2019年4月に読んだ本2019年05月03日 06時14分13秒

 4月は引き続きMolly Zeroをちょぼちょぼ読み進めつつ、一部をファンジンにまとめてみたり。
 名古屋SF読書会はすごく久しぶりの参加。課題図書は山田正紀『宝石泥棒』、じつは読み漏らしてた名作(笑)。
 このところは、児童文学寄りの読書傾向? あと、なぜか今頃『ガラスの仮面』を頭から読み始めるなど(笑)。

4月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:2781
ナイス数:59

長くつ下のピッピ (リンドグレーン・コレクション)■長くつ下のピッピ (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★
小学生の頃に、映画で観た記憶がある。細かいことは覚えていないけど、こういうお話だったっけ? 『パンダコパンダ』で女の子が一人で暮らしてるのはわりとストレートにここから来てるのだろう。あと、その延長にある『トトロ』でも、けっこう本作からの影響はけっこうあったんだろうなあ、というのが実感された。
読了日:04月02日 著者:アストリッド・リンドグレーン


ピッピ 船にのる (リンドグレーン・コレクション)■ピッピ 船にのる (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★
2作目にして作者の筆がノリノリにのってきた。エンジン全開の面白さ。そして、やっぱり宮崎駿という人は、きっと日本のリンドグレーンになりたかったんだろうなあ、と思った。そう思うと、『パンダコパンダ』『トトロ』から『ポニョ』までの根っこに流れていたものが腑に落ちた気がする。
読了日:04月05日 著者:アストリッド・リンドグレーン


あしながおじさん■あしながおじさん感想
★★★★
安野光雅の絵と谷川俊太郎の訳で読む『あしながおじさん』。よかった。こないだ、このシリーズの原画展を銀座のナルニア国で観たけど、岸田衿子訳の『赤毛のアン』とかが安野光雅の味わいのある絵で読めるのがいい。ちょっと揃えたくなる。
読了日:04月13日 著者:ジーン・ウェブスター


宝石泥棒 (1982年) (角川文庫)■宝石泥棒 (1982年) (角川文庫)感想
★★★☆
『地球の長い午後』のように始まり、『西遊記』のような遍歴を経て、もうひとつの『神狩り』に至る。今なら、『ナウシカ』のようにも、『ナディア』のようにも、『エヴァ』のようにも思える要素がごった煮になっているが、もちろん、世に出たのはこちらの方が先だ。『W3』や『ザンボット3』っぽい要素もあるけど、これはこちらの方が後ではあるが。
読了日:04月15日 著者:山田 正紀


ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)■ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)感想
★★★
冒頭の貧乏描写はドカベンあたりとも通じる昭和あるある。まあ、昔は小学生が新聞配達してても当たり前だったんだけどね。
読了日:04月23日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第2巻) (花とゆめCOMICS)■ガラスの仮面 (第2巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★
今読むと昔のマンガは展開速い。基本キャラはほぼそろい、紫の薔薇ももう贈られている。
読了日:04月24日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第3巻) (花とゆめCOMICS)■ガラスの仮面 (第3巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆いきなり亜弓と同じ演目での直接対決! 表紙にある通り、たけくらべ。マンガの中の演劇なのにけっこうグッとくる。力のあるマンガだ。
読了日:04月25日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第4巻) (花とゆめCOMICS)■ガラスの仮面 (第4巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
今ならわかりやすすぎると却下されてしまいそうなほどあからさまな劇団つきかげへの妨害。不幸、不幸の大嵐。
読了日:04月25日 著者:美内 すずえ


ガラスの仮面 (第5巻) (花とゆめCOMICS)■ガラスの仮面 (第5巻) (花とゆめCOMICS)感想
★★★☆
敵の策略で劇団つきかげが内部崩壊!? 妨害で他の劇団員が到着しない中、マヤのインプロビゼーションが炸裂する。『たけくらべ』もよかったけど、作中劇がやっぱりいい。本当に観劇してる気分。
読了日:04月25日 著者:美内 すずえ


すいません、ほぼ日の経営。■すいません、ほぼ日の経営。感想
★★★
まあ、最近こころがけるようにしてることには近いように思ったけど、それを会社としてやるのはたいへんだろう。
読了日:04月27日 著者:川島蓉子,糸井重里


郝景芳短篇集 (エクス・リブリス)■郝景芳短篇集 (エクス・リブリス)感想
★★★☆
アンソロジー『折りたたみ北京』を読みもらしていたので、こちらで初読。まずはアイデアとイマジネーションを楽しんだが、やっぱりポスドク問題は万国共通か(笑)。
読了日:04月28日 著者:郝景芳


ピッピ 南の島へ (リンドグレーン・コレクション)■ピッピ 南の島へ (リンドグレーン・コレクション)感想
★★★★☆
もうエピソードのひとつひとつ、会話のひとつひとつがいとおしい。ピッピらしくも、子供時代の終わりがいつか来ることを暗示するようなラストもいい。エバーグリーンとはまさにこれ。
読了日:04月30日 著者:アストリッド リンドグレーン

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