2018年5月に読んだ本2018年06月02日 07時01分49秒

 5月はトータル少なめだけど、マンガが1冊しかないので、紙の本の読書量としてはキープ?

5月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1928
ナイス数:80

物語のなかとそと 江國香織散文集■物語のなかとそと 江國香織散文集感想
★★★★
散文集というのでまとめきれなかった短いエッセイを集めたのかと思いきや、たまにエッセイじゃないものも混じっている。それでも、全体にひとつのトーンでまとまっている。何より、江國香織の文章の鋭さとかおかしみとかが、このくらいの長さの文章にこそ剥き出しで現れるようだ。なるほど、エッセイ集でも短編集でもなく、これは散文集としか言いようがない。
読了日:05月02日 著者:江國香織


日本の酒づくり―吟醸古酒の登場 (中公新書 (636))■日本の酒づくり―吟醸古酒の登場 (中公新書 (636))感想
★★★★
古本で買ってあったものをふと思い立って読了。地酒ブーム、吟醸酒ブームの起点となった一冊。酒造設備を長年作ってきた著者が現場の見聞と、一次文献をきっちり読み込んで書かれた内容で、昭和56年の発行だが今でも読む価値あり。というか、さらに歴史的価値が加わっているので、日本酒好きなら是非。
読了日:05月06日 著者:篠田 次郎


パリのすてきなおじさん■パリのすてきなおじさん感想
★★★★
タイトル通り、「イラストと文章で綴るおじさん図鑑」として始まりながら、共通するトーンとしてフランスに住むさまざまな人種の人たちのバックグラウンドが語られていくうちに、むしろその比較文化論的な視点が主眼になっていく。最後まで読み終えると静かな感慨が生まれる。これは、タイトルと表紙にだまされて是非読んでください。
読了日:05月10日 著者:金井 真紀


ビール物語 (1961年) (日本の味物語シリーズ)■ビール物語 (1961年) (日本の味物語シリーズ)感想
★★★★
古本屋で見慣れないなと手に取った本。柔道家にして多趣味で文人としても活躍された石黒敬七氏によるビール入門書。後年のビールの本でまことしやかに語られる逸話のいくつかはこれが初出かも。執筆当時の時事風俗のわかる放談は今では貴重な証言集かも。とはいえ、このままの内容では復刊できないだろうなあ。ちなみにサイン本でした(!)。
読了日:05月15日 著者:石黒 敬七


泣く大人 (角川文庫)■泣く大人 (角川文庫)感想
★★★★
文庫で出た当初、「エッセイ集」としてはちょっと違和感を感じて積んでしまっていたが、先日読んだ散文集をきっかけに引っ張り出してきたら、思いのほか楽しめてしまった。なるほど、エッセイだと思わなければよかったのか!?
読了日:05月17日 著者:江國 香織


内死 (1981年) (サンリオSF文庫)■内死 (1981年) (サンリオSF文庫)感想
★★★★
古本で入手してあったのを読了。テレパシーをアイデンティティの拠り所にしていた主人公が、衰えていく力とそれによる新しい自分と折り合いをつけていく過程を現代アメリカの風俗と文学趣味をスパイスに描いた秀作。
読了日:05月20日 著者:ロバート・シルヴァーバーグ


エメラルドのさがしもの■エメラルドのさがしもの感想
★★★
小さなりすのエメラルド、シリーズ第2弾。同居人のうさぎのガーネットのおしごとが明らかに。そして自分もおしごとをしようと思いついたエメラルド。今回もかあいいお話でした。
読了日:05月26日 著者:そのだ えり


おいしい日常 (新潮文庫)■おいしい日常 (新潮文庫)感想
★★★☆
美味しそうな料理や調味料にまつわるエッセイ。第一部と第二部まではこだわり派のフツーの料理エッセイかと思って「ふんふん」と読んでいたのだが、第三部に至って何かが炸裂している。抱腹絶倒系の文体で書かれているものがなんでもすごく美味しそうだ。
読了日:05月30日 著者:平松 洋子


ギガタウン 漫符図譜■ギガタウン 漫符図譜感想
★★★★
鳥獣戯画のタッチで描く日常4コマで、マンガに特有のいわゆる「漫符」の意味と使い方他を実演するという謎企画。こうの史代の実験精神の新たな発露としても興味深いが、日常系4コマとしてもしっかり面白いのはさすが。
読了日:05月31日 著者:こうの史代

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