2021年4月に読んだ本2021年05月09日 08時16分54秒

 主に絵本の日々が続いてます。あとは、月内に最後まで行きつかなかったけど、『モリー・ゼロ』の誤字チェック兼ねた再読も。一通り終わったので、誤字修正、脚注追加、若干の改訳を含む第2刷、目下印刷中。

4月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:1699
ナイス数:89

科学絵本の世界100: 学びをもっと楽しくする (286) (別冊太陽 日本のこころ 286)◾️科学絵本の世界100: 学びをもっと楽しくする (286) (別冊太陽 日本のこころ 286)感想
★★★★
知ってた本は数冊、ロングセラー的なものから最新のものまで、「科学」の要素を楽しく読める絵本の数々。「科学」に興味がない人にもオススメしたい見て楽しいガイドブック。しかし、その中の一冊で驚いたのは、あのパンダのカンカンは骨格標本として余生?を送っているという事実! 地味にびっくりした。
読了日:04月03日 著者:

チリとチリリ◾️チリとチリリ感想
★★★
そっくりのチリとチリリは双子なのか? 自転車に乗って、森の中、あちらこちらに立ち寄りながら、どこまでもサイクリング。やわらかいタッチのかあいい絵本。シリーズ、けっこう出ているみたい。
読了日:04月06日 著者:どい かや


ねこのうたたね◾️ねこのうたたね感想
★★★
これもまた、素朴なタッチがかあいい。ねこをめぐる短い散文と絵のセットが9編(+おまけ1編)。
読了日:04月07日 著者:どい かや


ねずみちゃんとりすちゃん おしゃべりの巻 (学研おはなし絵本)◾️ねずみちゃんとりすちゃん おしゃべりの巻 (学研おはなし絵本)感想
★★★
なかよしのねずみちゃんとりすちゃん、釣りをしてもお買い物をしても、ほとんど丸一日のおしゃべりでおしまい。そんなある日、おかしを作ることになって…。さりげなく経験から学ばせるけど押しつけっぽくないのがいい。
読了日:04月07日 著者:どい かや


ヘーゼルの密書◾️ヘーゼルの密書感想
★★★★
『破滅の王』からのスピンアウト的に上海に生きた日本人の物語を描く。今回は上海自然科学研究所は主舞台ではないが、背景としてゆるやかにつながる。史実の日中和平工作を下敷きに、榛(ヘーゼル)の名のもとに和平に関わった人々を描くポリティカル・フィクション。味わいはオーシャン・クロニクルの『深紅の碑文』に近い。本作単独なら虚構要素ありの歴史小説としても読めるが、本作と『破滅の王』が同じ時間軸であってもおかしくはない、かも?
読了日:04月09日 著者:上田 早夕里


わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし◾️わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし感想
★★★★
人間が、自然が、鳥が、動物が、魚が…、地球のあらゆるものが、植物の種をなんらかの形で「たねまき」している。シンプルな線と淡い色彩で、それぞれの植物の形、種の形が描かれている。眺めるだけでも楽しい「学び」の絵本。科学絵本のムックで紹介されていた一冊。
読了日:04月10日 著者:キャスリン・O. ガルブレイス


J01 地球の歩き方 東京 2021~2022 (地球の歩き方J)◾️J01 地球の歩き方 東京 2021~2022 (地球の歩き方J)感想
★★★
熟読はしなかったけど、一応全ページ何が載っているかざっとなめた。気がつくと、けっこう東京の地理が頭に入っているものだ。この手のガイドブックには珍しい気がする年表が史実の間に紹介しているスポットやお店の開業年を挟んでいたりして面白かった。
読了日:04月10日 著者:

BとIとRとD (MOEのえほん)◾️BとIとRとD (MOEのえほん)感想
★★★★
幼稚園に行くようになる前後あたりの子どもの日常の些細な出来事を子どもの主観によりそって素描するような散文と、かわいいけどちょっとこわいクロッキー的な絵が絶妙に配置された一冊。タイトルと冒頭の文章を読んで、めくって目に入る絵にちょっとドキッとする。絵にメンディングテープやレースの布テープ?が貼られたりしているのも効果的なアクセント(このあたりはアニメージュに伊藤郁子さんが連載していた『迷子のマリーエンケーファ』をちょっと思い出した)。
読了日:04月11日 著者:酒井 駒子


