2026年3月に読んだ本2026年04月30日 16時02分45秒

 4月のはるこんに向けて、とーとつにキース・ロバーツのオムニバス長編『Kiteworld』の版権取得ファンジンを出すことにして、ちょこちょこ進めてきた第1章から第3章までの私訳に手を入れ始めたこともあって、冊数、ページ数少なめ。その甲斐あって、版権は無事取得、4月にファンジン出ました。第4章以降も下訳のペースを上げたので、年内に完訳できるといいなあ。

3月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:2332
ナイス数:103

「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(2) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(2) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
お茶会を主催したり、夫婦で夜会に行ったり。一応の悪役一家はいるものの、主人公サイドが基本いい人ばかりなのでほんわか読める。癒し系異世界もの。
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(3) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(3) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
ヒロインがひょんなことから孤児院で働き始めるあれこれ。ちょっとずつ距離が近づくのがいいですなあ(笑)。敵方の家庭の事情と鬱屈とかもちょっとあり。
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(4) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(4) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
領地視察で実質新婚旅行的な巻。敵方のプチ計略もあるけど、今のところさほど不穏でもない。しかしこれをもともと全2巻でやろうとしていた、というのはどういう構想だったのか?
読了日:03月01日 著者:水埜なつ,三沢ケイ


ワニが しごとに でかけます◾️ワニが しごとに でかけます感想
★★★☆
セリフなし、コマ割りありのマンガっぽい構成でワニがアパート?で朝目覚めて、電車、徒歩で職場に到着して仕事を始めるまでの日常っぽいあれこれを淡々と描いていく。ラストの仕事には納得(笑)。
読了日:03月01日 著者:ジョヴァンナ・ゾーボリ


バーナード嬢曰く。 (8) (REXコミックス)◾️バーナード嬢曰く。 (8) (REXコミックス)感想
★★★★☆
久しぶりの新刊。登場するキャラクター同士のそれぞれへの理解が深まってきているので、若い方の巻で「こんなこと言っていいんだろうか?」という感じの手探りの会話だったのが、「それ言っちゃうんだ(笑)」みたいなところまで踏み込んでしまっているのがおかしい。発売告知でSNSに流れてきた「ブレーメンの音楽隊」をめぐるやりとりには実はさらに続きが!? あと『ここはすべての夜明け前』の扱いが大きすぎる。作者にもかなり刺さった作品だったのだろう。
読了日:03月03日 著者:施川 ユウキ


ユニコーンレターストーリー◾️ユニコーンレターストーリー感想
★★★★
1983年の3月3日に生まれて保育器が隣同士だった幼なじみのハルカとミチオ。その二人が日本とアメリカに生活の場が分かれて文通で交流を続けていく。どちらの土地でもそれぞれに悩みがあって、それでもその文通がいろいろなことのきっかけになったりもする。どういう話になっていくのかわからないまま、え? ラストはそうなるの!? ほのぼのしたい人向け。
読了日:03月04日 著者:北澤 平祐


あさ/朝◾️あさ/朝感想
★★★★☆
詩が横書き、ひらがな、書き下ろしの「あさ」と、縦書き、過去作からのセレクトの「朝」をカップリングした朝にまつわる詩集。写真はプリンスエドワード島を中心にカナダの写真を撮り続ける写真家さんの作品。詩、写真のクオリティも装丁、構成まで、その総体が奇跡のように感じる一冊。何度でもめくり返したくなる。
読了日:03月04日 著者:谷川 俊太郎,吉村 和敏


ゆう/夕◾️ゆう/夕感想
★★★★☆
『朝/あさ』が7月に出て、11月に出た姉妹編。これもまたいい。
読了日:03月04日 著者:谷川 俊太郎


もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)◾️もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)感想
★★★☆
ヨシタケシンスケの対談を集めたものだが、錚々たる面々と趣味の本や創作姿勢などで共感してしまう幅の広さに改めて驚く。ご本人がネガで温度低い感じでやっているものの、趣味や蔵書のセレクトの点では趣味全開で、それが創作のポイントでもあるのだろう。クライアントの依頼をプラスアルファで仕上げる仕事の延長で、まったくにフリーハンドよりお題があった方が本領が発揮できる、という点にはおおいに共感した。
読了日:03月06日 著者:ヨシタケシンスケ


