2020年1月に読んだ本2020年02月04日 21時38分15秒

キース・ロバーツ『モリー・ゼロ』の翻訳が佳境に入りつつあり、読み(訳し)進めるのに力が入って、普通の本の読書はやや滞りがち(笑)。

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1062
ナイス数:46

花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 19 (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
自分はタイムカプセルというものを埋めたことはないが、テレビなどで取り上げられる時に、みんなで開けて、懐かしさにみんな喜んで、といういかにもな図に、なんとはなしに感じていた違和感。本作の描かれ方はその一つの姿。そうだと思う。中には、開けたくない手紙、封印したいものを入れてしまう人もいる。そういうネガな心へのひとつの解法。もしかすると、このシリーズがずっと追求してきたテーマの重要なひとつが、ここでひとつの答えにたどり着いたのかもしれない。
読了日:01月13日 著者:成田 美名子


名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
子どもたちの遊びが生き生き描かれてるのは『やかまし村〜』にも通じるけど、探偵小説としてのアイデア、構成がまたすばらしい。『ピッピ』や『やかまし村』と違って日本オリジナルのイラストだけど、これがまたタッチ、佇まいがものすごく作品にマッチしている。久しぶりにワクワクしながら読んだ。あと、これって、『マイマイ新子と千年の魔法』の画風、演出でアニメで観てみたいです!
読了日:01月25日 著者:アストリッド・リンドグレーン


日本ビール缶大全 (タツミムック)日本ビール缶大全 (タツミムック)感想
★★★☆
集めも集めたり、一番古いものでは1950年代の日本初の缶までさかのぼるビール缶コレクション。メーカーに勤めていても見たこともないような地方限定のデザイン缶の数々。戦後の日本ビール史を俯瞰できる大力作。
読了日:01月28日 著者:長谷川 正人


明治乙女物語明治乙女物語感想
★★★☆
妻の実家が神保町なので、御茶ノ水界隈の地理にはだいぶ詳しくなった。もともと御茶ノ水から秋葉原あたりもてくてく歩いていたし、東京の地理が歩きで身についてるので、読んでいていろいろ実感がともなう。ミステリとしては構成が甘いというか出来過ぎに思えるところもあるけど、キャラクターの関係性の描き方はなかなか。あと、なんとなく百合?
読了日:01月30日 著者:滝沢 志郎


祝祭と予感祝祭と予感感想
★★★☆
『蜜蜂と遠雷』の登場人物たちの、これまでとその後をほんのちょっとだけ覗く、という趣向の短編集、というか超短編集。内容は、本編を読み返したくなるいいくすぐりの短編ばかりだが、なんといっても短い。これ、文庫にしたらすごく薄い本になりそう。
読了日:01月31日 著者:恩田 陸

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