)◾️ひとつの花もきみに 太刀掛秀子傑作集 7 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)感想
★★★★
昭和枯れすすき的なシチュエーションで映画青年と同郷の少女の苦い初恋の顛末を描く。ラストまで読むとタイトルが切ない表題作。ペットを飼うことの責任の重さを真っ向から描いた「ちゃむとたいせつなともだち」。それと、長編としての完成度の高さゆえにヒロインの内に閉じた感情に危うさを感じさせた『雨の降る日はそばにいて』の後日談「6月のシロフォン」。こうしてまとめて読むと作品集『吉住くんのこと』と合わせ「短編の名手」という印象が強まる。
読了日:06月05日 著者:太刀掛秀子


風がはこぶだろう 太刀掛秀子傑作集 6 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)◾️風がはこぶだろう 太刀掛秀子傑作集 6 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)感想
★★★☆
珍しく明るい性格でややポンコツ系?のヒロインだが、血のつながらない青年との貧乏暮らしの背景にはいくつかの悲劇が。取り戻せない時間の重さ、というテーマではあるが、割り切れない読後感。同時収録の短編「べべ・ピアティ」は何人かの持ち主の手を渡り歩いてきたドールに秘められた物語が一枚の写真を通じて過去と現在をつなぐ秀作。こちらも取り戻せない時間というテーマと言えるが、あたたかな読後感の秀作。ちょっと太刀掛秀子短編集を編んでみたくなった。1点苦言があるとすれば、この電子書籍版は白く飛んでしまっている箇所が多かった。
読了日:06月06日 著者:太刀掛秀子


日本文学の翻訳者たち◾️日本文学の翻訳者たち感想
★★★★
翻訳家の視点で、日本文学をあちこちの言語に翻訳紹介している人たちにインタビュー。元は動画のためのインタビューだったものを書籍化。ここ数年で素人翻訳をやり始めたこともあり、原著を別の言語で表現することや人称の扱いなど、出てくる話題に勝手に親近感も感じたり。それにしても、それぞれの方々の経歴や翻訳を始めたきっかけが多彩すぎてそれもまた面白い。
読了日:06月08日 著者:


わくわく どうぶつアパート◾️わくわく どうぶつアパート感想
★★★☆
主筋はウサギくんのお誕生日なんだけど、アパートのすべての部屋、街路樹や道路でも同時進行でいろいろなことが起こっている。中には、あの物語とかこの物語とか…。何度でもめくり返して楽しめそう。
読了日:06月08日 著者:マリアンヌ・デュブク


愛蔵版 花ぶらんこゆれて… 上 (このマンガがすごい! comics)◾️愛蔵版 花ぶらんこゆれて… 上 (このマンガがすごい! comics)感想
★★★★
太刀掛秀子展の後期展示を観て、弥生美術館で購入。実はこれを買う前に実家で最初のコミックスも手に取ったのだが、コミックスサイズと展覧会で観た原画の落差に、近日中に出るこのバージョンで再読しようと思って発売を待っていた。細かい線の一本一本までちゃんとわかる印刷でその点は期待通り。けなげなヒロインがひたすら理不尽に耐える昭和の少女マンガバンザイだ。上巻は海外子育てエッセイコミックがオマケに収録。カラー扉ページの再録も、色合いがリアルタイム時の雑誌やコミックスより原画に近い感じでよい。
読了日:06月08日 著者:太刀掛 秀子


愛蔵版 花ぶらんこゆれて… 下 (このマンガがすごい! comics)◾️愛蔵版 花ぶらんこゆれて… 下 (このマンガがすごい! comics)感想
★★★★
寝る前に上巻、と思ったら、勢いがついてしまって下巻まで一気読み。現代の感覚では設定や展開にツッコミどころもあろうが、畳みかけるような逆境からのハッピーエンド。少女マンガの定番のひとつ「あの時の男の子」のジャンルの代表作のひとつでもある(後の『星の瞳のシルエット』の源流)。何十年ぶりか忘れたくらいの再読だが、ラストにはほろり。これ以外は昔のコミックスか電子書籍で再読を進めたけど、これほど電子書籍に向かないマンガ家もいないだろう(線がぜんぶ飛んでしまう…)。大判のコミックスで復刻されてほしい。
読了日:06月08日 著者:太刀掛 秀子


オオカミがきた (イソップえほん1)◾️オオカミがきた (イソップえほん1)感想
★★★☆
お話自体はよく知られたものだけど、ラストの一文「くさのうえを かぜが しずかに とおりすぎていきました」の余韻がなかなか。
読了日:06月10日 著者:蜂飼 耳


いなかのネズミとまちのネズミ (イソップえほん2)◾️いなかのネズミとまちのネズミ (イソップえほん2)感想
★★★☆
これもよく知られたお話だけど、絵の味わいがなかなか。二匹の道が分かれる見開きと、文章のないラストシーンの味わいがよい。
読了日:06月10日 著者:蜂飼 耳