まんじゅひめ (オールカラー版世界の童話 24)◾️まんじゅひめ (オールカラー版世界の童話 24)感想
★★★☆
「まんじゅひめ」「ふるやんもり」「むしのすきなおひめさま」「よしつねとべんけい」の4編。この中では「なぜなぜ話」の系譜の「ふるやんもり」がむしろ異色に感じる。何しろ「虫愛づる姫君」! あと、「まんじゅひめ」の元になった史実?では木曽義仲が滅ぼされた後の出来事だけど、物語では母娘で木曽に帰ってめでたしめでたしになっているところ、「よしつねと〜」では義仲がさらっと滅ぼされてるのが容赦ない(笑)。「よしつねと〜」も勧進帳のところで終わってるけど、後のことはお子さんに聞かれたら伝えてあげてください、とのこと…
読了日:03月11日 著者:石井 健之


くまだマークのまいにち◾️くまだマークのまいにち感想
★★★☆
くまのくまだマーク、見た目で誤解されがちだけど、穏やかに暮らしていれば、そのうちいいこともある。
読了日:03月11日 著者:樋勝朋巳
カロリーヌとユピーうみへいく (カロリーヌプチえほん)◾️カロリーヌとユピーうみへいく (カロリーヌプチえほん)感想
★★★☆
こんなシリーズもあったのか? BL出版から2004年に出ていた『カロリーヌプチえほん』というシリーズの一冊。犬のユピーとカロリーヌしか出てこないので、普段のシリーズと比べると普通に飼犬と遊びに来た女の子の絵本という感じ。
読了日:03月11日 著者:ピエール プロブスト


カロリーヌうみへいく 新装版 (カロリーヌとゆかいな8ひき)◾️カロリーヌうみへいく 新装版 (カロリーヌとゆかいな8ひき)感想
★★★☆
かつて小学館のカラー版世界の童話に何故か収録されていたお伽話でも伝説、神話、伝承でもないオリジナル絵本のシリーズ。これは1998年の復刻シリーズで、『カロリーヌとゆかいな8ひき』のシリーズ名で20冊ある。こちらはプチのシリーズと違ってライオンやひょうも含む8匹と夏休み1ヶ月を海辺の別荘?で過ごす。擬人化された動物たちと保護者なしの女の子だけのいかにも楽しいバカンス生活。リアルだけどかわいい絵柄がまたいい。
読了日:03月11日 著者:ピエール プロブスト


ぼくらニセなかよし◾️ぼくらニセなかよし感想
★★★
ハッピーセットのおまけだったニセなかよしがちゃんとした絵本に。なかよし練習とコンテストの競技?がちょっと増量。内容忘れていたので新鮮に楽しめた。
読了日:03月11日 著者:出口 かずみ


ころべばいいのに◾️ころべばいいのに感想
★★★☆
「きらい」という感情とどう折り合いをつけるか。一人の女の子の脳内シミュレーションがどんどんエスカレートしていく。教育現場でよくありがちな「みんななかよく」のような考え方をまったく取らないのがよい。
読了日:03月13日 著者:ヨシタケシンスケ


エンピツ戦記-誰も知らなかったスタジオジブリ (中公文庫 た 99-1)◾️エンピツ戦記-誰も知らなかったスタジオジブリ (中公文庫 た 99-1)感想
★★★★
文庫版で購入。10年前の初刊時は図書館で借りた。その後、『この世界の片隅に』原画展やさまざまなイベントでカフェにも行った。佐藤好春さんにサツキの顔入りのサインをいただいたり、佐藤順一、伊藤郁子両氏のサインをいただいたりもした。『なつぞら』ムックも買ったりしたが、文庫ではそのあたりのアニメ本業がらみの追記もあり。品質管理と更新育成は別分野だが退職までずっと取り組んできたのでそのあたりへの共感はさらに深まった。
読了日:03月15日 著者:舘野 仁美