ロンパーちゃんとふうせん◾️ロンパーちゃんとふうせん感想
★★★
BIRDと同じくらいの年ごろの女の子なのかな? 風船をもらったロンパーちゃん、風船とお友だちになって、あんなこともこんなこともしたい。放っておくと天井まで上がって行っちゃう風船をロンパーちゃんと遊べるようにしてくれるお母さん、なかなかアイデアマン? 遊んでいるうちに風に飛ばされた風船のその後は…。これもまた、子どもの主観から描かれた名絵本。
読了日:04月12日 著者:

ハンディー版 野の花と小人たち (安野光雅の本 5)◾️ハンディー版 野の花と小人たち (安野光雅の本 5)感想
★★★★
安野光雅の描く野の花。敢えてくっきりした描線なしに淡い水彩の濃淡だけで、でも写実的に描かれた植物たちと、溶け込むように描かれた生活感のある小人がいい。ハンディ版で読んでしまったけど、大きな版で眺めていたい。絵に添えられた散文と後書き的な長めのエッセイもいい。
読了日:04月13日 著者:安野 光雅


マーガレットとクリスマスのおくりもの◾️マーガレットとクリスマスのおくりもの感想
★★★
サンタクロースに憧れて、近所の人に木の実を包んだプレゼントを配ったりしていたマーガレット。クリスマスイブの朝、彼女の前に姿を現したのは小さな古いくるみ割り人形!? 誘われるままにトナカイならぬ鳥に乗って(表紙みたいに)、マーガレットのお仕事が始まる。いや、これはかわいい、意外続きの展開も、ラストもいい。画風には安野光雅や真鍋博の面影がほんのり感じられるのも、年寄りには感慨深い。
読了日:04月16日 著者:植田 真


いつまでも (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)◾️いつまでも (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)感想
★★★
「お母さんはいつまでお母さんでいてくれるの?」という質問に、「いつまでも」と答えて子どもを安心させようとするお母さん、というだけならどこにでもありそうな母子の会話だが、その「いつまでも」を例え話にするうちに、そのスケールが時空を超えてどこまでも暖かく広がっていく。淡い色彩の絵もいいが、お母さんの暖かさがラストまで持続する展開もいい。
読了日:04月18日 著者:アンナ ピンヤタロ


うろおぼえ一家のおかいもの◾️うろおぼえ一家のおかいもの感想
★★★
そろいもそろってうろおぼえのうろおぼえ一家。お母さんを留守番に残してお買い物に行くのだが…(笑)。四角くて、重くて、閉まるもので、冷たいもの、な〜んだ? たぶん、この一家、無限ループ(笑)!?
読了日:04月21日 著者:出口かずみ


一度きりの大泉の話◾️一度きりの大泉の話感想
★★★★★
初めて読んだ萩尾望都は実は『百億の昼と千億の夜』だった。竹宮惠子『地球へ…』は連載で熱中して読んだ。そんな一読者だが、月刊マンガ少年から雑誌DUOにかけて光瀬龍原作の『アンドロメダストーリーズ』が連載されていた時、何か違和感を感じたことは覚えている。その時一読者に刺さった小さなトゲは抜けたように思う。トゲのささくれは、抜かなければ痛くなかったかもしれないのに。本書に込められた祈りが世の中に通じますように。
読了日:04月24日 著者:萩尾望都


りんご だんだん◾️りんご だんだん感想
★★★
『科学絵本の世界』の中で紹介されていた一冊…と言っても、絵じゃなくて写真だけど(笑)。自分でやるのは大変…というかやりたくない(笑)。一個のリンゴが萎びて、腐敗(発酵?)して、干からびながら黴びていき、水分も失い、ぼろぼろに崩壊するまで一年ほどの変化を克明に追跡する。ここから何を受け取るかは読者に委ねられている?
読了日:04月28日 著者:小川 忠博


おふとんのくにのこびとたち◾️おふとんのくにのこびとたち感想
★★★
風邪をひいておふとんで寝ている女の子。おふとんを盛りあげて山に見立てて遊んでいたら、目の前の山になにかが見え始める…。女の子に気がついたこびとたちの行動がなんのためのものなのかまったく先が読めなくて、その目的がわかってさらにびっくり。いろいろと予想の斜め上を行く絵本。ちまちま描き込まれた大勢のこびとたちがかわいい。
読了日:04月28日 著者:おち のりこ


アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし◾️アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし感想
★★★
ねずみのアレクサンダは、ある日おもちゃのぜんまいねずみウィリーと友だちになるが…。切り絵、ちぎり絵、貼り絵のタッチが楽しい。
読了日:04月29日 著者:レオ・レオニ

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