2020年3月に読んだ本2020年04月02日 21時02分52秒

 3月はまる一月のテレワークという初体験。なんだかすぐに眠くなるので読書はそんなに進まず。あと、Molly Zeroはファンジンの上巻のうち、第1章と第2章をほぼ全文見直し完了。もうちょっとで上巻は印刷に出せるステータスになるけど、持っていけるイベントがないかも…

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1748
ナイス数:149

読書で離婚を考えた。◾️読書で離婚を考えた。感想
★★★★
夫婦の相互理解(笑)を目指して(?)、交互にWeb連載された読書リレーエッセイの単行本化。リアルタイムで読んでいた人の中には、本気で離婚の危機を心配された方がいたとかいなかったとか(笑)。いや、しかしまあ、なぜ結婚に至ったのか、とか、かみ合わない部分のかみ合わない具合とか、それでもなんとかやっている、などなど、割合、自分の結婚観にも近いものは感じる(笑)。ただ、そういうことを言うと、妻からは「わたしはこんなこと言ったりやったりしない」と、言われそう(笑)。あ、うちの妻はちゃんとレシピ通りに料理を作ります。
読了日:03月07日 著者:円城 塔,田辺 青蛙


こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)◾️こっちむいて!みい子 (33) (ちゃおコミックス)感想
★★★★
覚えている人は少ないであろう、まだニチアサに移る前の時間枠で、基本、なかよしタイアップだったのが、1年だけちゃおタイアップ、しかも単発の作品のアニメ化ではなく、3作品を30分に押し込めるという『アニメ週刊DX! みいファぷー』。「ファ」にあたる『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』だけは、単独でのソフト化が行なわれたものの、あとふたつは幻。その「みい」にあたる本作。「ファ」が目当てではあったものの、「みい」も秀作エピソードが多かった。その原作はまだ続いていて、四半世紀近くかけてついに卒業!? 感慨深い。
読了日:03月11日 著者:おの えりこ


暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ◾️暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ感想
★★★★★
ル=グウィンがblog(!)に書いてきたエッセイを、似通ったテーマごとに再編するとともに、その合間に猫日記をはさんだ構成の妙。構成もさることながら、一編一編のエッセイの軽妙洒脱さ、社会を見る視点の客観性、いろいろな意味で深い。これは座右の書として、折に触れて読み返すべき書物かもしれない。いや、大袈裟じゃなくて。あと、ポートランドのパウエルズ書店、2012年に行ったことあるんだけど、ル=グウィンも足を運んだ本屋さんだったのね。まあ、ポートランドの在住で、いちばん大きい書店なので、当たり前かもしれないけど。
読了日:03月15日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン


活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)感想
★★★★
本編全4巻の前日譚を、本編同様、それぞれ異なる人物の視点で語りつつ、それらの要素がゆるやかにつながり、やがて本編の1巻に至る。単独でも読めるが、本編の設定が活かされ、見せていなかったものが深掘りされ、本編の後に読むべき構成になっている点で、まさに『活版印刷三日月堂』ゼロと呼ぶべき一冊。本編でも感じていたが、いかにも泣かせ要素てんこ盛りを、抑制した筆であざとくならずにナチュラルに読ませる語りがいい。あと、後々の時代に読むと、こういう日常の物語は、描かれている時代時代の出来事や風俗に関する資料にもなるのかも。
読了日:03月21日 著者:ほしお さなえ


ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)◾️ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫)感想
★★★
テキサスでひとり暮らしのおじいさんと、猫の静かな生活。ちょっとした勘違いから、その静かな生活に、ちょっとした波乱? でも、元の鞘に収まって、また静かな生活が…。
読了日:03月21日 著者:テリー・ファリッシュ


活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)◾️活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)感想
★★★☆
こちらは後日談中心の番外編。『ゼロ』的位置づけの前巻と比べると、各編の有機的なつながり〜これは本編全4巻の特徴でもあった〜は弱めで、それぞれのキャラクターのその後を読んでみたかったファンのためのご褒美的な印象あり。それでもまあ、今回も各編のそれぞれにじんわりくる。あと、この2冊は、指摘されてる方も多いけど、全体に宮沢賢治リスペクト要素でトーンが統一されていると思う。アニメの『銀河鉄道の夜』がちょっと観かえしたくなる。
読了日:03月28日 著者:ほしお さなえ


裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)◾️裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★
kindle版のセールでダウンロードして読了。リアル本でなしに一からkindleで読了したのは初めて。せっかくなので、このシリーズはこれで読み継いで行こうかな。それにしても、ストルガツキー『ストーカー』が百合SFの元ネタになるとは…。いいぞもっとやれ(笑)。
読了日:03月29日 著者:宮澤 伊織

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