モンスタ-・ホテルでプレ-ボ-ル (どうわはともだち 18)◾️モンスタ-・ホテルでプレ-ボ-ル (どうわはともだち 18)感想
★★★
今回はまさかの野球。街に野球しにきたたぬき一行がまさかの食中毒。試合をしたい補欠のたぬきのために、ホテルに泊まっていたモンスターたちが協力することに。ルールも知らないところからのスタートで、試合でもいろいろ珍プレイ。
読了日:03月15日 著者:柏葉 幸子


煙と蜜 第七集 (ハルタコミックス)◾️煙と蜜 第七集 (ハルタコミックス)感想
★★★
三兄弟の事情と女学校お受験がメインの巻。学友間の身分差でいろいろ葛藤あったり。おひな祭りがポイント。この先、女学校編になると「はいからさん」っぽくなるかな。
読了日:03月16日 著者:長蔵 ヒロコ


地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)◾️地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)感想
★★★★
食と酒と釣りと××と……。世界中で体験したことを語るエッセイの語り口が至芸。未収録のものを集成したという側面もあり、文体がまちまちだったりするが、そのそれぞれが至芸。その土地土地にどっぷりはまり込んで文化の違いを味わい尽くす。とはいえ、エネルギッシュで時に猥雑な語り口はこの時代ならでは。現代の作家ではできないだろう。また、この文体、語り口も真似できないものではないか。
読了日:03月17日 著者:開高 健


「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(5) (ポラリスCOMICS)◾️「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます(5) (ポラリスCOMICS)感想
★★★
いよいよこの世界における政争がらみでヒロインの身に危機が。あと、回想以外では初登場の仮面夫婦(笑)。まさかご夫人はそこで登場ですか(笑)? 次巻で完結とのことだけど、あまり待たせないでほしい。
読了日:03月17日 著者:水埜なつ,三沢ケイ
暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))◾️暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))感想
★★★★★
焼津と奈良がつながるとすれば、と考えて「あれだ」と思った作品。実際の焼津にはあんな祠はありませんが(笑)。コミックスでいう「阿修羅の章」の冒頭の回から連載で読み始め、毎週楽しみにして読んだ。毎回驚いたが、最終回にはひっくり返った。こんな濃密な作品を10週とはいえ週刊で雑誌連載するとは、当時としても破格。かつて少年ジャンプには諸星大二郎と星野之宣がいた。伝奇SFと王道的な海洋SFや宇宙SFが毎週読めたのだ。小学校から中学校くらいの時期、すごい読書体験をしたものだ。
読了日:03月20日 著者:諸星 大二郎


花のパレット (ちひろ美術館1)◾️花のパレット (ちひろ美術館1)感想
★★★★
「ちひろ美術館」として全12巻+別巻で刊行された全集的な絵本。書誌情報は全冊はないようなので、読んだ4冊の感想をまとめて。2冊ずつの函入りのうち最初の1巻「花のパレット」2巻「春のよろこび」は代表的な作風、テーマ。対して11巻「いのちの詩」は戦火の中の子どもたち、12巻「ちひろの旅物語」はソビエト、ヨーロッパ、ハワイ、日本国内の旅行時のスケッチの集成。この4冊しかないのは偶然なのだが、結果的にいわさきちひろの全体像を俯瞰できたように思った。残りの巻も読んでみたい。
読了日:03月21日 著者:いわさき ちひろ


四維街一号に暮らす五人 (単行本)◾️四維街一号に暮らす五人 (単行本)感想
★★★★
人名、舞台となる土地を除いてはまるでミステリジャンルのライトノベルを読んでいるかのよう。文体が翻訳とは思えない。とはいえ、日本文化に造詣深いこの著者のこと、原著で読んでも自称するところの歴史百合小説として、こんなテイストで読める作品なのだろう。コミュ障、金欠卑下、お嬢様、小説製造マシンとでも言うべき極端なキャラクターたちがそれぞれに成長していく教養小説でもある。すべてをまとめる大家さんのエピソードもいい。
読了日:03月28日 著者:楊 双子

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