2018年9月に読んだ本2018年10月01日 22時08分12秒

9月はマンガより活字の本の比率が高く推移。特に、月末の名古屋SFシンポジウムの予習として上田早夕里作品のマラソンを始めたら止まらなくなるなど。

9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3286
ナイス数:85

ミステリと言う勿れ 2 (フラワーコミックスアルファ)■ミステリと言う勿れ 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
★★★
1巻が途中だったので気になってすぐに2巻に進んだら、また途中! 先が気になる。
読了日:09月01日 著者:田村 由美


新選組の料理人■新選組の料理人感想
★★★
なりゆきで新選組に賄として入隊することになってしまった主人公の視点から新選組の顛末を語る趣向。なんらかの形で食がキーになるのが楽しめたが、最終章ではその建てつけを十分に活かしきれなかった印象なのがちょっと残念?
読了日:09月01日 著者:門井慶喜


オンナの奥義 無敵のオバサンになるための33の扉■オンナの奥義 無敵のオバサンになるための33の扉感想
★★★
それぞれにフツーではないお二方によるセキララ対談集。あとがきでも指摘されているが、タイトルは内容と合っていない(笑)。
読了日:09月06日 著者:大石 静,阿川 佐和子


今日のノルマさん 1 (バンブーコミックス)■今日のノルマさん 1 (バンブーコミックス)感想
★★★★
フツーの学生生活のいろいろなことが未体験のノルマさんが、日々、新しいことを体験していく日常4コマ。ふかさくえみ作品としてはいつものフシギ成分はほとんどないが、キャラクターのかあいらしさはいつも以上?
読了日:09月11日 著者:ふかさくえみ


華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)■華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)感想
‪★★★★☆
個々の要素から連想されるのは『ワースト』で『ブルーシティ』で『サブマリン707』で『ナウシカ』で『シン・ゴジラ』で…その他膨大なアイデアやプロット、展開が最後の一行に結実する。骨太なSFを読む悦楽!‬
読了日:09月15日 著者:上田 早夕里


小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)■小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)感想
★★★★
料理研究家についての体系的な研究書であると同時に、料理研究家が必要とされる時代背景、受け手である「主婦」という概念をめぐる文化史にもなっている。とはいえ平易に読める読み物としても新書らしく仕上がっており、どの切り口からの興味でも読み進められる。調査された文献類は、言及する都度簡単な書誌は付されているが、実際は膨大な文献を読みこなしていることが伺われ、言及されないもののリストが見てみたい気がする。
読了日:09月16日 著者:阿古 真理


童子の輪舞曲(ロンド)―僕僕先生■童子の輪舞曲(ロンド)―僕僕先生感想
★★★☆
久しぶりの短編集だが、登場人物紹介や地図、過去のシリーズの時系列での紹介まである親切設計。個々の短編は後書きでも書かれている通り、公式二次創作の趣き。ラストのいきなり現代版が、シリーズのメタ化、かつ本編に通じるビターな味わいでなかなか。
読了日:09月20日 著者:仁木 英之


仙丹の契り 僕僕先生■仙丹の契り 僕僕先生感想
★★★☆
道連れが増えて御一行様となっていたメンバーがぐっと減って、久しぶりに師弟の修行などもあって第1作に近い空気感をちょっと感じた。一方で、チョイ役で出てきたキャラクターが話のメインになるシリーズのうねりや人間や政治の割り切れなさへの目配りも健在。そして王弁くん、今まででいちばん成長したんじゃ…
読了日:09月23日 著者:仁木 英之


([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)■活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)感想
★★★☆
そういえば、文芸系のファン雑誌が「活字倶楽部」といったが、活版印刷の名残はこういう言葉にも生き残っている。祖父母の活版印刷所を訳あって引き継いだヒロインを中心にしたほんわか人情もの連作短編集。活版にまつわるさまざまな蘊蓄が各短編の物語のキーにもなっているのが上手い。なるほどこれはヒットするよね。
読了日:09月25日 著者:ほしお さなえ


深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)■深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)感想
★★★★☆
『華竜の宮』を読んだら妻の方がノリノリで続編に進んだ。『華竜の宮』ではラストですっ飛ばされていた「大異変」までの間の陸上民と海上民の構想と、細々と継続される宇宙開発を描く。それにしても今回も血なまぐさい。
読了日:09月28日 著者:上田 早夕里


深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)■深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)感想
★★★★☆
時系列的には『華竜の宮』のラストからエピローグの間の時代を真正面から正攻法で描き切った重厚な傑作。人がテロリストになり、活動が過激化していき、破滅に至るまでをテロリストの側から描き切った作品といえるかも。平和を求める側も綺麗事だけでは世界を動かせない。「平和」と「和平」についても考えさせられる。そして、その社会背景の元で細々と進められる宇宙開発。戦争と技術と宇宙開発を描いた点では佐藤大輔『征途』とも共鳴する。架空世界の歴史をリアリティと重みを含ませて描き切った点でまさに「クロニクル」。
読了日:09月30日 著者:上田 早夕里

読書メーター

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://k-takoi.asablo.jp/blog/2018/10/01/8967568/tb