チリとチリリあめのひのおはなし◾️チリとチリリあめのひのおはなし感想
★★★☆
毎回「そんなのあり?」という展開のあるシリーズ。今回も!?の展開あり。図書館本だけど、刊行時についていた小冊子「おまけのおはなし」がいっしょについていたのがちょっとうれしい。著者の仕事場が絵本そのものみたい。
読了日:06月10日 著者:どい かや


モンスタ-・ホテルでおばけバラ◾️モンスタ-・ホテルでおばけバラ感想
★★★
前回は視点も展開も普段と違ってちょっと味わいが違ったけど、今回はモンスターホテルが主な舞台でモンスターもいろいろ出てきて平常営業? とはいえ、タイトルと作中の主筋にあまり関係がないあたりは前巻のインターネットといい勝負かも。あと、今回は人間界との関係の点でもちょっと違う? なんにしてもはた迷惑なモンスターだった。
読了日:06月10日 著者:柏葉 幸子


チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ◾️チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ感想
★★★☆
映画『サンキュー、チャック』を観たので原作も。おおよそ原作に忠実だけど、特にダンスがらみは文字で読む短編と比べて映像での説得力があった。あと、原作では最小限の記述で余白を持たせていたところが映画ではいろいろ伏線、説明がプラスされてよくも悪くもわかりやすくなっていた感じ。SFファン的にはディックのアレに近い解釈がしやすくなっている。併録の「ハリガンさんの電話」もすでに映画化されていたのは知らなかったけど、なるほど2000年代以降のホラーとしてなかなか。
読了日:06月13日 著者:スティーヴン・キング


年刊SF傑作選 6 (創元推理文庫)◾️年刊SF傑作選 6 (創元推理文庫)感想
★★★★★
大学時代に古本でぽつぽつと買い集めて全巻揃えたものの、積んでしまっていたメリル編の傑作選の6巻。メリルのコメントが収録短編の間を橋渡しするような語りになっているためか、この前の5巻以降、短編が扉ページで区切られず、短編、コメント、短編、とページが続いて行く構成。作品のセレクトも名調子と言えるコメントも味わい深く、手元に置いて折りに触れ再読したくなるような一冊。もっと早く読んでおけばよかった。1965年という自分の誕生年の発表作品だが、世相のためか戦争テーマが多く、今読んでも古さを感じさせないのは複雑。
読了日:06月14日 著者:ジュディス・メリル


モンスター・ホテルでおどりましょう◾️モンスター・ホテルでおどりましょう感想
★★★
今回もタイトルは……(笑)。モンスターたちが踊ることになるのは廃業した劇場。時ならぬ学芸会気分でモンスターもにんげんもハッピー(笑)?
読了日:06月16日 著者:柏葉 幸子


作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS)感想
★★★☆
久しぶりに6巻出たので読んでみたらすっかり内容忘れていたので(笑)。食いっぷりが気持ちいい。あと、やっぱりコマ割りと吹出しの流れがいい。扱うシチュエーションもいろいろ攻めてる。
読了日:06月16日 著者:ゆざき さかおみ


作りたい女と食べたい女 2 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 2 (it COMICS)感想
★★★★
引き続き再読。ひょんなことから始まった二人の関係が深まっていく。背景として描かれる「社会的役割を強いられる」息苦しさが生々しい。年末年始をともに迎える二人。
読了日:06月16日 著者:ゆざき さかおみ


たからものとんだ (あかね幼年どうわ 45)◾️たからものとんだ (あかね幼年どうわ 45)感想
★★★☆
絵も話もかあいらしい。子どものころ、誰にもあった「たからもの」の思い出によせるかのようなあたたかい一冊。
読了日:06月16日 著者:もりやま みやこ


作りたい女と食べたい女 3 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 3 (it COMICS)感想
★★★★
ついに4人でオフ会。因習的な「家族」のグロテスクさと、それぞれをナチュラルに受け入れる同士のつながりの対比。ようやくこういう作品も普通に描かれる社会になったと思っていただけに、反動的な政治家たちの動きが気になる2026年…
読了日:06月18日 著者:ゆざき さかおみ


どんな絵本を読んできた?◾️どんな絵本を読んできた?感想
★★★★
いろいろな人たちが、幼年期の印象に強く残っている絵本を一冊だけ、見開きの短いエッセイで紹介する。読んだことのある絵本がほとんどなく、絵本の世界の奥深さに改めて感じ入る。紹介されている絵本、全部読んでみたいけど、絶版など、また、図書館などにもないものが多そう。ただ、自分にとっての「この一冊」というのは実は思いつかない。「ぶんぶく茶がま」の絵本の表紙が怖くて「見せないで!」と泣いた記憶くらいかな。絵本に近いものでは、小学館の「カラー版世界の童話」のうちの何冊か。中でも「オーレおじさん」が載ってたやつかな。
読了日:06月18日 著者:


作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 4 (it COMICS)感想
★★★☆
再読。ハッピーといえる展開もありつつ、いざ、次に段階へ、と考えると現実の壁が…。
読了日:06月21日 著者:ゆざき さかおみ


作りたい女と食べたい女 5 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 5 (it COMICS)感想
★★★☆
再読。理解ある不動産屋を紹介されてようやく新居での暮らしが始まる幸福感と、理解のない社会とのギャップも描かれる。そういえば、食べたい女春日さんの職業、お酒の会社なのに再読で気づいた。そういえば、スーパーとかでの仕事風景や地区限定でクルマ必須の業務、あるある。本社での会議とかあるみたいなので、経済面とか考えると営業系の一般職社員? こういうあたりも地味にちゃんと取材して描いていそうかも。野本さんは校正チェックとかあるから編集系のお仕事っぽい。
読了日:06月21日 著者:ゆざき さかおみ


たぶん彼女は豆を挽く◾️たぶん彼女は豆を挽く感想
★★☆
自分の中で「R25的」と定義している文章があって、丸ごと一冊そんな感じだった。まあ、筆者のローストするアアルトコーヒーは美味しい。
読了日:06月22日 著者:庄野 雄治


作りたい女と食べたい女 6 (it COMICS)◾️作りたい女と食べたい女 6 (it COMICS)感想
★★★
ということで新刊にたどり着いた。本編がやや問題提起要素が多めなので、巻末の一ページネタの方が癒される感じ。うつはしんどいと思うのでお大事に(作者向け)。
読了日:06月23日 著者:ゆざき さかおみ


軍人婿さんと大根嫁さん 1 (芳文社コミックス/FUZコミックス)◾️軍人婿さんと大根嫁さん 1 (芳文社コミックス/FUZコミックス)感想
★★★☆
無料キャンペーンだったので。昨今、『煙と蜜』とか『波うららかに〜』とか、軍人さんと純情な婚約者/配偶者、という感じのジャンルという感じの作品が散見されるが、視点の優しさ、という点ではこの作品の温かさは他でなかなか感じない雰囲気。しかし、読むまで知らなかったけど、いわゆる日常系4コマでもあるのね。
読了日:06月23日 著者:コマkoma


RiCE(ライス) 2026年 7月号 [雑誌] ビールは自由だ。◾️RiCE(ライス) 2026年 7月号 [雑誌] ビールは自由だ。感想
★★★★
クラフトビールの現在を何人かのキーマンへの取材でまとめている。同行取材したWBC(ワールドビアカップ)のレポートも、単発の取材ではなく、暦年の体験から今を俯瞰する内容に。クラフトブルワリーの技術の向上や伝統的なスタイルにフォーカスされつつあるトレンドの変化、またクラフトから見たノンアルコールまで。この一冊で国内の状況が俯瞰できる。編集者の視点の一貫性がジャーナリズム的にも好もしく、バックナンバーも読んでみたくなった。
読了日:06月27日 著者:


もの食う本 (ちくま文庫 き 34-1)◾️もの食う本 (ちくま文庫 き 34-1)感想
★★★★
さまざまな人が書いた「食」にまつわる本をそれぞれに精読して、引用も入れつつ、個々の著者のスタンスから筆者自身のスタンスまで思いつくままに語り倒す。一つの本について数ページずつだが、そこに至るまでの精読、思索ぶりが濃密に漂う。「食」と「本」についての名エッセイ。
読了日:06月30日 著者:木村 衣有子<p>
ライオンとネズミ (イソップえほん3)◾️ライオンとネズミ (イソップえほん3)感想
★★★☆
ネズミの恩返し。描き割り人形のようなわるい人間たちの顔が印象的。ちょっと『ミツバチのささやき』の小学校の授業で使ってたドン・ホセ人形を思い出した。
読了日:06月30日 著者:蜂飼 耳


ウサギとカメ (イソップえほん4)◾️ウサギとカメ (イソップえほん4)感想
★★★☆
よく知るお話しだが、カメの走るオノマトペがよかった。
読了日:06月30日 著者:蜂飼 耳


年刊SF傑作選4◾️年刊SF傑作選4感想
★★★★☆
長年の積読消化。原著の出版社移行の最後の巻とのことだが、収録作品の少なさも含め、変曲点の巻、という印象。ここまでは、原著の作品群から翻訳の段階で未収録のものがある。数が少ない分、収録作は粒揃いで、短編の名手ウイリアム・テン、フレドリック・ブラウンから、ベスター、ライバー、コードウェイナー・スミスなど。あと、メリルお気に入りらしいジェラルド・カーシュあたりも。多少の古さは訳文ともども感じるものの、ひねりの効いた文体にも工夫のある名短編ばかりで、2020年代に読んでもちゃんと楽しめる。
読了日:06月30日 著者:ジュディス メリル



読書メーター