2018年6月に読んだ本2018年07月02日 19時53分12秒

引き続き、仕事がばたばたでそんなに冊数は進まず。
このところ、本業では書き物仕事の比率が高くて、下記リストの『カラー版・ビールの科学』では、ほんのちょっと原稿書きましたが、一応著者一覧に名前を入れてもらいました。

6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2221
ナイス数:51

蕃東国年代記 (創元推理文庫)■蕃東国年代記 (創元推理文庫)感想
★★★★
平安時代風の架空の異国(日本海にあるらしい)を舞台にした幻想譚の連作集。中国怪異譚のようでもあり千夜一夜のようでもあり、お伽草紙のようでもあり、短編間に西暦で20世紀視点での文献からの引用があることで、世界と歴史の広がりも感じさせる。もっと読みたい、と思わせる一冊。
読了日:06月02日 著者:西崎 憲


今昔物語 (コミックストーリーわたしたちの古典)■今昔物語 (コミックストーリーわたしたちの古典)感想
★★★
集英社版日本の伝記、世界の伝記などの学習漫画シリーズに参加されていた千明初美先生による、こちらは古典作品のマンガ化シリーズ。図書館には今も普通にラインナップされている。伝記漫画はどうしても一人の偉人の誕生から晩年までを一通りダイジェストにしたシナリオをもとにしているが、こちらは『今昔物語』収録の説話をセレクトして漫画にしている。時にユーモラスだったり、ロマンスがあったりする説話の世界はけっこう漫画との相性がいいのかも。
読了日:06月03日 著者:柳川 創造,千明 初美


隣のずこずこ■隣のずこずこ感想
★★★☆
表紙イラストの通りの話だった。なるほど!
読了日:06月05日 著者:柿村 将彦


微隕石探索図鑑: あなたの身近の美しい宇宙のかけら■微隕石探索図鑑: あなたの身近の美しい宇宙のかけら感想
★★★★★
見ているだけでも楽しいけど、いかに「観察」の蓄積が重要かを教えてくれる一冊。これを参考にすれば、著者よりもちょっとだけ手間を節約して微隕石を見つけることができる、かもしれない。ノーベル賞になったオートファジーの研究も、まさかそんなことが顕微鏡の観察だけで見つけられるのか!? という出発点から研究がスタートしている。測定機器が発達した今でも地道な観察が意味を持つことはありうる。研究者はこの本から元気をもらうといいし、単にきれいな石の写真集として眺めて楽しむのもよし。
読了日:06月11日 著者:ヨン・ラーセン


カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女■カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女感想
★★
本屋大賞らしいので読んでみた。危険な香りの男に魅かれていくヒロイン。ええと、レディースコミック的な何か?
読了日:06月16日 著者:ステファニー ガーバー


カラー版 ビールの科学 麦芽とホップが生み出す「旨さ」の秘密 (ブルーバックス)■カラー版 ビールの科学 麦芽とホップが生み出す「旨さ」の秘密 (ブルーバックス)感想
★★★
フライング気味に読了。カラー化して内容もボリュームアップ。
読了日:06月18日 著者:


僕僕先生■僕僕先生感想
★★★☆
前々から気になっていたが、読み始めてみることにした。美少女仙人の活躍する中国ファンタジー? 諸星大二朗のマンガで得ていた中国知識があると盛り込まれたネタの元がちょっとだけわかって楽しい。主人公のモラトリアム青年の成長譚にもなっている。しかし、こういう話がファンタジーノベル大賞に応募されてくるのは、やはり第一回が『後宮小説』から始まったせいなのか!?
読了日:06月22日 著者:仁木 英之


ケトルVOL.35■ケトルVOL.35感想
★★★★
日本のアニメの100年を『この世界の片隅に』から遡って読み解こう、という好企画。随所に挟まるインタビューも貴重だが、片渕監督のキャリアと軌跡を『リトルニモ』と絡めた特集は本誌以外ではなかったのではないか。これもまたエディター魂が嫉妬するいい雑誌。
読了日:06月30日 著者:片渕須直,川村元気,石井朋彦,西村義明,笹川ひろし,布川郁司,大河原邦男,天野喜孝,宮河恭夫,神山健治,ナイツ


薄妃の恋―僕僕先生■薄妃の恋―僕僕先生感想
★★★
僕僕先生のシリーズ2作目は第1作のラストで旅に出た師弟コンビが旅の先々で遭遇する風変わりな事件を描く連作短編集。なんというか、サブキャラクターがどんどん増えていく(笑)。
読了日:06月30日 著者:仁木 英之

読書メーター

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://k-takoi.asablo.jp/blog/2018/07/02/8907905/tb